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ビリー・ホリディとアレサ・フランクリンの映画を見て思った事
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ビリー・ホリディとアレサ・フランクリンの映画を見て思った事
齋藤 遊雨晴
昨日、アップリンク吉祥寺でアレサ・フランクリンの“アメージング グレイス”を、一昨日は、ビリー・ホリディの“ビリー”を観た。
ビリー・ホリディは、レディ・デイの呼称で知られ、女性ジャズ・ヴォーカリスト御三家の1人に数えられる。彼女はその生涯を通して、人種差別、薬物依存、アルコール依存症との闘いなど壮絶な人生を送った。
“ビリー”を観て僕が強く感じたのは、ビリーが抱える“渇き”と“孤独”である。愛を求めながらも、満たされないビリーは“渇き”と“孤独”の中で自分を、曝け出し、歌い続ける。
そのアグレッシブな姿には、感動すら覚えるのだ。
暴力夫に支配されながらも歌い続けるビリー、生きるとは、ここまで壮絶なものなのだろうか、神が与えた試練なのだろうか。
ビリーの代表曲の一つにGOD BLESS’THE CHILDがある。その曲の歌詞にはこうある。
But God bless’the child that got his own
すなわち、神は自ら稼ぐものを祝福するのだと。
ビリーは差別に耐え、稼ぎ、生きた。その聖なる何かが、いまだに多くのミュージシャンがビリーの曲をカバーし、今も受け継がれているのだと思うのだ。
ビリーの魂の勝利が、そこにあったのだと僕は祝福をしたいと思う。
そして翌日、アレサ・フランクリンの“アメイジング・グレイス”を観た。アレサ・フランクリンは、その圧倒的な歌声で、“クイーン・オブ・ソウル”の異名を持ち、“ローリング・ストーン誌が選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー”において第1位に選ばれている。
この映画は、すでにソウルシンガーとして地位を確立した後、ニューヨークの教会でゴスペルのコンサートを自ら企画したドキュメンタリー映画である。アレサはソウルシンガー、ロックシンガーとしても、その名を馳せているが、原点はゴスペルである。
この映画を観て、強く感じたのは、アレサは愛に包まれているという事だ、特に印象深かったのが牧師である父親が、このコンサートに現れ、スピーチをするのだが、父のアレサに対しての敬意、誇り、愛情を強く感じてしまうのだ。
そして、それを聞いているアレサは、まるで子供のような表情で父の言葉を真剣に聞いている。
この映画では強調されていなかったのだが、アレサも、黒人なので、差別や偏見は当然の如く、あったのだと想像する事ができる。
僕には、アレサは、きっとこんな風に考えていたのでないかと想像するのだ。
「フン、差別なんか、気にならない。だって、私には、神様がついているんだからね」
この二つの映画を二日続けて観る事ができた事は、何かしら僕に気づきを与えてくれた。
ビリーの生き方、アレサの生き方のどちらが、良いとか悪いとか、幸せとか不幸とかを考えるのでなく、与えられた境遇を懸命に生きる事が、この二つの映画に共通している事であり、それは人生を生きるという事なのかもしれない。
だって、自分の境遇は選べないのだから。
人それぞれ、異なる境遇が与えられるのだが、目指すところは一つなのかもしれない。
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齋藤 遊雨晴
昨日、アップリンク吉祥寺でアレサ・フランクリンの“アメージング グレイス”を、一昨日は、ビリー・ホリディの“ビリー”を観た。
ビリー・ホリディは、レディ・デイの呼称で知られ、女性ジャズ・ヴォーカリスト御三家の1人に数えられる。彼女はその生涯を通して、人種差別、薬物依存、アルコール依存症との闘いなど壮絶な人生を送った。
“ビリー”を観て僕が強く感じたのは、ビリーが抱える“渇き”と“孤独”である。愛を求めながらも、満たされないビリーは“渇き”と“孤独”の中で自分を、曝け出し、歌い続ける。
そのアグレッシブな姿には、感動すら覚えるのだ。
暴力夫に支配されながらも歌い続けるビリー、生きるとは、ここまで壮絶なものなのだろうか、神が与えた試練なのだろうか。
ビリーの代表曲の一つにGOD BLESS’THE CHILDがある。その曲の歌詞にはこうある。
But God bless’the child that got his own
すなわち、神は自ら稼ぐものを祝福するのだと。
ビリーは差別に耐え、稼ぎ、生きた。その聖なる何かが、いまだに多くのミュージシャンがビリーの曲をカバーし、今も受け継がれているのだと思うのだ。
ビリーの魂の勝利が、そこにあったのだと僕は祝福をしたいと思う。
そして翌日、アレサ・フランクリンの“アメイジング・グレイス”を観た。アレサ・フランクリンは、その圧倒的な歌声で、“クイーン・オブ・ソウル”の異名を持ち、“ローリング・ストーン誌が選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー”において第1位に選ばれている。
この映画は、すでにソウルシンガーとして地位を確立した後、ニューヨークの教会でゴスペルのコンサートを自ら企画したドキュメンタリー映画である。アレサはソウルシンガー、ロックシンガーとしても、その名を馳せているが、原点はゴスペルである。
この映画を観て、強く感じたのは、アレサは愛に包まれているという事だ、特に印象深かったのが牧師である父親が、このコンサートに現れ、スピーチをするのだが、父のアレサに対しての敬意、誇り、愛情を強く感じてしまうのだ。
そして、それを聞いているアレサは、まるで子供のような表情で父の言葉を真剣に聞いている。
この映画では強調されていなかったのだが、アレサも、黒人なので、差別や偏見は当然の如く、あったのだと想像する事ができる。
僕には、アレサは、きっとこんな風に考えていたのでないかと想像するのだ。
「フン、差別なんか、気にならない。だって、私には、神様がついているんだからね」
この二つの映画を二日続けて観る事ができた事は、何かしら僕に気づきを与えてくれた。
ビリーの生き方、アレサの生き方のどちらが、良いとか悪いとか、幸せとか不幸とかを考えるのでなく、与えられた境遇を懸命に生きる事が、この二つの映画に共通している事であり、それは人生を生きるという事なのかもしれない。
だって、自分の境遇は選べないのだから。
人それぞれ、異なる境遇が与えられるのだが、目指すところは一つなのかもしれない。
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