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重々しく扉が開く。
そこから出てきたのは…
(…女の子?)
家から出てきたのは紛れもなく女だった。
しかも、トンガリ帽子を被っていて如何にも[魔女]といった感じだ。
焦げ茶色の髪の毛を肩ぐらいまで卸している。
「……なんで人間がこんな所に居るわけ? ここら辺の村は、もう……」
「あのー道に迷ってしまったのですが……」
困ったときの道に迷った。
第一、転生してきたと言われて信じる人のほうが珍しいだろう。
「道に迷った? ここら辺の村はもう全て魔物に荒らされてしまったわ。一体何処からきたの?」
「えっと……」
確かに昨日通った村は荒らされていたが…
「まあ、そんなことはどうでもいいわ。見ての通り私は魔法使いよ。さっさと逃げなさい」
「え?」
「………え?」
言ってる意味が分からなかった。
「だ か ら 貴方達人間の中では魔法使いは嫌われ者でしょ! 私は魔女よ!」
「えっとーー…… すいません。少なくとも俺はそんな話は知りません。魔法使いだからって嫌う理由にならないと思うんですが…」
「………」
「………」
気まずい時間が流れる。
「……バカ……」
「え?」
小さすぎて聞き取れなかった。
「いいわ。気が変わった。上がって頂戴」
「え? 良いんですか?」
「いいって言ってるでしょ。ほら、さっさと上がる。」
「……おじゃましまーす」
「私の名前はヴィーラ・ルーチェよ。まあ、気軽にルーとでも読んでちょうだい」
「俺の名前は藤沼 蓮です」
「レン? 珍しい名前ね」
「そうですか?」
よく分からないがとりあえず家に入ることができた。
家の中はキレイに片付けられていた。
いわゆる魔女の家!という感じはなく普通の家だ。
「……人の家をジロジロみない」
「す、すいません」
「あと敬語もやめてちょうだい」
「は、はぁ……」
リビング的な部屋に通された。
テーブルの対面に魔法使いさんがいる形で座らされる。
「で?何でこんなところに居るわけ?」
質問が始まった。
これじゃまるで尋問だ、と苦笑した。
※おまけ。
(胸デカ……)
「……何処見てるのよ。この変態」
「すませんっ!!!」
そこから出てきたのは…
(…女の子?)
家から出てきたのは紛れもなく女だった。
しかも、トンガリ帽子を被っていて如何にも[魔女]といった感じだ。
焦げ茶色の髪の毛を肩ぐらいまで卸している。
「……なんで人間がこんな所に居るわけ? ここら辺の村は、もう……」
「あのー道に迷ってしまったのですが……」
困ったときの道に迷った。
第一、転生してきたと言われて信じる人のほうが珍しいだろう。
「道に迷った? ここら辺の村はもう全て魔物に荒らされてしまったわ。一体何処からきたの?」
「えっと……」
確かに昨日通った村は荒らされていたが…
「まあ、そんなことはどうでもいいわ。見ての通り私は魔法使いよ。さっさと逃げなさい」
「え?」
「………え?」
言ってる意味が分からなかった。
「だ か ら 貴方達人間の中では魔法使いは嫌われ者でしょ! 私は魔女よ!」
「えっとーー…… すいません。少なくとも俺はそんな話は知りません。魔法使いだからって嫌う理由にならないと思うんですが…」
「………」
「………」
気まずい時間が流れる。
「……バカ……」
「え?」
小さすぎて聞き取れなかった。
「いいわ。気が変わった。上がって頂戴」
「え? 良いんですか?」
「いいって言ってるでしょ。ほら、さっさと上がる。」
「……おじゃましまーす」
「私の名前はヴィーラ・ルーチェよ。まあ、気軽にルーとでも読んでちょうだい」
「俺の名前は藤沼 蓮です」
「レン? 珍しい名前ね」
「そうですか?」
よく分からないがとりあえず家に入ることができた。
家の中はキレイに片付けられていた。
いわゆる魔女の家!という感じはなく普通の家だ。
「……人の家をジロジロみない」
「す、すいません」
「あと敬語もやめてちょうだい」
「は、はぁ……」
リビング的な部屋に通された。
テーブルの対面に魔法使いさんがいる形で座らされる。
「で?何でこんなところに居るわけ?」
質問が始まった。
これじゃまるで尋問だ、と苦笑した。
※おまけ。
(胸デカ……)
「……何処見てるのよ。この変態」
「すませんっ!!!」
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