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ホールの外に出ると、そこには兄のアドロミスクスがいた。金色の髪は汗に濡れ、大きな体を荒くなった息に合わせて上下させている。会場警備のどのあたりに配置されていたかはわからないが、騒ぎを聞きつけ慌てて駆けつけてくれたのだろう。
「ユーグ! 手遅れか?!」
「ギリセーフ」
アドロミスクスが心配しているのは、アストロフィツムが暴れたかどうか、だ。
アストロフィツムには、とある貴族の屋敷で開かれた夜会に参加した際に「ロフォフォラを下卑た目つきで見た」と言う理由で、その屋敷を吹っ飛ばしたという前科がある。
話を聞いてみれば、ロフォフォラに触れようとしたというのだから、まぁ仕方がないかとユーフォルビアは思ったものだが、実際にはそう簡単に収まるわけもなく、アドロミスクスが後々の処理に駆け回っていた。だからまた同じようなことを起こさないか心配するのは当然だろう。
だが、見ての通りホールのある建物は無事。多少の失神者は出たが、まぁそのくらいは想定の範囲内だから問題ない。多分。
しっかりとうなずいて見せたユーフォルビアに、アドロミスクスはほっと息を吐き、肩の力を抜いた。
とはいえ、当のアストロフィツムは怒り心頭のままだ。
「やはり婚約などさせなければよかった」
他の人が聞いたら震えあがるようなアストロフィツムの低音も、家族であれば慣れたもの。「まぁまぁ」とたしなめながら、馬車寄せまで四人で歩く。
「ごめんね……僕が受けようって言ったばっかりに……」
だが、怒れるアストロフィツムを見て、今度はロフォフォラが肩を落とし始めてしまった。
確かに、王家から打診されたフェルナンドとの婚約を承諾しようと言ったのはロフォフォラだ。それは、ユーフォルビアの身を心配してのこと。
カクト騎士爵家は当主であるアストロフィツムがもとは平民だったこともあり、貴族というよりは平民のような大らかで開かれた生活をしていた。そこにはアストロフィツムもロフォフォラも、己らの腕が立つことへの慢心もあった。
そのことに気が付いたのが、ユーフォルビアが屋敷からさらわれた時だったというのだからたちが悪い。
幸い、アストロフィツムの友人の子がその場に居合わせたことでユーフォルビアはすぐに救い出されたが、実行犯が普段から屋敷を出入りしていた商人であり、指示をしたのはロフォフォラが高等学院で講師をしていた際の教え子だったことから、この誘拐騒動はカクト家に昏い影を落とす結果となった。
しかもその動機が、ロフォフォラによく似て美しく愛らしいユーフォルビアを手に入れ、自分の思い通りに育てた上で、いずれは子を産ませようと思っていたという実に身勝手で、おぞましいものだったから余計にだ。
いくら国民からの支持が熱いとはいえ、当時のカクト家は貴族社会では新参者でしかなかった。しかも騎士爵。本来であれば世襲権もない準貴族であるところを、アストロフィツムの功績によって特例的に貴族として認められているにすぎない。
いくら『神の寵愛を受ける一家』と言われているとはいえ、『神』などという抽象的な存在を身近に感じる人はほとんどいない。それに、貴族が陰湿なほどに縦社会であることを、侯爵家の出身であるロフォフォラは聞きかじった程度には知っていた。
だからこそ不安に襲われたロフォフォラは、ユーフォルビアの後ろ盾となることを期待して、フェルナンドとの婚約を受け入れることに決めたのだが。
それが見事に仇となった今、ロフォフォラは目に見えて落ち込んでいた。
「ローラが悪いはずがありません! すべてはあの小僧が悪いのです! ……クソっ、ローラにこんな顔をさせるなど……! 許さん……いっそのこと国ごと滅ぼしてやろうか」
ロフォフォラを励ますアストロフィツムからとても不穏な言葉が聞こえた気がするが、絶対に聞き返してはいけない。なぜなら、彼は実際にそれができるからだ。下手に刺激しないのが最適解。
横にいるアドロミスクスも同じことを思ったのだろう。口端を引き攣らせながらも、聞こえなかったふりをしている。
互いに無言のまま馬車に乗り込み、落ち込む母と、それを励ます父も乗り込んだことを確認してからドアを閉めようとしたその時、こちらに向かって走ってくる数人の影に気が付いた。
「待つんだ! 待ってくれ!!!」
周りを走るのはおそらく騎士だろう。その中心を走る人影がぽつぽつと灯る街灯の明かりに照らされるたび、揺れる赤髪が見える。一瞬、フェルナンドが追ってきたのかと思ったが、その割には恰幅がよすぎる。
あれは――、まさか国王?!
国王は王妃と共に学院の卒業式には参列していたが、パーティーには自分がいては皆羽が伸ばせないだろうと、参加をしていなかった。だが、学院内にまだいたのか。アドロミスクスと同様に騒ぎを聞きつけ、駆けつけたのかもしれない。
国主にふさわしい普段の威厳を取り払い、大きな体で必死にこちらへ向かってくる様は、あからさまに焦っている。ということは、ユーフォルビアとの婚約破棄はフェルナンドの一存であり、国王は関与していないということか。
まぁそうだろうな。とユーフォルビアは心の中で呟く。
王はこの国で唯一神からの”神託”を受けることができる。つまりは誰よりもカクト家が『神の寵愛を受ける』存在であることを知っているのだ。それなのに、あのような形でユーフォルビアを手放すことを許すとはとても思えない。
そんな中、こちらに向かってくるのが誰なのか気が付いたアドロミスクスは慌てて馬車のドアを開けようとしたが、その手を止めたアストロフィツムは、容赦なく「行け」と御者に命じていた。
動き出した馬車の中で頭を抱える兄を横目に、ユーフォルビアは遠い目で窓の外を眺めながら思った。
――狭いな、と。
行きの馬車は父母とユーフォルビアの三人だったからまだよかったが、そこにアドロミスクスが加わると圧迫感が尋常じゃない。
アストロフィツムに似たアドロミスクスは、華奢なユーフォルビアと違ってとても体格がいい。
幅の広い肩に、盛り上がった腕筋。服の上からでも存在感を放っている胸筋は、触れると案外柔らかい。その一方で下に続く腹筋は、ユーフォルビアが渾身の右ストレートをお見舞いしてもびくともしないほど強靭だ。
いくら鍛えても筋肉が付かないユーフォルビアにとっていつもなら羨ましくて仕方がないその肉体も、狭い場所では窮屈なだけ。
「兄さま」
「ん? なんだ、ユーグ」
ようやく顔を上げたアドロミスクスの黒い瞳が、さらに昏さを増しているように感じる。馬車に差し込む月明かりと同じ色の金の髪がはらはらと額を滑り落ちていく様子を見ながら、ユーフォルビアは言った。
「馬で帰ってくれない?」
驚愕の表情を浮かべながらも、ユーフォルビアの言わんとしていることを理解したらしいアドロミスクスは「我慢してくれ……」と消えゆくような声でつぶやき、たくましい肩をきゅっと縮めた。
考えてみれば、国王が後を追ってきているかもしれない状況で馬車を止めるのは得策ではない。それならば仕方がないかと、ユーフォルビアはアドロミスクスの肩に寄りかかりながら今後のことを思う。
フェルナンドとの婚約は解消になった。
これからユーフォルビアのもとには、至る所から縁談の申し込みがくる。
もしかしたら、あの人からも――。
とっくに諦めていたはずの想いが淡く色を取り戻していくのを感じながら、ユーフォルビアはそっと目を閉じた。
「ユーグ! 手遅れか?!」
「ギリセーフ」
アドロミスクスが心配しているのは、アストロフィツムが暴れたかどうか、だ。
アストロフィツムには、とある貴族の屋敷で開かれた夜会に参加した際に「ロフォフォラを下卑た目つきで見た」と言う理由で、その屋敷を吹っ飛ばしたという前科がある。
話を聞いてみれば、ロフォフォラに触れようとしたというのだから、まぁ仕方がないかとユーフォルビアは思ったものだが、実際にはそう簡単に収まるわけもなく、アドロミスクスが後々の処理に駆け回っていた。だからまた同じようなことを起こさないか心配するのは当然だろう。
だが、見ての通りホールのある建物は無事。多少の失神者は出たが、まぁそのくらいは想定の範囲内だから問題ない。多分。
しっかりとうなずいて見せたユーフォルビアに、アドロミスクスはほっと息を吐き、肩の力を抜いた。
とはいえ、当のアストロフィツムは怒り心頭のままだ。
「やはり婚約などさせなければよかった」
他の人が聞いたら震えあがるようなアストロフィツムの低音も、家族であれば慣れたもの。「まぁまぁ」とたしなめながら、馬車寄せまで四人で歩く。
「ごめんね……僕が受けようって言ったばっかりに……」
だが、怒れるアストロフィツムを見て、今度はロフォフォラが肩を落とし始めてしまった。
確かに、王家から打診されたフェルナンドとの婚約を承諾しようと言ったのはロフォフォラだ。それは、ユーフォルビアの身を心配してのこと。
カクト騎士爵家は当主であるアストロフィツムがもとは平民だったこともあり、貴族というよりは平民のような大らかで開かれた生活をしていた。そこにはアストロフィツムもロフォフォラも、己らの腕が立つことへの慢心もあった。
そのことに気が付いたのが、ユーフォルビアが屋敷からさらわれた時だったというのだからたちが悪い。
幸い、アストロフィツムの友人の子がその場に居合わせたことでユーフォルビアはすぐに救い出されたが、実行犯が普段から屋敷を出入りしていた商人であり、指示をしたのはロフォフォラが高等学院で講師をしていた際の教え子だったことから、この誘拐騒動はカクト家に昏い影を落とす結果となった。
しかもその動機が、ロフォフォラによく似て美しく愛らしいユーフォルビアを手に入れ、自分の思い通りに育てた上で、いずれは子を産ませようと思っていたという実に身勝手で、おぞましいものだったから余計にだ。
いくら国民からの支持が熱いとはいえ、当時のカクト家は貴族社会では新参者でしかなかった。しかも騎士爵。本来であれば世襲権もない準貴族であるところを、アストロフィツムの功績によって特例的に貴族として認められているにすぎない。
いくら『神の寵愛を受ける一家』と言われているとはいえ、『神』などという抽象的な存在を身近に感じる人はほとんどいない。それに、貴族が陰湿なほどに縦社会であることを、侯爵家の出身であるロフォフォラは聞きかじった程度には知っていた。
だからこそ不安に襲われたロフォフォラは、ユーフォルビアの後ろ盾となることを期待して、フェルナンドとの婚約を受け入れることに決めたのだが。
それが見事に仇となった今、ロフォフォラは目に見えて落ち込んでいた。
「ローラが悪いはずがありません! すべてはあの小僧が悪いのです! ……クソっ、ローラにこんな顔をさせるなど……! 許さん……いっそのこと国ごと滅ぼしてやろうか」
ロフォフォラを励ますアストロフィツムからとても不穏な言葉が聞こえた気がするが、絶対に聞き返してはいけない。なぜなら、彼は実際にそれができるからだ。下手に刺激しないのが最適解。
横にいるアドロミスクスも同じことを思ったのだろう。口端を引き攣らせながらも、聞こえなかったふりをしている。
互いに無言のまま馬車に乗り込み、落ち込む母と、それを励ます父も乗り込んだことを確認してからドアを閉めようとしたその時、こちらに向かって走ってくる数人の影に気が付いた。
「待つんだ! 待ってくれ!!!」
周りを走るのはおそらく騎士だろう。その中心を走る人影がぽつぽつと灯る街灯の明かりに照らされるたび、揺れる赤髪が見える。一瞬、フェルナンドが追ってきたのかと思ったが、その割には恰幅がよすぎる。
あれは――、まさか国王?!
国王は王妃と共に学院の卒業式には参列していたが、パーティーには自分がいては皆羽が伸ばせないだろうと、参加をしていなかった。だが、学院内にまだいたのか。アドロミスクスと同様に騒ぎを聞きつけ、駆けつけたのかもしれない。
国主にふさわしい普段の威厳を取り払い、大きな体で必死にこちらへ向かってくる様は、あからさまに焦っている。ということは、ユーフォルビアとの婚約破棄はフェルナンドの一存であり、国王は関与していないということか。
まぁそうだろうな。とユーフォルビアは心の中で呟く。
王はこの国で唯一神からの”神託”を受けることができる。つまりは誰よりもカクト家が『神の寵愛を受ける』存在であることを知っているのだ。それなのに、あのような形でユーフォルビアを手放すことを許すとはとても思えない。
そんな中、こちらに向かってくるのが誰なのか気が付いたアドロミスクスは慌てて馬車のドアを開けようとしたが、その手を止めたアストロフィツムは、容赦なく「行け」と御者に命じていた。
動き出した馬車の中で頭を抱える兄を横目に、ユーフォルビアは遠い目で窓の外を眺めながら思った。
――狭いな、と。
行きの馬車は父母とユーフォルビアの三人だったからまだよかったが、そこにアドロミスクスが加わると圧迫感が尋常じゃない。
アストロフィツムに似たアドロミスクスは、華奢なユーフォルビアと違ってとても体格がいい。
幅の広い肩に、盛り上がった腕筋。服の上からでも存在感を放っている胸筋は、触れると案外柔らかい。その一方で下に続く腹筋は、ユーフォルビアが渾身の右ストレートをお見舞いしてもびくともしないほど強靭だ。
いくら鍛えても筋肉が付かないユーフォルビアにとっていつもなら羨ましくて仕方がないその肉体も、狭い場所では窮屈なだけ。
「兄さま」
「ん? なんだ、ユーグ」
ようやく顔を上げたアドロミスクスの黒い瞳が、さらに昏さを増しているように感じる。馬車に差し込む月明かりと同じ色の金の髪がはらはらと額を滑り落ちていく様子を見ながら、ユーフォルビアは言った。
「馬で帰ってくれない?」
驚愕の表情を浮かべながらも、ユーフォルビアの言わんとしていることを理解したらしいアドロミスクスは「我慢してくれ……」と消えゆくような声でつぶやき、たくましい肩をきゅっと縮めた。
考えてみれば、国王が後を追ってきているかもしれない状況で馬車を止めるのは得策ではない。それならば仕方がないかと、ユーフォルビアはアドロミスクスの肩に寄りかかりながら今後のことを思う。
フェルナンドとの婚約は解消になった。
これからユーフォルビアのもとには、至る所から縁談の申し込みがくる。
もしかしたら、あの人からも――。
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