18 / 35
「ジャガイモを作ろうと思う」
しおりを挟む
一ヶ月。
土地の熱消毒を終えた俺たちは、ビニールシートを外した。
レムネアが毎晩地面を温める魔法を掛けてくれていたので、消毒効果は期待して良いはずだ。ホカホカの土が悪い菌や雑草の種を殺してくれている。
そこから数日間、土を乾かしたのちに再度耕すことで土中に酸素を含ませる。
こうすると土の環境が良くなる。
しかしそこで終わらない。
「まだ準備が必要なのですか? ケースケさま」
「ああ。熱消毒で有益な微生物も減っちゃってるからね、堆肥や有機肥料を混ぜ込み土壌の影響環境を整えなおす過程が必要なんだよ」
「なんという……。私の世界の栽培と比べてだいぶ手間を掛けているように思います、これもこの世界の『技術』なのですね」
レムネアに言われてハッとした。そうだな、これも技術だ。
技術と言われると、もっとわかりやすいコンピューター関連だったりモノづくりの方向ばかり思い浮かんでしまいがちだが、これだって科学的な原理を農業に役立ててる立派な技術なのだ。
先人が培ってくれた技だった。
今さらながら、この世界って凄いんだなって思わされた。
時間が積み重なり、今の世を作り上げているんだ。
「……そっか、技術か」
農業というものを始めてみて、気づかされたことは多い。
会社辞めてこっちの道に来て、本当によかったな。感謝の気持ちすら感じる。
ついつい思いに耽ってしまう俺だった。
おっと、いかんいかん。
レムネアがわけわからずといった顔で、キョトンとしてしまったじゃないか。
「で、まあ。ここに土壌Ph調整の石灰を撒いて混ぜて、一週間くらい待つ感じかな」
「またまた一週間!」
「その時間で、土壌の中で有機物の分解が進むんだ。環境が安定するんだよ」
「そうなのですか。畑作業はそこまで詳しいわけではなかったので、聞くこと知ること全て新鮮です」
「あはは」
そうだな。俺も初めての経験だから新鮮だ。
レムネアが魔法で協力してくれたお陰でここまではトントン拍子。
「ところでケースケさま」
「ん?」
「この畑には、なにを植えていくおつもりなのですか?」
お、ついに来ましたか、その疑問が。
俺もそれをずっと考えていた。野崎さんから話を聞いてみたり、自分でもインターネットなどで調べてみたり。
今は8月の初旬、ここからもう二週間ほど土地を休ませて再度畝立てをしたら、だいたい下旬。その時期に植えるのが都合よく、初心者に向いた作物。
俺は人差し指を立ててみせ、少し気取った調子でレムネアに言った。
「ジャガイモを作ろうと思う」
「わぁ! ジャガイモというと、あのホクホクの!」
「そうだ。天ぷらにしても美味しく、蒸してバター醤油で軽く食べるもの勿論美味しい、今や日本人に愛されて止まない超人気作物」
なんの料理にでも合う、は言い過ぎとしても、日本の食卓にはよく上がってくる。
みんな大好きジャガイモさん。もちろん俺も大好きだ。
「楽しみですねぇ、とても美味しそうです」
「おいおい、販売するために作るんだぞ?」
「そうでした!」
とはいえ、自分たちも食べることになるのは間違いないけどね。
実は俺も楽しみだ。自分で作ったジャガイモ、どんな味になるのだろう。
「というわけで、今日はホームセンターまで種芋の買い付けに行こうと思う」
「ほーむせんたー?」
「あれ、レムネアとはまだ一緒に行ったことなかったっけ」
「服を買ったところとは、また違うのですか?」
「あそこはショッピングモール。似た感じもあるけど、ホームセンターの方が小さくて売っている物も専門的だったりするかな」
へー、とよくわかってなさそうな顔で頷いているレムネアだった。
まあ行ってみるのが早い。俺たちは一度家に戻り、シャワーと着替えをして軽トラに乗り込んだのだった。
◇◆◇◆
田舎の郊外道路だが、案外車の通りは多い。
大きな道路沿いに便利な店が集中するために、近隣の住民がどっと押し寄せるのだ。
ホームセンターも、そういった便利な店の一つ。
日用雑貨や住宅整備に関する商品を中心に、DIY関連、自動車用品、ペットショップまであったりもする。そしてもちろん、園芸用品や農業関連のモノも取り扱っているのだった。
「よーし、着いたぞ」
田舎の学校のちょっとしたグラウンドよりも広い駐車場は、平日の昼というだけあって空いていた。週末だと、これが満車になることもあるんだから凄い。
「あれ、思ってたよりも大きくて広いところですね」
「田舎だから却ってこういうお店は広くなるんだろうね。色々な売り場が寄り合う感じで」
一つ場に色々売ってると便利だからな。
ついつい買い物も多くなるし、店としてもお得。
そうだな、今日はご近所に頼まれてた雑貨も買って帰らなきゃ。
「お食事処もありますね」
「だな」
喋りながら俺は園芸売り場に向かう。
「お食事処もありますね!」
「わかってる! 食べるよ、今日の昼食はここ! でも先に用事を済ませてからな!」
「わかりました」
わかりやすくシュンとするレムネアだが、彼女の気持ちもわからないではない。
何故なら俺もお腹が空いている。
ハンバーガーにホットドック、たこ焼き、うどん。
ちょっとしたフードコートとばかりに集まっている店々から漂ってくる匂いを振り切りつつ、ホームセンターの中に入っていったのだった。
良い種芋の選び方は、野崎さんから聞いてきた。
皮にハリがあってしわがない。持つとずっしり重い。既に芽が出始めている。芽の色が濃い。
この辺がポイントとなるらしい。
種芋はダンボールに積まれていた。
今回狙っているのはキタアカリ、秋栽培に向いててかつ病気に強い初心者向けだという。
俺はちょっと手にとってみた。
「どうですかケースケさま。違いがわかりますか?」
「んー」
……わからん。
いや、しわがないとか芽が出始めているとかくらいはわかるんだけど、それ以上がよくわからない。
当たり前か。
こういうのは目利きの類だ、素人が真似したところで素人でしかないのだから。
「……感性が豊かになる魔法でもお掛けしましょうか?」
「え?」
「物を見たときの印象が自分の中ではっきりしすくなりますよ。多くの中からなにかを選ぼうという際には便利な魔法です」
へえ? それは確かに今こそ役に立ちそうな。
「それはいいな。是非お願いするよ」
「わかりました。では……」
レムネアは例によってどこからともなく魔法の杖を持ち出して。
「感性が豊かになる魔法」
俺の額に、杖先をコンと当てた。
途端、世界が色に満ちて見え始めた。なんだこれ? 見えるもの全てが鮮やかだ。
「ああ。心の視野が広がったのでしょうね。そのまま種芋を見てください」
「どれどれ」
――あ。
確かに。これはなんというか、わかるな。どの種芋がいいのか、元気なのか、一目でわかる。これだろ、これも、これも、あとこれもいいな。
気に入ったものを、籠の中にポイポイと入れていく。
芋の顔色がわかるというか、元気さがわかる。
これは嬉しい……、いや、楽しい。
色鮮やかなこの視界で、良い種芋はさらに輝いてみえるのだ。これはなんだろう。
「感性が五感に影響を与えているんですね。ケースケさまとこの魔法の相性がよかったのでしょう」
ほー相性なんてのもあるんだな、魔法。
レムネアが言うには、この魔法で視覚的に強い影響が出るのは100人に一人くらいで、ある意味で鑑定的な能力が高い『才能の持ち主』なのだそう。
さらに能力が高くなると、つまり1000人に一人の域だったりすると。
「なんと、物が喋りかけてくるような錯覚を覚えるらしいですよ?」
俺は彼女の話に苦笑した。たとえば『僕がいいよ、僕を選んで』とか、種芋が話しかけてくるらしい。
もちろんこれも錯覚で、魔法で豊かになった感性が見せる一種の幻覚だとのこと。
なるほどな。じゃあこれは、気のせいだけど気のせいじゃなかったのか。
『俺を選ぼう』
『いや僕だろ。よく見て!』
『俺の方が芽の伸びがいいぞ?』
『色合いは僕の方が濃くて元気じゃないか』
『やめなさい、まだまだ枠はたくさんあるんだから喧嘩しないの!』
さっきから俺の視界の中では、種芋同士がしゃべくりあっていたのだった。
『うるさい仕切り屋!』
『仕切り屋とはなによ!』
こいつら自己主張激しくない!?
俺は困ってしまい、眉をひそめてもう一度苦笑した。
土地の熱消毒を終えた俺たちは、ビニールシートを外した。
レムネアが毎晩地面を温める魔法を掛けてくれていたので、消毒効果は期待して良いはずだ。ホカホカの土が悪い菌や雑草の種を殺してくれている。
そこから数日間、土を乾かしたのちに再度耕すことで土中に酸素を含ませる。
こうすると土の環境が良くなる。
しかしそこで終わらない。
「まだ準備が必要なのですか? ケースケさま」
「ああ。熱消毒で有益な微生物も減っちゃってるからね、堆肥や有機肥料を混ぜ込み土壌の影響環境を整えなおす過程が必要なんだよ」
「なんという……。私の世界の栽培と比べてだいぶ手間を掛けているように思います、これもこの世界の『技術』なのですね」
レムネアに言われてハッとした。そうだな、これも技術だ。
技術と言われると、もっとわかりやすいコンピューター関連だったりモノづくりの方向ばかり思い浮かんでしまいがちだが、これだって科学的な原理を農業に役立ててる立派な技術なのだ。
先人が培ってくれた技だった。
今さらながら、この世界って凄いんだなって思わされた。
時間が積み重なり、今の世を作り上げているんだ。
「……そっか、技術か」
農業というものを始めてみて、気づかされたことは多い。
会社辞めてこっちの道に来て、本当によかったな。感謝の気持ちすら感じる。
ついつい思いに耽ってしまう俺だった。
おっと、いかんいかん。
レムネアがわけわからずといった顔で、キョトンとしてしまったじゃないか。
「で、まあ。ここに土壌Ph調整の石灰を撒いて混ぜて、一週間くらい待つ感じかな」
「またまた一週間!」
「その時間で、土壌の中で有機物の分解が進むんだ。環境が安定するんだよ」
「そうなのですか。畑作業はそこまで詳しいわけではなかったので、聞くこと知ること全て新鮮です」
「あはは」
そうだな。俺も初めての経験だから新鮮だ。
レムネアが魔法で協力してくれたお陰でここまではトントン拍子。
「ところでケースケさま」
「ん?」
「この畑には、なにを植えていくおつもりなのですか?」
お、ついに来ましたか、その疑問が。
俺もそれをずっと考えていた。野崎さんから話を聞いてみたり、自分でもインターネットなどで調べてみたり。
今は8月の初旬、ここからもう二週間ほど土地を休ませて再度畝立てをしたら、だいたい下旬。その時期に植えるのが都合よく、初心者に向いた作物。
俺は人差し指を立ててみせ、少し気取った調子でレムネアに言った。
「ジャガイモを作ろうと思う」
「わぁ! ジャガイモというと、あのホクホクの!」
「そうだ。天ぷらにしても美味しく、蒸してバター醤油で軽く食べるもの勿論美味しい、今や日本人に愛されて止まない超人気作物」
なんの料理にでも合う、は言い過ぎとしても、日本の食卓にはよく上がってくる。
みんな大好きジャガイモさん。もちろん俺も大好きだ。
「楽しみですねぇ、とても美味しそうです」
「おいおい、販売するために作るんだぞ?」
「そうでした!」
とはいえ、自分たちも食べることになるのは間違いないけどね。
実は俺も楽しみだ。自分で作ったジャガイモ、どんな味になるのだろう。
「というわけで、今日はホームセンターまで種芋の買い付けに行こうと思う」
「ほーむせんたー?」
「あれ、レムネアとはまだ一緒に行ったことなかったっけ」
「服を買ったところとは、また違うのですか?」
「あそこはショッピングモール。似た感じもあるけど、ホームセンターの方が小さくて売っている物も専門的だったりするかな」
へー、とよくわかってなさそうな顔で頷いているレムネアだった。
まあ行ってみるのが早い。俺たちは一度家に戻り、シャワーと着替えをして軽トラに乗り込んだのだった。
◇◆◇◆
田舎の郊外道路だが、案外車の通りは多い。
大きな道路沿いに便利な店が集中するために、近隣の住民がどっと押し寄せるのだ。
ホームセンターも、そういった便利な店の一つ。
日用雑貨や住宅整備に関する商品を中心に、DIY関連、自動車用品、ペットショップまであったりもする。そしてもちろん、園芸用品や農業関連のモノも取り扱っているのだった。
「よーし、着いたぞ」
田舎の学校のちょっとしたグラウンドよりも広い駐車場は、平日の昼というだけあって空いていた。週末だと、これが満車になることもあるんだから凄い。
「あれ、思ってたよりも大きくて広いところですね」
「田舎だから却ってこういうお店は広くなるんだろうね。色々な売り場が寄り合う感じで」
一つ場に色々売ってると便利だからな。
ついつい買い物も多くなるし、店としてもお得。
そうだな、今日はご近所に頼まれてた雑貨も買って帰らなきゃ。
「お食事処もありますね」
「だな」
喋りながら俺は園芸売り場に向かう。
「お食事処もありますね!」
「わかってる! 食べるよ、今日の昼食はここ! でも先に用事を済ませてからな!」
「わかりました」
わかりやすくシュンとするレムネアだが、彼女の気持ちもわからないではない。
何故なら俺もお腹が空いている。
ハンバーガーにホットドック、たこ焼き、うどん。
ちょっとしたフードコートとばかりに集まっている店々から漂ってくる匂いを振り切りつつ、ホームセンターの中に入っていったのだった。
良い種芋の選び方は、野崎さんから聞いてきた。
皮にハリがあってしわがない。持つとずっしり重い。既に芽が出始めている。芽の色が濃い。
この辺がポイントとなるらしい。
種芋はダンボールに積まれていた。
今回狙っているのはキタアカリ、秋栽培に向いててかつ病気に強い初心者向けだという。
俺はちょっと手にとってみた。
「どうですかケースケさま。違いがわかりますか?」
「んー」
……わからん。
いや、しわがないとか芽が出始めているとかくらいはわかるんだけど、それ以上がよくわからない。
当たり前か。
こういうのは目利きの類だ、素人が真似したところで素人でしかないのだから。
「……感性が豊かになる魔法でもお掛けしましょうか?」
「え?」
「物を見たときの印象が自分の中ではっきりしすくなりますよ。多くの中からなにかを選ぼうという際には便利な魔法です」
へえ? それは確かに今こそ役に立ちそうな。
「それはいいな。是非お願いするよ」
「わかりました。では……」
レムネアは例によってどこからともなく魔法の杖を持ち出して。
「感性が豊かになる魔法」
俺の額に、杖先をコンと当てた。
途端、世界が色に満ちて見え始めた。なんだこれ? 見えるもの全てが鮮やかだ。
「ああ。心の視野が広がったのでしょうね。そのまま種芋を見てください」
「どれどれ」
――あ。
確かに。これはなんというか、わかるな。どの種芋がいいのか、元気なのか、一目でわかる。これだろ、これも、これも、あとこれもいいな。
気に入ったものを、籠の中にポイポイと入れていく。
芋の顔色がわかるというか、元気さがわかる。
これは嬉しい……、いや、楽しい。
色鮮やかなこの視界で、良い種芋はさらに輝いてみえるのだ。これはなんだろう。
「感性が五感に影響を与えているんですね。ケースケさまとこの魔法の相性がよかったのでしょう」
ほー相性なんてのもあるんだな、魔法。
レムネアが言うには、この魔法で視覚的に強い影響が出るのは100人に一人くらいで、ある意味で鑑定的な能力が高い『才能の持ち主』なのだそう。
さらに能力が高くなると、つまり1000人に一人の域だったりすると。
「なんと、物が喋りかけてくるような錯覚を覚えるらしいですよ?」
俺は彼女の話に苦笑した。たとえば『僕がいいよ、僕を選んで』とか、種芋が話しかけてくるらしい。
もちろんこれも錯覚で、魔法で豊かになった感性が見せる一種の幻覚だとのこと。
なるほどな。じゃあこれは、気のせいだけど気のせいじゃなかったのか。
『俺を選ぼう』
『いや僕だろ。よく見て!』
『俺の方が芽の伸びがいいぞ?』
『色合いは僕の方が濃くて元気じゃないか』
『やめなさい、まだまだ枠はたくさんあるんだから喧嘩しないの!』
さっきから俺の視界の中では、種芋同士がしゃべくりあっていたのだった。
『うるさい仕切り屋!』
『仕切り屋とはなによ!』
こいつら自己主張激しくない!?
俺は困ってしまい、眉をひそめてもう一度苦笑した。
47
あなたにおすすめの小説
借金まみれの錬金術師、趣味で作ったポーションがダンジョンで飛ぶように売れる~探索者の間で【伝説のエリクサー】として話題に~
わんた
ファンタジー
「今日中に出ていけ! 半年も家賃を滞納してるんだぞ!」
現代日本にダンジョンとスキルが存在する世界。
渋谷で錬金術師として働いていた裕真は、研究に没頭しすぎて店舗の家賃を払えず、ついに追い出されるハメになった。
私物と素材だけが残された彼に残された選択肢は――“現地販売”の行商スタイル!
「マスター、売ればいいんですよ。死にかけの探索者に、定価よりちょっと高めで」
提案したのは、裕真が自作した人工精霊・ユミだ。
家事万能、事務仕事完璧、なのにちょっとだけ辛辣だが、裕真にとっては何物にも代えがたい家族でありパートナーでもある。
裕真はギルドの後ろ盾、そして常識すらないけれど、素材とスキルとユミがいればきっと大丈夫。
錬金術のスキルだけで社会の荒波を乗り切る。
主人公無双×のんびり錬金スローライフ!
家の庭にダンジョンができたので、会社辞めました。
希羽
ファンタジー
都内のブラックIT企業で働く社畜・佐藤健太(27歳)。
手取り18万、残業100時間。唯一の資産は、亡き祖母から相続した郊外のボロ戸建てだけ。
「このまま死ぬのかな……」
そう絶望していたある夜、庭の物置の裏に謎の穴が出現する。
そこは、なぜか最弱モンスターしか出ないのに、ドロップアイテムだけは最高ランクという、奇跡のボーナスダンジョンだった。
試しにスライムを叩いたら、出てきた宝石の査定額はなんと――【1,000,000円】。
「……え、これ一個で、俺の年収の3分の1?」
スマホアプリで即換金、ドローン配送で手間いらず。
たった10分の庭仕事で5000万円を稼ぎ出した健太は、翌朝、上司に辞表を叩きつけることを決意する。
※本作は小説家になろうでも投稿しています。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)
犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。
意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。
彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。
そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。
これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。
○○○
旧版を基に再編集しています。
第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。
旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。
この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。
鑑定持ちの荷物番。英雄たちの「弱点」をこっそり塞いでいたら、彼女たちが俺から離れなくなった
仙道
ファンタジー
異世界の冒険者パーティで荷物番を務める俺は、名前もないようなMOBとして生きている。だが、俺には他者には扱えない「鑑定」スキルがあった。俺は自分の平穏な雇用を守るため、雇い主である女性冒険者たちの装備の致命的な欠陥や、本人すら気づかない体調の異変を「鑑定」で見抜き、誰にもバレずに密かに対処し続けていた。英雄になるつもりも、感謝されるつもりもない。あくまで業務の一環だ。しかし、致命的な危機を未然に回避され続けた彼女たちは、俺の完璧な管理なしでは生きていけないほどに依存し始めていた。剣聖、魔術師、聖女、ギルド職員。気付けば俺は、最強の美女たちに囲まれて逃げ場を失っていた。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる