マイナー神は異世界で信仰されたい!

もののふ

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塞翁が馬

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突如雪崩れ込んできた衛兵と魔法士達。
クリソックスとドロンズが何事かと見守っていると、彼らはぐるりとクリソックス達を取り囲み、魔法士が何か呪文のようなものを唱えた。
途端に床が光り、その光がいく筋も伸びたかと思うと、蔦のようにニックに絡みついた。

「ガッ!?」
ニックがジタバタして光の蔦を引きちぎろうともがくが、さらにニックの肉体をギリギリとしめつけてニックは全く身動きがとれない。
クリソックスとドロンズは、急に仲間のニックが囚われたのを見て、声を上げた。

「「ス、スゲエエエエ!!!」」

「ファンタジー!これぞ、ファンタジーだよ、ドロンズ!」
「ああ、どこかのアニメで見たことのある光景じゃ!いかにもファンタジーでありがちな、拘束表現じゃあ!!」

「お前達の感想は、本当にそれでいいのか……?」
ナックが呆れて二柱につっこんだ。


ルイドートは、ナックに向かって言った。
「お前も貴族の端くれならわかるはずだ。この状況で、どちらにつくのが正しい選択か。この町のギルマスとして、どうするのが正しい選択か。いや、こうなることがわかっていて、ここに来たのだろう?」

ナックは、やるせない顔でクリソックス達とニックを見て、一つため息を吐いた。
「すまんな」
そう言って、ルイドートの方に歩みを進め、縛られるニックを無感動に眺めるルイドートの斜め後ろに立った。
ルイドートはそれがさも当たり前のように、ナックには目もくれず、二柱に告げた。
「このオーガは、ハビット家が接収する。私は寛大だから、充分な対価を払おう。マリエール」
「はい」
隅にひっそりと控えていた、桃色の髪のスラリとした美女が、奥の部屋から盆に乗せた硬貨を持ってきて、クリソックスとドロンズの目の前に置いた。

磨きあげられた銀盆の上に、虹色に光り輝く少し大ぶりの硬貨が三枚。
星金貨である。

「星金貨三枚で買い取ろう。もし希望するなら、このオーガの世話係として、ハビット家でお前達を雇ってもいい。私は、民に優しい貴族だからな」


クリソックスは星金貨をつまみ上げて、しげしげと観察した。
「へえ、美しい硬貨だねえ。これ一枚で一千万円くらいだから、三枚で三千万円かあ。ねえ、ドロンズ。これ、何でできてるの?」
「ううむ。見たこともない金属じゃの。地球には無いものじゃ。これは面白い」

のんきな神様達に、ニックが叫ぶ。
「ガアッ!ガッガアーッ?」
「ん?『それで自分を売るのか?』だって?いやだなあ、人身……鬼身売買はしないよ。そもそも、君は私達のダイレクト信者なのだから、ちゃんと助けるよ」
クリソックスの言葉に、ルイドートの眉がぴくりと動いた。
「ほう?星金貨もいらぬし、貴族のわしに歯向かうと言うのか」
ドロンズが鼻を鳴らした。
「ふん。お主こそ、わしら神に歯向かうか?それは愚かな選択じゃ。わしらは何者にも縛られぬ。わしらをないがしろにすると、祟ることもあるぞ?」
ドロンズは星金貨を一枚、ルイドートに指で弾いてよこした。
「大体こんなもの、いくらでも偽造できる」
ルイドートに向けて開いたドロンズの手のひらから、完璧に再現された星金貨がジャラジャラと溢れ出す。
「なっ!?」
「う、嘘だろ……!?」
ルイドートとナックは目を剥いた。
マリエールや衛兵、魔法士らも、唖然とその光景を見守っている。
ガラン、ガラン、ガラン……
何人かの衛兵の手から、剣が落ちた。

クリソックスはというと、慌ててドロンズを制止した。
「ダメだよ、ドロンズ!犯罪行為だよ!通貨偽造罪!早く戻して、戻して!」
「仕方ないのう」
ドロンズの足元に山になっていた星金貨は、途端にぐずりと泥になった。
「「「「「ああーー……」」」」」
ギャラリーから、落胆の声が漏れた。


「お、お前達……、何者だ!おい、魔法士、やつらも拘束しろ!」

ルイドートは動揺しながらも、二柱を危険な存在として認識を改めたようだ。
即座に魔法士に命じ、魔法士は先ほどのありがち魔法を行使した。

二柱に向かって床から光の蔦が飛び出し、絡みついた。
「お前のそのスキル、野に放つと世に混乱を招きかねん。ハビット家がお前も接収する」
正論である。
為政者として、ぐうの音も出ないほどただしい決断だ。

ルイドートの言葉に、光に縛られたクリソックスは叫んだ。
「じゃあ、私、関係ないじゃない!!」
ドロンズがクリソックスにつっこんだ。
「おい、お主、わしの友神ゆうじんじゃろ?ここでその言葉かよ!」
「ドロンズよ、それとこれとは別なのだよ。犯罪を犯していない私が縛られる理由を、私は知りたいのだ」
ルイドートはクリソックスに言った。
「ついでだ」
「理不尽貴族とか、テンプレ!!」
「テンプレ大好きじゃろ、お主」
ドロンズは、なんだかいい笑顔でクリソックスに声をかけた。


ナックはそんな二柱を見ながら、妙な信頼感を覚えていた。
シャリアータのギルマスとしては、この町の権力者であるルイドートと面と向かって対立するわけにはいかない。
そんなことをすれば、ギルドはこの町から孤立し、何か不測の事態が起こった時に協力を得られないばかりか、この町で働く冒険者達にしわ寄せが来るだろう。
万が一、町の危機が訪れた際に、共に立ち向かう衛兵と冒険者に根深い不信感があるなど、町が壊滅してしまう。
冒険者ギルドは世界機構であり、権力から独立した団体ではあるが、だからといって権力者と良い関係を築かなくてもよい、という事にはならないのだ。

だから、ナックはルイドートの側に立つという決断をしたのだが。

「ハビット公爵」
ナックに呼びかけられ、ルイドートは振り向いた。
「私は政治的判断によりここに立っていますがね、ただ、彼らの意思をないがしろにするのはおすすめしません。彼らは、『特別な何か』だ。きっと、我々に彼らをコントロールすることはできない」
「『特別な何か』?」
訝しげに問うルイドートにナックは追懐するように言った。
「そう。私も、最初はスキルも魔法も使えない底辺冒険者だと侮っていた。だが彼らと共に活動して、今はその認識を改めた。私は、彼らの特別な力を信頼するようになったのです」
「特別な力、だと?」
ナックは、クリソックスに熱い眼差しを向けた。
「ええ。『靴下』です。……『靴下』は、本当に凄いんだ!」


クリソックスの肌の色艶が増す。
「おい、お主、肌の色がワントーン明るくなっておるぞ!」
「あ、肌がもっちもちだ。なんか、みwなwぎwっwてwきwたww!」

クリソックスは『神は遍在する』と『靴下召喚』を同時に発動した。
拘束されていたクリソックスの姿が消え、代わりに人ほどの大きさの靴下が拘束されている。
「靴下!?」
驚愕するルイドートの背後から、クリソックスは声をかけた。

「どこを見ている?それは私の残像だ」

「いや、靴下じゃぞ!」
(((((確かに!)))))

ドロンズのつっこみに、この場の全員が同意した。
だが、驚いていないわけではない。
なんせこの拘束魔法は何人もの魔法士が力を合わせるトラップ型の強力魔法だ。
オーガジェネラル経験者のニックですら、抜け出せぬ代物だ。

「もー!ドロンズってば、雰囲気ぶち壊しだよ。せっかく、ノリノリだったのにー」
「お主は阿呆じゃのう。残像だのというなら
せめてこれくらいはせよ」
ドロンズは、『神は遍在する』と『泥召喚』と『泥団子形成』を同時発動する。
ドロンズはクリソックスの隣に出現し、代わりに美しくツルツルと光るドロンズの泥団子頭部が、光魔法に拘束されている。

「なんで、頭だけ!」
爆笑するクリソックスにドロンズは渋い表情をした。
「泥団子として、イメージしやすいんじゃ……」
どちらにしろ、この二柱、五十歩百歩である。


しかし、そんな軽いノリの神達とは対照的に、ルイドートらは理解し始めていた。
この二柱が、ヴェル○ースオリジナルの如き『特別な存在』であるということを。
「お、おお……!」
ルイドートは、よろよろと光に拘束されたドロンズ(泥団子)に近づいた。
「なんと、美しい……」
ドロンズは胸を張って言った。
「そうじゃろう?わしは、泥団子の神じゃからな。もっと気張れば、さらに美しい泥団子を作れるぞ!」
「泥団子の神……。そうか、神か……!」
何故かルイドートの胸に、この荒唐無稽な言葉がストンと落ちた。
美しい造形物をこよなく愛し、見極める眼を持つルイドートは芸術の神を信仰していた。
だが、目の前にはリアルに神の手による美しき造形物(泥団子)がある。
ルイドートは一瞬で泥団子に魅せられた。
彼は、その作品から本質的に理解したのだ。

ドロンズが、ガチの、神である、と。


ルイドートは膝を折って、ドロンズに祈った。
ドロンズの肌が光り輝くように美しくなる。
水分量もバッチリのベストコンディションな肌だ。
「神よ。私に神殿を建てさせて下さい。この作品を御神体としてお祀り致します」
ドロンズは頷いた。
「好きにせよ。肝要なのは、泥団子を広める事じゃ。お主に、泥団子の加護をやろう」
ドロンズはルイドートに手をかざした。
「おお……!神の叡知(泥団子の作り方)が私に流れ込む!」
ルイドートが、涙を流す。
「よく、泥団子を広めよ。特に子供の遊びにも良いからの!」

「ガウッ!ガウッ!」
忘れ去られたニックがドロンズに呼びかけ、「おお、そうだった」とドロンズは付け加えた。
「オーガのニックはわしらの仲間じゃ。拘束を解いて、所有は諦めよ」
「ははあっ!!」


こうして、オーガニックは解放され、クリソックスとドロンズはそれぞれ信者を増やした。

『神様万事塞翁が馬』

マイナー神は、少しずつ異世界に根を張り始めていた。
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