俺の知らなかった世界

暁エネル

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相沢の家

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俺は真彦のデカいのとこすり合わされ動けずにいた



(龍の息を切らしている姿はホントにカワイイし また龍を抱きたくなる だけど今日はいや今年はもう龍の裸は見納めだよなぁ~ 明日も俺はしたいけど さすがに3日連続は龍がなぁ~)



(もう何でいつもこうなる・・・ 終わったと思ったらまた・・・ それに真彦に触られると俺の身体がすぐ反応してしまう・・・ これは俺の意識とは関係ないから困る・・・)



俺はまた龍の部屋のタオルを取った


「真彦・・・」


「龍・・・ 俺がふくよ」


俺は龍の身体をふいた



(龍は細い・・・ 細くて肌が白くてホント好き・・・)



(真彦に明日の事を話しねぇ~と・・・)



俺は真彦に身体をふいてもらい


部屋着を着て真彦が落ち着くのを待っていた


「龍・・・ 俺嬉しかったよ 龍が俺の腕に頭を乗せてくれて・・・」


「真彦誤解するなあれは違うんだ・・・ 俺は真彦と明日の話をしたかったんだ そしたら真彦が俺の身体を触って来て・・・」


「えっ明日って・・・ 待ってその前に誤解って? 俺は嬉しかったのに・・・ だって龍が俺の腕にさぁ~龍がだよ・・・」



(誤解ってどういう? 俺はあの瞬間幸せだったのに・・・)



「真彦 悪かった・・・ たまたまだ・・・ たまたま真彦の腕があっただけだ 俺は真彦の近くで話が出来ると思って 俺が軽率だった・・・」


俺は少し怒ってこう言った


「軽率ってなんだよ・・・ 俺は嬉しかった だって龍が俺の腕に居るとかさぁ~ スゲー嬉しかった」


「そんなに特別な事かよ・・・」


「だって初めてだったし 龍がだよ龍が・・・」


「わかった またいつかしてやる・・・」



(そんなに腕枕が良かったのかぁ~真彦は・・・ それよりももっとエッチい事してるじゃんか そっちの方がめちゃめちゃ嬉しいんじゃねぇ~の?) 



「いつかって? 龍忘れないでよ・・・」


「あぁ~」


俺は昨日の事もあって


真彦に俺の身体を触らせない様に


しゃべりながらテーブルを挟み俺は座った


「それで龍 明日の話って何?」


真彦もそう言いながら俺の前に座った


「実は明日相沢の家へ行く事になって 真彦も一緒に来てほしいんだ なんてったって真彦は相沢のお気に入りだからなぁ~」


「えっそうなの? 俺初めて聞いたけど・・・ えっでも俺が行ってもいいの?」


「あぁ~大丈夫だ 明日は相沢のオヤジさんが居ないんだ だから俺らが行ける ちなみに渚も一緒に行くからなぁ~」


俺は相沢さんの家がどんな家なのか


凄くワクワクしていた





俺は駅で龍と渚を待っていた


ところが姿が見えたのが渚1人だった


渚は俺に手を振りながらやって来た


「あれ?渚龍は・・・」


「龍はあとで来るよ・・・」


「一緒じゃないの?」


「うん 怪しまれない様に 龍とは別々に出ようって事になった・・・」


「へ~そうなんだ・・・」



(怪しまれない様にって誰にだ?)





俺は朝食を食べ忍の部屋に来ていた


「忍 今日は相沢の家へ渚と行って来る 相沢はわかるよなぁ~」


「うん」


「世話係には内緒にしてほしい・・・」


「うん わかった」


「ありがとうな忍・・・」


俺はそう言って忍の頭をなでて部屋を出た



(忍にわざわざ言う事もなかったんだがなぁ~ 幼いからって忍だけ知らないのはなぁ~ 忍だって藤堂家の息子な訳だしなぁ~)



俺はそう自分に言い聞かせながら


俺は家を出て駅へと向かっていた



(それにしても昨日は真彦に強く握り締められなくて良かった・・・ 後々まで真彦を感じるのは後ろだけで十分だ・・・)





俺が駅に着くと真彦と渚が楽しそうに話をしていた


「あっ龍が来た・・・」


俺は龍に手を振っていた


「真彦待たせたなぁ~ ここからバスに乗って6個目の東町で降りる」


「龍は相沢に聞いてたの? 渚バスに乗って行くの初めて・・・」


「俺だって初めてだ・・・」


バスが到着し俺達はバスに乗り込んだ


冬休みとあってバスは親子連れで賑わっていた



(相沢さんの家ってどんな感じなんだろう・・・ やっぱり龍の家みたいに大きな門があるのかなぁ~)



俺はそんな想像をしながらバスに乗っていた


東町で降りたのは俺と龍と渚の3人だけだった


「少し歩くぞ」


そう言って龍を先頭に歩き出した


しばらく歩き角を曲がると相沢さんが立っていた


「あれ相沢じゃない?」


そう言って渚が走り出した


俺は龍の隣へと並んだ



(やっと龍と話せる・・・)



「龍・・・」


「ううん?」


「2日連続だったから身体の方は大丈夫?」


俺は龍の耳元へ小さな声でそう言った



(真彦お前なんて事を俺に聞くんだ・・・)



俺の顔が熱くなり真彦は俺の顔をのぞき込んでいた


「だっ大丈夫だ・・・ 行くぞ・・・」


そう言って龍は歩き出した



(えっぜんぜん大丈夫な顔には見えなかったんだけど・・・)



俺はそう思いながら龍を追いかけていた





「みんな良く来てくれたね」


相沢さんは笑顔で俺達にそう言った


「もうそろそろ来るだろうと思って待っていたんだよ 龍と渚は僕の家に来るのは久しぶりだね・・・ 真彦君は驚かないでほしいんだけど 龍や渚の家とはぜんぜん違うんだよ僕の家は・・・」



そう言われてますます興味が湧いてきた


シャッターが閉められた脇になだらかな広い階段


その階段を上りはじめた相沢さん


「えっ相沢さんの家ってここなの?」


俺は思わず大きな声を出してしまった


「そうだよね 普通ヤクザの家とは思わないよね・・・」


そう言って相沢さんはなだらかな階段を振り返っていた


なだらかな階段を上りながら曲がると大きな門が現れ俺達は中へと入った



(ちょっと大きな普通の家みたいだ・・・)



玄関は広々としていてとてもキレイだった


俺達は奥の階段を上り相沢さんの部屋と入った


相沢さんの部屋は龍の部屋と同じくらい広かった


「えっベッドがある 前はなかったよね」


そう言いながら渚はベッドに座った


「龍も渚も小さい時に来ただけだからなぁ~」


「勉強の方は大丈夫なのか?」


「僕の事よりも龍と真彦君は受験生じゃん でもそうか2人共久下沼高校だっけ なら大丈夫かぁ~体調だけ気を付ければ・・・」


「渚 ちょっと手伝って・・・」


「えっ何?」


「龍と真彦君はちょっと待ってて 今お茶を持って来るから・・・」


そう言って相沢さんと渚は部屋を出て行った


「龍」


「ううん?」


「龍も小さい時は良く相沢さんの家に来てたの?」


「俺のオヤジと相沢のオヤジさんが仲が良かったんだ だから良く相沢とは遊んでた」


「相沢さんって本当に警察官になるんだね」


俺は相沢さんの机に置いてある本を見ていた


「だから相沢の家は大変な事になってんだ・・・」


「今日来たのはその話?」


「あぁ~」


相沢さんと渚がトレーに 


お茶とお菓子をたくさん乗せて


部屋へと入って来た


「ずいぶん持って来たなぁ~」


「龍 このくらいすぐになくなるよ なぁ~渚・・・」


「まだたくさんお菓子あったよ 渚が食べたいお菓子選んだんだ・・・」


渚は嬉しそうにそう言った


テーブルにお茶とお菓子が並び


俺は龍の隣に座った


「龍 ありがとう・・・」


「何だよ気持ちわり~なぁ~」


「僕が出られないから来てくれたんだよね」


「たまたまタイミングが良かったんだよ・・・」


「そうだね 今日はタイミング良く父は出掛けてる」


「どうなんだよ 本気なんだろう・・・」


「僕は本気だよ 高校を卒業したら警察官になる為に寮生活をする だから高校を卒業したらこうして会えなくなるかもね」


「オヤジさんとちゃんと話をしたのかよ」


「僕の言いたい事はちゃんと言った」


「そうだなぁ~ だから今こうなってる訳なんだろうけど・・・」


「僕もだから学校の成績は落とせないから大変だよ・・・」


「自分の夢の為だろう・・・」


「そうなんだけどね」


そう言って相沢さんは笑っていた


「龍はどうするの?」


「俺だっていろいろ考えてる このままオヤジの言いなりはごめんだからなぁ~」


「龍ならそう言うと思った・・・」


「言っとくけどなぁ~ 相沢がこんな事しなかったら 俺だって他の考え方はしなかったんだからなぁ~」


「龍は真彦君を巻き込む事に反対だったからねぇ~ ここへ真彦君を連れて来たって事は 龍も真彦君が必要だってやっと気付いた?」


相沢さんはなぜか俺の顔を見ていた



(龍が俺を必要だと嬉しい・・・ 俺が龍を必要なんだけど)



「で 龍はどうするの?」


「とりあえず高校は久下沼でおとなしくしてるつもりだ 高校を卒業したら俺はオヤジとケンカする」


「えっ龍大丈夫なの?」


渚の大きな声が部屋中に響いた


俺も龍の言葉に驚いていた


「いずれはそうしないとならねぇ~んだ・・・ 俺だってこんな事を思うなんて思わなかった 俺もオヤジの様になるんだとそう思ってた でも俺も相沢の様にオヤジに対して疑問が出て来た それは真彦の両親に出会って俺の考え方が変わったんだ だから真彦を俺の家の事に巻き込みたくはねぇ~んだけど・・・」


龍が俺の話をしているのに


龍が俺の方を向いてはくれなかった


俺は身体ごと龍の方へと向いていた


「龍 前にも言ったけど 俺は龍から離れねぇ~よ・・・」


「そうだね 僕も真彦君が龍と一緒居てくれた方が安心かなぁ~」


「渚も龍は真彦と一緒に居ない方が心配になるよ だっていつも一緒にいるじゃん たまに真彦が来ない時とかケンカしたんじゃないのかって心配になる・・・」


「龍だけなんだよ 真彦君を巻き込む事に反対なのは もうその考えは捨てるべきだよ・・・」


相沢の言葉にそう思う俺と


真彦の両親への謝罪の言葉を探していた


「龍・・・」


俺は龍が俺を向いてほしくて名前を呼んだ


龍はゆっくりと俺を見た



(あぁ~ここに相沢さんと渚が居なかったら絶対にキスしてた・・・ てかキスしてぇ~舌を絡ませて龍と・・・)



(つづく)


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