48 / 112
龍の日焼け
しおりを挟む
俺は真彦と別れて家へと急いでいた
(う~真彦の言う通り顔が痛い・・・)
俺はヒリヒリする自分の顔を早く確かめたくて急いでいた
俺は門を開き玄関へ
「若 お帰りなさいやし・・・」
そう言って何人かの大人達に 俺は頭を下げられ声をかけられていた
俺は自分の部屋へ
鏡を取り出し自分の顔を確かめた
(これはヤバい・・・)
俺の顔は思っていた以上に赤く
逆に恥ずかしくなるくらいだった
(とにかくシャワーを浴びて それから世話係に相談だなぁ~ ヤケドだもんなぁ~冷やすのがいいんだろうけど・・・)
俺はシャワーを浴びに部屋を出た
「若 お帰りでしたか」
世話係が忍と一緒に俺の部屋へと歩いて来ていた
「若 お顔が・・・」
「あぁ~そうなんだ とりあえず俺はシャワーを浴びて来る」
「へい ではあっしは冷やす物を ご用意させていただきやす」
「あぁ~頼む・・・」
俺は急いで浴室へ
(腕はそうでもねぇ~なぁ~ ジャージを羽織ってたからなぁ~ 頭までジャージをかぶっていればこんな事にはならなかったのかぁ~? 失敗したなぁ~)
俺はシャワーを浴びながら少し反省をしていた
俺は浴室を出て部屋へ
すると忍が入って来た
「忍 世話係はどうした?」
「うん もうすぐ来る・・・」
「そうかぁ~」
「真彦さんは?」
「忍 残念ながら真彦は今日は来ねぇ~ でも明日は真彦が来るから遊んでもらえるからなぁ~」
「うん」
忍は嬉しそうに笑っていた
「若 失礼しやす」
そう言って世話係が俺の部屋へと入って来た
「若 今はこれで・・・」
保冷剤をタオルにくるみ渡してくれた
「熱をもってますんで 冷やすのが一番です 寝る時は冷えピタを張って寝て下さい ずれる心配がないと思いやすんで・・・」
「あぁ~そうするよ」
俺は世話係からタオルを受け取った
「若 運動会お疲れ様でした あっしは感動いたしやしたよ 忍さんも凄く喜んでいやしたし 帰って来てお昼ご飯を食べたら すぐにおやすみになられました あっしは運動会であんなに感動したのは初めてです 真彦さんや皆さんの優しさが伝わって来やしたねぇ~ あっしだけではなく周りで見ていらした方々も皆さんが 同じだったと思いやす・・・」
(そんなに言われるほどだったのかぁ~? やっていたこっちはわからねぇ~なぁ~)
「日差しも強かったし あんなに大勢の人を見たのは初めてで 忍も疲れたんだろう・・・」
「そうですね・・・」
「忍は俺が見てるから行って来い・・・」
「若 いつもすいやせん ではあっしはこれで・・・」
そう言って世話係は俺の部屋を出て行った
「さぁ~忍何して遊ぶ?」
「顔 痛いの?」
忍は俺の顔を見て心配そうな顔をしてそう言った
「そうだなぁ~ 痛い・・・ でも冷やしているから大丈夫だ・・・」
忍は俺の事を気づかいながら遊んでくれた
一方渚は俺の顔を見るなり思いっ切り笑っていた
寝る前も俺の顔はまだ熱く 世話係が用意してくれた冷えピタを張って寝た
(少しでも熱が収まればいいんだけどなぁ~)
俺はそう願って布団に入った
(龍の顔めちゃくちゃ熱かったなぁ~ 大丈夫なんだろうか あのまま熱を出して寝込んでねぇ~といいんだけどなぁ~)
俺は明日龍の家に行かれるのか不安で龍の事が心配だった
次の日 俺は少し遅い時間に起きた
学校が休みの日は寝坊が出来た
階段を下りると母さんが掃除機をかけていた
「母さん おはよう」
「ずいぶんとのんびりさんだ事・・・ それだけ昨日は疲れたって事なのかしら・・・」
「母さん これから龍の家に行くんだ・・・」
「そう・・・ いってらっしゃい・・・」
そう言って母さんはまた掃除機を動かしていた
俺は用意されている朝ご飯を食べた
「若おはようございます どうですか?」
俺はダイニングテーブルへ朝ご飯を食べに来た
「まだ少し熱い・・・」
「もう少し冷やした方がいいかもしれやせん また冷やしたタオルを当てておきましょう」
そこへ渚がやって来た
「龍 凄いねぇ~ 笑える・・・」
そう言って渚は俺の顔を見てまた笑っていた
「渚だって来年は中学生なんだ 来年の運動会で俺が笑ってやるよ・・・」
「渚は女の子だからそんなヘマはしません・・・ ちゃんと予防するから大丈夫です・・・」
「相変わらず口の減らねぇ~ヤツだなぁ~」
「若 その辺で・・・」
世話係が忍を見ながらそう言った
忍は俺と渚を見ながら口をへの字に曲げていた
「あぁ~わかってる」
俺と渚は忍に目を向け口を閉じ朝ご飯を食べはじめた
(この空気を何とかしねぇ~と・・・)
「あっそうだ あとで真彦が来る そしたら忍一緒に遊ぼうなぁ~」
忍はへの字から嬉しそうに笑っていた
(良かった忍の機嫌も良くなった・・・)
「では若 真彦さんのお昼ご飯の用意を・・・」
「さすがの真彦も今日は起きるのが遅いだろう・・・ 俺も真彦も忍のおやつと一緒で大丈夫だ 忍は俺と真彦で見るからお前は仕事していいぞ」
「若 助かりやす ではあっしはこれで失礼しやす・・・」
そう言って世話係はダイニングテーブルをあとにした
真彦はお昼過ぎに俺の家へとやって来た
(ヤベ~思ってたよりも遅くなった・・・)
俺はドタバタと廊下を走り龍の部屋へ
「龍」
俺はそう言って龍の部屋のフスマを開けた
龍の顔には覆いかぶす様にタオルが・・・
俺は龍の傍へ
「真彦うるさい 忍がびっくりするだろう・・・」
「あっごめん それよりも龍・・・」
龍はゆっくりと顔の隣に座った
「龍・・・ 大丈夫?」
俺がそう言って龍の顔を覗き込んだ
龍はゆっくりと当てていたタオルを取り 俺に顔を見せてくれた
俺は龍の顔に手のひらではなく
手の甲で龍の顔にふれた
「まだ少し熱いなぁ~」
「でも昨日よりはマシだ・・・」
「まだ痛そうだ・・・」
「こすれると痛い・・・」
俺はゆっくりと龍の顔から手を離していた
(ホントにまだ赤い 今日は顔のタオルが手放せねぇ~なぁ~)
俺は忍よりも龍に真っ先に目が行っていた事に気が付いた
「真彦 忍が遊びたがってる 俺はこの通りで忍の相手はあまり出来ねぇ~んだ・・・」
俺は龍の隣にちょこんと座って居る忍を見た
(ヤベ~今日は忍と遊ぶ為に来たのに 龍の顔みたら龍しか見えなくなって居たよ俺・・・ ヤベ~よなぁ~これ・・・)
俺は忍の傍へ
「忍ごめん一緒に遊ぼう・・・」
忍は嬉しそうに笑っていた
俺は忍と遊びながら龍の事が気になり見てしまっていた
龍は顔のタオルを当て時々タオルが顔から離れ
龍の赤い顔を覗かせていた
(龍のこの顔はレアだよなぁ~ なんだかカワイイんだよなぁ~ 忍のカワイさとは違う ヤベ~なぁ~俺龍ばっか見てる・・・)
「真彦 気になるか?」
そんな俺の事を龍が感じ取れない訳がなく
「あっごめん違う・・・」
「何が違うんだ?」
(言える訳がねぇ~じゃん)
「忍 違うおもちゃにするか・・・ 龍トランプあったよなぁ~」
「あぁ~ある・・・」
「トランプしよう・・・」
「忍にはまだ難しいと思うぞ・・・」
「大丈夫だよ 忍は龍と同じで頭がいいからすぐに理解が出来る・・・」
(良かった・・・ 焦った龍が怒り出したらどうしようかと思った・・・ なるべく龍の事を見ない様にしよう・・・)
俺はそう思いながら忍にトランプのルールを教えていた
忍は思った通り物覚えが早く
油断をしていると俺も龍も負けてしまう場面もあった
意外と忍も負けず嫌いな所があって
トランプでこんなに盛り上がれるのかと思うくらいに
俺と龍と忍のトランプ対決はおもしろかった
(いや~スゲー盛り上がった・・・ 忍だって負けたら悔しいよなぁ~男の子だもんなぁ~ それにしても俺は今日ヤベ~もんもんとしてる これはかなりヤベー龍を見ない様にしてるけど そんなレベルじゃ~ねぇ~よなぁ~)
そこへ世話係さんがおやつを持って来てくれた
「失礼しやす ずいぶんと盛り上がっていやしたねぇ~」
「忍が強くてびっくりなんですよ・・・」
「トランプですか?」
「忍も俺に負けず劣らず負けず嫌いだからなぁ~」
「若の兄弟ですからねぇ~ 忍さんも負けるのは悔しいですよねぇ~」
そう言いながら世話係さんがおやつを並べてくれた
(ヤベ~これはヤベ~ 何とかしねぇ~と・・・)
ここに居る事がいたたまれなくなって
俺は龍にこう言った
「龍 これ食べたら俺今日は帰るよ」
「真彦もう帰るのかぁ~?」
「悪い龍・・・」
龍は俺の顔を見て視線を忍にうつした
「そうか・・・ 何があるのかは聞かねぇ~けど・・・ 忍また真彦と遊ぼうなぁ~」
「ありがとう龍・・・ 忍もまた遊ぼうな・・・」
「帰っちゃうの?」
忍はそう言って俺を見た
「忍 またトランプしような 今度は負けないからな・・・」
俺はそう言っておやつを食べ龍の部屋を出た
(つづく)
(う~真彦の言う通り顔が痛い・・・)
俺はヒリヒリする自分の顔を早く確かめたくて急いでいた
俺は門を開き玄関へ
「若 お帰りなさいやし・・・」
そう言って何人かの大人達に 俺は頭を下げられ声をかけられていた
俺は自分の部屋へ
鏡を取り出し自分の顔を確かめた
(これはヤバい・・・)
俺の顔は思っていた以上に赤く
逆に恥ずかしくなるくらいだった
(とにかくシャワーを浴びて それから世話係に相談だなぁ~ ヤケドだもんなぁ~冷やすのがいいんだろうけど・・・)
俺はシャワーを浴びに部屋を出た
「若 お帰りでしたか」
世話係が忍と一緒に俺の部屋へと歩いて来ていた
「若 お顔が・・・」
「あぁ~そうなんだ とりあえず俺はシャワーを浴びて来る」
「へい ではあっしは冷やす物を ご用意させていただきやす」
「あぁ~頼む・・・」
俺は急いで浴室へ
(腕はそうでもねぇ~なぁ~ ジャージを羽織ってたからなぁ~ 頭までジャージをかぶっていればこんな事にはならなかったのかぁ~? 失敗したなぁ~)
俺はシャワーを浴びながら少し反省をしていた
俺は浴室を出て部屋へ
すると忍が入って来た
「忍 世話係はどうした?」
「うん もうすぐ来る・・・」
「そうかぁ~」
「真彦さんは?」
「忍 残念ながら真彦は今日は来ねぇ~ でも明日は真彦が来るから遊んでもらえるからなぁ~」
「うん」
忍は嬉しそうに笑っていた
「若 失礼しやす」
そう言って世話係が俺の部屋へと入って来た
「若 今はこれで・・・」
保冷剤をタオルにくるみ渡してくれた
「熱をもってますんで 冷やすのが一番です 寝る時は冷えピタを張って寝て下さい ずれる心配がないと思いやすんで・・・」
「あぁ~そうするよ」
俺は世話係からタオルを受け取った
「若 運動会お疲れ様でした あっしは感動いたしやしたよ 忍さんも凄く喜んでいやしたし 帰って来てお昼ご飯を食べたら すぐにおやすみになられました あっしは運動会であんなに感動したのは初めてです 真彦さんや皆さんの優しさが伝わって来やしたねぇ~ あっしだけではなく周りで見ていらした方々も皆さんが 同じだったと思いやす・・・」
(そんなに言われるほどだったのかぁ~? やっていたこっちはわからねぇ~なぁ~)
「日差しも強かったし あんなに大勢の人を見たのは初めてで 忍も疲れたんだろう・・・」
「そうですね・・・」
「忍は俺が見てるから行って来い・・・」
「若 いつもすいやせん ではあっしはこれで・・・」
そう言って世話係は俺の部屋を出て行った
「さぁ~忍何して遊ぶ?」
「顔 痛いの?」
忍は俺の顔を見て心配そうな顔をしてそう言った
「そうだなぁ~ 痛い・・・ でも冷やしているから大丈夫だ・・・」
忍は俺の事を気づかいながら遊んでくれた
一方渚は俺の顔を見るなり思いっ切り笑っていた
寝る前も俺の顔はまだ熱く 世話係が用意してくれた冷えピタを張って寝た
(少しでも熱が収まればいいんだけどなぁ~)
俺はそう願って布団に入った
(龍の顔めちゃくちゃ熱かったなぁ~ 大丈夫なんだろうか あのまま熱を出して寝込んでねぇ~といいんだけどなぁ~)
俺は明日龍の家に行かれるのか不安で龍の事が心配だった
次の日 俺は少し遅い時間に起きた
学校が休みの日は寝坊が出来た
階段を下りると母さんが掃除機をかけていた
「母さん おはよう」
「ずいぶんとのんびりさんだ事・・・ それだけ昨日は疲れたって事なのかしら・・・」
「母さん これから龍の家に行くんだ・・・」
「そう・・・ いってらっしゃい・・・」
そう言って母さんはまた掃除機を動かしていた
俺は用意されている朝ご飯を食べた
「若おはようございます どうですか?」
俺はダイニングテーブルへ朝ご飯を食べに来た
「まだ少し熱い・・・」
「もう少し冷やした方がいいかもしれやせん また冷やしたタオルを当てておきましょう」
そこへ渚がやって来た
「龍 凄いねぇ~ 笑える・・・」
そう言って渚は俺の顔を見てまた笑っていた
「渚だって来年は中学生なんだ 来年の運動会で俺が笑ってやるよ・・・」
「渚は女の子だからそんなヘマはしません・・・ ちゃんと予防するから大丈夫です・・・」
「相変わらず口の減らねぇ~ヤツだなぁ~」
「若 その辺で・・・」
世話係が忍を見ながらそう言った
忍は俺と渚を見ながら口をへの字に曲げていた
「あぁ~わかってる」
俺と渚は忍に目を向け口を閉じ朝ご飯を食べはじめた
(この空気を何とかしねぇ~と・・・)
「あっそうだ あとで真彦が来る そしたら忍一緒に遊ぼうなぁ~」
忍はへの字から嬉しそうに笑っていた
(良かった忍の機嫌も良くなった・・・)
「では若 真彦さんのお昼ご飯の用意を・・・」
「さすがの真彦も今日は起きるのが遅いだろう・・・ 俺も真彦も忍のおやつと一緒で大丈夫だ 忍は俺と真彦で見るからお前は仕事していいぞ」
「若 助かりやす ではあっしはこれで失礼しやす・・・」
そう言って世話係はダイニングテーブルをあとにした
真彦はお昼過ぎに俺の家へとやって来た
(ヤベ~思ってたよりも遅くなった・・・)
俺はドタバタと廊下を走り龍の部屋へ
「龍」
俺はそう言って龍の部屋のフスマを開けた
龍の顔には覆いかぶす様にタオルが・・・
俺は龍の傍へ
「真彦うるさい 忍がびっくりするだろう・・・」
「あっごめん それよりも龍・・・」
龍はゆっくりと顔の隣に座った
「龍・・・ 大丈夫?」
俺がそう言って龍の顔を覗き込んだ
龍はゆっくりと当てていたタオルを取り 俺に顔を見せてくれた
俺は龍の顔に手のひらではなく
手の甲で龍の顔にふれた
「まだ少し熱いなぁ~」
「でも昨日よりはマシだ・・・」
「まだ痛そうだ・・・」
「こすれると痛い・・・」
俺はゆっくりと龍の顔から手を離していた
(ホントにまだ赤い 今日は顔のタオルが手放せねぇ~なぁ~)
俺は忍よりも龍に真っ先に目が行っていた事に気が付いた
「真彦 忍が遊びたがってる 俺はこの通りで忍の相手はあまり出来ねぇ~んだ・・・」
俺は龍の隣にちょこんと座って居る忍を見た
(ヤベ~今日は忍と遊ぶ為に来たのに 龍の顔みたら龍しか見えなくなって居たよ俺・・・ ヤベ~よなぁ~これ・・・)
俺は忍の傍へ
「忍ごめん一緒に遊ぼう・・・」
忍は嬉しそうに笑っていた
俺は忍と遊びながら龍の事が気になり見てしまっていた
龍は顔のタオルを当て時々タオルが顔から離れ
龍の赤い顔を覗かせていた
(龍のこの顔はレアだよなぁ~ なんだかカワイイんだよなぁ~ 忍のカワイさとは違う ヤベ~なぁ~俺龍ばっか見てる・・・)
「真彦 気になるか?」
そんな俺の事を龍が感じ取れない訳がなく
「あっごめん違う・・・」
「何が違うんだ?」
(言える訳がねぇ~じゃん)
「忍 違うおもちゃにするか・・・ 龍トランプあったよなぁ~」
「あぁ~ある・・・」
「トランプしよう・・・」
「忍にはまだ難しいと思うぞ・・・」
「大丈夫だよ 忍は龍と同じで頭がいいからすぐに理解が出来る・・・」
(良かった・・・ 焦った龍が怒り出したらどうしようかと思った・・・ なるべく龍の事を見ない様にしよう・・・)
俺はそう思いながら忍にトランプのルールを教えていた
忍は思った通り物覚えが早く
油断をしていると俺も龍も負けてしまう場面もあった
意外と忍も負けず嫌いな所があって
トランプでこんなに盛り上がれるのかと思うくらいに
俺と龍と忍のトランプ対決はおもしろかった
(いや~スゲー盛り上がった・・・ 忍だって負けたら悔しいよなぁ~男の子だもんなぁ~ それにしても俺は今日ヤベ~もんもんとしてる これはかなりヤベー龍を見ない様にしてるけど そんなレベルじゃ~ねぇ~よなぁ~)
そこへ世話係さんがおやつを持って来てくれた
「失礼しやす ずいぶんと盛り上がっていやしたねぇ~」
「忍が強くてびっくりなんですよ・・・」
「トランプですか?」
「忍も俺に負けず劣らず負けず嫌いだからなぁ~」
「若の兄弟ですからねぇ~ 忍さんも負けるのは悔しいですよねぇ~」
そう言いながら世話係さんがおやつを並べてくれた
(ヤベ~これはヤベ~ 何とかしねぇ~と・・・)
ここに居る事がいたたまれなくなって
俺は龍にこう言った
「龍 これ食べたら俺今日は帰るよ」
「真彦もう帰るのかぁ~?」
「悪い龍・・・」
龍は俺の顔を見て視線を忍にうつした
「そうか・・・ 何があるのかは聞かねぇ~けど・・・ 忍また真彦と遊ぼうなぁ~」
「ありがとう龍・・・ 忍もまた遊ぼうな・・・」
「帰っちゃうの?」
忍はそう言って俺を見た
「忍 またトランプしような 今度は負けないからな・・・」
俺はそう言っておやつを食べ龍の部屋を出た
(つづく)
1
あなたにおすすめの小説
【完結】薄幸文官志望は嘘をつく
七咲陸
BL
サシャ=ジルヴァールは伯爵家の長男として産まれるが、紫の瞳のせいで両親に疎まれ、弟からも蔑まれる日々を送っていた。
忌々しい紫眼と言う両親に幼い頃からサシャに魔道具の眼鏡を強要する。認識阻害がかかったメガネをかけている間は、サシャの顔や瞳、髪色までまるで別人だった。
学園に入学しても、サシャはあらぬ噂をされてどこにも居場所がない毎日。そんな中でもサシャのことを好きだと言ってくれたクラークと言う茶色の瞳を持つ騎士学生に惹かれ、お付き合いをする事に。
しかし、クラークにキスをせがまれ恥ずかしくて逃げ出したサシャは、アーヴィン=イブリックという翠眼を持つ騎士学生にぶつかってしまい、メガネが外れてしまったーーー…
認識阻害魔道具メガネのせいで2人の騎士の間で別人を演じることになった文官学生の恋の話。
全17話
2/28 番外編を更新しました
俺の居場所を探して
夜野
BL
小林響也は炎天下の中辿り着き、自宅のドアを開けた瞬間眩しい光に包まれお約束的に異世界にたどり着いてしまう。
そこには怪しい人達と自分と犬猿の仲の弟の姿があった。
そこで弟は聖女、自分は弟の付き人と決められ、、、
このお話しは響也と弟が対立し、こじれて決別してそれぞれお互い的に幸せを探す話しです。
シリアスで暗めなので読み手を選ぶかもしれません。
遅筆なので不定期に投稿します。
初投稿です。
何故よりにもよって恋愛ゲームの親友ルートに突入するのか
風
BL
平凡な学生だったはずの俺が転生したのは、恋愛ゲーム世界の“王子”という役割。
……けれど、攻略対象の女の子たちは次々に幸せを見つけて旅立ち、
気づけば残されたのは――幼馴染みであり、忠誠を誓った騎士アレスだけだった。
「僕は、あなたを守ると決めたのです」
いつも優しく、忠実で、完璧すぎるその親友。
けれど次第に、その視線が“友人”のそれではないことに気づき始め――?
身分差? 常識? そんなものは、もうどうでもいい。
“王子”である俺は、彼に恋をした。
だからこそ、全部受け止める。たとえ、世界がどう言おうとも。
これは転生者としての使命を終え、“ただの一人の少年”として生きると決めた王子と、
彼だけを見つめ続けた騎士の、
世界でいちばん優しくて、少しだけ不器用な、じれじれ純愛ファンタジー。
乙女ゲームのサポートメガネキャラに転生しました
西楓
BL
乙女ゲームのサポートキャラとして転生した俺は、ヒロインと攻略対象を無事くっつけることが出来るだろうか。どうやらヒロインの様子が違うような。距離の近いヒロインに徐々に不信感を抱く攻略対象。何故か攻略対象が接近してきて…
ほのほのです。
※有難いことに別サイトでその後の話をご希望されました(嬉しい😆)ので追加いたしました。
金の野獣と薔薇の番
むー
BL
結季には記憶と共に失った大切な約束があった。
❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎
止むを得ない事情で全寮制の学園の高等部に編入した結季。
彼は事故により7歳より以前の記憶がない。
高校進学時の検査でオメガ因子が見つかるまでベータとして養父母に育てられた。
オメガと判明したがフェロモンが出ることも発情期が来ることはなかった。
ある日、編入先の学園で金髪金眼の皇貴と出逢う。
彼の纒う薔薇の香りに発情し、結季の中のオメガが開花する。
その薔薇の香りのフェロモンを纏う皇貴は、全ての性を魅了し学園の頂点に立つアルファだ。
来るもの拒まずで性に奔放だが、番は持つつもりはないと公言していた。
皇貴との出会いが、少しずつ結季のオメガとしての運命が動き出す……?
4/20 本編開始。
『至高のオメガとガラスの靴』と同じ世界の話です。
(『至高の〜』完結から4ヶ月後の設定です。)
※シリーズものになっていますが、どの物語から読んでも大丈夫です。
【至高のオメガとガラスの靴】
↓
【金の野獣と薔薇の番】←今ココ
↓
【魔法使いと眠れるオメガ】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる