転生魔王のリスタート

ハチゴン

文字の大きさ
1 / 8
第一章 日本転生編

1. プロローグ

しおりを挟む
魔王の住む城が人族により攻められていた。
弱い人族は数を持って、強い魔族は力を持って戦っていた

「魔王さま! 人間共の勢力が我々を上回っています!」
「ここにたどり着くのも時間の問題です!」
「チッ 四大魔衆しだいましゅう

魔王がその名前を呼んだ瞬間、空間の一部が歪み、四人の男女が姿を見せる

「人族を止めろ!」

「「「「ハッ」」」」

彼らは再び空間の歪みへと姿を消す

「これでこの戦いが終わればいいのだが……」

魔王城の最上階にある玉座に座りうわ言のようにつぶやいた。魔王もこの戦いで神経を消耗しているというのもあるが、実は魔王は人族が好きなのでこの戦いに良い思いがないのだ、しかし他の魔族は昔から人族を恨み、憎んでいるのでこの戦いで人族を殲滅しようとしているのだった

~~~  ~~~  ~~~  ~~~  ~~~

「あと少しで、魔王の間だ!」

冒険者の一人ががそう叫んだ
今冒険者たちがいるのは魔王城のちょうど真ん中だ

「そろそろ魔王城の真ん中だ!」

その瞬間空間が歪み、歪みから魔族が四人出てきた。相手が魔族なので少し癪だが四人ともかなりの美系だった。特に魔族の女は、今まで見てきた女の中で一番の美人でお姉さんという雰囲気があった

「気をつけろ! こいつら今までの魔族とは違うぞ!」

冒険者は各々距離をとったり、武器を構えたりして戦闘体制に入った

「魔王城に侵入してきた人族って、こいつらだよな」
「そうだね~ てゆ~かこいつら以外に誰かいるの?」
「無駄を口叩くな…… さっさと終わらせるぞ」

魔族はそれぞれ「剣」「鞭」「ハンマー」「拳」で冒険者たちに攻撃を仕掛けた、実戦経験の少ない冒険者や力不足の冒険者は次々に倒れ、冒険者の人数は大幅に減った

「密集せずに散らばれ! 敵の武器は広範囲攻撃に向いていない!」

その言葉を聞いた魔族の一人がニヤリと気味の悪い笑みを浮かべ、手のひらを前に突き出しブツブツと言いはじめた

「じょ、上級魔法だ!」

冒険者の男が叫ぶ

「残念、伝説級だ」

次の瞬間魔族の手から巨大な火の玉が現れた、強い存在感を放ちながら冒険者の男の方へゆっくりと進んでいく

「うっ、うわぁぁぁあ」

魔族の放った火の玉は冒険者の男とほかの冒険者を包み込んだ

「殲滅完了だな」
「流石にやりすぎだと思うよ?」
「そうね、伝説級はやりすぎね上級で良かったんじゃないかしら」
「そのへんは大丈夫だ、ちゃんと調整してるから気絶しているだけだ」

「……クソっ……だがこれであの計画が……」

男は気絶した…
このつぶやきに気づいたものは誰もいなかった

~~~  ~~~  ~~~  ~~~  ~~~

魔王の間にある玉座の正面の扉がゆっくりと開いた

「お前が魔王か?」

魔王の間に入ってきた冒険者が問う

「ああ……そうだ」

結局こうなった、自分が想像した最悪の結果だった四大魔衆しだいましゅうは、ほかの冒険者を止めに行っていてこの場にいるのは俺とこの冒険者だけだ。俺がこの冒険者を無力化させようとすると力の差が大きすぎて、殺してしまうかもしれない。それは防御の魔法でも同じだ。つまり、この冒険者の攻撃を受けなければならない。

「今までの、そしてここに来るまでの仲間の恨み晴らさせてもらうぞ!」

「いいだろう……こい!」

男は腰にさしてある剣手に取り、魔力を付与した、すると怪しげな紫色の光を放って形が変わった今までは、必要最低限の効果しか期待ができない安そうな剣だったが今は、高級感あふれる装飾品に紫色の刃が特徴の剣に変わっていた

お互いの剣が幾度となく混じり合った、そして

「ぐはぁぁっ」

男の剣が俺の胸に刺さった。次の瞬間胸に激痛がはしる
男の剣に付与されていたのは毒属性の魔力だった、その剣に刺された俺は毒に蝕まれた

「ぁぁああぁああぁぁああ」

毒によって少しずつ弱っていった俺はついに力尽きる

男は魔王を倒しても、少しも嬉しそうな表情を見せなかった

「すまねぇ…… 勇人」

男はそうつぶやくと闇に溶け込むように消えていった
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

【完結】平凡な魔法使いですが、国一番の騎士に溺愛されています

空月
ファンタジー
この世界には『善い魔法使い』と『悪い魔法使い』がいる。 『悪い魔法使い』の根絶を掲げるシュターメイア王国の魔法使いフィオラ・クローチェは、ある日魔法の暴発で幼少時の姿になってしまう。こんな姿では仕事もできない――というわけで有給休暇を得たフィオラだったが、一番の友人を自称するルカ=セト騎士団長に、何故かなにくれとなく世話をされることに。 「……おまえがこんなに子ども好きだとは思わなかった」 「いや、俺は子どもが好きなんじゃないよ。君が好きだから、子どもの君もかわいく思うし好きなだけだ」 そんなことを大真面目に言う国一番の騎士に溺愛される、平々凡々な魔法使いのフィオラが、元の姿に戻るまでと、それから。 ◆三部完結しました。お付き合いありがとうございました。(2024/4/4)

わたくしがお父様に疎まれている?いいえ、目に入れても痛くない程溺愛されております。

織り子
ファンタジー
王国貴族院の卒業記念パーティーの場で、大公家の令嬢ルクレツィア・アーヴェントは王太子エドワードから突然の婚約破棄を告げられる。 父であるアーヴェント大公に疎まれている―― 噂を知った王太子は、彼女を公衆の面前で侮辱する。

無能妃候補は辞退したい

水綴(ミツヅリ)
ファンタジー
貴族の嗜み・教養がとにかく身に付かず、社交会にも出してもらえない無能侯爵令嬢メイヴィス・ラングラーは、死んだ姉の代わりに15歳で王太子妃候補として王宮へ迎え入れられる。 しかし王太子サイラスには周囲から正妃最有力候補と囁かれる公爵令嬢クリスタがおり、王太子妃候補とは名ばかりの茶番レース。 帰る場所のないメイヴィスは、サイラスとクリスタが正式に婚約を発表する3年後までひっそりと王宮で過ごすことに。 誰もが不出来な自分を見下す中、誰とも関わりたくないメイヴィスはサイラスとも他の王太子妃候補たちとも距離を取るが……。 果たしてメイヴィスは王宮を出られるのか? 誰にも愛されないひとりぼっちの無気力令嬢が愛を得るまでの話。 この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

転生小説家の華麗なる円満離婚計画

鈴木かなえ
ファンタジー
キルステン伯爵家の令嬢として生を受けたクラリッサには、日本人だった前世の記憶がある。 両親と弟には疎まれているクラリッサだが、異母妹マリアンネとその兄エルヴィンと三人で仲良く育ち、前世の記憶を利用して小説家として密かに活躍していた。 ある時、夜会に連れ出されたクラリッサは、弟にハメられて見知らぬ男に襲われそうになる。 その男を返り討ちにして、逃げ出そうとしたところで美貌の貴公子ヘンリックと出会った。 逞しく想像力豊かなクラリッサと、その家族三人の物語です。

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

処理中です...