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ブシツケな男とグランドピアノ
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ターザンからの贈り物は延べ棒のような羊羹で、世良と直は滋味豊かな甘味を日々ありがたく味わっている。けれど減らない、一向に減らない。なんせ一本でも三十センチ近くあるのに、それが四本も入っていたのだ。
「牛乳といっしょに食べるとおいしいよ」
和菓子が好きな直は三時のおやつに例の羊羹を所望する。世良はもうすっかり飽きてしまっているのだけれど、直のアドバイスに従って自身も牛乳と羊羹のハーモニーを味わった。
「さぁて、布団カバーは乾いたかな」
書店で働いている世良は日曜祝日に出勤できない代わりに土曜日は必ず出勤していて、だからたまの平日休みは直にも保育園を休ませて二人の時間を作っている。平日の昼下がりの、なんと平和なこと。世良はタブレットでゲームをしている直の頭を撫で、庭へ向かった。
世良と直の住んでいる家は水回りのみをリノベーションしたザ・昭和の中古住宅で、干し物のできるようなベランダがない。その代わり、縁側や色とりどりのタイルが敷き詰められた玄関、青色の瓦屋根、急こう配の階段の下に設けられた納戸、季節の草花の咲く庭など、直を楽しませてくれるオマケがたんまりついている。
「すぅちゃん、おいで、お布団ふかふかだよ。お日様の匂いがするよ」
干し立ての布団に洗い立てのカバーを掛けて縁側から呼びかけても、茶の間はシンとしている。いつもなら飛んでやって来て布団にダイブしているのに。世良はつっかけを履いたまま縁側に手をついて茶の間を覗き込んだ。……直が持っていたはずのタブレットが、ラグにコロンと投げ出されている。
「すぅちゃん!どこにいるの?すぅちゃーん!」
直の避難場所である黄色のテントの中にも、秘密基地になっている階段の下の納戸にも、隠れ場所の定番になっているバスタブの中にも、直はいなかった。世良はサァッと青ざめ、庭へ飛び出した。
人懐こいあの子のことだ、不審者に連れて行かれたのかもしれない!
世良は庭の草木を掻き分け、塀の向こうの私道を見渡し、家の周りを一周して、ふとお隣の洋館からピアノの音が漏れて来ているのに気が付いた。……まさか!
お隣の洋館は世良たちの家より更に古びていて、塀にはいくつか穴が開いている。危ないから近寄らないようにと再三言い含めていたけれど、もしかしたら……。
世良は自宅の敷地からお隣の塀を辿り、子ども一人がちょうど通れるくらいの穴を発見した。カーテンのように茂るアイビーを掻き分けお隣の庭を覗くと、黒いふわふわの頭がピアノの旋律に合わせて揺れていた。
「こら!すぅちゃん!勝手にひとのおうちに入っちゃ、」
四つん這いで穴をくぐり直に駆け寄って、世良は瞳を見開いた。
咲き誇った色とりどりのバラと白のパーゴラに絡んだクレマチス、その奥で開け放たれた折り戸の向こうには、つややかなグランドピアノが鎮座していた。開かれた大屋根から黄金色の響板が覗き、ターザンの……、あの「藍色の鼻緒の下駄を履いた男」が指で鍵盤を撫でるたび、そこから色とりどりの音色が膨らんでいく。
たいせつに飾られたその旋律には、聴き覚えがあった。
「『きらきら星』だ」
ポツリと呟くと、直はやっと世良を振り返って微笑んだ。
男の手で編まれる『きらきら星』は、同じ主旋律を繰り返し、けれど舞い戻るたびに違った装いを纏って二人の前へ躍り出る。燦燦と、粛粛と、あでやかに密やかに、星々は語る。踊り、遊び、過ぎ行くメロディーに聴き惚れ直の口端に涎がちらりと光った頃、曲は先日のように途切れた。
エゴノキから小鳥たちが羽ばたいていく。男は小鳥の飛び去った先を見上げ、それから世良と直に向き直った。
「ヒトのお客様は久しぶりだな」
男は冴え冴えと言った。世良には男の感情がさっぱり読めず、「勝手に入ってしまって、すみません!」と頭を下げた。
「ほら、すぅちゃんも、謝って……」
小声で謝罪を促すと、直はくるりとカールした睫毛を上げ、男を真っ直ぐに見つめた。
「ねえ、なんで、いつも最後までひかないの?なんで途中でやめちゃうの?」
男は瞳を瞬かせ、沈黙を続けた。直はパッと飛び立つように世良の傍を離れ、男に近づいた。
「途中でやめないで。最後まで聴きたいの。お星さまはどうなったの?」
直の疑問に応えるように、枝先で羽を休めていた小鳥がピールーリーと鳴く。直の声は小鳥の鳴き声に似ていた。
男は仕切り直すように椅子から腰を上げ、直へ近づき、「星は、」と言った。
「私が空へ帰したんだ。……なぜなら、もうじき夜が来るから。星には空で瞬くという楽しみがあるから」
その語りは、子どもを納得させるための方便というよりも、彼自身がずっと心で温めてきた物語のようだった。直はその物語を受け入れたことを頷きで示し、「いまざとすなおだよ。よろしくね」と小さな手を差し出した。男は笑みを浮かべ、小さな手をそっと握った。
「私は藤巻譲司。不躾な男ですまない。君から名乗らせてしまったことを、どうか許して」
譲司は直の手を押し頂くようにし、非礼を詫びた。まるで中世の社交場のようなやりとりに、世良は二人の世界の外で呆然とした。そんな世良を見かねてか、直は譲司に片手を握らせたまま世良を振り返り、「あの人が、すぅのママ」と言って世良を指差した。
「ジョージ君はすぅのママをパパって言ったけど、セラ君はすぅのママなんだよ」
もうすでに譲司を「ジョージ君」と言ってのけている直に肝を冷やしつつ、世良は精一杯の愛想を面に浮かべた。
「僕はその……、見ての通り男なんですけど、この子がママと呼んでくれるから、そのままにしていて……。僕は今里世良といいます。何か困ったことがあれば、いつでも……」
つぶさに見つめてくる譲司に負け、世良は縮こまった。そんな世良とは対照的に、直は自慢げに顎を反らしている。
「ママはなんでもできるの。おいしいお料理も作れて、穴が開いたお洋服も直してくれて、保育園までの抜け道も知ってて、トリムネ肉とタマゴが安い日も知ってて、本屋さんのお仕事だってがんばってる。こんなパパはいないでしょう。だから、セラ君はママなの」
世良は頬が熱くなっていくのを感じつつ、眉根を寄せた。直の中で「パパ」がそういう立ち位置にいるのは、「ママ」である自分に原因があるような気がした。
「そうか。世良君は君の自慢のママなんだな」
どきり。世良の心臓が不意に跳ねる。直以外の誰かから「世良君」と呼ばれるのはずいぶん久しぶりのことだった。
「君たちを我が家に招待したいところだが、生憎、中が散らかっていて……」
開け放たれた折り戸の向こうはにグランドピアノが一台と楽譜を並べるための棚しかなく、世良は譲司の言葉を社交辞令と受け取り恐縮した。
「いえ、あの、こちらこそ、勝手に入ってすみませんでしたっ。では……、」
世良はとどまりたがる娘の手を引き、門から自宅へ引き返した。玄関に入らず縁側に倒れ込み、「ぶはぁ」と息を吐く。緊張から解き放たれた世良の顔を、直はまじまじと覗き込んだ。
「ママ、どうしたの?ほっぺたが真っ赤だよ?」
「……夕日のせいでそう見えるのっ」
むくれた世良を後目に、直は縁側から茶の間へ駆け上がり、タブレットを開いて人差し指でピアノと譲司の絵を描いた。ピアノを弾いている譲司の肩には、羽を畳んだ小さな青い鳥が止まっていた。
「牛乳といっしょに食べるとおいしいよ」
和菓子が好きな直は三時のおやつに例の羊羹を所望する。世良はもうすっかり飽きてしまっているのだけれど、直のアドバイスに従って自身も牛乳と羊羹のハーモニーを味わった。
「さぁて、布団カバーは乾いたかな」
書店で働いている世良は日曜祝日に出勤できない代わりに土曜日は必ず出勤していて、だからたまの平日休みは直にも保育園を休ませて二人の時間を作っている。平日の昼下がりの、なんと平和なこと。世良はタブレットでゲームをしている直の頭を撫で、庭へ向かった。
世良と直の住んでいる家は水回りのみをリノベーションしたザ・昭和の中古住宅で、干し物のできるようなベランダがない。その代わり、縁側や色とりどりのタイルが敷き詰められた玄関、青色の瓦屋根、急こう配の階段の下に設けられた納戸、季節の草花の咲く庭など、直を楽しませてくれるオマケがたんまりついている。
「すぅちゃん、おいで、お布団ふかふかだよ。お日様の匂いがするよ」
干し立ての布団に洗い立てのカバーを掛けて縁側から呼びかけても、茶の間はシンとしている。いつもなら飛んでやって来て布団にダイブしているのに。世良はつっかけを履いたまま縁側に手をついて茶の間を覗き込んだ。……直が持っていたはずのタブレットが、ラグにコロンと投げ出されている。
「すぅちゃん!どこにいるの?すぅちゃーん!」
直の避難場所である黄色のテントの中にも、秘密基地になっている階段の下の納戸にも、隠れ場所の定番になっているバスタブの中にも、直はいなかった。世良はサァッと青ざめ、庭へ飛び出した。
人懐こいあの子のことだ、不審者に連れて行かれたのかもしれない!
世良は庭の草木を掻き分け、塀の向こうの私道を見渡し、家の周りを一周して、ふとお隣の洋館からピアノの音が漏れて来ているのに気が付いた。……まさか!
お隣の洋館は世良たちの家より更に古びていて、塀にはいくつか穴が開いている。危ないから近寄らないようにと再三言い含めていたけれど、もしかしたら……。
世良は自宅の敷地からお隣の塀を辿り、子ども一人がちょうど通れるくらいの穴を発見した。カーテンのように茂るアイビーを掻き分けお隣の庭を覗くと、黒いふわふわの頭がピアノの旋律に合わせて揺れていた。
「こら!すぅちゃん!勝手にひとのおうちに入っちゃ、」
四つん這いで穴をくぐり直に駆け寄って、世良は瞳を見開いた。
咲き誇った色とりどりのバラと白のパーゴラに絡んだクレマチス、その奥で開け放たれた折り戸の向こうには、つややかなグランドピアノが鎮座していた。開かれた大屋根から黄金色の響板が覗き、ターザンの……、あの「藍色の鼻緒の下駄を履いた男」が指で鍵盤を撫でるたび、そこから色とりどりの音色が膨らんでいく。
たいせつに飾られたその旋律には、聴き覚えがあった。
「『きらきら星』だ」
ポツリと呟くと、直はやっと世良を振り返って微笑んだ。
男の手で編まれる『きらきら星』は、同じ主旋律を繰り返し、けれど舞い戻るたびに違った装いを纏って二人の前へ躍り出る。燦燦と、粛粛と、あでやかに密やかに、星々は語る。踊り、遊び、過ぎ行くメロディーに聴き惚れ直の口端に涎がちらりと光った頃、曲は先日のように途切れた。
エゴノキから小鳥たちが羽ばたいていく。男は小鳥の飛び去った先を見上げ、それから世良と直に向き直った。
「ヒトのお客様は久しぶりだな」
男は冴え冴えと言った。世良には男の感情がさっぱり読めず、「勝手に入ってしまって、すみません!」と頭を下げた。
「ほら、すぅちゃんも、謝って……」
小声で謝罪を促すと、直はくるりとカールした睫毛を上げ、男を真っ直ぐに見つめた。
「ねえ、なんで、いつも最後までひかないの?なんで途中でやめちゃうの?」
男は瞳を瞬かせ、沈黙を続けた。直はパッと飛び立つように世良の傍を離れ、男に近づいた。
「途中でやめないで。最後まで聴きたいの。お星さまはどうなったの?」
直の疑問に応えるように、枝先で羽を休めていた小鳥がピールーリーと鳴く。直の声は小鳥の鳴き声に似ていた。
男は仕切り直すように椅子から腰を上げ、直へ近づき、「星は、」と言った。
「私が空へ帰したんだ。……なぜなら、もうじき夜が来るから。星には空で瞬くという楽しみがあるから」
その語りは、子どもを納得させるための方便というよりも、彼自身がずっと心で温めてきた物語のようだった。直はその物語を受け入れたことを頷きで示し、「いまざとすなおだよ。よろしくね」と小さな手を差し出した。男は笑みを浮かべ、小さな手をそっと握った。
「私は藤巻譲司。不躾な男ですまない。君から名乗らせてしまったことを、どうか許して」
譲司は直の手を押し頂くようにし、非礼を詫びた。まるで中世の社交場のようなやりとりに、世良は二人の世界の外で呆然とした。そんな世良を見かねてか、直は譲司に片手を握らせたまま世良を振り返り、「あの人が、すぅのママ」と言って世良を指差した。
「ジョージ君はすぅのママをパパって言ったけど、セラ君はすぅのママなんだよ」
もうすでに譲司を「ジョージ君」と言ってのけている直に肝を冷やしつつ、世良は精一杯の愛想を面に浮かべた。
「僕はその……、見ての通り男なんですけど、この子がママと呼んでくれるから、そのままにしていて……。僕は今里世良といいます。何か困ったことがあれば、いつでも……」
つぶさに見つめてくる譲司に負け、世良は縮こまった。そんな世良とは対照的に、直は自慢げに顎を反らしている。
「ママはなんでもできるの。おいしいお料理も作れて、穴が開いたお洋服も直してくれて、保育園までの抜け道も知ってて、トリムネ肉とタマゴが安い日も知ってて、本屋さんのお仕事だってがんばってる。こんなパパはいないでしょう。だから、セラ君はママなの」
世良は頬が熱くなっていくのを感じつつ、眉根を寄せた。直の中で「パパ」がそういう立ち位置にいるのは、「ママ」である自分に原因があるような気がした。
「そうか。世良君は君の自慢のママなんだな」
どきり。世良の心臓が不意に跳ねる。直以外の誰かから「世良君」と呼ばれるのはずいぶん久しぶりのことだった。
「君たちを我が家に招待したいところだが、生憎、中が散らかっていて……」
開け放たれた折り戸の向こうはにグランドピアノが一台と楽譜を並べるための棚しかなく、世良は譲司の言葉を社交辞令と受け取り恐縮した。
「いえ、あの、こちらこそ、勝手に入ってすみませんでしたっ。では……、」
世良はとどまりたがる娘の手を引き、門から自宅へ引き返した。玄関に入らず縁側に倒れ込み、「ぶはぁ」と息を吐く。緊張から解き放たれた世良の顔を、直はまじまじと覗き込んだ。
「ママ、どうしたの?ほっぺたが真っ赤だよ?」
「……夕日のせいでそう見えるのっ」
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