私は絶対認めない

しずな

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第六章 友達

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図工の時間。
私は隣の人と喋っていた。
すると、なぜだかは忘れたが、のことを話してしまった。
話した相手は、男の子だった。
男の子はさっきまでサラサラと進めていたえんぴつの動きを止めてわたしの目を、しっかりと見て言った。
「え、マジで?」
バカにはしてこなかった。
私は確信した。
大丈夫、この人は今までの人とは違う。
信用できる人だ。
私の好きな人も知ってるしね。
あんまりいいことじゃないけど。
バラされただけだし。
ちょっと口軽いけどね。
クラスのモテ男で誰にでも好かれるような人だったんだ。
面白くて優しくて、でもちょっぴり意地悪で、なんか上から目線でムカつく人。
でも相談相手には持ってこいだと、私は思った。
だってちゃんと目を見て言ってくれるんだもん。
けなしてこないんだもん。
ちゃんと安心できるような言葉を...かけてくれるんだもん......。
「ばらさないでよ?」
「そんなに俺のこと信用できない?」
「うーん、どちらかと言えば信用できないかも…」
「あのさ、ちょっとショックなんだけど

「そういうのは自意識過剰っていうんだよ」
「でも、安心して、バラしはしないから」
「バラしはって...なんか信用できないんだけど。倒置法使わないで?」
「www」
秘密を共有できる数少ない友達ができました。
ちょっと、異性としても意識し始めてしまった私であった...。?

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