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ユーフォルビアの私室の窓からは、庭にある大きな木のてっぺんを臨むことができる。風に揺れてさざめく葉の音と、葉に反射する太陽の光が、ユーフォルビアの気持ちをいつも軽く、明るくしてくれる。
だが、今はどうも部屋の空気は重く、窓にぶつかる枝の音が痛々しく聞こえて落ち着かない。
その原因でもあるセツをソファに座らせ、ユーフォルビアはその横に置かれていた一人掛けのソファへと腰を掛けた。エケベリアはもちろんセツの隣だ。
「レジェス兄さまもさっき言ってたゲームとかいうのに関係あるの?」
「はい。レジェス・ガルセスは隠し攻略キャラなんです」
「隠し攻略キャラ?」
「正規ルートでは攻略対象にならないのですが、ある一定の条件をクリアすると攻略できるようになるキャラのことです」
セツ曰く、ゲームの中でのレジェスの立ち位置は、主人公のサポート役のような存在で、日々発生する問題――イベントというらしい――を解決する手伝いをしてくれるんだとか。
「ゲームでは、レジェスは主人公の護衛という立場で、学院でも、街でもいたるところで主人公を助けてくれます。頼れるお兄さんキャラということで人気があったので、なぜ攻略キャラじゃないのかと、初期のころはクレームが出たほどだったんです。僕もレジェスが最推しだったんですよ! だから、隠し攻略キャラであることがわかったときは、もう大騒ぎでしたね」
最推しとは? と思いながらユーフォルビアは眉間にしわを寄せた。セツに他意はなくとも、「レジェス」と呼び捨てをしている上に、さも当然のようにレジェスのことを話すのがちょっと、いや、かなり気に食わない。
それはエケベリアも同じだったらしく、微笑んだ口元が少し引きつっている。当のセツは全く気が付いておらず、レジェスのあのシーンが素敵だったとか、このシーンがかっこよかったとか、まくし立てるように話を続けている。
「レジェス兄さまの素敵なところも、かっこいいところも僕のほうが絶対によく知ってるし」
「ん?」
「ねぇセツ、話を進めたほうがいいんじゃない?」
「んん? あっ、うん」
嫉妬深いのもカクト家の血。これではセツはもう――本来ゲームにはない――エケベリアルートのメリバエンドとやらに突き進む未来しか見えない。ユーフォルビアはそんなの絶対にごめんだが。
「あれ? じゃーレジェス兄さまは今、セツの護衛をしてるの?」
さっき顔を合わせた際、二人は知り合いのようには見えなかった。だが、もし、セツが言ったように、主人公の護衛をしながらサポートまでしているのならば、単純に羨ましい。ユーフォルビアはここ最近、全然会えていなかったのに――少しジトっとした気持ちでセツを見る。だが、セツはあっさりと首を振った。
「いえ、レジェス様とはさっきが初対面です。入学当初は別の騎士の方が護衛に付いてくれていました。今はベルがいてくれるので護衛はいません」
なるほど、とユーフォルビアはうなずいた。
レジェスは今、騎士団でアドロミスクスが部隊長を務める隊に所属し、副部隊長を務めている。おそらく、ゲームには出てこないらしいカクト家の存在が作用して、レジェスはゲームの設定と、所属も階級も違っているのかもしれない。
それに、エケベリアはまだ学生ながらも並みの騎士以上の力はあるから、護衛としての役割も十分果たせる。
「なので、もしかしたらレジェスはこの世界では関わらないのかなと思ってたんですが…」
ゲームの主人公には関わりのなかったレジェスが、ゲームのイベントを起こしたユーフォルビアとの関わりを持っていた。主人公がセツからユーフォルビアに挿げ替えられたという説が、セツの中で確信に変わるには十分な要素だ。
「レジェスは誰のルートに入っても、ハッピーエンド、メリバエンドになった場合は、国境地帯に移動願を出して王都を去ります」
「国境地帯?!」
この国のある大陸には大小さまざまな国がある。
魔王が存在したころは、その脅威から国を守るためにどこも自国のことで手いっぱいだった。
だが、人とはどうしても愚かで欲深い生き物だ。魔王が倒され、平和が訪れると、自国の利益のため、国土を拡大しようとたくらむ国が出てきた。
この国にも数年前、国境の近くにある鉱山の利権を主張した隣国が攻め入ってきたことがあった。
当時配置されていた国境の警備兵だけでは対処しきれないと判断した国王の命により、アストロフィツムが王都の騎士団を率いて出撃するという情報が流れると、隣国軍はあっという間に退却していったのだが、それでも、少なくない犠牲が出た。
それ以来、国境が重なる地域には大規模な砦が作られ、騎士団が常駐している。今のところ大きな衝突はないものの、小競り合い程度の戦闘はやはり起こるそうだ。つまり、基本的には平和なこの国の中で、国境地帯だけは唯一危険な場所と言える。当然、命の保証もない。
「どうして……」
「ゲームではその理由は明かされないのですが、公式設定資料集に、レジェスは主人公に惹かれつつも、他の攻略対象に比べ凡庸であることを気にして想いを告げることができず、かといって、他の人と幸せになる主人公を見守ることもできないと王都を去ることを選択したと書かれていて」
「えぇ~~!!」
「僕、なんかおもしろいこと言いました?!」
セツが驚くのも無理はない。なぜならユーフォルビアが上げたのは、驚愕でも悲嘆でもなく、歓喜の声だったのだから。
だが、ユーフォルビアからすれば当然の反応だ。だって――。
「レジェス兄さまは僕のことが好きってこと?!」
「えぇ?! いや、あれ? そうなのかな???」
今、『主人公』はセツからユーフォルビアに挿げ変わっているらしい。であれば、『レジェスはユーフォルビアに惹かれつつも、他の攻略対象に比べ凡庸であることを気にしてユーフォルビアに想いを告げることができず、かといって、他の人と幸せになるユーフォルビアを見守ることもできないと王都を去ることを選択する』ということだ。
でもそんなことをする必要はない。だって、ユーフォルビアはレジェスのことが好きなのだ。つまりは、両想いということ。
「僕、レジェス兄さまに結婚しよって言ってくる!!」
「ちょっと待って??!!」
ユーフォルビアはソファを倒すほどの勢いで立ち上がり、部屋を飛び出そうと走り出す。
だが、ドアを出る前にエケベリアにとっ捕まってしまった。
「離してよ、ベル!!」
「セツが待ってって言ってる」
「お前は~~! セツと兄さまとどっちが大事なの!」
「セツ」
即答かよ。
隠さず舌打ちをするユーフォルビアを無視して、エケベリアは放り投げるようにしてユーフォルビアをソファへと戻した。扱いがひどい。
「ごめんね、セツ。ユーグ兄さまは見た目のわりに猪突猛進なんだよ」
「失礼な!!!」
思い立ったらすぐ行動、と言ってほしい。だって――チャンスの女神さまには前髪しかないって言うでしょ?
だが、すぐにでもレジェスのところに走っていきたい衝動を押しとどめ、ユーフォルビアはふてくされながらもセツの話を聞くことにした。
せいでは事を仕損じる、という言葉もなくはない。
「今はまだレジェスルートに入ってないから、たとえ今告白しても流されて終わりです。実際ゲームにもあるんです。レジェスに『好きな人がいるのか?』と聞かれた時に、『あなたです』っていう選択肢が出てくるシーンが!
でも、正規ルートではたとえ『あなたです』を選んでも、『ははっ、セツは冗談がうまいな。で、本当のところはどうなんだ?』って流されるだけです。
まぁこの時、『あなたです』って答えておかないと、後々レジェスルートが解放されないんですけどね」
「でも、ここはゲームの世界じゃないでしょ? いろいろ変わってるなら、今告白しても受け入れてくれるかもしれないじゃん!」
「それなら、レジェス兄さまがユーグ兄さまのことを好きじゃないっていう可能性もあると思うけど」
その正論に、ユーフォルビアはくっと忌々しげにエケベリアを睨んだ。
だが、今はどうも部屋の空気は重く、窓にぶつかる枝の音が痛々しく聞こえて落ち着かない。
その原因でもあるセツをソファに座らせ、ユーフォルビアはその横に置かれていた一人掛けのソファへと腰を掛けた。エケベリアはもちろんセツの隣だ。
「レジェス兄さまもさっき言ってたゲームとかいうのに関係あるの?」
「はい。レジェス・ガルセスは隠し攻略キャラなんです」
「隠し攻略キャラ?」
「正規ルートでは攻略対象にならないのですが、ある一定の条件をクリアすると攻略できるようになるキャラのことです」
セツ曰く、ゲームの中でのレジェスの立ち位置は、主人公のサポート役のような存在で、日々発生する問題――イベントというらしい――を解決する手伝いをしてくれるんだとか。
「ゲームでは、レジェスは主人公の護衛という立場で、学院でも、街でもいたるところで主人公を助けてくれます。頼れるお兄さんキャラということで人気があったので、なぜ攻略キャラじゃないのかと、初期のころはクレームが出たほどだったんです。僕もレジェスが最推しだったんですよ! だから、隠し攻略キャラであることがわかったときは、もう大騒ぎでしたね」
最推しとは? と思いながらユーフォルビアは眉間にしわを寄せた。セツに他意はなくとも、「レジェス」と呼び捨てをしている上に、さも当然のようにレジェスのことを話すのがちょっと、いや、かなり気に食わない。
それはエケベリアも同じだったらしく、微笑んだ口元が少し引きつっている。当のセツは全く気が付いておらず、レジェスのあのシーンが素敵だったとか、このシーンがかっこよかったとか、まくし立てるように話を続けている。
「レジェス兄さまの素敵なところも、かっこいいところも僕のほうが絶対によく知ってるし」
「ん?」
「ねぇセツ、話を進めたほうがいいんじゃない?」
「んん? あっ、うん」
嫉妬深いのもカクト家の血。これではセツはもう――本来ゲームにはない――エケベリアルートのメリバエンドとやらに突き進む未来しか見えない。ユーフォルビアはそんなの絶対にごめんだが。
「あれ? じゃーレジェス兄さまは今、セツの護衛をしてるの?」
さっき顔を合わせた際、二人は知り合いのようには見えなかった。だが、もし、セツが言ったように、主人公の護衛をしながらサポートまでしているのならば、単純に羨ましい。ユーフォルビアはここ最近、全然会えていなかったのに――少しジトっとした気持ちでセツを見る。だが、セツはあっさりと首を振った。
「いえ、レジェス様とはさっきが初対面です。入学当初は別の騎士の方が護衛に付いてくれていました。今はベルがいてくれるので護衛はいません」
なるほど、とユーフォルビアはうなずいた。
レジェスは今、騎士団でアドロミスクスが部隊長を務める隊に所属し、副部隊長を務めている。おそらく、ゲームには出てこないらしいカクト家の存在が作用して、レジェスはゲームの設定と、所属も階級も違っているのかもしれない。
それに、エケベリアはまだ学生ながらも並みの騎士以上の力はあるから、護衛としての役割も十分果たせる。
「なので、もしかしたらレジェスはこの世界では関わらないのかなと思ってたんですが…」
ゲームの主人公には関わりのなかったレジェスが、ゲームのイベントを起こしたユーフォルビアとの関わりを持っていた。主人公がセツからユーフォルビアに挿げ替えられたという説が、セツの中で確信に変わるには十分な要素だ。
「レジェスは誰のルートに入っても、ハッピーエンド、メリバエンドになった場合は、国境地帯に移動願を出して王都を去ります」
「国境地帯?!」
この国のある大陸には大小さまざまな国がある。
魔王が存在したころは、その脅威から国を守るためにどこも自国のことで手いっぱいだった。
だが、人とはどうしても愚かで欲深い生き物だ。魔王が倒され、平和が訪れると、自国の利益のため、国土を拡大しようとたくらむ国が出てきた。
この国にも数年前、国境の近くにある鉱山の利権を主張した隣国が攻め入ってきたことがあった。
当時配置されていた国境の警備兵だけでは対処しきれないと判断した国王の命により、アストロフィツムが王都の騎士団を率いて出撃するという情報が流れると、隣国軍はあっという間に退却していったのだが、それでも、少なくない犠牲が出た。
それ以来、国境が重なる地域には大規模な砦が作られ、騎士団が常駐している。今のところ大きな衝突はないものの、小競り合い程度の戦闘はやはり起こるそうだ。つまり、基本的には平和なこの国の中で、国境地帯だけは唯一危険な場所と言える。当然、命の保証もない。
「どうして……」
「ゲームではその理由は明かされないのですが、公式設定資料集に、レジェスは主人公に惹かれつつも、他の攻略対象に比べ凡庸であることを気にして想いを告げることができず、かといって、他の人と幸せになる主人公を見守ることもできないと王都を去ることを選択したと書かれていて」
「えぇ~~!!」
「僕、なんかおもしろいこと言いました?!」
セツが驚くのも無理はない。なぜならユーフォルビアが上げたのは、驚愕でも悲嘆でもなく、歓喜の声だったのだから。
だが、ユーフォルビアからすれば当然の反応だ。だって――。
「レジェス兄さまは僕のことが好きってこと?!」
「えぇ?! いや、あれ? そうなのかな???」
今、『主人公』はセツからユーフォルビアに挿げ変わっているらしい。であれば、『レジェスはユーフォルビアに惹かれつつも、他の攻略対象に比べ凡庸であることを気にしてユーフォルビアに想いを告げることができず、かといって、他の人と幸せになるユーフォルビアを見守ることもできないと王都を去ることを選択する』ということだ。
でもそんなことをする必要はない。だって、ユーフォルビアはレジェスのことが好きなのだ。つまりは、両想いということ。
「僕、レジェス兄さまに結婚しよって言ってくる!!」
「ちょっと待って??!!」
ユーフォルビアはソファを倒すほどの勢いで立ち上がり、部屋を飛び出そうと走り出す。
だが、ドアを出る前にエケベリアにとっ捕まってしまった。
「離してよ、ベル!!」
「セツが待ってって言ってる」
「お前は~~! セツと兄さまとどっちが大事なの!」
「セツ」
即答かよ。
隠さず舌打ちをするユーフォルビアを無視して、エケベリアは放り投げるようにしてユーフォルビアをソファへと戻した。扱いがひどい。
「ごめんね、セツ。ユーグ兄さまは見た目のわりに猪突猛進なんだよ」
「失礼な!!!」
思い立ったらすぐ行動、と言ってほしい。だって――チャンスの女神さまには前髪しかないって言うでしょ?
だが、すぐにでもレジェスのところに走っていきたい衝動を押しとどめ、ユーフォルビアはふてくされながらもセツの話を聞くことにした。
せいでは事を仕損じる、という言葉もなくはない。
「今はまだレジェスルートに入ってないから、たとえ今告白しても流されて終わりです。実際ゲームにもあるんです。レジェスに『好きな人がいるのか?』と聞かれた時に、『あなたです』っていう選択肢が出てくるシーンが!
でも、正規ルートではたとえ『あなたです』を選んでも、『ははっ、セツは冗談がうまいな。で、本当のところはどうなんだ?』って流されるだけです。
まぁこの時、『あなたです』って答えておかないと、後々レジェスルートが解放されないんですけどね」
「でも、ここはゲームの世界じゃないでしょ? いろいろ変わってるなら、今告白しても受け入れてくれるかもしれないじゃん!」
「それなら、レジェス兄さまがユーグ兄さまのことを好きじゃないっていう可能性もあると思うけど」
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