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僕の実家②
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大きな紙袋を真さんから受け取り
僕はあすかちゃんと幸君に連れられてさっきの部屋へ
すると姉が姿を見せた
「忍悪いんだけどあすかと幸をお風呂に入れてくれる?」
あすかちゃんと幸君がおもちゃの箱を出していた
「えっ忍とお風呂入る入る」
あすかちゃんが元気な声でそう言った
「あら いつもだだをこねる子供は誰かしら・・・」
あすかちゃんの顔が膨れた
「あすかちゃん僕と一緒にお風呂に入ってくれますか?」
僕はそう言ってあすかちゃんの顔を見た
「うん忍とならいいよ一緒に入ろう」
あすかちゃんが幸君と手を繋いで立ち上がった
「あすか着換え持って行かないとダメでしょう」
「あっそうか」
あすかちゃんと幸君は引き出しをそれぞれ開けていた
「ありがとう忍助かる」
僕は姉に首を振った
「忍洗濯物はカゴに入れておいてね それじゃ~お願いね」
そう言って姉は行ってしまった
僕も紙袋の中の着換えを取り出し
あすかちゃんと幸君と一緒にお風呂場へ
僕の知っているお風呂場とは違っていた
(凄いリホームされている)
檜風呂が今風の大きなお風呂になっていて
暗かったお風呂場が明るい空間に
僕はシャワーを出した
あすかちゃんは湯船に入り 幸君は僕の後ろに隠れる様に立って居た
「幸君どうしたの?」
「幸ねお風呂嫌いなの」
「そうか嫌いかぁ~ それじゃ~僕が抱っこしてあげる」
そう言って僕は幸君を抱き上げ湯船へ
「幸君怖くないでしょう」
「いつも幸入らないんだよ」
「そうなんだ・・・」
幸君は黙って僕にしがみついていた
あすかちゃんと幸君の髪の毛と身体を洗い 僕も同じ様に洗った
あすかちゃんと幸君は凄く楽しそうに遊んでいた
あすかちゃんにバスタオルを取ってもらい
あすかちゃんと幸君はくすぐり合いながら身体をふいていた
ドライヤーで髪の毛を乾かすと あすかちゃんと幸君は飛び出し行ってしまった
(幸君はお水が怖かったのかなぁ~ でも髪の毛を洗う時は大丈夫だった 姉さんは幸君をお風呂に入れるの大変なのかなぁ~)
僕はそう思いながらあすかちゃんと幸君の部屋へ
(あれ居ないどこへ行ったんだ?)
僕はあすかちゃんと幸君を探しながら歩いていた
「おっ忍」
前から兄が歩いて来た
「ヤンチャなあすかは大変だろう・・・」
「そんな事ないよ 凄くいい子だよ」
「幸は忍に似てる」
「そうかなぁ~」
僕と兄はリビングへ
姉がダイニングテーブルへ料理を運んでいた
あすかちゃんと幸君は椅子に座り食べ始めていた
「あっ姉さん手伝うよ」
「あっ忍ありがとうじゃ~それ運んで・・・」
僕は大きなサラダボウルを運んだ
「これみんな姉さんが作ったの?」
「そうよ うちに居る男どもはまったく手伝いもしない あぁ~でも私の旦那だけよ手伝ってくれるの」
姉は大きな声でそう言った
「俺料理ムリ・・・」
そう言って兄が声を出した
「運ぶぐらい出来るでしょうがまったく さぁ~先にいただきましょう 忍はあすかの隣に座って・・・」
兄もリビングからダイニングテーブルへ
「いただきます」
「忍お腹いっぱい食べてよ」
僕は姉にうなづいた
(みんな一緒に食べるんだ何か凄くいい こんな光景が見られるなんて・・・)
「あっそうだ忍幸がお風呂に入ったって・・・ あすかがそう言ってたけど・・・」
「うんわりと素直に入ってくれたよ」
「テコでも動かなかった幸がねぇ~」
姉が驚いていた
真さんが兄さんの隣に座った
「おお今日も美味しそうだ」
(真さんも一緒に食べるんだ・・・)
長いテーブルにみんなが食卓を囲んでいた
僕はこんな景色は想像してはいなかった
僕が小さな頃はいつも相沢さんと言う人と2人でご飯を食べていた
とてもさみしい食事だった事を思い出していた
相沢さんは父の知り合いの子供で 僕はとても仲が良くさせてもらっていた
相沢さんもこの家に来る事が多くなり
僕が1人で居ると相沢さんは良く遊んでくれたり勉強を教えてくれた
「もうお腹いっぱい」
そう言って僕の隣に座っていたあすかちゃんが椅子からおりた
続いて幸君もテーブルから離れリビングのテレビを見に行った
そこへ見覚えのある顔が現れた
「やぁ~忍君久しぶり何年ぶりかなぁ~ 忍君は変わらないねぇ~」
そう言って相沢さんは姉に近づき 姉は相沢さんの上着を受け取っていた
「えっうそ もしかして相沢さん」
「真彦話してなかったのか?」
「龍その方がおもしろいだろう・・・」
僕はびっくりして立ち上がってしまっていた
(えっうそだ何で? まさか相沢さんがあすかちゃんと幸君のパパだったの・・・)
「お帰り忍があすかと幸をお風呂に入れてくれたのよ 幸がお風呂入ったって・・・」
「やるねぇ~忍君凄いよ 幸をお風呂に入れるのは毎日大変なんだ・・・」
そう言って姉は相沢さんにご飯とお味噌汁を渡していた
(信じられない姉と相沢さんが・・・ えっいつから僕が居た頃はそんな風には見えなかった いや僕が気が付かなかっただけかもしれない・・・)
僕は驚きを隠せず 姉と相沢さんを見てしまっていた
「凄く楽しそうに入っていたわよ」
「そう それは父親としてヤケルねぇ~」
「でしょう 母親の私だってヤケルわよ」
「渚は元々あすかと幸に好かれてねぇ~だろう」
兄の言葉にみんなが黙ってしまった
「俺の方が好きだよなぁ~ あすか・・・」
「聞かなくていいわよあすか 龍それは私にケンカ仕掛けてんの?」
姉が鋭い視線を兄に向けていた
「渚今日のおかずも美味しいね 渚はどんどん料理が上手になるね」
相沢さんは大きな声でそう言った
「姉さんこれ1人で作るって凄いよ 僕にも教えてよ」
僕も声を出した
姉が息をはいた
兄さんは真さんに怒られていた
(大丈夫だ良かった でもこの雰囲気は・・・ 何か言わないと・・・)
「ねぇ~聞いてもいい? 相沢さんといつから? 僕全然知らなかったよ」
「忍君それは忍君がこの家を出て行ってから 龍がこの家を継ぐ事になってね 真っ二つにこの家が別れてしまったんだよ」
「あの時は本当に大変だった」
真さんの声にみんながうなづいた
「家の中のごたごたにスゲーみんながピリピリしてた 俺はオヤジのやり方は違うと思う様になってなぁ~ それは真彦や相沢のおかげでもあるし感謝もしてる やっぱり忍がこの家を出て行ったって言う事が一番の原因だったんだ」
「えっ僕?」
僕はびっくりして兄の顔を向けた
「龍」
真さんは兄の顔を見ながら僕に顔を振った
「わかってるよ真彦」
兄が僕の方を真っ直ぐ見た
「忍今さらこんな事を言っても償えないが 今まで悪かった」
そう言って兄が僕に頭を下げた
(えっちょっと何?)
僕の隣の姉も頭を下げていた
「忍には辛く当たってた 私も龍もホント今さらなんだけど 忍私もごめん・・・」
「えっやめてよ ホント頭を上げて・・・」
兄と姉はゆっくりと頭を上げた
「もう過ぎた事だよ それにみんなでこうしてご飯を食べるなんて僕 想像してなかったし凄く楽しいし嬉しいよ」
「ありがとう忍」
兄の言った言葉に真さんは嬉しそうに笑っていた
「ありがとう忍私からもお礼を言うわ・・・ ところで話は変わるんだけどさぁ~忍 忍もいい歳なんだからいい人ぐらい居ないの? うちには偏見を持つ人は誰も居ないのよ 男でも女でもどちらでも連れて来なさい ねぇ~龍」
そう言って姉さんは兄の方へ視線を向けた
「忍居るのか?そういう人が・・・」
「えっまだわからないよ」
「って言う事は居るのね」
姉は凄く僕に顔を近づけ僕は困っていた
「忍君もいい恋をしてるんだね」
「そんなんじゃ~ないよ 僕がちょっと気になるだけだよ」
僕はそう言って下を向いた
(何でこんな話を? 恥ずかしい・・・)
「ママ幸が寝そう」
「あら大変」
そう言って姉はリビングのあすかちゃんと幸君の元へ
「あすかみんなにおやすみ言って・・・」
姉は幸君を抱っこしてあすかちゃんを連れて来た
「おやすみ 忍明日も遊ぼう」
「おやすみ あすかちゃんうん明日ね」
僕はあすかちゃんに助けられていた
(良かった・・・ あのままだったら絶対に姉に根掘り葉掘り聞かれるところだった)
僕はそう思いながらご飯を食べていた
「さっき忍と一緒にあすかと幸を買い物に連れて行ったから疲れたんだろう・・・」
真さんの言葉に相沢さんが答えた
「幸は忍君と重なる部分があるなぁ~って思う」
「あっそれ俺もそれ思う」
「結局俺と渚より 血のつながりの無い真彦や相沢の方が良く忍の事を知っているんだよなぁ~」
兄の言葉に静まり返ってしまった
「やけに静かなんだけど 居るんじゃない誰も居ないのかと思うくらい静かなんだけど・・・ 何?男だけだとやっぱダメ花がないって?」
姉はそう言いながら明るくダイニングテーブルへ
「何?何の話?」
「いや~ 幸が忍そっくりだって話」
「そりゃそうでしょう 血はつながってるんだから 幸も大きくなったらこの家を出て行くかしら そしたら私泣くなぁ~ 母も忍が居なくなってさみしいとか思ったのかしら・・・」
「そりゃ~ねぇ~な ねぇ~よあの母親だぞ」
兄の言葉に続いて真さんが言った
「俺も龍と同じ意見だちょっと普通の母親とは違う 忍がこの家を離れて正解だった」
「私も忍君離れて良かったと思う 忍君があのままここに居たら それこそ悲惨な事になっていた 私や真彦君がいくらかばっても無理だった思う」
「今さら何を言ってしょうがない 3人がこうして今顔を合わせた事が大事」
姉が笑顔でそう言った
「我妻はいい事を言う」
「照れるからやめて・・・」
「ホントの事だ照れる必要はないよ」
「ありがとうあなた・・・」
「2人でやってろ」
そう言って兄は席を立って行ってしまった
「でも本当に忍が帰って来られて良かったよ 俺は龍をなぐさねて来るごちそうさま」
そう言って真さんは兄を追いかけて行った
「あの2人は結局ずっ~と一緒ね」
「龍には真彦君が居てくれて良かった」
「ホント私もそう思う・・・ ねぇ~忍さっきの話 自分の心にウソはダメなんだよ 周りがどうとか世間体とかそんなの気にしちゃダメ 大事な事は自分の気持ちそれをしっかりともってよ」
「今日の渚はどうした? 久しぶりの弟の再会に開花したのか?」
「もう何をバカな事言ってんの 私は忍に素直に生きてほしいだけ・・・」
「ありがとう姉さん」
僕は仲の良さそうね姉と相沢さんを見て羨ましいと思った
「あっ忍ありがとうね あすかと幸のめんどうを今日は見てくれて 忍も疲れたでしょう あすかと幸の部屋から離れて寝なさい 夜ぐらいはゆっくり自分の時間を過ごして 明日の朝はあすかと幸にたたき起こされるかもしれないけどねぇ~」
姉は笑ってそう言った
相沢さんが残ったおかずをキレイに片付けリビングへ
僕と姉はダイニングテーブルをキレイに片付けた
(そう言えば相沢さんの仕事ってなんだろう?)
「あっ忍 忍の荷物はあすかと幸の隣の部屋に入れて置いたからね」
「うん姉さんありがとう」
「忍」
「ううん」
「今度の正月はちゃんとここへ帰って来なさいよ あすかと幸が待ってるんだからね」
「うんわかった帰って来るよ おやすみ」
僕はそう言って部屋へ
ここはかつての兄と姉の部屋だった
今は小さく仕切られ僕の荷物と布団がひかれてあった
僕はカバンからスマホを取り出した
(えっ拓巳君から電話が来てたの? 何だろう?)
僕は拓巳君に電話をかけた
(つづく)
僕はあすかちゃんと幸君に連れられてさっきの部屋へ
すると姉が姿を見せた
「忍悪いんだけどあすかと幸をお風呂に入れてくれる?」
あすかちゃんと幸君がおもちゃの箱を出していた
「えっ忍とお風呂入る入る」
あすかちゃんが元気な声でそう言った
「あら いつもだだをこねる子供は誰かしら・・・」
あすかちゃんの顔が膨れた
「あすかちゃん僕と一緒にお風呂に入ってくれますか?」
僕はそう言ってあすかちゃんの顔を見た
「うん忍とならいいよ一緒に入ろう」
あすかちゃんが幸君と手を繋いで立ち上がった
「あすか着換え持って行かないとダメでしょう」
「あっそうか」
あすかちゃんと幸君は引き出しをそれぞれ開けていた
「ありがとう忍助かる」
僕は姉に首を振った
「忍洗濯物はカゴに入れておいてね それじゃ~お願いね」
そう言って姉は行ってしまった
僕も紙袋の中の着換えを取り出し
あすかちゃんと幸君と一緒にお風呂場へ
僕の知っているお風呂場とは違っていた
(凄いリホームされている)
檜風呂が今風の大きなお風呂になっていて
暗かったお風呂場が明るい空間に
僕はシャワーを出した
あすかちゃんは湯船に入り 幸君は僕の後ろに隠れる様に立って居た
「幸君どうしたの?」
「幸ねお風呂嫌いなの」
「そうか嫌いかぁ~ それじゃ~僕が抱っこしてあげる」
そう言って僕は幸君を抱き上げ湯船へ
「幸君怖くないでしょう」
「いつも幸入らないんだよ」
「そうなんだ・・・」
幸君は黙って僕にしがみついていた
あすかちゃんと幸君の髪の毛と身体を洗い 僕も同じ様に洗った
あすかちゃんと幸君は凄く楽しそうに遊んでいた
あすかちゃんにバスタオルを取ってもらい
あすかちゃんと幸君はくすぐり合いながら身体をふいていた
ドライヤーで髪の毛を乾かすと あすかちゃんと幸君は飛び出し行ってしまった
(幸君はお水が怖かったのかなぁ~ でも髪の毛を洗う時は大丈夫だった 姉さんは幸君をお風呂に入れるの大変なのかなぁ~)
僕はそう思いながらあすかちゃんと幸君の部屋へ
(あれ居ないどこへ行ったんだ?)
僕はあすかちゃんと幸君を探しながら歩いていた
「おっ忍」
前から兄が歩いて来た
「ヤンチャなあすかは大変だろう・・・」
「そんな事ないよ 凄くいい子だよ」
「幸は忍に似てる」
「そうかなぁ~」
僕と兄はリビングへ
姉がダイニングテーブルへ料理を運んでいた
あすかちゃんと幸君は椅子に座り食べ始めていた
「あっ姉さん手伝うよ」
「あっ忍ありがとうじゃ~それ運んで・・・」
僕は大きなサラダボウルを運んだ
「これみんな姉さんが作ったの?」
「そうよ うちに居る男どもはまったく手伝いもしない あぁ~でも私の旦那だけよ手伝ってくれるの」
姉は大きな声でそう言った
「俺料理ムリ・・・」
そう言って兄が声を出した
「運ぶぐらい出来るでしょうがまったく さぁ~先にいただきましょう 忍はあすかの隣に座って・・・」
兄もリビングからダイニングテーブルへ
「いただきます」
「忍お腹いっぱい食べてよ」
僕は姉にうなづいた
(みんな一緒に食べるんだ何か凄くいい こんな光景が見られるなんて・・・)
「あっそうだ忍幸がお風呂に入ったって・・・ あすかがそう言ってたけど・・・」
「うんわりと素直に入ってくれたよ」
「テコでも動かなかった幸がねぇ~」
姉が驚いていた
真さんが兄さんの隣に座った
「おお今日も美味しそうだ」
(真さんも一緒に食べるんだ・・・)
長いテーブルにみんなが食卓を囲んでいた
僕はこんな景色は想像してはいなかった
僕が小さな頃はいつも相沢さんと言う人と2人でご飯を食べていた
とてもさみしい食事だった事を思い出していた
相沢さんは父の知り合いの子供で 僕はとても仲が良くさせてもらっていた
相沢さんもこの家に来る事が多くなり
僕が1人で居ると相沢さんは良く遊んでくれたり勉強を教えてくれた
「もうお腹いっぱい」
そう言って僕の隣に座っていたあすかちゃんが椅子からおりた
続いて幸君もテーブルから離れリビングのテレビを見に行った
そこへ見覚えのある顔が現れた
「やぁ~忍君久しぶり何年ぶりかなぁ~ 忍君は変わらないねぇ~」
そう言って相沢さんは姉に近づき 姉は相沢さんの上着を受け取っていた
「えっうそ もしかして相沢さん」
「真彦話してなかったのか?」
「龍その方がおもしろいだろう・・・」
僕はびっくりして立ち上がってしまっていた
(えっうそだ何で? まさか相沢さんがあすかちゃんと幸君のパパだったの・・・)
「お帰り忍があすかと幸をお風呂に入れてくれたのよ 幸がお風呂入ったって・・・」
「やるねぇ~忍君凄いよ 幸をお風呂に入れるのは毎日大変なんだ・・・」
そう言って姉は相沢さんにご飯とお味噌汁を渡していた
(信じられない姉と相沢さんが・・・ えっいつから僕が居た頃はそんな風には見えなかった いや僕が気が付かなかっただけかもしれない・・・)
僕は驚きを隠せず 姉と相沢さんを見てしまっていた
「凄く楽しそうに入っていたわよ」
「そう それは父親としてヤケルねぇ~」
「でしょう 母親の私だってヤケルわよ」
「渚は元々あすかと幸に好かれてねぇ~だろう」
兄の言葉にみんなが黙ってしまった
「俺の方が好きだよなぁ~ あすか・・・」
「聞かなくていいわよあすか 龍それは私にケンカ仕掛けてんの?」
姉が鋭い視線を兄に向けていた
「渚今日のおかずも美味しいね 渚はどんどん料理が上手になるね」
相沢さんは大きな声でそう言った
「姉さんこれ1人で作るって凄いよ 僕にも教えてよ」
僕も声を出した
姉が息をはいた
兄さんは真さんに怒られていた
(大丈夫だ良かった でもこの雰囲気は・・・ 何か言わないと・・・)
「ねぇ~聞いてもいい? 相沢さんといつから? 僕全然知らなかったよ」
「忍君それは忍君がこの家を出て行ってから 龍がこの家を継ぐ事になってね 真っ二つにこの家が別れてしまったんだよ」
「あの時は本当に大変だった」
真さんの声にみんながうなづいた
「家の中のごたごたにスゲーみんながピリピリしてた 俺はオヤジのやり方は違うと思う様になってなぁ~ それは真彦や相沢のおかげでもあるし感謝もしてる やっぱり忍がこの家を出て行ったって言う事が一番の原因だったんだ」
「えっ僕?」
僕はびっくりして兄の顔を向けた
「龍」
真さんは兄の顔を見ながら僕に顔を振った
「わかってるよ真彦」
兄が僕の方を真っ直ぐ見た
「忍今さらこんな事を言っても償えないが 今まで悪かった」
そう言って兄が僕に頭を下げた
(えっちょっと何?)
僕の隣の姉も頭を下げていた
「忍には辛く当たってた 私も龍もホント今さらなんだけど 忍私もごめん・・・」
「えっやめてよ ホント頭を上げて・・・」
兄と姉はゆっくりと頭を上げた
「もう過ぎた事だよ それにみんなでこうしてご飯を食べるなんて僕 想像してなかったし凄く楽しいし嬉しいよ」
「ありがとう忍」
兄の言った言葉に真さんは嬉しそうに笑っていた
「ありがとう忍私からもお礼を言うわ・・・ ところで話は変わるんだけどさぁ~忍 忍もいい歳なんだからいい人ぐらい居ないの? うちには偏見を持つ人は誰も居ないのよ 男でも女でもどちらでも連れて来なさい ねぇ~龍」
そう言って姉さんは兄の方へ視線を向けた
「忍居るのか?そういう人が・・・」
「えっまだわからないよ」
「って言う事は居るのね」
姉は凄く僕に顔を近づけ僕は困っていた
「忍君もいい恋をしてるんだね」
「そんなんじゃ~ないよ 僕がちょっと気になるだけだよ」
僕はそう言って下を向いた
(何でこんな話を? 恥ずかしい・・・)
「ママ幸が寝そう」
「あら大変」
そう言って姉はリビングのあすかちゃんと幸君の元へ
「あすかみんなにおやすみ言って・・・」
姉は幸君を抱っこしてあすかちゃんを連れて来た
「おやすみ 忍明日も遊ぼう」
「おやすみ あすかちゃんうん明日ね」
僕はあすかちゃんに助けられていた
(良かった・・・ あのままだったら絶対に姉に根掘り葉掘り聞かれるところだった)
僕はそう思いながらご飯を食べていた
「さっき忍と一緒にあすかと幸を買い物に連れて行ったから疲れたんだろう・・・」
真さんの言葉に相沢さんが答えた
「幸は忍君と重なる部分があるなぁ~って思う」
「あっそれ俺もそれ思う」
「結局俺と渚より 血のつながりの無い真彦や相沢の方が良く忍の事を知っているんだよなぁ~」
兄の言葉に静まり返ってしまった
「やけに静かなんだけど 居るんじゃない誰も居ないのかと思うくらい静かなんだけど・・・ 何?男だけだとやっぱダメ花がないって?」
姉はそう言いながら明るくダイニングテーブルへ
「何?何の話?」
「いや~ 幸が忍そっくりだって話」
「そりゃそうでしょう 血はつながってるんだから 幸も大きくなったらこの家を出て行くかしら そしたら私泣くなぁ~ 母も忍が居なくなってさみしいとか思ったのかしら・・・」
「そりゃ~ねぇ~な ねぇ~よあの母親だぞ」
兄の言葉に続いて真さんが言った
「俺も龍と同じ意見だちょっと普通の母親とは違う 忍がこの家を離れて正解だった」
「私も忍君離れて良かったと思う 忍君があのままここに居たら それこそ悲惨な事になっていた 私や真彦君がいくらかばっても無理だった思う」
「今さら何を言ってしょうがない 3人がこうして今顔を合わせた事が大事」
姉が笑顔でそう言った
「我妻はいい事を言う」
「照れるからやめて・・・」
「ホントの事だ照れる必要はないよ」
「ありがとうあなた・・・」
「2人でやってろ」
そう言って兄は席を立って行ってしまった
「でも本当に忍が帰って来られて良かったよ 俺は龍をなぐさねて来るごちそうさま」
そう言って真さんは兄を追いかけて行った
「あの2人は結局ずっ~と一緒ね」
「龍には真彦君が居てくれて良かった」
「ホント私もそう思う・・・ ねぇ~忍さっきの話 自分の心にウソはダメなんだよ 周りがどうとか世間体とかそんなの気にしちゃダメ 大事な事は自分の気持ちそれをしっかりともってよ」
「今日の渚はどうした? 久しぶりの弟の再会に開花したのか?」
「もう何をバカな事言ってんの 私は忍に素直に生きてほしいだけ・・・」
「ありがとう姉さん」
僕は仲の良さそうね姉と相沢さんを見て羨ましいと思った
「あっ忍ありがとうね あすかと幸のめんどうを今日は見てくれて 忍も疲れたでしょう あすかと幸の部屋から離れて寝なさい 夜ぐらいはゆっくり自分の時間を過ごして 明日の朝はあすかと幸にたたき起こされるかもしれないけどねぇ~」
姉は笑ってそう言った
相沢さんが残ったおかずをキレイに片付けリビングへ
僕と姉はダイニングテーブルをキレイに片付けた
(そう言えば相沢さんの仕事ってなんだろう?)
「あっ忍 忍の荷物はあすかと幸の隣の部屋に入れて置いたからね」
「うん姉さんありがとう」
「忍」
「ううん」
「今度の正月はちゃんとここへ帰って来なさいよ あすかと幸が待ってるんだからね」
「うんわかった帰って来るよ おやすみ」
僕はそう言って部屋へ
ここはかつての兄と姉の部屋だった
今は小さく仕切られ僕の荷物と布団がひかれてあった
僕はカバンからスマホを取り出した
(えっ拓巳君から電話が来てたの? 何だろう?)
僕は拓巳君に電話をかけた
(つづく)
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