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長谷川先生がみんなの方へ
「次は50メートル走 また男子からやります 体育委員は準備して下さい」
榎本はまたバインダーを持って僕の所へ
「悠 腕を振って思いっきり走れ」
「うんわかった 榎本ありがとう」
(次は50メートル走 榎本の言葉に有頂天になっている場合じゃない)
榎本の言葉に僕が情けなく思っていた自分がどこかへ去っていた
(悠は少し元気出たかなぁ~ ため息つくぐらいだったもんなぁ~)
さっきと同じ様に男子から始まった
2人ずつ走るので すぐに僕の番が回って来た
(どうしよう ドキドキが止まれない)
瀬戸さんと関口さんがストップウォッチを持って 長谷川先生のホイッスルでスタートする
瀬戸さんと関口さんの手が上がった
僕はホイッスルの音に一瞬遅れてスタートした
隣を走る人にドンドン引き離され 50メートル走の長さを思い知らされた
僕は走り疲れ 榎本が僕の傍に来てくれた
「悠お疲れ 出遅れちゃったなぁ~」
「うん」
(凄く苦しい・・・ 顔が上げられない)
(悠の走る姿久しぶりに見たなぁ~ 悠の肩をギュッと抱き寄せてやりてぇ~)
「榎本君 もうすぐ順番になるよ」
「あぁ~」
榎本は瀬戸さんに呼ばれていた
(もう嫌だ僕 早く体力測定終わって・・・)
僕の息も整い榎本と代わった
「榎本代わるよ 頑張ってね」
榎本は僕の肩に手を置いて小さな声でこう言った
「悠見ててくれ・・・」
(よ~し悠にまたいいとこ見せるぞ~)
榎本は腕をぐるぐると回しスタート地点へ
瀬戸さんと関口さんが手をあげ 先生のホイッスルで榎本が飛び出した
(榎本速い)
あっという間に榎本はゴールしていた
みんなの声も凄く 榎本は止まらず駆け抜けて
一緒に走った人が榎本の所へと並んで何かを話ていた
僕は瀬戸さんと関口さんにタイムを聞き記録した
「やっぱり榎本君は普通じゃ~ないねぇ~」
「速かったねぇ~榎本君 あすか普通じゃ~ないって?」
僕の前で瀬戸さんと関口さんが話始めた
(またアイツら悠と・・・)
「ねぇ~高橋君もそう思わない?」
僕に話をふられ僕が困っていると 長谷川先生の声が聞こえた
「女子早く準備して~」
瀬戸さんと関口さんにストップウォッチを渡された
「じゃ~高橋君榎本君とお願いね」
「うん2人共頑張ってね」
瀬戸さんと関口さんが行ってしまうと 榎本が入れ替わりに僕の所へ
「あっ榎本お疲れ様 バインダー持ってていいの?」
「あぁ~その辺に置いといて」
「うんわかった」
僕が足元にバインダーを置くと榎本が僕の前へ
「悠・・・」
(榎本近い・・・)
「あっ榎本 僕ストップウォッチのやり方わかんないから教えて」
「あぁ~いいよ」
(アイツら悠とまた何話してたんだ 悠から目離せねぇ~なぁ~ったく)
女子の50メートル走はトラブルもなく
僕にタイムを聞きに来た人も 誰も僕に文句を言う人は居なかった
グランドでの計測が終わり 僕達は体育館へと移動した
「あっ高橋君」
瀬戸さんと関口さんが僕の所へ
「あれ~榎本君は?」
「榎本は先生に呼ばれたみたいだよ」
「そう~ 何か高橋君が1人って・・・」
「えっ僕?」
「うん いっつも榎本君が傍に居る感じ・・・」
「そうかなぁ~」
(そんなに僕榎本と一緒に居るかなぁ~)
「僕は割と1人で居る事が多いよ 逆に榎本はいつも友達の輪の中に居るんだ・・・」
「そうなんだ~ ねぇ~本当に高橋君は榎本君と仲いいの?」
(えっどういう意味だろう・・・)
瀬戸さんにそう言われ 僕は答えに困っていると榎本が僕の方へとやって来た
「悠・・・」
(コイツらホントに油断も隙もねぇ~なぁ~)
「榎本」
(何だ? 悠の顔コイツら悠に言ったんだ・・・ もう我慢の限界だ・・・)
「悠 便所付き合って・・・」
榎本はそう言って僕の肩に腕を回し 僕は強引に榎本に連れていかれる形になった
(どうしよう 榎本何か怒ってる? 僕何かしたのかなぁ~ それにしてもさっき僕は何で何も言えなかったんだろう)
(アイツらふざけんなよ 俺の悠にあんな顔させやがって・・・)
俺は体育館から離れトイレ近くの教室のドアを開け 悠を連れ込んだ
「榎本ここ入ってもいいの?」
榎本は僕の腕を引っ張り 僕は榎本の胸に包み込まれていた
「榎本誰か来るよ」
「大丈夫だ」
(榎本のニオイが強すぎて どうにかなってしまいそうだよ)
(悠を連れ込んだのは良かったけど ホント誰も居なくて良かった あぁ~こういうのスゲー久しぶりだ 悠のニオイも・・・)
「悠 アイツらに何言われたんだ? 朝の電車の中だって俺は悠にこうやって抱きついて欲しかった 悠から俺に抱きついて来る事なんてめったにねぇ~事だから」
僕はゆっくりと顔を上げた
「榎本ごめん 朝の電車は恥ずかしくて・・・ それに榎本にもぶつかって痛い思いをさせちゃう 今日は僕足を踏ん張って何とかなったんだ さっきは瀬戸さんと関口さんに榎本と本当に仲がいいのか聞かれて 僕すぐに答えられなかった 何て答えたらいいのかわかんなくなっちゃって・・・ ごめん」
(いろんな事が頭に浮かんじゃって・・・ 榎本と僕って・・・)
(それで悠はあんな顔してたのか・・・)
「悠 悠が謝る事なんか何もねぇ~よ アイツらの言った事は気にするな 出来れば朝抱きついて来て欲しいよ 俺それが凄く嬉しかった だけど悠が恥ずかしいなら あぁ~俺が言いたいのは 悠は何も頑張らなくてもいいって事だ 俺の前ではなぁ~」
榎本はそう言って僕から離れた
「うん 榎本ありがとう」
榎本のくちびるが優しく僕のくちびると重なり
榎本の舌がスルスルと僕の舌を絡めていた
(あぁ~いつぶりだこんなに悠と・・・)
(榎本息が・・・)
榎本がゆっくりと僕から離れ 僕はそのまま榎本の胸で息を整えていた
(ここが学校じゃ~なくて違う場所だったら良かったのになぁ~ そしたら悠ともっともっと・・・)
「悠 このままずーっとここに居たいのはやまやまなんだけど このままだと俺悠を押し倒しちまうの時間の問題っていうか 俺が連れ込んだんだけど・・・」
僕は榎本にそう言われて 勢い良く榎本から離れた
「あっごめん榎本」
「いや悠が謝る事ねぇ~よ」
(まずいなぁ~いい雰囲気だったのに これじゃ~悠のセイみたいに・・・)
(もう嫌だ僕 榎本のニオイに離れられなかった 何をやってるんだ僕はここは学校で まだ体力測定があるのに なのに榎本に甘えて僕は・・・)
「悠 大丈夫?」
僕は榎本の言葉にうなずいた
僕と榎本は教室を出て体育館へと歩きはじめた
(そう言えば何でここへ来たんだっけ・・・ あっ)
「榎本そう言えばトイレ」
「あぁ~それはアイツらから悠を連れ出す口実だ」
榎本は笑顔でそう言った
(榎本の笑顔に僕はどれだけ助けられているんだろう)
体育館へと続く廊下にクラスのみんなが集まっていた
体育館からドタバタと音が聞こえた
「榎本凄い音だね」
「あぁ~体育館でする事が多いし まだ入れねぇ~みたいだなぁ~」
(こんな事ならもう少し悠とゆっくり出来たんじゃねぇ~かよ せっかく悠と2人きりになれたのにもったいねぇ~)
俺がそう思っていたら 体育館のドアが開き生徒が出て来た
こっちへ手を振って歩いて来る生徒が居た
「お~い正臣 50メートル走何秒だった?」
(榎本の友達かなぁ~)
「教えねぇ~よ」
「なんだと」
そう言って榎本にちょっかいを出して 榎本も相手のお尻をたたいていた
(凄く親しそうだ 部活の友達かなぁ~)
榎本は何人かの友達に声をかけられていた
僕達も体育館へ 舞台の上でも体力測定が行われていた
長谷川先生から説明があり 壁に沿って順番に行う事になった
女子は壁側へ座り また男子から2人組になり反復横跳びをする事になった
「悠 俺と・・・」
「うん」
(榎本が僕の近くに居て良かった また榎本は凄いんだろうなぁ~ 僕はまじかで榎本の凄さを見られる きっとまたみんなの声も凄いんだろうなぁ~)
「悠どっちからやる?」
「どうしよう・・・」
「じゃ~俺から」
僕と榎本は列の最後へ 榎本は中央の線にまたがった
(悠がこんな近くで俺だけを見てる 悠にゼッテーいいとこ見せる)
「榎本君」
先生はそう言って榎本に手をあげた 榎本も先生に手をあげた
先生のホイッスルで一斉にスタートした
(榎本 やっぱり速い)
最初はみんなと同じにスタートしたのに どんどん榎本のスピードが上がっていった
先生のホイッスルでみんなが止まった
みんなは息を切らしているのに 榎本は真ん中の線をまたぎ 僕の顔を見ていた
(悠が俺を 俺だけを見てる あぁ~さっき抱きしめたのにたりねぇ~ 悠がたりねぇ~)
僕は瀬戸さんに榎本の数を言いに行った
(今度は僕の番だ)
僕は榎本の所へ
「悠頑張れ 線踏まねぇ~様にな」
僕は真ん中の線にまたがり 榎本にうなずいた
先生に名前を呼ばれ僕は手を上げた
先生のホイッスルでスタートした
頑張っているのに どんどん前の人とずれていった
(まだ終わらないのこんなに長かった?)
ホイッスルが鳴り 僕はその場に倒れ込む様に座った
(僕 みんなより遅いのに何でこんなに息が上がっているの)
「悠 大丈夫か?」
榎本の声が聞こえたけど 顔を上げる事は出来なかった
(もう嫌だ僕 カッコ悪いよ)
(悠に駆け寄って支えてやりてぇ~けど 悠は嫌だろうなぁ~)
俺は悠に目をやりつつ 瀬戸と代わった
女子の反復横跳びを終え 垂直跳び握力を測り舞台の上へ上がり上体そらし前屈をやり
壁に沿って台が置かれていて 踏み台昇降で体力測定は終わった
僕は壁に寄りかかって休んでいた
(やっと終わった 凄く長い時間体力測定をしていた様な気がする 身体のあちこちが痛い 明日は筋肉痛になりそうだ)
「少し早いですが制服に着替えて お昼ご飯を食べて下さい」
長谷川先生の言葉にクラスのみんなが動き出した
「悠 そこで待ってて」
榎本の大きな声に僕はうなずいた
榎本は長谷川先生の所へ
(良かった まだ動きたくない 座りたいけど立ち上がれない気がする)
「悠 お待たせ疲れたなぁ~」
榎本はそう言いながら僕の方へと駆け寄って来た
僕が榎本にうなずいたとたん 榎本がみんなに囲まれた
「榎本 お前スゲーのなぁ~」
「学年トップなんじゃ~ねぇ~の」
「誰も抜けねぇ~よなぁ~」
榎本はそのまま押し込まれる様に体育館を出て行った
(あれ悠どこだ?)
俺はみんなの中に悠が居ないか キョロキョロしていた
僕はみんなに囲まれていた榎本を離れた所から見ていた
(榎本はやっぱり凄いや いつも榎本はみんなの中心に居る)
僕はそう思いながら みんなの後ろ姿を見ていた
(つづく)
「次は50メートル走 また男子からやります 体育委員は準備して下さい」
榎本はまたバインダーを持って僕の所へ
「悠 腕を振って思いっきり走れ」
「うんわかった 榎本ありがとう」
(次は50メートル走 榎本の言葉に有頂天になっている場合じゃない)
榎本の言葉に僕が情けなく思っていた自分がどこかへ去っていた
(悠は少し元気出たかなぁ~ ため息つくぐらいだったもんなぁ~)
さっきと同じ様に男子から始まった
2人ずつ走るので すぐに僕の番が回って来た
(どうしよう ドキドキが止まれない)
瀬戸さんと関口さんがストップウォッチを持って 長谷川先生のホイッスルでスタートする
瀬戸さんと関口さんの手が上がった
僕はホイッスルの音に一瞬遅れてスタートした
隣を走る人にドンドン引き離され 50メートル走の長さを思い知らされた
僕は走り疲れ 榎本が僕の傍に来てくれた
「悠お疲れ 出遅れちゃったなぁ~」
「うん」
(凄く苦しい・・・ 顔が上げられない)
(悠の走る姿久しぶりに見たなぁ~ 悠の肩をギュッと抱き寄せてやりてぇ~)
「榎本君 もうすぐ順番になるよ」
「あぁ~」
榎本は瀬戸さんに呼ばれていた
(もう嫌だ僕 早く体力測定終わって・・・)
僕の息も整い榎本と代わった
「榎本代わるよ 頑張ってね」
榎本は僕の肩に手を置いて小さな声でこう言った
「悠見ててくれ・・・」
(よ~し悠にまたいいとこ見せるぞ~)
榎本は腕をぐるぐると回しスタート地点へ
瀬戸さんと関口さんが手をあげ 先生のホイッスルで榎本が飛び出した
(榎本速い)
あっという間に榎本はゴールしていた
みんなの声も凄く 榎本は止まらず駆け抜けて
一緒に走った人が榎本の所へと並んで何かを話ていた
僕は瀬戸さんと関口さんにタイムを聞き記録した
「やっぱり榎本君は普通じゃ~ないねぇ~」
「速かったねぇ~榎本君 あすか普通じゃ~ないって?」
僕の前で瀬戸さんと関口さんが話始めた
(またアイツら悠と・・・)
「ねぇ~高橋君もそう思わない?」
僕に話をふられ僕が困っていると 長谷川先生の声が聞こえた
「女子早く準備して~」
瀬戸さんと関口さんにストップウォッチを渡された
「じゃ~高橋君榎本君とお願いね」
「うん2人共頑張ってね」
瀬戸さんと関口さんが行ってしまうと 榎本が入れ替わりに僕の所へ
「あっ榎本お疲れ様 バインダー持ってていいの?」
「あぁ~その辺に置いといて」
「うんわかった」
僕が足元にバインダーを置くと榎本が僕の前へ
「悠・・・」
(榎本近い・・・)
「あっ榎本 僕ストップウォッチのやり方わかんないから教えて」
「あぁ~いいよ」
(アイツら悠とまた何話してたんだ 悠から目離せねぇ~なぁ~ったく)
女子の50メートル走はトラブルもなく
僕にタイムを聞きに来た人も 誰も僕に文句を言う人は居なかった
グランドでの計測が終わり 僕達は体育館へと移動した
「あっ高橋君」
瀬戸さんと関口さんが僕の所へ
「あれ~榎本君は?」
「榎本は先生に呼ばれたみたいだよ」
「そう~ 何か高橋君が1人って・・・」
「えっ僕?」
「うん いっつも榎本君が傍に居る感じ・・・」
「そうかなぁ~」
(そんなに僕榎本と一緒に居るかなぁ~)
「僕は割と1人で居る事が多いよ 逆に榎本はいつも友達の輪の中に居るんだ・・・」
「そうなんだ~ ねぇ~本当に高橋君は榎本君と仲いいの?」
(えっどういう意味だろう・・・)
瀬戸さんにそう言われ 僕は答えに困っていると榎本が僕の方へとやって来た
「悠・・・」
(コイツらホントに油断も隙もねぇ~なぁ~)
「榎本」
(何だ? 悠の顔コイツら悠に言ったんだ・・・ もう我慢の限界だ・・・)
「悠 便所付き合って・・・」
榎本はそう言って僕の肩に腕を回し 僕は強引に榎本に連れていかれる形になった
(どうしよう 榎本何か怒ってる? 僕何かしたのかなぁ~ それにしてもさっき僕は何で何も言えなかったんだろう)
(アイツらふざけんなよ 俺の悠にあんな顔させやがって・・・)
俺は体育館から離れトイレ近くの教室のドアを開け 悠を連れ込んだ
「榎本ここ入ってもいいの?」
榎本は僕の腕を引っ張り 僕は榎本の胸に包み込まれていた
「榎本誰か来るよ」
「大丈夫だ」
(榎本のニオイが強すぎて どうにかなってしまいそうだよ)
(悠を連れ込んだのは良かったけど ホント誰も居なくて良かった あぁ~こういうのスゲー久しぶりだ 悠のニオイも・・・)
「悠 アイツらに何言われたんだ? 朝の電車の中だって俺は悠にこうやって抱きついて欲しかった 悠から俺に抱きついて来る事なんてめったにねぇ~事だから」
僕はゆっくりと顔を上げた
「榎本ごめん 朝の電車は恥ずかしくて・・・ それに榎本にもぶつかって痛い思いをさせちゃう 今日は僕足を踏ん張って何とかなったんだ さっきは瀬戸さんと関口さんに榎本と本当に仲がいいのか聞かれて 僕すぐに答えられなかった 何て答えたらいいのかわかんなくなっちゃって・・・ ごめん」
(いろんな事が頭に浮かんじゃって・・・ 榎本と僕って・・・)
(それで悠はあんな顔してたのか・・・)
「悠 悠が謝る事なんか何もねぇ~よ アイツらの言った事は気にするな 出来れば朝抱きついて来て欲しいよ 俺それが凄く嬉しかった だけど悠が恥ずかしいなら あぁ~俺が言いたいのは 悠は何も頑張らなくてもいいって事だ 俺の前ではなぁ~」
榎本はそう言って僕から離れた
「うん 榎本ありがとう」
榎本のくちびるが優しく僕のくちびると重なり
榎本の舌がスルスルと僕の舌を絡めていた
(あぁ~いつぶりだこんなに悠と・・・)
(榎本息が・・・)
榎本がゆっくりと僕から離れ 僕はそのまま榎本の胸で息を整えていた
(ここが学校じゃ~なくて違う場所だったら良かったのになぁ~ そしたら悠ともっともっと・・・)
「悠 このままずーっとここに居たいのはやまやまなんだけど このままだと俺悠を押し倒しちまうの時間の問題っていうか 俺が連れ込んだんだけど・・・」
僕は榎本にそう言われて 勢い良く榎本から離れた
「あっごめん榎本」
「いや悠が謝る事ねぇ~よ」
(まずいなぁ~いい雰囲気だったのに これじゃ~悠のセイみたいに・・・)
(もう嫌だ僕 榎本のニオイに離れられなかった 何をやってるんだ僕はここは学校で まだ体力測定があるのに なのに榎本に甘えて僕は・・・)
「悠 大丈夫?」
僕は榎本の言葉にうなずいた
僕と榎本は教室を出て体育館へと歩きはじめた
(そう言えば何でここへ来たんだっけ・・・ あっ)
「榎本そう言えばトイレ」
「あぁ~それはアイツらから悠を連れ出す口実だ」
榎本は笑顔でそう言った
(榎本の笑顔に僕はどれだけ助けられているんだろう)
体育館へと続く廊下にクラスのみんなが集まっていた
体育館からドタバタと音が聞こえた
「榎本凄い音だね」
「あぁ~体育館でする事が多いし まだ入れねぇ~みたいだなぁ~」
(こんな事ならもう少し悠とゆっくり出来たんじゃねぇ~かよ せっかく悠と2人きりになれたのにもったいねぇ~)
俺がそう思っていたら 体育館のドアが開き生徒が出て来た
こっちへ手を振って歩いて来る生徒が居た
「お~い正臣 50メートル走何秒だった?」
(榎本の友達かなぁ~)
「教えねぇ~よ」
「なんだと」
そう言って榎本にちょっかいを出して 榎本も相手のお尻をたたいていた
(凄く親しそうだ 部活の友達かなぁ~)
榎本は何人かの友達に声をかけられていた
僕達も体育館へ 舞台の上でも体力測定が行われていた
長谷川先生から説明があり 壁に沿って順番に行う事になった
女子は壁側へ座り また男子から2人組になり反復横跳びをする事になった
「悠 俺と・・・」
「うん」
(榎本が僕の近くに居て良かった また榎本は凄いんだろうなぁ~ 僕はまじかで榎本の凄さを見られる きっとまたみんなの声も凄いんだろうなぁ~)
「悠どっちからやる?」
「どうしよう・・・」
「じゃ~俺から」
僕と榎本は列の最後へ 榎本は中央の線にまたがった
(悠がこんな近くで俺だけを見てる 悠にゼッテーいいとこ見せる)
「榎本君」
先生はそう言って榎本に手をあげた 榎本も先生に手をあげた
先生のホイッスルで一斉にスタートした
(榎本 やっぱり速い)
最初はみんなと同じにスタートしたのに どんどん榎本のスピードが上がっていった
先生のホイッスルでみんなが止まった
みんなは息を切らしているのに 榎本は真ん中の線をまたぎ 僕の顔を見ていた
(悠が俺を 俺だけを見てる あぁ~さっき抱きしめたのにたりねぇ~ 悠がたりねぇ~)
僕は瀬戸さんに榎本の数を言いに行った
(今度は僕の番だ)
僕は榎本の所へ
「悠頑張れ 線踏まねぇ~様にな」
僕は真ん中の線にまたがり 榎本にうなずいた
先生に名前を呼ばれ僕は手を上げた
先生のホイッスルでスタートした
頑張っているのに どんどん前の人とずれていった
(まだ終わらないのこんなに長かった?)
ホイッスルが鳴り 僕はその場に倒れ込む様に座った
(僕 みんなより遅いのに何でこんなに息が上がっているの)
「悠 大丈夫か?」
榎本の声が聞こえたけど 顔を上げる事は出来なかった
(もう嫌だ僕 カッコ悪いよ)
(悠に駆け寄って支えてやりてぇ~けど 悠は嫌だろうなぁ~)
俺は悠に目をやりつつ 瀬戸と代わった
女子の反復横跳びを終え 垂直跳び握力を測り舞台の上へ上がり上体そらし前屈をやり
壁に沿って台が置かれていて 踏み台昇降で体力測定は終わった
僕は壁に寄りかかって休んでいた
(やっと終わった 凄く長い時間体力測定をしていた様な気がする 身体のあちこちが痛い 明日は筋肉痛になりそうだ)
「少し早いですが制服に着替えて お昼ご飯を食べて下さい」
長谷川先生の言葉にクラスのみんなが動き出した
「悠 そこで待ってて」
榎本の大きな声に僕はうなずいた
榎本は長谷川先生の所へ
(良かった まだ動きたくない 座りたいけど立ち上がれない気がする)
「悠 お待たせ疲れたなぁ~」
榎本はそう言いながら僕の方へと駆け寄って来た
僕が榎本にうなずいたとたん 榎本がみんなに囲まれた
「榎本 お前スゲーのなぁ~」
「学年トップなんじゃ~ねぇ~の」
「誰も抜けねぇ~よなぁ~」
榎本はそのまま押し込まれる様に体育館を出て行った
(あれ悠どこだ?)
俺はみんなの中に悠が居ないか キョロキョロしていた
僕はみんなに囲まれていた榎本を離れた所から見ていた
(榎本はやっぱり凄いや いつも榎本はみんなの中心に居る)
僕はそう思いながら みんなの後ろ姿を見ていた
(つづく)
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