恋するおれは君のオモチャ

野中にんぎょ

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最恐な彼の不格好な献身

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「お前ら、俺抜きでNAGUMOのライブに行っただろ!ずるいぞ!」
 臍を曲げた京一を前に、真緒はすっかり困ってしまった。
「さすがに彼女できたばっかのヤツ誘えないでしょ。な、真緒」
 テレビ画面の中、蹴りを入れられ吹っ飛ばされる京一のキャラクター。圭司はコントローラーを手放して真緒に意味ありげな視線を向けた。「う、ん」歯切れの悪い返事をしつつ、その場に大の字になってしまった京一を見やる。
「なんだよ。俺とも遊んでくれたっていいだろ?なあ、どっか行こうよ。俺が車出すから!」
「ヤだよ。男三人でどこ行くっていうの」
「男二人でライブに行ってたのはどこのどいつだよ!なあ、天気もいいし、いいだろ、桐野パークにでも行こう!楽しいぞー!……行きたい人、挙手!」
 桐野パークとは臨海公園に併設された遊園地のことだ。最年長の京一は圭司と真緒を子ども扱いしている節がある。圭司は顔を顰め腕を組み「俺は行かない」のポーズ。京一は真緒をつぶらな瞳で見つめ「真緒お~……」と甘えた声を出した。圭司に気が咎め、真緒は胸の高さで手を挙げた。
「やった!今日は桐野パークに決まり!圭司も行こうな?」
 圭司は眉間に思い切り皺を寄せて真緒を睨んだ。真っ赤なSUVに詰め込まれ、三人は土曜の真昼から地元の遊園地を目指すことになった。
「トイレないかー?飲み物欲しくないかー?俺が機嫌のいいうちに言えよー?」
「そんなこと言って。きょーちゃんは機嫌悪い時なんかないじゃん」
 にこにこでハンドルを持つ京一の一言に思わず笑ってしまう真緒。「え?そうか?」本気で目を丸くしている京一は、彼より四歳年下の圭司より幾分も子どもっぽい。真緒は助手席からフロントミラー越しに後部座席を見やった。不機嫌そうな圭司は足を組んでふて寝していた。
「彼女いるったって……、若葉さんは腕の立つオペ看だから忙しいし。圭司と真緒に構ってもらえなきゃ寂しいオジサンなんだよ俺は」
「そんなことないだろ。寂しくなんかないじゃん。綺麗な彼女にやりがいのある仕事、きょーちゃんの毎日って完璧じゃん」
 看護師になるという昔からの夢を叶えた京一が、真緒には眩しすぎる。将来の夢も展望もなく、ただ「文章を読むのが好き」という気持ちだけで叩いた人文学の門。京一の隣に立つと、その眩さに誰もが霞む。
 京一のことは昔から好きだった。俺も六年後にはこうなりたいと、京一を見つめて何度も思った。けれど、十代に差し掛かって気が付いた。誰もが京一のようになれるわけではない。真緒は京一のように男らしくならない体躯を持て余し、彼への憧れを募らせた。
「それってなんか勝手じゃない?」
 いつの間に起きていたのか、後部座席の圭司が棘のある声を上げた。「耳障りのいい言葉並べてるけどさ、要は俺らは女の代打ってことだろ。なんで京一の暇つぶしに付き合わされなきゃなんないの?」今日の圭司はご機嫌の傾斜がきついようだ。けれど京一は五月晴れのような笑顔を浮かべて「なんだ圭司、俺が羨ましいのか?」と圭司を笑い飛ばした。
「はあ!?誰がお前なんか、」
「俺に彼女ができたからって僻むなよ。お前はかっこいいし根は優しいんだから、相手がお前を理解してくれれば、すぐにお前をすきになってくれるよ!」
 一瞬青筋を立てた圭司も勢いをなくして呆れ返る。スタイルもビジュアルも性格も完璧な京一に今まで彼女が居なかったのには、こういう「鈍さ」「空気の読めなさ」に一因がある。女の子をとっかえひっかえしている圭司がどうして「恋人が欲しそうなヤツ」になってしまうのか……。
「なあ!あれに乗ろう!俺が回してやるから!」
 遊園地に着いてすぐ、ティーカップを模したアトラクションに引っ張られる真緒と圭司。「じゃあ回すぞ!振り落とされるなよ!」一昨日夜勤だった京一はぐっすり眠って体力があり余っているようだ。平衡感覚がおかしくなってしまうほどカップを回され、アトラクションが終わる頃には真緒の足元はふらついていた。
「京一、お前バカか、回し過ぎなんだよ!勝手すんなら一人で乗っとけよ」
「お前ら、小学生の頃はこのくらい回さないとぶうぶう言ってたのに。時の流れって早いもんだな……」
「俺らの問題じゃねーんだよ。十五のお前と今のお前とじゃ体格も力も違うだろ!」
 一人ふらついている真緒に差し出される圭司の手。「ほら、掴まっとけ、こけたら面倒だから」素直に応じて腕を掴み身体を寄せる。圭司のライダースの肩に真緒の前髪が触れたところで彼はその場に固まってしまった。
「お?なんだ?お前ら昔に戻ったみたいに仲良しだなあ~」
「うるさい!お前がカップ回し過ぎるからだろ!……真緒、お前もいちいち近いよ、もうちょい離れて掴まって」
 離れて掴まる……?真緒は疑問符を出しつつ、結局は圭司の腕を離した。「掴まれって言ってるだろ」例の如く凄まれ真緒はライダースの袖口を摘まんだ。「そうしてると昔を思い出すなあ」京一に冷やかされ眉間の皺を深くした圭司だったが、苛々の矛先はしまわれたままだった。
「そういえば、圭司がマムシから真緒を守ったこともあったな。真緒が五歳の時だったかな」
 マムシ?真緒は視線で圭司に問いかけたけれど、彼は前を見つめて口を噤んだまま。
「三人で遊びに行った公園で、マムシが真緒に襲いかかって。それを見つけた圭司が真緒を突き飛ばして、木の棒振り回してマムシを追い払ってくれたんだよ。……あの後、こけた真緒が大泣きしちゃって、そっちを宥める方が大変だったな。いま考えると怖いよなあ。噛まれてたら大変だった」
「うそ。そんなの覚えてない。……本当に?」
「俺が十一か十二の記憶だから確かだよ」
 強い眼差しで圭司を責めるように見つめる。圭司は「俺も覚えてない」と呟くだけで真緒を見ようともしない。
「真緒が中学でいじめに遭ってるんじゃないかって相談した時にも、圭司は顔から火が出るんじゃないかってくらい怒って……。でもまさか自分の舎弟にするなんて。俺も驚いたよ」
 真緒は中学生の頃に同級生からいじめかいじりか判別のつかない扱いを受けていた。あの圭司が、まさか……。
 それでも身体に無数の痣が残るほどつねられていたのも事実。真緒は圭司の優しさと暴力の間で揺れた。圭司がどんな人間なのかますます分からなくなってきて、真緒はライダースから指先を離した。圭司の視線が自身の袖口へと落ちる。
「昔話はもういい。あー、喉乾いた。無理やり連れて来たんだから飲み物くらい奢ってよ」
「もちろん。真緒は?ソフトクリームか?綿菓子か?」
「じゃあ、ソフトクリーム……」
 京一がその場を離れ、真緒は圭司の腕を揺すった。
「なんで言ってくれなかったんだよ」
「何を」
「マムシのこととか、いじめのこととか」
「なんでそんな昔のこと今更言わなきゃなんないの」
「けい君っ」
 責めているわけではないのに、圭司はばつの悪そうな顔をした。意地悪をする時は笑顔なのに、なぜこういう時に気まずそうな横顔になってしまうのか。
「けい君って本当は優しいの?」
「……そんなの俺に聞くな。俺は知らない」
「なら、なんでつねったり無視したりしたの?なんで俺のことおもちゃって言うの?」
「真緒、うるさい、黙れ」
「……きょーちゃんっ」
 けい君は、答えてくれない。でも、きょーちゃんのけい君は、答えてくれる。なぜかそう思えて、真緒は圭司の目の前に立ち彼を見上げた。
「なんだよ。二人の時だけっつったじゃん」
「二人だよ。本当のきょーちゃんはいない」
 たとえ京一が居たとしても真緒の中ではもう、圭司と自分はその場所で二人きりだった。だって、四つの瞳には互いしか映っていない。
 二人は睨み合った。この間まであんなにも怖かった圭司が自分のすぐ傍に居る気がした。近くに居ても遠い人。それが、真緒にとっての圭司だった。
「お~い。喧嘩するなよ。ほら、コーラフロートとソフトクリーム。溶けないうちに食べろよ~」
 二人の間に割って入る京一。圭司はコーラに浮かんだまん丸のバニラアイスを見て頬をひくつかせた。「俺がいつこんなん飲むっつったよ!」「え?お前好きだろ?」「いつの話してんだよお前は!」言い合いの最中、京一の胸ポケットでスマートフォンが震えた。
「若葉さん、どうした?」
 電話に出た京一の声は、こちらがドキリとするくらい甘く密やかだった。
 真緒はソフトクリームの雫に唇を濡らしながら京一を見つめた。穴が開くほど強い眼差しを向けているのに、彼は恋人との会話に夢中で真緒の視線には気付かない。
「ごめん、ちょっと若葉さんちの猫が具合悪いみたいで。俺、行かなきゃ。どうする、お前ら、このまま連れて帰ってもいいし、なんなら後で迎えに……」
「きょーちゃん、俺、電車で帰るよ。猫が大変なんだろ、早く行ってあげて」
 こんな自分でも見様見真似で大人の対応が出来るようだ。真緒は軋む胸を押さえて京一の背を押した。
「圭司、頼む、真緒を家まで送ってやってくれ」
「はいはい」
 このやりとりを聞いて、真緒の心はさっと温みをなくした。
 俺はいつまで経っても、きょーちゃんの中では小さな子どもなんだ。あれほど昔に戻りたいと思っていたのに、今日はどうしてもそう思えなかった。昔になんか戻りたくない。
「猫なんかどーでもいいじゃん。……なあ?」
 去って行く京一の背にそう吐き捨てる圭司。ひどい。真緒でさえそう思った。保護猫を育てている彼女など、圭司を殴ってしまうかもしれない。
 圭司のハリネズミのような優しさは、時に暴力的だ。そんな不格好な優しさを向けられると、悲しくて、でも、こそばゆい。
「けい君、それは言ったら駄目だよ。猫は何も悪くない」
「それはそうだね。全部、京一が悪い。あいつ、自覚がないんだよ。自分が悪いことしてるって自覚。あいつは極悪人だ」
 圭司の中では、今日の京一は極悪人になってしまうらしかった。真緒はソフトクリームを舐めつつ涙を拭った。次々溢れて、止まらない。こんな自分なんか、コーラに浮かぶアイスクリームみたいに溶けてなくなってしまえばいいのに。
 真緒と圭司はパラソルの下で甘いものを平らげて、そのまま小一時間、何もしゃべらずに過ごした。冬の余韻を残した風が濡れた頬を一層冷たくしてしまう。「こんな日にコーラフロートとか、マジであいつ、帰ったらシバく」中に着たパーカーのフードを頭に被り首を竦める圭司。真緒はほのかに口元を緩ませた。
「なんか乗ろ。京一より後に家に帰ってやろうよ。二人で楽しみました感ガンガンに出して悔しがらせたくない?」
 こっくりと頷くと、圭司は八重歯を見せて笑った。
 いつの間にか手と手を取って、二人はウォーターライドに乗り込んだ。
「濡れるよ。真緒、カッパ着ときな」
 園内で購入した割高のカッパを真緒に着せ、自分はパーカーのフードを被るだけの圭司。「でも、ジャケットが」「兄貴からのおさがりだし合皮だから」そんな会話の次の瞬間には大量の水しぶき。圭司は頭から水を被って「うわっ」と小さく声を上げた。
「すごい濡れちゃってる、大丈夫?」
 三月とはいえ気温は春のそれではない。圭司は頭をぶるぶる振って雫を払った。なんだかメリーの仕種に似ていて、真緒はくすりと笑ってしまった。
「マジで寒い……」
「ちょっと待って、俺、タオル持ってるから」
 汗っかきの真緒はいつもフェイスタオルを鞄に忍ばせている。濡れた圭司の髪は雨上がりの烏の羽のよう。圭司の前髪についた雫を拭けば、彼の鼻先がじんわりと赤くなった。
「どこか風をしのげるところに行かないと」
 指先まで冷えた手を引っ張り、観覧車の中へ圭司となだれ込む。「ここなら少しあったかいね。シートもヒーターついてる」手を繋いだまま寄り添えば、圭司はじろりと真緒を睨んだ。けれど圭司の頬や鼻先は真っ赤になっていて、真緒はますます心配になった。
「寒い?大丈夫?これ乗ったら帰ろう」
「……やだ」
「風邪引くよ。けい君、手が冷たい。氷みたい」
「絶対帰んない。帰りたくない。それから、きょーちゃんだろ、俺は……」
 自分で言って訳が分からなくなったのか、圭司は目をすがめた。二人で寄り添い、徐々に眼下へ広がっていく海を見つめる。春の海はまるで凪いでいて羽ばたく鳥たちは気持ちよさそうに風に乗っている。寒いのか、圭司の手が真緒の腰を引き付けた。肩と肩が擦れて圭司を見つめれば、上から押さえつけるように視線が落ちて来た。
「お前、前に俺と京一は違うって言ったよね。……俺はあいつとは違う。あんな、人の好意をコレクションしてるようなヤツとは違う」
「コレクション……?」
「いいから聞け!俺は……誰かを想うならたった一人にそうする。たった一人に優しくして、ひどくして、俺のものだってしるしをつける。他の人間なんか知らない。どーだっていい」
 観覧車のどこに圭司を興奮させるポイントがあったのか、彼は必死にまくし立てた。
「あいつ、真緒を家まで送れとか俺に言ったけど、俺がそうするの知ってて言うんだよ。自分の優しさでオナニーしてんの、あいつ気付いてんのかな。……あんなヤツ、いつ好きになるんだよ。お前、男の趣味マジで悪い」
 圭司の言葉が、真緒の心をきゅっとつねった。苦しくなって、真緒は圭司から視線を逸らす。圭司の言葉は真っ直ぐすぎる。
「……俺が小学生三年生の時、帰り道で吐いちゃって。そしたら背筋がぞくぞく震え始めて、立てなくなって。通りがかったきょーちゃんが俺をおぶって家まで連れて帰ってくれたんだ。あの背中が、大きくて、あったかくて。それからかな、きょーちゃんを恋しく思うようになったのは」
 目の前の唇が震えたのを見て、真緒はハッとした。今の自分の言葉が圭司を傷つけてしまったことが、はっきりと分かった。
「母さんから後で聞いたんだけど、俺、きょーちゃんの背中にも吐いちゃってたんだ。学ランがどろどろになって、でも、きょーちゃんはそのことについては何も言わなかった。もう少しで着くから頑張れって、俺がついてるからなって、心強い言葉ばっかりくれて」
「……」
「俺にとっては、恋に落ちるのに十分な出来事だったんだ。きょーちゃんは俺の憧れだよ」
 噛みしめた唇をほどいて、圭司は薄っすらと笑った。「あいつは吐いたのが俺でもそうしてる。誰にでも特別に優しいんだよ、あいつは」真緒は静かに首を横に振った。
「彼女さんと話してる声、聞いたでしょ。きょーちゃんは誰にでも優しいけど、すきな人にはもっと優しいんだよ。俺はその優しさを知らないけど、きっとそうなんだよ」
 言ってからすぐに、真緒の眦から涙が転がった。圭司は何も言わずに真緒を抱き寄せる。「お前の涙って、あっちい」その声は、京一が恋人に囁きかけた言葉のように、甘く密やかだった。


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