悠と榎本

暁エネル

文字の大きさ
47 / 148

俺の説得

運動会の選手が全て決まった


みんなが納得できた選手だった


「委員長 副ちゃんありがとう」


そう言って 榊先生は立ち上がり前へ 同時に 委員長と副ちゃんは席に着いた


「クラスみんなの力が試される 運動会 先生はとても楽しみです もちろんみんなにも期待している・・・ これから 運動会の練習も始まるから くれぐれも ケガだけはしないでくれ・・・ 今日は 職員会議があります なので全ての部活動はお休みです みんなは気を付けて帰ってくれ・・・」


先生はそう言って クラスのみんなを見渡した


「先生・・・ 帰っていいの?」


「あぁ~ みんなが帰らないと職員会議が始まらないいんだ みんなすみやかに帰ってくれ」


先生は 教壇に立ったままそう言って みんなはバラバラと席を立った


「先生・・・ さよなら」


「気を付けてな」


榊先生は みんなが帰る様子を見ていた





「副ちゃん帰ろう」


そう言って委員長は 副ちゃんの前へ



「うん・・・ 高橋君 また明日ね」


そう言って副ちゃんは なぜか榎本の方を見ていた




榎本は 先生と須藤さんとで話をしていた




僕も帰る支度をして榎本を待っていた





(榎本に話を聞かなくちゃ・・・)







「正臣・・・ 帰るぞ・・・」


大塚君の声に 榎本と須藤さんが振り返った


「じゃ~先生」


「気を付けて帰れよ」




榎本はカバンを持って 大塚君と僕の方へ歩いて来た


「悠・・・ 俺ん家いい?」


「うん・・・」


僕は とっさにうなずいた


先生は窓を閉め 僕達を見送った




リーダーと須藤さんに続いて 大塚君と榎本 僕も階段を下りた





(今日 部活が無くて良かった・・・ これでやっと悠と話せる・・・ ゆっくり悠の不安を取り除いてやろう)





俺は悠の事を気にしつつ 隆とリーダーと須藤と いつもの様に話ながら階段を下り昇降口へ




校門へと向かった


「ねぇ~ あれ委員長と副ちゃんじゃない」


そう言って須藤さんが 僕達の方へと振り返った


校門を見ると 委員長と副ちゃんの姿があった 



「委員長 副ちゃん どうしたの?」


リーダーが聞いてくれた


「榎本君に 話があって・・・」


「えっ俺?」





(副ちゃんが榎本に 何の話だろう・・・)





「じゃ~正臣 先に行ってるからなぁ~」


「あぁ~」



リーダーと須藤さんは 副ちゃんに手を振っていた






「榎本君 ごめんね」


「いいや 別に構わねぇ~けど・・・」


副ちゃんは また 周りを気にしてくれた


「榎本君 実は私 夏休み前から 榎本君と高橋君がそうだったらいいのになぁ~って思ってて・・・ 朝 榎本君の話を聞いて凄く嬉しすぎて つい高橋君に 榎本君から話聞いたよって 言っちゃったの それから高橋君の様子が・・・」


「俺も 悠と今日まだ話せてないんだ・・・ でも大丈夫 悠にはこれから話すから・・・」


「榎本君 本当にごめんね・・・ 高橋君には 言わないって言っておいて・・・ 私 本当に嬉しくて・・・」


「ありがとう副ちゃん」


「もう絶対 言わないから・・・」


「わかってる・・・ 副ちゃん それを言う為に待ってたの・・・」


「今日ずっと 榎本君と高橋君の事を考えてて・・・ 榎本君の攻めは・・・ 見た目通りかなぁ~とか 高橋君がもしかして攻めでも ありかなぁ~とか・・・ ごめんね そんな事ばっかり今日は思ってて 私の事・・・ 軽蔑するよね」


「副ちゃんの想像通りだよ・・・ それにさぁ~ 俺は副ちゃんの事 軽蔑なんかしねぇ~よ」


「ありがとう 榎本君」


副ちゃんは 嬉しそうに笑っていた



「委員長は 榎本君の様にはいかないから・・・ 私がこういうのが好きな事 委員長には絶対 知られたくないんだぁ~」


「委員長もさぁ~ 俺は大丈夫だと思うけどなぁ~ そういう事も含めて 副ちゃんの事が好きだと思うよ」


「そうかもしれない だけど・・・ 榎本君 私 委員長にだけは 嫌われたくないんだぁ~」


「俺は 言わねぇ~よ」


「ありがとう 榎本君・・・ 高橋君にも謝っておいて 今度は 私の心の中で楽しむからって・・・」


「悠は ホント怖がってた でも大丈夫だ 俺が悠を安心させるから」


「うん・・・ そうだよね 私が高橋君の立場だったら 私も同じだと思うから」


「他のヤツじゃなく 副ちゃんで良かったよ」


「そう言ってくれると 嬉しい」


副ちゃんはまた 嬉しそうに笑った




「ねぇ~榎本君 聞いてもいい どっちが先に告白したの? それも凄く気になって・・・」


「そうだよなぁ~ 副ちゃんは 悠が放課後 教室に残っているのを知ってる?」


「うん・・・ 榊先生が前に言ってたよね 高橋君も部活動が無い日は 残れないって・・・」


「そうなんだ悠は放課後 教室に残って勉強してるんだ 俺 悠が教室に居るってわかっていたけど なかなか教室に俺は行く事が出来なくて 俺 隆にウソついて教室行って 悠にもウソついて・・・ 悠にキスした」



「榎本君 大胆」


副ちゃんは 口に手を当ててそう言った


「あぁ~ その時俺が一番驚いた 勝手に身体が動いてた だってあの頃の悠は 俺の事なんか 眼中にねぇ~感じでさぁ~」


「高橋君を 求めていたんだよね」


副ちゃんは 胸に手を当てた


「高橋君って おとなしいイメージがあるけど・・・」


「あぁ~ スゲーかわいいよ」


「もう ごちそうさま でもそれ凄く良くわかる」


そう言って 俺と副ちゃんは笑った


「ねぇ~ 榎本君はいつから 高橋君の事・・・」





「正臣・・・ 遅い」


隆の大きな声が聞こえた


みんなは わかれ道で待っていてくれた


俺と副ちゃんは 走ってみんなの所へ


『ワリーみんな」


「ごめんね」


俺と副ちゃんは みんなの顔を見た


「帰ろう」


「じゃ~また 明日」




みんながバラバラになり 僕は榎本と2人になった





(僕から聞いた方がいいのかなぁ~ 気まずい雰囲気は嫌だなぁ~)





「悠・・・ 副ちゃんに俺達の事話たんだ」





(やっぱり 榎本が話たんだ・・・)





僕は下を向いた


暑い日差しにもかかわらず なぜか僕は 身体が冷えていくのを感じていた


「悠・・・ 大丈夫だ 副ちゃんは味方だよ」


僕は榎本の言葉に 答える事が出来なかった




榎本とエレベーターに乗り 榎本の家へ





(悠 やっぱショックかなぁ~ でも 副ちゃんは・・・)




僕は すぐに丸いテーブルに座った


「悠 待ってて・・・」


俺は 部屋の窓を開け エアコンを付け部屋を出て行った





(ヤベ~ 悠が・・・ 頑張れ俺・・・ ちゃんと悠に説明しねぇ~と・・・)





(やっぱり・・・ 副ちゃんは どうしょう僕 明日から副ちゃんにどんな顔をすれば・・・)





僕は 自分の顔に手を当て下を向いた




俺は 麦茶を持って部屋へ


悠の姿を見て 麦茶をテーブルに置き 悠を抱きしめた


「悠 聞いて・・・ 副ちゃん 夏休み前から俺達の事 そうなんじゃねぇ~かって思ってたみたいなんだ 副ちゃんはさぁ~その・・・ 俺達みたいなのが好きって言うか・・・」


俺は 悠から離れると 悠が顔を上げてくれた


「どういう事・・・」


「女もいろいろ居てさぁ~ 副ちゃんは男同士の恋愛が好きなんだって・・・」


俺は 悠の目を見つめ顔を近づけた


「それって普通じゃないの?」


「いや~ ちょっと特殊なんじゃねぇ~の」


「そうなの?」


「あぁ~そうだと思う だから副ちゃん俺達の事 スゲー喜んでた」


「副ちゃんが喜んでた?」





(そう言えばさっき 副ちゃんと榎本の笑い声が聞こえた)





「悠 副ちゃんはもう 悠に何も言わねぇ~から」


「でも 副ちゃんは僕達の事 知ってるんでしょう 僕 怖いよ」


「悠・・・ 副ちゃんは 悠と一緒なんだよ」


「僕と?」


「あぁ~ やっぱ女でも 男同士の恋愛を好きな事は おおっぴらにはしたくねぇ~らしい」


「そうなの?」


「あぁ~ だから副ちゃんも 俺だけに話をしたんだ 特に委員長には 絶対に知られたくねぇ~らしい」


「委員長と副ちゃん 凄くお似合いで 何でも話せる間がらだと思ってた」


「男と女は そうはいかねぇ~のかもなぁ~」


「そうなんだぁ~」


榎本の顔が もっと僕に近づいてきた


「悠 もう不安はねぇ~か」


「えっ うん」


「悠の事は 何が何でも俺が守るから」


「うん」


榎本のくちびるが重なり 榎本の舌がスルスルと僕の舌を絡めていた




(つづく)


 
感想 0

あなたにおすすめの小説

側妻になった男の僕。

selen
BL
国王と平民による禁断の主従らぶ。。を書くつもりです(⌒▽⌒)よかったらみてね☆☆

【完結】恋人になりたかった

ivy
BL
初めてのキスは、 すべてが始まった合図だと思っていた。 優しい大地と過ごす時間は、 律にとって特別で、 手放したくないものになっていく。 けれど……

おひめさまな俺、帝王に溺愛される

  *  ゆるゆ
BL
帝王陛下に捧げられることになった小国の王族レイには、大変な問題が──! ……男です。

もう一度、その腕に

結衣可
BL
もう一度、その腕に

虚ろな檻と翡翠の魔石

篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」 不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。 待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。 しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。 「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」 記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。

ただ愛されたいと願う

藤雪たすく
BL
自分の居場所を求めながら、劣等感に苛まれているオメガの清末 海里。 やっと側にいたいと思える人を見つけたけれど、その人は……

恋人に好きな人が出来たと思ったら、なにやら雲行きが怪しい。

めっちゃ抹茶
BL
突然だが、容姿も中身も平凡な俺には、超絶イケメンの王子と呼ばれる恋人がいる。付き合い始めてそろそろ一年が経つ。といってもまだキスもそれ以上もした事がない健全なお付き合い。王子は優しいけど意地悪で、いつも俺の心臓を高鳴らせてくる——だけどそれだけだ。この前、喧嘩をした。それきり彼と話していない。付き合っているのか定かじゃない関係。挙句に、今遠目から見つけた王子の側には可憐な女の子。彼女が彼に寄り掛かって二人がキスをしている。 その瞬間、目の前が真っ黒になった。もう無理だ。俺がスイッチが切れたようにその場に立ち尽くした、その時だった。前にいる彼から聞いたこともない怒声が俺の耳に届いたのは。 ⚪︎佐藤玲央……微笑みの王子と呼ばれ、常に笑顔を絶やさない。物腰柔らかな姿勢に男女問わずモテる ⚪︎中田真……両親の転勤で引っ越してきた転校生。平凡な容姿で口が悪いがクラスに馴染めず誰とも話さないので王子しか知らないし、これからも多分バレない ※全四話、予約投稿済み。 本編に攻めの名前が出てこないの書き終わってから気が付いた。3/16タイトル少し変更しました。 ※後日談を3/25に投稿予定←しました。Rを書くかはまだ悩み中

αからΩになった俺が幸せを掴むまで

なの
BL
柴田海、本名大嶋海里、21歳、今はオメガ、職業……オメガの出張風俗店勤務。 10年前、父が亡くなって新しいお義父さんと義兄貴ができた。 義兄貴は俺に優しくて、俺は大好きだった。 アルファと言われていた俺だったがある日熱を出してしまった。 義兄貴に看病されるうちにヒートのような症状が… 義兄貴と一線を超えてしまって逃げ出した。そんな海里は生きていくためにオメガの出張風俗店で働くようになった。 そんな海里が本当の幸せを掴むまで…