ご褒美は他のものがいいと思います。

なつか

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 とある王国の王城にある謁見の間で、四人の男が王座を前に跪いていた。
 先頭に出て膝をつくのは、『勇者』の称号を神より授かりし青年だ。名をアストロフィツムという。
 ついひと月ほど前に神から使命として授けられた魔王討伐を果たし、約二年の旅を終えて王都へと凱旋した。今はその報告を国王に行っている最中である。

「勇者たちよ、よくぞ魔王を打ち倒し、無事戻った。そなたたちの偉業にこの国の王として礼を述べる」

 謁見の間に集まった大勢の貴族たちからワッと声が上がり、高い天井に拍手が鳴り響く。それをどこか他人ごとのように耳にしながら、ロフォフォラは後ろから眼前にあるアストロフィツムの背を眺めていた。
 アストロフィツムが率いる勇者パーティーの魔法師として魔王討伐に参加していたロフォフォラは、同じく勇者パーティーのメンバーである剣士と神官の横に並び、アストロフィツムの少し後ろで膝をついている。王の許しを得るまでは顔を上げることができないので、視界に移るのは赤い絨毯とすぐ前にいるアストロフィツムの背中だけだ。

 ――立派になったなぁ。

 華奢なロフォフォラより一回りも二回りも広く肉厚な背に、ロフォフォラは心の中でしみじみと呟いた。

 ロフォフォラがアストロフィツムに初めて会ったのは、アストロフィツムがまだ十五歳の頃。ロフォフォラが勇者パーティーの一員として選ばれるまで講師として勤めていた高等学院の入学式だった。
 高等学院はこの国の貴族子息が十五歳になると通うことが義務付けられている。アストロフィツムは平民だが、十四になる年に勇者として神託を受けたため、ロフォフォラの実家であるウィリアムシー侯爵家で一年間礼儀作法を習った後、学院へと入学することになったのだ。
 一方、当時のロフォフォラはというと、侯爵家の子息ではあるものの三男であるため家を継ぐ必要もなく、そのスペアとなる必要もなく、自由を思うままに享受し、高等学院の上部組織である大学院で大好きな魔法学の研究をしながら学院の講師をしていた。
 侯爵家の当主である父親から入学式でアストロフィツムと引き会わされたのだが、ロフォフォラも侯爵家の一員としてしっかりとアストロフィツムを導くようにと言い含められてしまい、なんとも面倒だと思ったものだ。
 ところが、ロフォフォラがなにかする必要がないほどアストロフィツムは非常に勤勉かつ、優秀だった。ロフォフォラにもよく懐き、素直に教えに従うものだから、初めはしぶしぶだったロフォフォラも、だんだんと若者の成長を見守るのも悪くないと思うようになっていったほどだ。
 だからこそ、学院の卒業と共に魔王討伐の旅に出ることが決まっていたアストロフィツムへ持てる知識のすべてを惜しむことなく授けたのだが。まさか自分が勇者パーティーの一員として選ばれなんて、ロフォフォラは夢にも思ってみなかった。
 現にロフォフォラ以外のメンバー二人はアストロフィツムの学友だ。つまりロフォフォラの教え子でもある。
 魔王討伐の旅は長く、困難な道のりだ。十も年が離れた教師が同行しては気が休まらないだろうし、絶対に鬱陶しくなる。そう考えて、辞退を申し出たが、ロフォフォラほどに優秀な魔法師は他にいない、とか、ロフォフォラがいてくれれば安心できる、などとかわいい教え子に懇願されてしまえば、悪い気もしない。それに、ロフォフォラも自身がこの国で随一の魔法師であるとの自負があった。
 こうしてロフォフォラは魔法師として勇者パーティーに身を投じることになったのである。

 結果だけを見れば、確かに魔王の討伐にロフォフォラの存在は非常に役立った。ロフォフォラが得意とする重力魔法は魔法剣士であるアストロフィツムとの相性がとてもよく、二人の連携攻撃が戦闘の要となったことは間違いない。
 ただ、ロフォフォラは腐っても侯爵家の子息。おまけに成人後も魔法学の研究ばかりしていた引きこもりだ。知識や攻撃力はあれど、体力と生活力は皆無だった。
 当然、野営などしたことはなく、料理も洗濯もできないし、固い地面の上ではよく眠ることもできない。それどころか、少し歩いただけで足の裏はまめだらけになり、動物も苦手で馬にもうまく乗れないときた。
 共に旅をした剣士と神官もロフォフォラと同じく貴族の出ではあるが、彼らは前々からアストロフィツムに旅への同行を打診されており、討伐の旅に備えてしっかりと訓練をしていたのだという。
 そんなことを全く聞いていなかったロフォフォラがどれほど驚愕したかは想像に難くない。なぜ、彼らと同様に学友の魔法師にも声をかけなかったのかと本気で思った。
 ロフォフォラ一人、完全に足手まとい。それでも初めの頃は教え子たちに情けない姿ばかり見せられないと頑張ろうとした。
 だが、野営の際に虫が寝袋に入ってしまったことがあってから屋外では眠れなくなり、ロフォフォラは旅に出て一月ほどで根を上げ、「パーティーを離脱させて欲しい」とアストロフィツムに泣きついた。
 そんなロフォフォラに仲間たちは優しかった。

「先生はこの旅に絶対に必要です。他のことは私たちがやりますから、先生はいてくれるだけでいいんです」

 アストロフィツムにそう言われ、他の二人も頷く。
 言葉通り仲間たちはロフォフォラがしっかりと休めるよう、道中は極力宿を利用し、どうしても野営が必要な際にはロフォフォラのためにテントを設営してくれるようになった。移動の際にはアストロフィツムの馬に二人で乗り、川を渡る際や岩の多い山道など、悪路ではアストロフィツムに背負われたり、時には横抱きにされて運んでもらった。「重いだろう」と言っても、アストロフィツムは意に介さなかった。
 もっとも筋肉どころか贅肉もないロフォフォラなど、鍛えぬいたアストロフィツムには子猫を抱くようなものだったのかもしれないが。

 ――どこのお姫さまだよ……!

 下にも置かない扱いに、ロフォフォラが羞恥に泣いたのは一度や二度ではない。
 もちろん、ロフォフォラは足手まといだと、申し訳ないとアストロフィツムに何度も訴えた。そのたびにアストロフィツムはロフォフォラの必要性を語る。

「先生の魔法があれば、私は倍の速さで戦えます。その分、この旅の期間も短縮できるのですから。先生がいなくなっては困ります」

 魔王の配下である魔物たちは人を襲う。その大本である魔王を早く倒せば、その分だけ国の安全も高まる。だからアストロフィツムの言うことに間違いはない。

「それに、他の魔法師だとこうして二人部屋に泊まることはむずかしいでしょう」

 利用する宿は二人部屋の造りとなっているところがほとんどで、部屋割はいつもアストロフィツムとロフォフォラ、剣士と神官で分かれていた。それについてロフォフォラは特に疑問に思ったことはなかったのだが、後になって聞いたところによると、なんと仲間である剣士と神官は将来を誓いあった仲なのだという。
 そのことを知ったとき、ロフォフォラはようやくアストロフィツムがロフォフォラをパーティーの魔法師に選んだ理由を察した。

 アストロフィツムは男ばかりの学院の中でも一際背が高く、勇者の神託を受けてから修行を欠かさず、鍛え上げた体はしなやかな筋肉で覆われている。盛り上がった腕、張りのある胸板、締まった腹筋とそれを支える強靭な足腰は彫刻のように美しい。
 顔つきも男らしく、太い眉は凛々しく、彫りの深い顔にはめ込まれた漆黒の瞳は黒曜石のように輝き、快活さにあふれている。さらには平民には珍しい金色の髪と、貴族には珍しい褐色の肌。そのどれをとってもアストロフィツムは誰もが目を見張る存在だった。
 これだけ言うと、ただ見目がよいだけなのでは、と思われるかもしれないが、ロフォフォラの世話を焼く様子からもわかるように、非常に懐が深く、情に厚い。初めは平民の出と軽んじた学院生もいたが、どのような相手でも礼を尽くし、常に努力を怠らないアストロフィツムを認めないものなど、卒業時にはただ一人としていなかった。
 つまりはなにが言いたいかというと、アストロフィツムは在学中、それはもうよくモテたのだ。
 そんな魅力をこれでもかとあり余す男にもし、命を懸ける旅を共にしてほしいといわれたら? その旅の道中、二人っきりで夜を過ごすことになったら? きっと、惚れるなという方が難しい。

 ここで補足すると、学院に通うのは貴族子息、つまり男子のみである。なぜなら、この国は女子の出生率が男子に比べて著しく低い。そのため女性はとても大切に扱われ、特に貴族女性は結婚するまでほとんど生家から出てこない。男女の出会いの場などほとんどなく、女性と結婚できるのは貴族でも平民でも、基本的には家を継ぐ必要のある長男だけなのだ。
 そんな事情もあり、この国では同性婚の方が主流で、剣士と神官のように学院生時代に恋仲になる者も多い。
 ふとロフォフォラは思い出してみるが、在学中にアストロフィツムに浮いた噂は聞いたことがなかった。そういう噂があれば後見をしているロフォフォラの実家、ウイリアムシー侯爵家へ報告するよう言われていたし、例えロフォフォラが気づかなかったとしても侯爵家の方から情報があっただろう。

「アストは恋愛に興味がないの?」
「いいえ、そういうわけではありませんが……。応えられない想い程、手に余るものはありません」

 なるほど、とアストロフィツムの言葉にロフォフォラは深く頷いた。こちらにその気はないにも拘わらず、勝手に恋心を抱かれるということがいかに厄介なものか、ロフォフォラもよく知ってた。
 というのも、ロフォフォラも自身が学院に通う頃からよくモテたのだ。講師になってからは教え子である学院生からも告白を受けたこともある。本人に自覚はないが、ロフォフォラは男ながらに男心をくすぐるような美人だった。
 ロフォフォラからすると弱々しく見えてあまり好ましくない流れるような柳眉に、金の瞳が星のようにきらめく垂れ目はいつも優しく微笑んでいるように見え、その左目尻にある泣きぼくろは艶めかしく色気を纏う。いつもゆるく三つ編みにし、肩にかけて垂らされた豊かで艶やかな黒髪がその色気をさらに助長していた。背はそれほど低くはないが、運動にも食にも興味がないせいでたいそう華奢な体は「抱きしめたら折れそう」と評されるほど繊細に見えるらしい。そんなところが非常に男に受けた。
 だが、ロフォフォラは魔法学以外に興味がなく、これまでに告白を受け入れたことは一度もない。そのせいで付きまとわれたり、いらぬ恨みを買ったりした。時には人影のない場所へ強引に連れ込まれ、襲われそうになったことすらある。そのせいで恋愛に良い感情を持てなくなったほどだ。

 つまりは旅に自身の恋愛を持ち込みたくないアストロフィツムと、そもそも恋愛に興味のないロフォフォラ。これこそアストロフィツムがロフォフォラをパーティーの魔法師として選んだ理由だ。そうロフォフォラは考えた。
 ようやく納得のいったロフォフォラはその後、遠慮なく道中の生活面ではアストロフィツムに甘えるようになり、戦闘時にはいかんなく実力を発揮した。
 おかげで、五年はかかるだろうと言われた魔王討伐の旅を二年で終えることができたのである。


 そうして戻ってきた王城。ロフォフォラは教え子であり、苦楽を共にした仲間でもあるアストロフィツムの堂々たる姿を感慨深く見守っていた。
 魔王討伐を果たしたアストロフィツムにはこれから輝かしい未来が待っている。その一端を担えたことがロフォフォラは誇らしかった。

「勇者アストロフィツム、その功績をたたえ、永世勇者の称号と騎士爵の位を授ける。なお、爵位は世襲可能なものとし、そなたの子孫が永くこの国へ守護をもたらすことを期待する」
「ありがたく頂戴します。ご期待に沿えるよう、精進いたします」
「ほかに望むものがあれば褒美として授けよう。なんでも申してみよ」
「では、我が想い人との婚姻をお許しいただきたく」

 アストロフィツムの言葉に会場がにわかに色めき立つ。「やはり」と口々に囁き合う貴族と同じように、ロフォフォラも心の中で手を打った。
 なんせ王にはアストロフィツムとちょうどよい年頃の未婚の王女が一人いる。アストロフィツムが勇者の称号を授かったときから、魔王の討伐を果たした暁にはこの王女を伴侶に望むのではないかとまことしやかに噂されてきた。だからこそ、アストロフィツムは旅の仲間として、もともと恋仲である剣士と神官の二人に加え、恋の相手になりえないロフォフォラを選んだのだ。とロフォフォラは思っていた。
 それに、爵位の徐爵もアストロフィツムの発言を見越してのこと。平民のままでは貴族、ましてや王族との婚姻は結べない。本来一代限りである騎士爵を世襲可能としたのも、王女との間にできた子を爵位のない平民にしないためだろう。それ以上の爵位を与えなかったのは、アストロフィツムを様々な思惑が渦巻く政治の世界に巻き込まないためか。
 なんてことをつらつらと考えながらロフォフォラは何度も心の中で頷き、一人納得していた。

「よいだろう。して、その相手は?」

 王の横では相手と目される王女が「待っていました」と言わんばかりに豊満な胸を張り、期待に満ち満ちた顔でアストロフィツムを見つめている。その視線に応えるように、アストロフィツムは誰もが魅了される整ったかんばせをほころばせた。
 勇者に王女、今世最大のビッグカップルの誕生を皆、興奮を隠せない様子で見守っている。
 ところが、立ち上がったアストロフィツムは王に背を向けて歩き出すではないか。
 誰もが首を傾げる中、その歩みはほんの数歩で止み、なぜか目の前に差し出された手をロフォフォラは不思議そうな顔で見上げた。

「先生、お手を」
「なんで??」

 きょとんとした顔を返すロフォフォラの腕を掴み、アストロフィツムは引っ張り上げる。突然のことにバランスを崩した体を逞しく肉厚な胸板にぽふりと受け止められた。
 見上げたその先にある柔らかい微笑みとは裏腹な強引さにロフォフォラは目を白黒させつつも、横に並んでいた仲間二人を見る。二人は周りの動揺など全く意に介さぬと言った様子で、いまだ跪き、視線を落としたままだ。後になってロフォフォラは振り返ったときに思った。この二人は初めからグルだったのだと。

「私は、師であり、共に戦った仲間でもあるロフォフォラ・ウイリアムシー侯爵令息との婚姻を望みます」

 人とは驚きが過ぎると声が出なくなるものらしい。大勢の貴族があふれる謁見の間は波が引いたように静寂に包まれた。
 しかし、それも長くは続かず、王女が崩れるように倒れこんだことにより今度は騒然となり、場は混乱の極み。ロフォフォラは自身の理解が及ばない出来事が起こったせいで魂が体から抜けかけていた。
 それを手にした杖を床に一突きする音で制したのは、さすが王と言ったところか。

「静粛にせよ」

 再び静寂が訪れた謁見の間に、王の威厳ある声が響く。なんとか魂を取り戻したロフォフォラは、アストロフィツムから距離をとろうとするが、なぜか腰に手を回され、さらに拘束が深まっただけだった。

「……勇者よ、そなたの望みを受け入れよう」
「ありがたき幸せ」

 ロフォフォラは愕然とした。なぜ受け入れるのか、と。王も当然、アストロフィツムは王女を娶りたいと望むだろうと考えていたはずだ。だからこそ、横に王女を立たせていたのだから。それなのになぜ、とロフォフォラだけでなく、この場にいるほとんどの者が思ったはずだ。
 だが、その答えはあっさりと王の口から語られることになる。

「勇者の望みを叶えることこそ我が役目であるとの神託を授かっている。よって、勇者が望む婚姻こそ神のお望みであると心得よ」

 これも後で聞いたことではあるが、加えて「勇者の望みを叶えねば、国に災いが訪れる」という神託まであったらしい。さすがの王も神には逆らえない。そして、貴族は王には逆らえない。ロフォフォラに拒否権など存在するはずもなかった。
 こうして、アストロフィツムとロフォフォラの婚姻は決まったのである。
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