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俺の試練
俺が悠に 抱きしめられるなんて 初めてで まさか こんな日が来るなんて 思ってもみない事だった
俺は 悠の顔をこすりながら 悠からゆっくりと離れた
(悠ともっと 抱き合っていたかったけど・・・ もうそろそろ 母ちゃんが帰って来る こんな所を見られたら・・・)
悠は まだ下を向いたままだった
(榎本 嫌だったかなぁ~ 何で 今 僕 榎本と離れたくなかったんだろう・・・ やっぱり僕は・・・)
(ハァ~ 悠をこのまま この部屋へ閉じ込めて 誰も 悠に近づけさせない様に 俺だけの悠にしたい・・・ そんな事を考えているなんて 悠が知ったら ゼッテー 引くな~ 悠は 俺が思っている以上に 悠が 俺の事を思ってくれる事なんて 一生ねぇ~んだろうな~)
僕は 榎本の顔を チラリ チラリと見ながら 顔を上げた
榎本は 顔色を変えながら 何を考えている様子だ
(やっぱり 嫌だったのかな~ 榎本に 嫌われたくない・・・ 今 謝ることができれば・・・)
「榎本」
僕は 勇気を出して 榎本を呼んだ
「悠・・・ 母ちゃんが帰って来たみたいだ」
僕が 耳をすますと ガサガサと玄関の方で音がした
榎本は 僕の前に座っり 僕は 息を吸い込み それを吐き出した
榎本の部屋のドアが開いた
「母ちゃん お帰り」
「ただいま 悠君 いらっしゃい」
「お帰りなさい お邪魔しています あっ ごちそうさまでした カレーいただきました」
「悠 めっちゃめっちゃ うまそうに食べてたよ」
「だって~ 本当に 美味しかったんだよ 僕 骨付き肉 初めてだったし 凄く 柔らかかったんだ」
(いけない・・・ 僕 喋り過ぎた?)
「まぁ~ 本当に・・・ どうしましょう」
母ちゃんが 嬉しそうに 顔に手をあてている
「何で 母ちゃん 照れてんだよ」
「だって~ 悠君が 褒めてくれたのよ」
「言っとくけどなぁ~ 悠はなぁ~」
(ヤッベ~ ちょっと イラっと来て つい言っちまいそうになった)
「何よ~」
俺は 悠の顔を見た
「母ちゃん 勉強するから出てって」
「あら~ 教科書も無いのに 何を 勉強するのかしら」
丸いテーブルには 何も 乗っていなかった
「これから 始めるんだ・・・ なぁ~ 悠」
俺は 悠に助けを求め 悠は うなずいてくれた
僕は 榎本と榎本のお母さんに見つめられ 困ってうなずいた
「そう じゃ~ 悠君 ごゆっくりね~」
母ちゃんが 部屋を出て行った
(あぶねぇ~ 母ちゃんに 俺が思っている事 ぶちまけるところだった・・・ やっぱ 母ちゃん早く帰って来たなぁ~ もう少し 悠のニオイを 感じていたかったのになぁ~)
俺は 教科書をテーブルに置いて 悠に テストの確認をしてもらった
テスト範囲は広いけど 悠がしるしを付けてくれた所を 俺はただ覚えるだけで済む
「悠・・・ さっき 何か 言いかけた? ほら 母ちゃんが帰って来る前・・・」
僕は すっかり忘れていた
榎本のお母さんが帰って来て 僕はつい喋りすぎ 榎本と榎本のお母さんの会話に 圧倒されていた
(どうしよう・・・ 榎本は 怒ってなさそうなんだけど・・・ なんか 謝るのは 違う感じがするし・・・ 今は 明日のテストの方が 大事だよね)
「ううん 何でもないよ 榎本」
「そうか~」
(悠の言いかけた事は 少し気になる・・・ 悠は 溜め込むから 気を付けねぇ~と・・・)
「榎本 そろそろ 僕・・・ 帰るね」
「そっか」
榎本は いつもの様に エアコンを消した
「母ちゃん 悠帰るって・・・」
そう言いながら 榎本は部屋のドアを開けた
「悠君 また来てね 今度は ゆっくり・・・」
そう言いながら 榎本のお母さんは 奥から僕と榎本の方へ
「はい ありがとうございます」
「俺 悠を送って来る」
「お邪魔しました」
僕は 榎本のお母さんに頭を下げ 榎本は玄関のドアを閉めた
エレベーターの中も 榎本は黙っていた
(榎本 どうしたんだろう・・・ 勉強はちゃんと出来たよね・・・)
榎本のマンションを出ても 榎本は 黙ったままだった
今日は 商店街の方からではなく 学校の方を通る道
「悠・・・ なんか 俺 緊張してきた」
榎本が 自分の胸を叩いてた
「えっ 何で?」
「これから 悠の母ちゃんに会うって思ったら・・・」
僕は すっかり忘れていた
(僕が朝 あんなにドキドキして 榎本に言えなかった事を 忘れるなんて・・・ 今なら分かる 僕は 教室で榎本の顔を見た時 安心したんだ・・・ だから 泣きそうにもなったし 榎本にも抱きついたんだ・・・)
「悠・・・ 俺 どうしよう・・・」
(榎本が なんか かわいい・・・)
「榎本 うちのお母さん 怖くないから 大丈夫だよ」
(そうじゃなくて~ 俺が 悠の母ちゃんにどう映るのか どうしよう・・・ 考えても しょうがないんだけど ヤッパ 考えちまう)
榎本は ずっと 黙ったままだった
もう 僕のマンションは 目の前だ
「榎本 大丈夫だよ 僕のお母さん ただ お礼を言いたいだけだよ」
(榎本に 会ってみたいって 言ってたけど・・・ 言うのやめておいた方が 良さそうだよね)
「悠・・・ 俺 どこも変じゃない 大丈夫かなぁ~」
榎本は 自分の身なりを 気にしていた
(こんな 榎本を見るのは 初めてだ・・・ 榎本が オドオドしてる・・・ かわいい)
「榎本 いつもの自信は どうしたの?」
「だってよ~」
(初めが肝心って 聞いた事があるし・・・ ましてや 悠の母ちゃんだぞ・・・)
榎本は 黙ったまま エレベーターへと乗り込んだ
榎本は 玄関の前で 大きく深呼吸した
僕は 榎本を気にしつつ 玄関を開けた
「ただいま お母さん 榎本 連れて来たよ~」
お母さんは 奥から真っ直ぐ 榎本の方へ
「初めまして 榎本正臣です」
榎本が お母さんに深々と頭を下げた
僕は 榎本の行動に 少しびっくりした
(体育会系って言うのかなぁ~ こういうのって・・・)
「まぁ~ ご丁寧に・・・ 悠の母です 悠が いろいろと お世話になりました」
お母さんも 頭を下げ 榎本もまた 頭を下げていた
「榎本君は 大きいのね~ これからも 悠の事を よろしくお願いしますね」
「いえ~ あの~ お世話になってるのは 俺いや 僕の方で 世話になりっぱなしっていうか これからも 悠に お世話になります」
榎本は また 頭を下げた
「まぁ~」
お母さんが 声を出して笑っていた
「すいません これで 失礼します」
榎本は また 頭を下げた
「榎本君 今度は ゆっくり家へも 遊びに来てね 悠が ごちそうになりっぱましで・・・ お母さんにも よろしくお伝え下さいね」
「いいえ・・・ はい伝えます それじゃ~ 悠 また 明日」
「うん 気をつけて帰ってね」
榎本は お母さんに 頭を下げ玄関を閉めた
(ハァー 緊張したー 俺 どうだったかなぁ~ ちゃんと 話せた? 悠の母ちゃん 笑ってたし 悠に ヤッパ 似てたなぁ~)
俺は ちょっと 良い気分で 帰る事ができた
(つづく)
俺は 悠の顔をこすりながら 悠からゆっくりと離れた
(悠ともっと 抱き合っていたかったけど・・・ もうそろそろ 母ちゃんが帰って来る こんな所を見られたら・・・)
悠は まだ下を向いたままだった
(榎本 嫌だったかなぁ~ 何で 今 僕 榎本と離れたくなかったんだろう・・・ やっぱり僕は・・・)
(ハァ~ 悠をこのまま この部屋へ閉じ込めて 誰も 悠に近づけさせない様に 俺だけの悠にしたい・・・ そんな事を考えているなんて 悠が知ったら ゼッテー 引くな~ 悠は 俺が思っている以上に 悠が 俺の事を思ってくれる事なんて 一生ねぇ~んだろうな~)
僕は 榎本の顔を チラリ チラリと見ながら 顔を上げた
榎本は 顔色を変えながら 何を考えている様子だ
(やっぱり 嫌だったのかな~ 榎本に 嫌われたくない・・・ 今 謝ることができれば・・・)
「榎本」
僕は 勇気を出して 榎本を呼んだ
「悠・・・ 母ちゃんが帰って来たみたいだ」
僕が 耳をすますと ガサガサと玄関の方で音がした
榎本は 僕の前に座っり 僕は 息を吸い込み それを吐き出した
榎本の部屋のドアが開いた
「母ちゃん お帰り」
「ただいま 悠君 いらっしゃい」
「お帰りなさい お邪魔しています あっ ごちそうさまでした カレーいただきました」
「悠 めっちゃめっちゃ うまそうに食べてたよ」
「だって~ 本当に 美味しかったんだよ 僕 骨付き肉 初めてだったし 凄く 柔らかかったんだ」
(いけない・・・ 僕 喋り過ぎた?)
「まぁ~ 本当に・・・ どうしましょう」
母ちゃんが 嬉しそうに 顔に手をあてている
「何で 母ちゃん 照れてんだよ」
「だって~ 悠君が 褒めてくれたのよ」
「言っとくけどなぁ~ 悠はなぁ~」
(ヤッベ~ ちょっと イラっと来て つい言っちまいそうになった)
「何よ~」
俺は 悠の顔を見た
「母ちゃん 勉強するから出てって」
「あら~ 教科書も無いのに 何を 勉強するのかしら」
丸いテーブルには 何も 乗っていなかった
「これから 始めるんだ・・・ なぁ~ 悠」
俺は 悠に助けを求め 悠は うなずいてくれた
僕は 榎本と榎本のお母さんに見つめられ 困ってうなずいた
「そう じゃ~ 悠君 ごゆっくりね~」
母ちゃんが 部屋を出て行った
(あぶねぇ~ 母ちゃんに 俺が思っている事 ぶちまけるところだった・・・ やっぱ 母ちゃん早く帰って来たなぁ~ もう少し 悠のニオイを 感じていたかったのになぁ~)
俺は 教科書をテーブルに置いて 悠に テストの確認をしてもらった
テスト範囲は広いけど 悠がしるしを付けてくれた所を 俺はただ覚えるだけで済む
「悠・・・ さっき 何か 言いかけた? ほら 母ちゃんが帰って来る前・・・」
僕は すっかり忘れていた
榎本のお母さんが帰って来て 僕はつい喋りすぎ 榎本と榎本のお母さんの会話に 圧倒されていた
(どうしよう・・・ 榎本は 怒ってなさそうなんだけど・・・ なんか 謝るのは 違う感じがするし・・・ 今は 明日のテストの方が 大事だよね)
「ううん 何でもないよ 榎本」
「そうか~」
(悠の言いかけた事は 少し気になる・・・ 悠は 溜め込むから 気を付けねぇ~と・・・)
「榎本 そろそろ 僕・・・ 帰るね」
「そっか」
榎本は いつもの様に エアコンを消した
「母ちゃん 悠帰るって・・・」
そう言いながら 榎本は部屋のドアを開けた
「悠君 また来てね 今度は ゆっくり・・・」
そう言いながら 榎本のお母さんは 奥から僕と榎本の方へ
「はい ありがとうございます」
「俺 悠を送って来る」
「お邪魔しました」
僕は 榎本のお母さんに頭を下げ 榎本は玄関のドアを閉めた
エレベーターの中も 榎本は黙っていた
(榎本 どうしたんだろう・・・ 勉強はちゃんと出来たよね・・・)
榎本のマンションを出ても 榎本は 黙ったままだった
今日は 商店街の方からではなく 学校の方を通る道
「悠・・・ なんか 俺 緊張してきた」
榎本が 自分の胸を叩いてた
「えっ 何で?」
「これから 悠の母ちゃんに会うって思ったら・・・」
僕は すっかり忘れていた
(僕が朝 あんなにドキドキして 榎本に言えなかった事を 忘れるなんて・・・ 今なら分かる 僕は 教室で榎本の顔を見た時 安心したんだ・・・ だから 泣きそうにもなったし 榎本にも抱きついたんだ・・・)
「悠・・・ 俺 どうしよう・・・」
(榎本が なんか かわいい・・・)
「榎本 うちのお母さん 怖くないから 大丈夫だよ」
(そうじゃなくて~ 俺が 悠の母ちゃんにどう映るのか どうしよう・・・ 考えても しょうがないんだけど ヤッパ 考えちまう)
榎本は ずっと 黙ったままだった
もう 僕のマンションは 目の前だ
「榎本 大丈夫だよ 僕のお母さん ただ お礼を言いたいだけだよ」
(榎本に 会ってみたいって 言ってたけど・・・ 言うのやめておいた方が 良さそうだよね)
「悠・・・ 俺 どこも変じゃない 大丈夫かなぁ~」
榎本は 自分の身なりを 気にしていた
(こんな 榎本を見るのは 初めてだ・・・ 榎本が オドオドしてる・・・ かわいい)
「榎本 いつもの自信は どうしたの?」
「だってよ~」
(初めが肝心って 聞いた事があるし・・・ ましてや 悠の母ちゃんだぞ・・・)
榎本は 黙ったまま エレベーターへと乗り込んだ
榎本は 玄関の前で 大きく深呼吸した
僕は 榎本を気にしつつ 玄関を開けた
「ただいま お母さん 榎本 連れて来たよ~」
お母さんは 奥から真っ直ぐ 榎本の方へ
「初めまして 榎本正臣です」
榎本が お母さんに深々と頭を下げた
僕は 榎本の行動に 少しびっくりした
(体育会系って言うのかなぁ~ こういうのって・・・)
「まぁ~ ご丁寧に・・・ 悠の母です 悠が いろいろと お世話になりました」
お母さんも 頭を下げ 榎本もまた 頭を下げていた
「榎本君は 大きいのね~ これからも 悠の事を よろしくお願いしますね」
「いえ~ あの~ お世話になってるのは 俺いや 僕の方で 世話になりっぱなしっていうか これからも 悠に お世話になります」
榎本は また 頭を下げた
「まぁ~」
お母さんが 声を出して笑っていた
「すいません これで 失礼します」
榎本は また 頭を下げた
「榎本君 今度は ゆっくり家へも 遊びに来てね 悠が ごちそうになりっぱましで・・・ お母さんにも よろしくお伝え下さいね」
「いいえ・・・ はい伝えます それじゃ~ 悠 また 明日」
「うん 気をつけて帰ってね」
榎本は お母さんに 頭を下げ玄関を閉めた
(ハァー 緊張したー 俺 どうだったかなぁ~ ちゃんと 話せた? 悠の母ちゃん 笑ってたし 悠に ヤッパ 似てたなぁ~)
俺は ちょっと 良い気分で 帰る事ができた
(つづく)
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