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第五章
第十話 対面
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地下本部に爆薬を仕掛け、米穀連合会の襲撃部隊を壊滅させた
中花一家の上層部は、結局闘いもせずに金だけ持って消え去った。
情けない連中なので、仲間の弔い合戦をやる気概など無い。その
まま山中に逃げて山賊に落ちるか、方々に散って生延びようと
するに違いない。
手練れの襲撃部隊を失い戦力が半減した米穀連合会も、本来なら
総力を挙げて中花一家の残党を根絶やしにしたい所だが、もう
既に脅威ではなくなった雑魚の為に動ける余力は無かった。それ
よりも襲撃に失敗してまんまと逃げられ、大事な襲撃部隊を失った
責任を削げ鼻にどう取らせるかが問題となった。
車輪と元レーサーは今回の抗争を、一瞬でカタが付き一般人へ
の巻添えも無かった事で静観する事にした。もっとも潜伏中の身で
何が出来る訳でも無いので、車輪は隠れ家で手首の無い右腕で銃の
安全装置を外す練習に勤しみ、元レーサーは国家警察と裏社会の
情報収集に奔走した。だが米穀連合会を潰すなら今だ。
奴らとて所詮暴力集団、住民を弱らせた為に中花一家に付け入る
隙を与えて強大化させ、結果死の町に追いやった事に変わりは無い。
しかし米穀連合会を潰したとして、また別の暴力集団が入り込んで
来るのは確実だ。ならば米穀連合会にそのまま居座らせた方がマシ
なのか。車輪は帽子を被って外の空気を吸いに出た。
角に来た所で鼻が削げ落とされ金属の器具を付けた、いかにも
暴力集団然としたノッポと出くわした。「米穀の削げ鼻か」、、車輪
は心の中で悟った。「どけっ」、、ノッポはイライラして車輪にそう
言ったが、車輪から見ていくら早撃ちの名人とは言え、所詮は組織に
守られるしか術が無い、大したことの無い男であるのは理解出来た。
中花一家の上層部は、結局闘いもせずに金だけ持って消え去った。
情けない連中なので、仲間の弔い合戦をやる気概など無い。その
まま山中に逃げて山賊に落ちるか、方々に散って生延びようと
するに違いない。
手練れの襲撃部隊を失い戦力が半減した米穀連合会も、本来なら
総力を挙げて中花一家の残党を根絶やしにしたい所だが、もう
既に脅威ではなくなった雑魚の為に動ける余力は無かった。それ
よりも襲撃に失敗してまんまと逃げられ、大事な襲撃部隊を失った
責任を削げ鼻にどう取らせるかが問題となった。
車輪と元レーサーは今回の抗争を、一瞬でカタが付き一般人へ
の巻添えも無かった事で静観する事にした。もっとも潜伏中の身で
何が出来る訳でも無いので、車輪は隠れ家で手首の無い右腕で銃の
安全装置を外す練習に勤しみ、元レーサーは国家警察と裏社会の
情報収集に奔走した。だが米穀連合会を潰すなら今だ。
奴らとて所詮暴力集団、住民を弱らせた為に中花一家に付け入る
隙を与えて強大化させ、結果死の町に追いやった事に変わりは無い。
しかし米穀連合会を潰したとして、また別の暴力集団が入り込んで
来るのは確実だ。ならば米穀連合会にそのまま居座らせた方がマシ
なのか。車輪は帽子を被って外の空気を吸いに出た。
角に来た所で鼻が削げ落とされ金属の器具を付けた、いかにも
暴力集団然としたノッポと出くわした。「米穀の削げ鼻か」、、車輪
は心の中で悟った。「どけっ」、、ノッポはイライラして車輪にそう
言ったが、車輪から見ていくら早撃ちの名人とは言え、所詮は組織に
守られるしか術が無い、大したことの無い男であるのは理解出来た。
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