変態観測

れきそたん

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友人宅

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 小便小僧の対に小便少女というのが存在する。全裸でしゃがんでおしっこをする像だ。
 友人の家は代々の富豪らしく家には噴水があり高い位置に少女は座っている。

「へぇ本当にあるんだぁ」
「なっ!珍しいだろ」
「あぁ………しかし………」

 少女は股の辺りから水を出しているのだが、その放物線の先に片膝を付いて限界まで舌を伸ばして恍惚そうに水を受け止めている紳士像があった。

「おい………あの男性像はなんだ?」
「まぁ簡単に云えば小便少女の対になる『飲尿紳士』だ!」
「なにが紳士だ!ただの変態だろうが!」
「変態なんていくら友人とは言え無礼だろうが!」

 まぁ理由があってこの場所にあるのだから変態は言い過ぎたのかと思う。

「済まない………で、この紳士のモデルがいるんだよね?」
「ああ、この方は我が家を一代にして財を創った僕から見て曾祖父にあたる人物を父が『この偉大な人物像を造るべきだ!』って出来たのがコレだ!」

 他人の家だけど……顔は知らないが親父さんアホだろ!

「………曾祖父も泣いてるだろうよ」
「今まで色々な人に話したが……持つべきは友人だなぁ」

 両手で握手された。

「やはりお前も曾祖父が悦びの涙を流してると思うか!父が聞いたら大喜びだぞ!」
「あっ………いや………うん」

 本人がよしとするなら、問題は無いのだろう。

「処で曾祖父は、少女愛好家だったのか?」
「馬鹿言え!あれは親父の趣味だ!」
「………そうか」

 やはり親父さんアホだろ!

 案内されて屋敷に入ると何人かのメイドとすれ違う。全員おっぱいが丸出しだった。

「ここで寛いでくれ」

 案内された場所には等身大の裸の女性像が6台ほどあり様々なポーズを取っていた。
 友人はその中の台の上で背中を向けてしゃがんでいる女性像のお尻の下にマグカップを置くと背中のスイッチを押す。
 湯気がお尻から飛び出すとチョコレートの様な甘い香りが鼻に届いた。ココアである。

「ココア?」
「ココアではない!心愛ココアだ!」

 友人もアホなのかも知れない。

「僕の自慢の女性型のドリンクサーバーだが、変か?」
「ドリンクサーバー?」
「あぁファミレスとかにもあるだろ?まぁここには珈琲、紅茶、緑茶、オレンジジュース、野菜ジュース、ココアだけしか無いがな!ははは♪」

 いや何処のファミレス置いてある! 
 有ってもアキバでも需要があるかどうか………。
 ただ、M字開脚している女性像から何が出るのか男として興味はある。

「今度このサーバーを僕の持つレストランに設置しようと思うのだが」
「悪いことは言わないから、やめておけ!」
「………そうか、お前が言うならしかたない」
「ところで今日は相談が有ったんだよな?」
「おお、そうだった。実はなこう見えて僕は女性と話すのが苦手何だよ」

 ん?今も部屋の隅にはおっぱいが丸出しのメイドが居るのだが……目のやり場に困る。

「………メイドさん達とは話せるんだよな?」
「胸が肌蹴ているからな」
「なに?その基準!」
「昔はもっと酷かったんだぞ……僕は引きこもりでね……」

 友人は学校に行くことが出来ないほど誰かに狙われていて外に出るのが怖くて、側近のメイド達も何も武器とか隠せない様に全裸での生活をしてもらっていたらしく全裸の女性との会話は普通に出来るのだけど着衣女性との会話は照れてしまい話せなくなってしまい。

 メイドと料理番と友人の計二十人で引きこもり生活をしていたらしい。

「 ………それで出来たのが彼女達の制服メイドふくなんだ!」
「なんじゃそりゃゃゃゃゃ!」

 そんな友人だが、僕はこの屋敷をまた来たいと思う。
 例え親子でアホでもこの環境は良いものだ!
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