スーパーシティ ~放置国家~

タミケン

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第四章

第七話 想定内

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 鎖で縛られた右手首、左手には太いマイナスドライバー、目の前

には15分後にセットされた時限爆弾、普通の人間なら恐怖で狂い

死ぬような場面だ。こんな時に体良く仲間が助けに来るわけも無い。

だが車輪の中で答えは決まっていた。おもむろにマイナスドライバー

を振りかざす。「お、やるぞっ」窓から見ている怒神会はニヤけた。


 ザクッッ「うぐおぉ、、」、、ザクッ、、「ぐあぁぁっ、、」

こんな時、車輪に躊躇するという概念は無い様だ。白か黒、イエス

かノーしか無い。「ホントに手首を千切る気かっ」怒神会組員も

最初は出来ないと思って笑っていたが、本当にやりそうな気がして

きて顔が引きつってきた。


 ゴリッ「がああぁぁっ、、」、、とうとう骨まで達し、車輪の

顔は大量の汗と手首の血しぶきでドロドロだ。何十回、いや何百回

ドライバーを振りかざしたか、とうとう手首は千切れそうになった

所で、一気に引き千切った。「ぐおお、、」、、時限爆弾はあと

3分、右足を引き摺りながらなんとか倉庫を出る。


 「うわああ来るなっ」「コイツ人間じゃねーっ」、、倉庫を

離れて行く組員、信じられないと言った顔で後ずさりするボスに、

車輪は右手を目の前にかざし左手で出血を必死で抑えながらも、

ヨロヨロとゆっくり近づく。その時右手が少し下がると、なんと

口元が笑っているではないか!「こ、こいつヤベェーッ!!」、、


 その時、轟音と共に時限爆弾は爆発、笑っている車輪の背後に

化け物のような爆炎が広がり、ボス以下怒神会全員は自分達は相手

にしてはいけない何かを相手にしている事を初めて悟った。最初

から命を投げて闘っている車輪にとって腕の一本を失うなど想定内、

それ位の覚悟はとっくに出来ていたのだ。
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