この胸の高鳴りは・・・

暁エネル

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忍さんとの出会い

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俺はいつも通り電車に乗り ズボンのポケットからスマホを取り出し座った


電車はいつも通りすいていて 俺は電車の中の時間を少し退屈と思っていた


電車が駅に着き俺の前に黒いスーツを着た人が座った


俺はスマホを少し持ち上げ スマホを見るふりをしてその人を見ていた




(小さくねぇ~ えっ男?のどぼとけ見えねぇ~ 女か?でも女が黒いスーツとか着るか?)




その人は姿勢を正し黒いカバンを膝の上に置き目をつぶっていた


電車が駅に着きその人はゆっくりと目を開けて立ち上がった




(えっ降りるの?あっ待った)




俺はいつも通過する駅で降りてしまった




(あの人どっち行った?)




俺はあの人を探した




(あっ居た)




俺はその人を追いかけ声をかけた


「あっあの~すいません」


その人は振り返った


「えっ僕?」




(うわ~俺声かけちゃったよ どうしよう・・・)




「あっすいません人違いです」


「そうですか では・・・」


その人は歩き出した




(あっどうしよう行っちゃうよ)




歩き出したその人の腕を俺は掴んでしまった


その人は驚いた顔をしていた


「あっすいません 人違いじゃないと言うか・・・」


俺は腕を掴んでいる事に気づいた


「あっすいません痛かったですよね すいません」


俺が腕を慌てて離すとその人はなぜか笑い出した




(うわっ何だこれ何かかわいい かわいいって何だよ それにしても小さいなぁ~ さっき僕って言ったやっぱ男だ・・・)




「あっごめんね 笑ったりして」


「いいえ」


「君があんまりおもしろい顔するからつい・・・」


「あっあのいきなり声をかけてしまってすいません もし良かったらお友達になってくれませんか?」




(俺何言ってんだ・・・)




「うんいいよ」


「えっいいんですか?」




(いいのかよ・・・)




またその人は笑い出した


「あっごめんね おもしろいね君」


そう言ってその人は俺を見ていた




(やっぱかわいいかも・・・)




俺はポケットからスマホ出すと


その人もポケットからスマホを出した


「あっごめん こっちじゃなかった」





(えっ2台持ち)




カバンを持ち替え反対側のポケットからスマホを出した


「どうすればいいかなぁ~」


「あっじゃ~俺が・・・」


スマホが見える様に下げて お互いのスマホを覗き込んだ


「あっ俺これです」


「あっはい じゃ~何かスタンプ送るね」


「あっ来ました」


「僕藤堂忍(とうどうしのぶ)って言います」


「あっ俺は江口拓巳(えぐちたくみ)です 忍さん猫飼ってるんですか?」




(アイコンがブサイクな猫だ)




「あぁ~その子ね かわいいでしょう」




(かわいいのか? ブスかわって言うヤツか?)




俺的にはとてもかわいいとは思えなかった


「その子はねいつも塀の上に居て僕を見下ろしているんだけど その時は下におりて来ててね 写真撮ってもいいって聞いたらうなづいた様に見えて 写真撮る時もぜんぜん逃げなかったんだよ」


「えっじゃ~野良猫」


「あっうんそう」


その時俺の乗る電車がホームに入って来た


「忍さんお仕事ですよね」


「うん」


「俺これ乗るんで すぐに自己紹介のラインします なので忍さんは昼休みでも見て下さい」


俺は電車に乗り小さく手を振った


すると忍さんも同じ様に手を振ってくれた




(ヤベ~何これ超~嬉しい こんな事ってあるんだ・・・)




俺は早速忍さんにラインを打った


【突然話かけてしまってすいませんでした


俺は江口拓巳 大学3年生 21歳


サークルにも入らず バイトに明け暮れてる毎日です


バイトはファミレスで 高校生の時から地元でやってました


今の所は大学生になってからです


今度の日曜日時間があったら話しませんか?


俺 日曜日は午前中のバイトなので 


もし良かったら 午後からでも会ってお話したいです


よろしくお願いします】




(これでよし・・・ 結構長文になったけどしょうがねぇ~よなぁ~)




俺は忍さんにラインを送った


するとすぐに既読が付いた




(えっ仕事中じゃないの?)




俺は忍さんが仕事に支障がないのか不安になった





僕は拓巳君からのラインを楽しみに待っていた




(それにしてもおもしろい子だったなぁ~ 初めは驚いたけど悪い子ではなさそうだ)




僕は取引先への移動中 拓巳君からのラインを見た




(大学生だったやっぱりそんな感じはしてたよね・・・ 日曜日ねぇ~ うん僕も若い人とちょっと話してみたいかも・・・)




僕は取引先に着きプライベート用のスマホを切った




取引先の人との仕事が終わりお昼ご飯を食べる予定だったのに


トラブルでお昼ご飯をご一緒出来なくなってしまった




(どうしよう・・・ 僕1人でお店に入るのはちょっと・・・ 今から会社に戻るのも・・・)




その時聞きなれた声と僕に向かって走って来る足音が聞こえて来た


僕は怖くなって身体を小さくした




(あれ今弘ちゃんの声が聞こえた様な?)




僕はゆっくりと声のした方へと向いた


「忍ちゃん」


そこには間違いなく弘ちゃんが居た






弘ちゃんと言う人は 竹本弘樹(たけもとひろき)といって


徳森商事の営業の人で プライベートでもいろいろと知っている人で


徳森商事と僕は 僕が新人の時からお世話になっている会社で


徳森商事の黒部部長に僕は営業の全てを教えてもらったと言っても過言ではない


黒部部長はとても仕事が出来 自分の部署まで立ち上げた


そんな黒部部長が選んだ人材が次々と僕と仕事していった


黒部部長の次に仕事を請け負ったのが 僕と同い年の前嶋さんという人だった


前嶋さんは誰とでも話が出来て壁みたいな物を感じさせない人だった


僕はそんな前嶋さんに良くからかわれ 僕も負けじと前嶋さんに言いたい事を言っていた


前嶋さんに連れて行かれたバーで僕と同じ感じのする人と出会った


その人は髪を長く伸ばしカウンターの中に居て モデルさんの様にキレイな人だった


久我翔(くがしょう)といって僕に黒い名刺をくれた


翔はあまりプライベートの事を話さないけれど


僕には何となく翔の考える事が理解出来た


そんな翔と弘ちゃんは今や恋仲だという事がごく最近わかり


僕と似ている翔に早く好きな人が出来ないかと心待ちにしていたところ


弘ちゃんが現れ僕は翔と弘ちゃんを凄く応援して居る1人でもあった






僕は驚いていた


「えっ何で弘ちゃんが 僕はまぼろしを見ているの?」


「忍ちゃん俺だよ 忍ちゃんの目の前にちゃんと居るよ」


「本当に弘ちゃんだ・・・」


僕はホッとして笑った


「忍ちゃんは何でここに? 俺が取引先の会社を出たら忍ちゃんが道路の反対側に居るんだもん 俺嬉しくて思わず走って来ちゃった」



「僕も驚いたよ後ろから足音が近づいて来て 弘ちゃんの声がするんだもん 僕の方こそ夢やまぼうしかと思うくらい嬉しかったよ」



そう言って僕と弘ちゃんは笑った


「忍ちゃんもここで仕事だったの?」


「うんそうなんだけど 先方の方が急な仕事が入ってしまって 一緒にお昼ご飯食べる予定だったんだけど振られちゃったんだ」


「そうなんだ お昼ご飯これからだったら俺と一緒に食べようよ」


「えっいいの?」




(良かった・・・ 弘ちゃん神・・・)





「忍ちゃんは何か食べたい物はある?」


「そうだなぁ~」


そう言いながら駅の方へと歩き出した


「あっ忍ちゃんあそこに蕎麦屋さんがあるよ」


「いいねぇ~お蕎麦入ろうよ」


僕と弘ちゃんは蕎麦屋さんへ


「いらっしゃいませ 何名様ですか?」


「2人です」


「ではこちらへどうぞ」


僕と弘ちゃんは店員さんへと案内をされ座る事が出来た


「まだそんなに混む時間じゃなくて良かったね」


弘ちゃんは少し小さな声でそう言った


「そうだね」


そう言いながら僕はメニューを開いていた


「ご注文がお決まりになりましたらお知らせ下さい」


そう言ってお茶とおしぼりを店員さんが置いてくれた


「俺さぁ~忍ちゃんを見かけた時 誰かと待ち合わせしてるのかなぁ~と思ってたよ」


「えっ違うよ 途方に暮れてたんだよ」


「何だよそれ・・・」


弘ちゃんはおしぼりで手をふきながら笑った


「実は僕ね1人でこういうお店に入れなくて・・・」


「えっ何で?お昼ご飯とかいつもどうしてるの?」


「いつもは社員食堂へ行って食べてる 安くていろいろな種類もあっていつも助けてもらってるよ たまにこうして外へ出ないといけない時が困る 僕食べるの遅いし注文するのもどれにしようか迷うし 1人でお店に入る勇気がないんだよ だから今日は弘ちゃんに会えて良かったよ」


「そうなんだ・・・ 俺は忍ちゃんとは逆だなぁ~ 社員食堂はみんなの目が気になって入れない 前嶋さんはむしろ堂々としているタイプでみんなの目も気にならない人でしょう でも俺はさぁ~ 黒部部長は会社でも有名人でさぁ~ そんな黒部部長に選ばれた俺はみんなに何て言われるのか怖くて とても社員食堂へはまだ食べられない 今だに何で俺が黒部部長に選ばれたか謎なんだよ 忍ちゃん決まった?」


弘ちゃんはメニューを見ながら話をしていた


「弘ちゃんもいろいろ大変なんだね でもそんな事気にしなくてもいいんじゃない」


「うん前嶋さんにも良くそう言われるよ」


僕と弘ちゃんはメニューを見ながらそう言った


「弘ちゃん決められない 僕弘ちゃんと同じのにするよ」


「わかったじゃ~この天ぷらのざるでいい?」


「うん」


弘ちゃんは手をあげ店員さんへ注文をした


僕はおしぼりで手をふいていた


「ねぇ~忍ちゃんちょっと話を聞いてもらってもいい?」


「ううん何?」


「忍ちゃんとはさぁ~ プライベートもいろいろ相談とか出来ると思って・・・」


「僕もそう思ってるよ 何?翔と何かあったの?」


僕は翔の事だと思い弘ちゃんに聞いた


「うん実はさぁ~」


「はいお待たせしました」


その時お蕎麦が運ばれて来た


「美味しそうだね」


「うん いただきます」


弘ちゃんは蕎麦をすすった


「弘ちゃん話て・・・」


「うん実はさぁ~俺 翔と一緒に住む事になってさぁ~」


僕はお箸を置き手を口元へ




(あぁ~良かった これでもう安心だ翔は幸せになれる・・・)




僕は弘ちゃんにうなづいた


「ごめん弘ちゃん僕凄く嬉しくて そうなったらいいのになぁ~ってずっと思っていたから 凄く嬉しくて・・・」


「忍ちゃんありがとう それでね・・・」


弘ちゃんは少し声を小さくして話をした


「忍ちゃん俺こんな事忍ちゃんにしか話せないから話すけど・・・ その~俺は翔と一緒に寝るとすぐに寝ちゃうんだ」


僕は少し立ち上がり 両手を口元へ隠す様に小さな声でこう言った


「翔って激しいの?」




(まぁ~翔は嬉しさのあまりなんだろうけど・・・ 弘ちゃんの事を少しは考えてよ でもそれって悩む事?僕は気持ちいいまま眠りにつけていいけどなぁ~)




弘ちゃんの顔が赤くなった


僕は思わず笑ってしまった


「弘ちゃん僕も疲れて寝ちゃった経験はあるよ でもそれって普通の事じゃない?」


「でも俺翔と一緒にって言うかぁ~ 翔が満足出来ていないんじゃないかって思ってて・・・」


「弘ちゃんってやっぱりかわいいね きっとそういう所なんだよね 翔が弘ちゃんを好きな理由って・・・」


僕は弘ちゃんを見て笑った


「弘ちゃん天ぷらサクサクだね」


僕は弘ちゃんに電車での出来事を話した


「弘ちゃん僕もちょっと話を聞いてもらいたいんだけどいいかなぁ~?」


「うんいいよ何?」


「僕ねぇ~電車に乗ってて降りた所で声をかけられたんだ」


「忍ちゃんが?どんな人?会社の人?」


僕は首を振った


「僕に声をかけて来たのは・・・ 僕も実は驚いたんだけど何と大学生・・・」


「えっ?何で大学生が忍ちゃんに?」


「初めは人違いって言われてね 僕が行こうとしたら腕を引っ張られて・・・」


「えっ何それ怖っ 忍ちゃん大丈夫だったの?」


「うん僕もちょっと怖かったんだけど その子の顔が真剣で僕笑っちゃってね どうやら僕と友達になりたかったらしくて・・・」


そう言って僕は箸を取り蕎麦をすすった


「友達って何?ますます怖いじゃん」


「大丈夫だよ弘ちゃん 僕はね人を見る目はちゃんとあるから・・・」


そう言って僕は笑った


「ねぇ~忍ちゃんその大学生って・・・」


「うんその場で連絡先を交換したよ」


「連絡先を交換・・・」


弘ちゃんはびっくりして声が大きくなった


「うんだってその大学生降りる駅じゃ~なかったみたいだったから・・・」 




(そうだあとで返信しないと・・・)




「えっでもそれ全部ウソかもしれないじゃん」


「大丈夫だよ弘ちゃん そんなに心配しなくても・・・」


僕はまた少し笑った




(弘ちゃんには日曜日に会う事言わない方がいいかも ついて来ちゃいそうだし余計心配しそう・・・)




弘ちゃんは僕が食べ終わるのを待ってくれていた


「弘ちゃんごめんね 食べ終わるのが遅くて・・・」


そう言って僕は口をふいていた


「忍ちゃんぜんぜんだよ 俺忍ちゃんと話が出来て良かった 本当は仕事の時に話をしようと思ってたんだ 忍ちゃん駅まで一緒に行こう」


「うん僕も弘ちゃんに話せて良かった」


僕と弘ちゃんはそれぞれ会計をすませて駅へ


「忍ちゃんその・・・ 大学生には気を付けた方がいいよ」


「ありがとう弘ちゃん 弘ちゃんは翔と仲良くね じゃ~また会社で待ってるね」


そう言って僕は小さく手を振って電車に乗った


僕は拓巳君にラインを打った


【返信遅くなりました 改めまして藤堂忍です


アヅミナ株式会社で営業をしています


日曜日大丈夫です どこへ行けばいいですか】




(これでいいかなぁ~)




僕は拓巳君にラインを送った


(つづく)

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