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旅立ちと第一都民
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その日、ドロンズとクリソックスは手ぶらの身軽な服装でシャリアータの城門の前に立っていた。
これから勇者神として、魔を祓う旅に出ようというのである。
二柱の前には、シャリアータの民達が大勢集まっていた。
その中には、公王となったルイドートとその家族、そして、ギルマスのナックやオーガニック、第一異世界人で商人のシモンズとその娘のサラが見送りのために駆けつけてくれている。
「このように集まってくれるとはのう」
「嬉しいことだね、ドロンズ」
二柱は感激していた。
現代では、マイナー神として社もなく、願い祈るばかりで崇めてくれる信者なんぞ、ほとんどいなかった。
しかし、今では彼らに信仰を捧げる信者達が、このように見送りのために詰めかけてくれている。
彼らはまさに、メジャー神となったのだ!
ハビット公国の王となったルイドートが、進み出た。
「神様、魔王の住む大陸は、ノースリーブ帝国を北に進み、さらに海を超えた最果ての地にあると伝わっております。どうぞ、お気をつけを。ノースリーブ帝国のあるロングカーデ大陸への船は、ナームの港に用意してあります」
ドロンズはその言葉に頷くと、ルイドートに尋ねた。
「しかしダンジョンコアを分けてもらってよかったのかの?この国の資源じゃろう?」
「問題ありませんよ。ダンジョンコアを丸ごと差し上げたわけさじゃない。ドロンズ様がちぎり取ってダンジョンの土を混ぜて大きく育てた泥団子です。本体の方は元気に稼働中しておりますし、ドロンズ様が公国内の全てのダンジョンコアを支配下に置き、国の防衛を命じてくださってますから、少しちぎって持っていくくらい、どうということもありません」
「そうか?なら、供え物として有り難くもらうとしよう」
「もし何か連絡があれば、神殿の靴下に話しかけるとよいよ。お供え物も、あれに入れてくれれば届くから。お供え物随時募集中っ」
自前の神託グッズにお供え物を要求する図々しいクリソックスに、サラが進み出て言った。
「私、ちゃんと甘いものをお供えしますので、あの約束をお忘れなく……」
「あの約束?なんの話ですか?」
サラの父親のシモンズが、不思議そうに問う。
クリソックスとドロンズは、ギクリと固まった。
「「あの約束か……」」
『あの約束』とは、確実にいつかのゴブリンの件だ。
シャリアータに来てからというもの、いろんなことが後から後から起こって、サラの愛するゴブリンの集落を見つけるどころではなかったのだ。
クリソックスは身に届く信仰からたどり、ゴブリンのものを探してみた。
(あ、ゴブリン達は生きてる。ドロンズ、とりあえずゴブリンはまだ討伐されてないよっ)
(おお、よかった。ゴブリンのことをすっかり忘れておったわ。ここを出てから、一度あの森へ行って探しておこう。人らに全滅させられておったら、この娘が悲しむ)
(そもそも、この娘、本当にゴブリンの嫁になるのかな)
サラの小指から伸びる赤い糸を、二柱は新たに獲得した縁結びの能力で確認してみた。
「……街の外にずーっと伸びておるのう」
「トールノア王国方面だね。確か、私達が初めてこの世界に顕現したのもトールノアの王都とシャリアータの間の森……」
「まさかのう……」
「まさかねえ……」
二柱はシモンズを見た。
娘がゴブリンの苗床になりたがっている男の顔を。
そのなんともいえぬ眼差しに、シモンズは不穏な気配を感じ取ったようだ。
「神様?あの約束って何なんです?ねえ、その眼差しやめてくださいよ……酷く哀れな存在を目の当たりにしたようなその目をやめて!!」
二柱はその叫びに答えることなく、見送りに来てくれた人々に別れを告げた。
「じゃあ、ちょっと魔王を倒しにいってくるよ」
「人の子らよ、息災での!」
「行ってらっしゃーい!」
「頼みましたよー!」
「神様、頑張ってくださいねー!!」
「ねえ、なんで無視するんですか!?せめて、約束について教えてから旅立てよおおお!」
ドロンズとクリソックスは、さっさと城門に向かった。
城門のすぐ手前で、フッツメーンが質素な服を身にまとい、外から来た者へ「シャリアータへようこそ!ここはハビット公国の公都です!」と元気よく声をかけている。
いつものボランティア活動のようだ。
彼は遠征に失敗した上、ハビット公国を独立させ、王国に混乱を招いたとして、トールノア王国に見捨てられたのだ。
騎士団の面々は、王都や直轄領の防衛に必要なため、彼らの捕虜返還の際にハビット公国は、無期限の停戦と幾ばくかの慰謝料を得られたのだが、フッツメーンの返還は拒否された。
王は激怒しており、「どうへ廃嫡して平民に落とした上国外追放するつもりだから、わざわざ返さずともよい」と公国の使者に言ってよこしたのだ。
フッツメーンはショックを受け、引きこもろうとしたのだが、隷紋があるため命じられた仕事をこなさなければならず、それも儘ならない。
あらゆる方面から否定され、いつしかフッツメーンは、心を無くし、ボランティアマシーンと化していた。
そんな折、彼は街のドブさらいの後、一人の少女に花をもらった。
一輪の、そこらに生えているようななんの変哲もない草花である。
「あなたはこの街を壊そうとした悪い人だけど、今はいつも街のために頑張っているから、お礼……」
フッツメーンは泣いた。
光を失った目から、ポロポロと涙がこぼれて止まらなかった。
手の中にある柔らかな花の感触が、自分がここで頑張っていることを教えてくれているような気がして、フッツメーンは声を上げて泣いた。
それからの彼は、やっぱりボランティアマシーンだった。
でも、惰性で行っていたこれまでと違い、街のために、そして自分のためにも進んで仕事をするボランティアマシーンになったのだ。
そんな彼を受け入れる街の人間が少しずつ現れ、今ではフッツメーンはシャリアータの住民として、日々を過ごしているのである。
「おや、フッツメーンさん、今日も精が出るねえ」
「あ、花農家のポーラさん、おはようございます!シャリアータへようこそ!ここは、ハビット公国の公都ですっ」
「知ってるよぉ!アッハッハッ」
「フッツメーン、おはよう!今日は第一都民の声かけボランティアかい?」
「あ、門番のゲマさん、おはようございます!第二都民の「ここから北にはヌワーっていう村があるんだ」と迷ったんですけど、やっぱりこっちの方が需要があるかなって……」
「そうか。……そうかなあ?まあ、どっちもどっちだ。頑張り過ぎるなよ!」
「はいっ、ゲマさんも、お仕事頑張ってください!」
かなり街の人間と打ち解けているようだ。
ドロンズ達は公国樹立以来、各地のダンジョンコアを従えてまわったり、ついでに各地の領主の元を訪れ、顔つなぎと布教を行ってみたりと、あまりに忙しく、こちらを邪神扱いして嫌うフッツメーンと絡むことがなかった。
しかし、この調子ならまともに会話ができそうである。
「やあ、フッツメーン。元気だった?」
クリソックスが行ったああーーー!!
「久しいの、フッツメーンよ」
ドロンズもクリソックスに続く。
フッツメーンは声のした方を向き、二柱を見て一瞬固まった。
そして、カタカタ震えながら、声を絞り出した。
「ぼ、ぼく、悪い王太子じゃないよ!」カタカタ……
「いや、それはもうわかっておる」
「ぼ、ぼく、悪い王太子じゃないよ!」カタカタカタカタ
「悪くないし、王太子でもないって言いたいのかな?」
「ぼ、ぼく、悪い王太子じゃないよ……」カタカタカタ……
「こいつ、壊れておるのか?リピートしかせんぞ」
「ぼ、ぼく、悪い王太子じゃないよおお!」カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ……
「うん、わかった。ごめん、トールノアの元王太子よ。もう話しかけないから、落ち着いて?」
ドロンズとクリソックスは、会話を諦めた。
どうも、二柱がトラウマになっているようだ。
背後の見送り隊からも、「行くならはよ行け」というプレッシャーが凄い。
「遊んでないで行こうか、ドロンズ」
「うむ。行くかの、クリソックスよ」
こうしてマイペースな二柱は、ようやく城門の外に出たのである。
これから勇者神として、魔を祓う旅に出ようというのである。
二柱の前には、シャリアータの民達が大勢集まっていた。
その中には、公王となったルイドートとその家族、そして、ギルマスのナックやオーガニック、第一異世界人で商人のシモンズとその娘のサラが見送りのために駆けつけてくれている。
「このように集まってくれるとはのう」
「嬉しいことだね、ドロンズ」
二柱は感激していた。
現代では、マイナー神として社もなく、願い祈るばかりで崇めてくれる信者なんぞ、ほとんどいなかった。
しかし、今では彼らに信仰を捧げる信者達が、このように見送りのために詰めかけてくれている。
彼らはまさに、メジャー神となったのだ!
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「しかしダンジョンコアを分けてもらってよかったのかの?この国の資源じゃろう?」
「問題ありませんよ。ダンジョンコアを丸ごと差し上げたわけさじゃない。ドロンズ様がちぎり取ってダンジョンの土を混ぜて大きく育てた泥団子です。本体の方は元気に稼働中しておりますし、ドロンズ様が公国内の全てのダンジョンコアを支配下に置き、国の防衛を命じてくださってますから、少しちぎって持っていくくらい、どうということもありません」
「そうか?なら、供え物として有り難くもらうとしよう」
「もし何か連絡があれば、神殿の靴下に話しかけるとよいよ。お供え物も、あれに入れてくれれば届くから。お供え物随時募集中っ」
自前の神託グッズにお供え物を要求する図々しいクリソックスに、サラが進み出て言った。
「私、ちゃんと甘いものをお供えしますので、あの約束をお忘れなく……」
「あの約束?なんの話ですか?」
サラの父親のシモンズが、不思議そうに問う。
クリソックスとドロンズは、ギクリと固まった。
「「あの約束か……」」
『あの約束』とは、確実にいつかのゴブリンの件だ。
シャリアータに来てからというもの、いろんなことが後から後から起こって、サラの愛するゴブリンの集落を見つけるどころではなかったのだ。
クリソックスは身に届く信仰からたどり、ゴブリンのものを探してみた。
(あ、ゴブリン達は生きてる。ドロンズ、とりあえずゴブリンはまだ討伐されてないよっ)
(おお、よかった。ゴブリンのことをすっかり忘れておったわ。ここを出てから、一度あの森へ行って探しておこう。人らに全滅させられておったら、この娘が悲しむ)
(そもそも、この娘、本当にゴブリンの嫁になるのかな)
サラの小指から伸びる赤い糸を、二柱は新たに獲得した縁結びの能力で確認してみた。
「……街の外にずーっと伸びておるのう」
「トールノア王国方面だね。確か、私達が初めてこの世界に顕現したのもトールノアの王都とシャリアータの間の森……」
「まさかのう……」
「まさかねえ……」
二柱はシモンズを見た。
娘がゴブリンの苗床になりたがっている男の顔を。
そのなんともいえぬ眼差しに、シモンズは不穏な気配を感じ取ったようだ。
「神様?あの約束って何なんです?ねえ、その眼差しやめてくださいよ……酷く哀れな存在を目の当たりにしたようなその目をやめて!!」
二柱はその叫びに答えることなく、見送りに来てくれた人々に別れを告げた。
「じゃあ、ちょっと魔王を倒しにいってくるよ」
「人の子らよ、息災での!」
「行ってらっしゃーい!」
「頼みましたよー!」
「神様、頑張ってくださいねー!!」
「ねえ、なんで無視するんですか!?せめて、約束について教えてから旅立てよおおお!」
ドロンズとクリソックスは、さっさと城門に向かった。
城門のすぐ手前で、フッツメーンが質素な服を身にまとい、外から来た者へ「シャリアータへようこそ!ここはハビット公国の公都です!」と元気よく声をかけている。
いつものボランティア活動のようだ。
彼は遠征に失敗した上、ハビット公国を独立させ、王国に混乱を招いたとして、トールノア王国に見捨てられたのだ。
騎士団の面々は、王都や直轄領の防衛に必要なため、彼らの捕虜返還の際にハビット公国は、無期限の停戦と幾ばくかの慰謝料を得られたのだが、フッツメーンの返還は拒否された。
王は激怒しており、「どうへ廃嫡して平民に落とした上国外追放するつもりだから、わざわざ返さずともよい」と公国の使者に言ってよこしたのだ。
フッツメーンはショックを受け、引きこもろうとしたのだが、隷紋があるため命じられた仕事をこなさなければならず、それも儘ならない。
あらゆる方面から否定され、いつしかフッツメーンは、心を無くし、ボランティアマシーンと化していた。
そんな折、彼は街のドブさらいの後、一人の少女に花をもらった。
一輪の、そこらに生えているようななんの変哲もない草花である。
「あなたはこの街を壊そうとした悪い人だけど、今はいつも街のために頑張っているから、お礼……」
フッツメーンは泣いた。
光を失った目から、ポロポロと涙がこぼれて止まらなかった。
手の中にある柔らかな花の感触が、自分がここで頑張っていることを教えてくれているような気がして、フッツメーンは声を上げて泣いた。
それからの彼は、やっぱりボランティアマシーンだった。
でも、惰性で行っていたこれまでと違い、街のために、そして自分のためにも進んで仕事をするボランティアマシーンになったのだ。
そんな彼を受け入れる街の人間が少しずつ現れ、今ではフッツメーンはシャリアータの住民として、日々を過ごしているのである。
「おや、フッツメーンさん、今日も精が出るねえ」
「あ、花農家のポーラさん、おはようございます!シャリアータへようこそ!ここは、ハビット公国の公都ですっ」
「知ってるよぉ!アッハッハッ」
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「あ、門番のゲマさん、おはようございます!第二都民の「ここから北にはヌワーっていう村があるんだ」と迷ったんですけど、やっぱりこっちの方が需要があるかなって……」
「そうか。……そうかなあ?まあ、どっちもどっちだ。頑張り過ぎるなよ!」
「はいっ、ゲマさんも、お仕事頑張ってください!」
かなり街の人間と打ち解けているようだ。
ドロンズ達は公国樹立以来、各地のダンジョンコアを従えてまわったり、ついでに各地の領主の元を訪れ、顔つなぎと布教を行ってみたりと、あまりに忙しく、こちらを邪神扱いして嫌うフッツメーンと絡むことがなかった。
しかし、この調子ならまともに会話ができそうである。
「やあ、フッツメーン。元気だった?」
クリソックスが行ったああーーー!!
「久しいの、フッツメーンよ」
ドロンズもクリソックスに続く。
フッツメーンは声のした方を向き、二柱を見て一瞬固まった。
そして、カタカタ震えながら、声を絞り出した。
「ぼ、ぼく、悪い王太子じゃないよ!」カタカタ……
「いや、それはもうわかっておる」
「ぼ、ぼく、悪い王太子じゃないよ!」カタカタカタカタ
「悪くないし、王太子でもないって言いたいのかな?」
「ぼ、ぼく、悪い王太子じゃないよ……」カタカタカタ……
「こいつ、壊れておるのか?リピートしかせんぞ」
「ぼ、ぼく、悪い王太子じゃないよおお!」カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ……
「うん、わかった。ごめん、トールノアの元王太子よ。もう話しかけないから、落ち着いて?」
ドロンズとクリソックスは、会話を諦めた。
どうも、二柱がトラウマになっているようだ。
背後の見送り隊からも、「行くならはよ行け」というプレッシャーが凄い。
「遊んでないで行こうか、ドロンズ」
「うむ。行くかの、クリソックスよ」
こうしてマイペースな二柱は、ようやく城門の外に出たのである。
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