62 / 112
運動会➂
しおりを挟む
俺と龍は渚の姿を目で追っていた
運動会最後の競技とあって放送席がみんなを盛り上げていた
「龍 渚がバトンを持ってるよ」
「あぁ~第一走者なんだなぁ~」
「龍は知らなかったの?」
「知らねぇ~よ 混合リレーに出る事も知らなかったしなぁ~」
「おしゃべりな渚がよくしゃべらなかったなぁ~」
「関心をするところがそこかよ・・・」
「だよなぁ~」
「何だよそれ・・・」
俺と龍は顔を見合わせて笑っていた
俺はまた混合リレーに注目した
「まずいよ龍あっち見て 背の高いヤツがバトンを持ってる」
「あぁ~渚も今気が付いたみたいだ・・・」
(渚は関係なく自分の走りをするだろう でもいくら渚でもあの足の長さには勝てねぇ~ 俺が渚だったとしてもアイツには勝てねぇ~だろうなぁ~ 真彦ならワンチャンいい勝負をするんだろうけどなぁ~)
混合リレーを走る第一走者が集まっていた
「龍 何かあったのか?もめてる? 走る前にスゲー嫌な感じだ・・・」
「いや そうじゃねぇ~みたいだぞ・・・」
俺と龍は校庭に集まっていた第一走者に注目していた
「えっクラスでコースが決まってるんじゃねぇ~の?」
集まっていた第一走者がそれぞれのコースに向かっていた
「どうやらコース決めをしていたらしいなぁ~ 考えてみたら1組が1コースって決まっていたのもおかしな話だったんだよなぁ~」
「俺何も今まで疑問に思わなかったよ」
俺がそう言うと俺の隣に座っている龍がクスっと笑った
「何だよ龍・・・」
「いや 真彦らしいなぁ~と思ってなぁ~」
「俺らしいって・・・」
「素直だって意味だよ」
(何だぁ~?バカにされてるのか俺は・・・)
「龍 もしかして俺の事バカにしてるか?」
俺はそう言いながら龍を覗き込んだ
「いや逆だ 褒めてる・・・」
「ウソくせぇ~なぁ~」
(ゼッテー褒めてねぇ~よ龍のその顔は・・・)
「ほら真彦 渚が走るぞ・・・」
大きな音楽と共に 生徒達が大きな声を出して応援していた
(俺も去年この中を走ったんだよなぁ~ 龍も俺の事を応援してくれてたのかなぁ~)
龍に言われて俺は渚に目を向けた
(渚は1年生だし不利かもしれねぇ~ でも渚はそんな事考えねぇ~んだろうなぁ~)
ピストルが鳴り一斉に第一走者が走り出した
渚は5コースで大きく外を回り直線で並ばれ
俺と龍の前を走りまた大きく外を回っていた
何位でバトンを渡したのか俺と龍には見えなかった
「龍 渚が出て来た」
俺は指をさしていた
(良く渚はついて行ったなぁ~ そんなに離されてない様に見えたけどなぁ~)
「龍 渚は何位だったんだろうなぁ~?」
「まとまってバトンを渡した感じだったなぁ~」
「うん」
次々とバトンが渡り バトンを落としたり転ぶ選手も居なかった
渚は下を向きやがて 走っている仲間を応援していた
みんなの声も大きくなりいよいよアンカーにバトンが渡った
俺と龍は回りの生徒達と同じ様に立ち上がっていた
(スゲー みんなこんなに必死に応援するんだ・・・)
(やっぱ第一走者が突き放したままかぁ~つまらねぇ~ 真彦が走ったらおもしろかったかもなぁ~)
ピストルの音が鳴り混合リレーは終わった
「龍 渚はスゲー速かったよなぁ~」
「あぁ~でも走った他のクラスもみんな速かった・・・」
(龍は正しいよでももう少し渚を褒めてあげても・・・)
「龍 帰ったら渚を褒めてやれよ」
「俺が渚を褒める? そんな気持ちの悪い事が出来る訳がねぇ~だろう・・・」
龍は俺の顔を見てそう言った
「だって渚頑張ってたじゃん」
「あのなぁ~ 俺が褒めて喜ぶと思うのか渚が?」
龍はあきれ顔でそう言った
「喜ばないの?」
「渚の性格わかるだろう・・・」
「褒められたら誰だって嬉しいだろう 渚もそうだと思うけどなぁ~」
「俺に褒められたら渚は何か裏があると感じるだろう・・・」
「それは龍の日頃の行いってヤツなんじゃねぇ~の?」
俺は笑ってそう言った
(真彦にはかなわねぇ~よまったくよ・・・)
「真彦並ぶぞ・・・」
そう言って龍は立ち上がった
運動会が終わりこれから生徒達が整列する
俺と龍は列に並んだ
(大縄跳びは残念だったけど 俺は龍と走れて良かった バトンを龍から受け取りたかったんだけどなぁ~ホントは・・・ 龍の肩に触れた時のドキドキは俺が走る前だったからなのかもしれねぇ~ もう一度確かめたい)
(真彦は何を言い出すのかと思えば渚を褒めるだと ありえねぇ~だろうそんな事・・・ 渚に変な顔されて何を言われるか・・・)
校長先生の話を長々と聞かされ
俺達の運動会は終わった
椅子を運び教室へと戻った俺達は皆疲れているのか
大縄跳びを悔やんでいるのか
クラスのみんなは静かに座っていた
そこへ先生が教室へと入って来た
先生はいつもの様に話をし
最後に先生は俺達をなぐさめる様な
あたたかい言葉で締めくくり教室を出て行った
バラバラとクラスのみんなが立ち上がっていた
「龍 帰ろう」
俺は龍の机の前へ
「真彦 今日は真っ直ぐ帰るんだろう?」
「あぁ~帰ってすぐにシャワーしたい」
「俺もだ・・・」
そう言って龍は立ち上がった
(龍も疲れてんのか? 今日1日外に居たんだもんなぁ~ それにしてもどうやって確かめるかなぁ~ 自然に龍に触れる方法があればいいんだけどなぁ~ 難しいだろうなぁ~)
そんな事を考えながら俺は龍と学校を出た
俺達はいつもの待ち合わせ場所へとたどり着いた
「じゃ~な真彦」
(ヤベ~もうここに着いてた・・・ 今日はここまでで龍の家には行かねぇ~んだった・・・ でももう少し龍と一緒に居たい・・・)
「あっ龍ちょっといい?」
「何だよ・・・」
「あのさぁ~」
(どうしよう・・・ 何か話を・・・)
「真彦 もしかして大縄跳びの事か?」
「あっいや でも練習ではあんなに飛べたのになぁ~ クラスのみんなががっかりしてたの見てたらなぁ~」
「本番で飛べなかったのは悔しかったなぁ~」
(ホント龍の言う通りだ・・・ 龍の姿は見えなかったけど 俺の回した縄でもっとみんな飛んでほしかったよなぁ~ そう言えば今日はずっと龍と一緒に居たなぁ~ 龍の緊張した姿とか少しは見られると思ったのになぁ~)
「あっそうだ」
「何だよいきなり・・・」
「緊張・・・」
「はぁ~?」
「龍が緊張するところが見られると思ったんだ・・・」
「何で俺が緊張しないとならなねぇ~んだよ」
「それだよ・・・ 普通さぁ~みんなの前で走るって緊張するだろう・・・」
「悪かったなぁ~ 俺は緊張しなくて・・・」
龍は少し怒った様にそう言った
「さっき龍が言ってた・・・ 緊張するのはお父さんの前だって・・・」
(俺は多分龍のお父さんに会って 龍とずっと一緒に居たいという事を言わねぇ~とならねぇ~ 龍が緊張するってどんだけだよ でも俺はまだ会った事がねぇ~し 俺の気持ちはそんな事で揺るがねぇ~よ 龍はそうでも俺は緊張しないかもしねぇ~しなぁ~)
「真彦が会う事はねぇ~から大丈夫だ・・・」
「えっ 俺は会えねぇ~の?」
「だいたい何の為に会うんだよ 俺だって年に何回か会う程度なんだから まぁ~俺と渚はその程度が丁度いいけどなぁ~」
(龍の家は普通の家とはまるで違う それを龍と渚は良しとしてる その家のあり方なのかもしれないけど そんな龍の家を相沢さんはぶち壊そうとしている それはとても大変な事だと思う・・・)
「真彦 もう帰るからなぁ~」
龍はそう言いながら歩き出していた
(えっちょっと待ってよ・・・)
俺はそんな龍の腕を引っ張っていた
「あっごめん」
龍は驚いた顔を見せ俺は慌てて龍から手を離した
龍は俺の方を向いてくれた
「真彦疲れてんだろう 今日は早く寝ろよ」
龍は優しく俺にそう言った
「あぁ~そうする 今日はお疲れ・・・」
「じゃ~な・・・」
龍はそう言って俺に背を向け帰って行った
俺は龍の背中を見送り自分の手を見ていた
(とっさに龍の腕を掴んじまった・・・ 龍の腕・・・)
俺は自分の手を握りしめていた
(やっぱスゲードキドキしてるよ龍・・・ 俺は早くなんか眠れねぇ~かも・・・)
(つづく)
運動会最後の競技とあって放送席がみんなを盛り上げていた
「龍 渚がバトンを持ってるよ」
「あぁ~第一走者なんだなぁ~」
「龍は知らなかったの?」
「知らねぇ~よ 混合リレーに出る事も知らなかったしなぁ~」
「おしゃべりな渚がよくしゃべらなかったなぁ~」
「関心をするところがそこかよ・・・」
「だよなぁ~」
「何だよそれ・・・」
俺と龍は顔を見合わせて笑っていた
俺はまた混合リレーに注目した
「まずいよ龍あっち見て 背の高いヤツがバトンを持ってる」
「あぁ~渚も今気が付いたみたいだ・・・」
(渚は関係なく自分の走りをするだろう でもいくら渚でもあの足の長さには勝てねぇ~ 俺が渚だったとしてもアイツには勝てねぇ~だろうなぁ~ 真彦ならワンチャンいい勝負をするんだろうけどなぁ~)
混合リレーを走る第一走者が集まっていた
「龍 何かあったのか?もめてる? 走る前にスゲー嫌な感じだ・・・」
「いや そうじゃねぇ~みたいだぞ・・・」
俺と龍は校庭に集まっていた第一走者に注目していた
「えっクラスでコースが決まってるんじゃねぇ~の?」
集まっていた第一走者がそれぞれのコースに向かっていた
「どうやらコース決めをしていたらしいなぁ~ 考えてみたら1組が1コースって決まっていたのもおかしな話だったんだよなぁ~」
「俺何も今まで疑問に思わなかったよ」
俺がそう言うと俺の隣に座っている龍がクスっと笑った
「何だよ龍・・・」
「いや 真彦らしいなぁ~と思ってなぁ~」
「俺らしいって・・・」
「素直だって意味だよ」
(何だぁ~?バカにされてるのか俺は・・・)
「龍 もしかして俺の事バカにしてるか?」
俺はそう言いながら龍を覗き込んだ
「いや逆だ 褒めてる・・・」
「ウソくせぇ~なぁ~」
(ゼッテー褒めてねぇ~よ龍のその顔は・・・)
「ほら真彦 渚が走るぞ・・・」
大きな音楽と共に 生徒達が大きな声を出して応援していた
(俺も去年この中を走ったんだよなぁ~ 龍も俺の事を応援してくれてたのかなぁ~)
龍に言われて俺は渚に目を向けた
(渚は1年生だし不利かもしれねぇ~ でも渚はそんな事考えねぇ~んだろうなぁ~)
ピストルが鳴り一斉に第一走者が走り出した
渚は5コースで大きく外を回り直線で並ばれ
俺と龍の前を走りまた大きく外を回っていた
何位でバトンを渡したのか俺と龍には見えなかった
「龍 渚が出て来た」
俺は指をさしていた
(良く渚はついて行ったなぁ~ そんなに離されてない様に見えたけどなぁ~)
「龍 渚は何位だったんだろうなぁ~?」
「まとまってバトンを渡した感じだったなぁ~」
「うん」
次々とバトンが渡り バトンを落としたり転ぶ選手も居なかった
渚は下を向きやがて 走っている仲間を応援していた
みんなの声も大きくなりいよいよアンカーにバトンが渡った
俺と龍は回りの生徒達と同じ様に立ち上がっていた
(スゲー みんなこんなに必死に応援するんだ・・・)
(やっぱ第一走者が突き放したままかぁ~つまらねぇ~ 真彦が走ったらおもしろかったかもなぁ~)
ピストルの音が鳴り混合リレーは終わった
「龍 渚はスゲー速かったよなぁ~」
「あぁ~でも走った他のクラスもみんな速かった・・・」
(龍は正しいよでももう少し渚を褒めてあげても・・・)
「龍 帰ったら渚を褒めてやれよ」
「俺が渚を褒める? そんな気持ちの悪い事が出来る訳がねぇ~だろう・・・」
龍は俺の顔を見てそう言った
「だって渚頑張ってたじゃん」
「あのなぁ~ 俺が褒めて喜ぶと思うのか渚が?」
龍はあきれ顔でそう言った
「喜ばないの?」
「渚の性格わかるだろう・・・」
「褒められたら誰だって嬉しいだろう 渚もそうだと思うけどなぁ~」
「俺に褒められたら渚は何か裏があると感じるだろう・・・」
「それは龍の日頃の行いってヤツなんじゃねぇ~の?」
俺は笑ってそう言った
(真彦にはかなわねぇ~よまったくよ・・・)
「真彦並ぶぞ・・・」
そう言って龍は立ち上がった
運動会が終わりこれから生徒達が整列する
俺と龍は列に並んだ
(大縄跳びは残念だったけど 俺は龍と走れて良かった バトンを龍から受け取りたかったんだけどなぁ~ホントは・・・ 龍の肩に触れた時のドキドキは俺が走る前だったからなのかもしれねぇ~ もう一度確かめたい)
(真彦は何を言い出すのかと思えば渚を褒めるだと ありえねぇ~だろうそんな事・・・ 渚に変な顔されて何を言われるか・・・)
校長先生の話を長々と聞かされ
俺達の運動会は終わった
椅子を運び教室へと戻った俺達は皆疲れているのか
大縄跳びを悔やんでいるのか
クラスのみんなは静かに座っていた
そこへ先生が教室へと入って来た
先生はいつもの様に話をし
最後に先生は俺達をなぐさめる様な
あたたかい言葉で締めくくり教室を出て行った
バラバラとクラスのみんなが立ち上がっていた
「龍 帰ろう」
俺は龍の机の前へ
「真彦 今日は真っ直ぐ帰るんだろう?」
「あぁ~帰ってすぐにシャワーしたい」
「俺もだ・・・」
そう言って龍は立ち上がった
(龍も疲れてんのか? 今日1日外に居たんだもんなぁ~ それにしてもどうやって確かめるかなぁ~ 自然に龍に触れる方法があればいいんだけどなぁ~ 難しいだろうなぁ~)
そんな事を考えながら俺は龍と学校を出た
俺達はいつもの待ち合わせ場所へとたどり着いた
「じゃ~な真彦」
(ヤベ~もうここに着いてた・・・ 今日はここまでで龍の家には行かねぇ~んだった・・・ でももう少し龍と一緒に居たい・・・)
「あっ龍ちょっといい?」
「何だよ・・・」
「あのさぁ~」
(どうしよう・・・ 何か話を・・・)
「真彦 もしかして大縄跳びの事か?」
「あっいや でも練習ではあんなに飛べたのになぁ~ クラスのみんなががっかりしてたの見てたらなぁ~」
「本番で飛べなかったのは悔しかったなぁ~」
(ホント龍の言う通りだ・・・ 龍の姿は見えなかったけど 俺の回した縄でもっとみんな飛んでほしかったよなぁ~ そう言えば今日はずっと龍と一緒に居たなぁ~ 龍の緊張した姿とか少しは見られると思ったのになぁ~)
「あっそうだ」
「何だよいきなり・・・」
「緊張・・・」
「はぁ~?」
「龍が緊張するところが見られると思ったんだ・・・」
「何で俺が緊張しないとならなねぇ~んだよ」
「それだよ・・・ 普通さぁ~みんなの前で走るって緊張するだろう・・・」
「悪かったなぁ~ 俺は緊張しなくて・・・」
龍は少し怒った様にそう言った
「さっき龍が言ってた・・・ 緊張するのはお父さんの前だって・・・」
(俺は多分龍のお父さんに会って 龍とずっと一緒に居たいという事を言わねぇ~とならねぇ~ 龍が緊張するってどんだけだよ でも俺はまだ会った事がねぇ~し 俺の気持ちはそんな事で揺るがねぇ~よ 龍はそうでも俺は緊張しないかもしねぇ~しなぁ~)
「真彦が会う事はねぇ~から大丈夫だ・・・」
「えっ 俺は会えねぇ~の?」
「だいたい何の為に会うんだよ 俺だって年に何回か会う程度なんだから まぁ~俺と渚はその程度が丁度いいけどなぁ~」
(龍の家は普通の家とはまるで違う それを龍と渚は良しとしてる その家のあり方なのかもしれないけど そんな龍の家を相沢さんはぶち壊そうとしている それはとても大変な事だと思う・・・)
「真彦 もう帰るからなぁ~」
龍はそう言いながら歩き出していた
(えっちょっと待ってよ・・・)
俺はそんな龍の腕を引っ張っていた
「あっごめん」
龍は驚いた顔を見せ俺は慌てて龍から手を離した
龍は俺の方を向いてくれた
「真彦疲れてんだろう 今日は早く寝ろよ」
龍は優しく俺にそう言った
「あぁ~そうする 今日はお疲れ・・・」
「じゃ~な・・・」
龍はそう言って俺に背を向け帰って行った
俺は龍の背中を見送り自分の手を見ていた
(とっさに龍の腕を掴んじまった・・・ 龍の腕・・・)
俺は自分の手を握りしめていた
(やっぱスゲードキドキしてるよ龍・・・ 俺は早くなんか眠れねぇ~かも・・・)
(つづく)
1
あなたにおすすめの小説
【完結】薄幸文官志望は嘘をつく
七咲陸
BL
サシャ=ジルヴァールは伯爵家の長男として産まれるが、紫の瞳のせいで両親に疎まれ、弟からも蔑まれる日々を送っていた。
忌々しい紫眼と言う両親に幼い頃からサシャに魔道具の眼鏡を強要する。認識阻害がかかったメガネをかけている間は、サシャの顔や瞳、髪色までまるで別人だった。
学園に入学しても、サシャはあらぬ噂をされてどこにも居場所がない毎日。そんな中でもサシャのことを好きだと言ってくれたクラークと言う茶色の瞳を持つ騎士学生に惹かれ、お付き合いをする事に。
しかし、クラークにキスをせがまれ恥ずかしくて逃げ出したサシャは、アーヴィン=イブリックという翠眼を持つ騎士学生にぶつかってしまい、メガネが外れてしまったーーー…
認識阻害魔道具メガネのせいで2人の騎士の間で別人を演じることになった文官学生の恋の話。
全17話
2/28 番外編を更新しました
俺の居場所を探して
夜野
BL
小林響也は炎天下の中辿り着き、自宅のドアを開けた瞬間眩しい光に包まれお約束的に異世界にたどり着いてしまう。
そこには怪しい人達と自分と犬猿の仲の弟の姿があった。
そこで弟は聖女、自分は弟の付き人と決められ、、、
このお話しは響也と弟が対立し、こじれて決別してそれぞれお互い的に幸せを探す話しです。
シリアスで暗めなので読み手を選ぶかもしれません。
遅筆なので不定期に投稿します。
初投稿です。
乙女ゲームのサポートメガネキャラに転生しました
西楓
BL
乙女ゲームのサポートキャラとして転生した俺は、ヒロインと攻略対象を無事くっつけることが出来るだろうか。どうやらヒロインの様子が違うような。距離の近いヒロインに徐々に不信感を抱く攻略対象。何故か攻略対象が接近してきて…
ほのほのです。
※有難いことに別サイトでその後の話をご希望されました(嬉しい😆)ので追加いたしました。
何故よりにもよって恋愛ゲームの親友ルートに突入するのか
風
BL
平凡な学生だったはずの俺が転生したのは、恋愛ゲーム世界の“王子”という役割。
……けれど、攻略対象の女の子たちは次々に幸せを見つけて旅立ち、
気づけば残されたのは――幼馴染みであり、忠誠を誓った騎士アレスだけだった。
「僕は、あなたを守ると決めたのです」
いつも優しく、忠実で、完璧すぎるその親友。
けれど次第に、その視線が“友人”のそれではないことに気づき始め――?
身分差? 常識? そんなものは、もうどうでもいい。
“王子”である俺は、彼に恋をした。
だからこそ、全部受け止める。たとえ、世界がどう言おうとも。
これは転生者としての使命を終え、“ただの一人の少年”として生きると決めた王子と、
彼だけを見つめ続けた騎士の、
世界でいちばん優しくて、少しだけ不器用な、じれじれ純愛ファンタジー。
死神に狙われた少年は悪魔に甘やかされる
ユーリ
BL
魔法省に悪魔が降り立ったーー世話係に任命された花音は憂鬱だった。だって悪魔が胡散臭い。なのになぜか死神に狙われているからと一緒に住むことになり…しかも悪魔に甘やかされる!?
「お前みたいなドジでバカでかわいいやつが好きなんだよ」スパダリ悪魔×死神に狙われるドジっ子「なんか恋人みたい…」ーー死神に狙われた少年は悪魔に甘やかされる??
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる