32 / 35
野崎家にて
しおりを挟む台風がだいぶ近づいてきている。
外は強風、まだ雨こそ降り始めていないが、昼にも関わらず町中に人の姿はない。
もちろん畑にも。
レムネアは今、野崎家に居た。
野崎家の居間の窓から、風で大きくしなる庭の木々を見ている。
畑は大丈夫なのだろうか。
育った木ですらこんなに風で葉を飛ばしているのだ。今ごろ畑はどうなってしまっているだろう。ケースケさまが風対策でビニールを被せていたけれど、それくらいで持つのだろうか。
――そこまで考えて、彼女は思考を止めた。
啓介の家を飛び出してしまった自分に、今さらそんな心配をする資格があるとも思えなかった彼女なのだ。
責任を追及して欲しかったくせに、全てを放り出して啓介の元から去ってしまった。
いったい自分はなにをしたいのだろう。
頭の中がグチャグチャになってしまっているレムネアに、自らの行動を言語化することは至難だった。
ただただ、自分が情けない。
暗くて熱を伴った激情が、彼女の心を苛んでいた。
「――そうじゃなぁ、相当な損失になるじゃろうよ。こんな大きな台風はわしも初めての経験じゃて」
ふすまの向こう、廊下で野崎爺が電話をしていた。
どうやら地元の同業と台風被害についての話をしているようだ。
やはり台風への対処に四苦八苦しているのがわかる。この世界でも『台風』は農作物に大きな被害を出すものなのだと、レムネアは理解した。
彼女がしばらくの間、聞くともなく野崎爺の声に耳を傾けていると、その声が突然荒げられた。
「なんじゃと、園芸施設共済に入ってない!?」
怒ったような声、野崎爺のこんな声は初めて聞くレムネアだった。
どうしたのだろう、驚いて思わず廊下の方を向いてしまう。
「以前入っていると言っておったではないか。え、抜けた!? ふむ……ふむ……、むう、馬鹿者が、一時の金を惜しみおって。それでいま頭を抱えていたら、元も子もないじゃろうに」
怒っているが、どこかやるせなさを感じる声だった。
仕方ないことなのだろうと、相手の気持ちも理解をしている声。
「……わかった、ウチからもどうにか出来る範囲で援助はする。次から保険を惜しまないようにな」
疲れた顔で居間に戻ってきた野崎爺に、レムネアはポットからお湯を注いでお茶を出した。
「ご苦労さまです野崎さん。喉でも潤してください」
「おおレムネアちゃん、すまんな」
テーブルに置かれた茶の前に座り、野崎爺は胡坐をかいた。
レムネアが気を遣った声を出す。
「なんだか大変そうなお話だったみたいですね」
「聞こえてしまってたか。気持ち良くもない話を耳に入れてしまって申し訳ないの」
「あの……台風というものは、農業を営む上でそんなに大変なものなのでしょうか」
「大変といえば、大変じゃがな。それでもこの辺なら毎年来るものじゃから、普通ならば織り込み済みの脅威といった程度かのぅ。じゃが……」
野崎爺は困り顔の笑いを閃かせ。
「今回の台風は、少し事情が違う。過去に類を見ないほど大型のまま、ここまでやってきそうなんじゃよ」
過去最大級の台風。
それは野崎爺ですらかつて経験したことがないレベルのものだと言う。
「作物の被害はもちろん、家屋への影響も心配じゃて。この辺り一帯が停電になるかもしれんし、上水河川の氾濫すら懸念される。なにしろ前例のない台風じゃからな、なにが起こるか想像もつかん」
「そこまで……」
「もしかしたら避難勧告が出るかもしれん。この地域の避難場所は、高台にある小学校の体育館に指定されておるが……さてどうなることやら」
レムネアの顔が、少し青い。
「ケ、ケースケさまは大丈夫なのでしょうか?」
「畑への対策は、昨日のうちにやるだけのことはやった、と連絡があったよ。だがこの規模の台風となってくると心配じゃな」
レムネアは不安そうな顔を隠そうともせずに眉間にシワを寄せた。
目線を落として語る野崎爺の声が彼女の心底に冷たいものを落としていく。
「ケースケくんも無茶をしてなければいいのだが。彼のことだ、この強風の中、今もまだ一人で畑の見回りをしてるかもしれん」
「そん……な」
唇を震わせるレムネアの顔を、チラと見る野崎爺。
「レムネアちゃんも心配じゃろう? どうだろう、いったん家に戻るかね?」
「私……私は……、いえ」
レムネアは俯いた。
心配そうにしていた顔が、一瞬で自分を苛む表情に切り替わる。
「私には、そんな資格がありませんから」
ケースケさまに認められているつもりだった。
ケースケさまの横に立っているつもりだった。
だけど実際のところ、自分はそこまで頼りにされていたわけではないのだ。
と、――少なくともレムネア本人はそう思ってしまった。
啓介は彼なりの理屈を以って、失敗した彼女のことを叱らなかったのだけれども、失敗した自分を叱ってくれなかった啓介に、彼女は絶望したのだ。
自分は、対等なパートナー足りえてなかった、と。
「……そうか。それじゃあいい、まだまだゆっくりとしていきなさい」
「すみません」
「気にするもんじゃない。こういうときに甘えて貰えるのは、わしらも嬉しいんじゃ」
ニカッと笑って野崎爺はお茶を飲み干した。
ふすまをチラと見る。そこには細く隙間が空いていて、まんまるな目が心配そうにこちらを覗いていた。
「さてわしは家の台風対策をもう少ししておくよ。美津音、入ってきなさい。わしと交代じゃ」
ふすまの向こうから覗く目が、ピョコンと跳ねた。
「は、はい……おじい、ちゃん」
出ていく野崎爺の代わりに、美津音が居間に入ってきたのだった。
◇◆◇◆
「…………」
「…………」
無言。
部屋に入ってきた美津音ちゃんは、自分でお茶を注いで、お茶菓子に煎餅を用意してきた。だけどそれに手を付けるでもなく、無言のまま俯き加減だ。
レムネアもまた、暗い表情のまま俯いている。
びゅおお、びゅおお、と。
外に吹く風の音が一層強くなっていた。時折り、雨音も混ざり始めている。
台風が本格的になってきたのだろう。
どれくらいの時間が経ったのかわからない。
カッチコッチ、と鳴る居間の時計が三回音を立てた。ボーン、ボーン、ボーン。
午後の三時だ。
だが外は、まだ三時とも思えないくらい薄暗い。
「……あの」
と小さな声を出したのは美津音だった。
「レムネアお姉ちゃん……、ケースケお兄さんと、喧嘩……しちゃったの?」
「え?」
喧嘩?
違うよ、とレムネアは即座に否定した。
喧嘩ではない。
私が一人で失敗をして、一方的にケースケさまの言葉にショックを受けただけだ。
「なんでそんなことを聞くの?」
「だって……、二人とも、あんなに……仲が良かったのに、レムネアお姉ちゃんがウチに来て、悲しそうな顔をしてる、……から」
「そ、そんなことないよ美津音ちゃん。ほら、私は元気だから」
笑いの顔を作って、美津音が持ってきた煎餅をバリッと齧る。
いけないな、とレムネアは思った。小さな子に、心配を掛けてしまっている。
「……不満は、口にした方が、いい。大事なことは、言葉にしなくちゃ、……ダメ」
「美津音ちゃん?」
「ちゃんと言葉で伝えないと、『こみゅにけーしょんえらー』が起こるから」
なんか難しい言葉を使っている美津音に、レムネアは目をパチクリした。
どういうことだろう。
「これね、ナギサちゃんが……よく言うことなの。思ってることは、しっかり相手に伝えないとダメだよ、って。言わなくてもわかって貰えるなんて考えるのは『ごーまん』なんだって」
「傲慢……」
「うん、えっとね……、ずうずうしいってことだって、ナギサちゃんは言ってた」
「美津音ちゃんは、私が図々しいと、そう仰るのですね?」
「違うの! そうじゃなくて、えっと……」
上手く言えないとでも言うように、美津音は困った顔で、頭を振る。
「レムネアお姉ちゃんは、ケースケお兄さんに、ちゃんと言いたいことを言えてるかな? って聞きたくて」
言葉にはした。
だけど私は、とレムネアはあのときを回想する。
むしろ「言葉にしてしまった」と思っている。あんなこと、言いたくなかった。
『一緒に抱えたかった、責任を追及して欲しかった』
庇われたことがショックだった。
一人前に扱われなかったことがショックだった。
ここでも、と。
この世界でも、と思ってしまった。
「どうです……か、レムネアお姉ちゃん」
「言葉には、しました」
「うん。……それでね」
美津音は小さな手を伸ばして、レムネアの手をぎゅっと握った。
「自分の言葉を聞いた、相手の言葉も……ちゃんと聞きましたか?」
「え?」
「相手の言葉……気持ちも、ちゃんと聞きましたか?」
「それは……」
聞いていない。
すぐに飛び出してしまった。
「聞いて、いません……」
素直にそう答え、レムネアはシュンとする。
美津音はまるでお姉さんのように、レムネアを諭した。
「それは……いけま、せんね。言葉を投げたあとは、返球を待たない……と。それが、言葉を投げた人の責任なんだよって、ナギサちゃんは言ってました」
そうか。
とレムネアは気がついた。私はケースケさまの言葉をちゃんと聞いていなかったんだ。聞かずに一方的に飛び出してしまった。言葉をぶつけるだけぶつけて、勝手に走り去ってしまった。
「思ったことをちゃんと言葉で伝えて、その思いに対する……相手の、考えを聞く。そうやって……二人でたくさんお話して、頭を捻って、……それが『仲良く』していくコツってナギサちゃんが言ってました。これを怠けると、どんなに仲が良く見えても、……表面上でしかない、って」
「ナギサちゃん……、難しいことを言いますね」
「うん。私もよくわからなかったから、つまりどういうこと? って聞いたの。そしたら」
美津音は人差し指を立てて。
「手抜かずしっかりお話をすること。それが相手を好きだ、ってことなんだって」
笑いながら続ける。
「リッコちゃんがナギサちゃんの大事な麩菓子を勝手に食べたときに、そんなこと言いながらリッコちゃんに理由を聞いてました」
「勝手に食べちゃったの?」
「は……い、勝手に」
レムネアの表情が少し緩む。
「その話し合いは……最後どうなったのかな」
「ナギサちゃんが、リッコちゃんを……殴ってました」
レムネアは思わずクスリと笑った。そのシーンが目に浮かんでしまったのだ。
「話を聞いた結果、擦り合わせた結果、許さないのは……全然アリだって。でもまず聞くのが大事だ、って」
笑ってくれたレムネアに、美津音は心の中で胸を撫で下ろした。
「だから……レムネアお姉ちゃんも、ケースケお兄さんの話を聞いてあげて……ください」
「ありがとう美津音ちゃん。わかった、私は少し一方的でした……」
「私、レムネアお姉ちゃんの……そういうところ、大好きです。子供の話を、真面目に聞いてくれるところとか、自分が間違ってそうだったら、すぐに反省するところとか。素直なところが、大好きです」
美津音はにっこり微笑んだ。
「ケースケお兄さんも、レムネアお姉ちゃんのこと、大好きだと思います。だけど……ケースケお兄さん、ちょっと鈍感なところ……ありそうだから」
コポコポコポ、と自分の湯飲みにお茶を注ぎつつ。
「無神経なこと……言っちゃうことがあるとも、思うの。だからね、ちゃんとお兄さんに言い訳させてあげて欲しいな、って……」
「はい……!」
二人は笑った。
とそのときだった。外でサイレンが響いたのは。
ウー、ウー、ウー、と危機感を煽る音が耳に届く。
そのあとに、アナウンスの声が続いた。
『接近中の大型台風は、勢いを弱めることなくさらに勢力を強めながら近づいてきています。このままだと上流河川の決壊もありえるとの判断が下り、住民の皆様に避難勧告が発令されました。これから消防団の指示に従い――』
あまりにも大型な台風。
レムネアたちは家を出て、少し離れた高台の小学校に避難することになったのだった。
40
あなたにおすすめの小説
借金まみれの錬金術師、趣味で作ったポーションがダンジョンで飛ぶように売れる~探索者の間で【伝説のエリクサー】として話題に~
わんた
ファンタジー
「今日中に出ていけ! 半年も家賃を滞納してるんだぞ!」
現代日本にダンジョンとスキルが存在する世界。
渋谷で錬金術師として働いていた裕真は、研究に没頭しすぎて店舗の家賃を払えず、ついに追い出されるハメになった。
私物と素材だけが残された彼に残された選択肢は――“現地販売”の行商スタイル!
「マスター、売ればいいんですよ。死にかけの探索者に、定価よりちょっと高めで」
提案したのは、裕真が自作した人工精霊・ユミだ。
家事万能、事務仕事完璧、なのにちょっとだけ辛辣だが、裕真にとっては何物にも代えがたい家族でありパートナーでもある。
裕真はギルドの後ろ盾、そして常識すらないけれど、素材とスキルとユミがいればきっと大丈夫。
錬金術のスキルだけで社会の荒波を乗り切る。
主人公無双×のんびり錬金スローライフ!
家の庭にダンジョンができたので、会社辞めました。
希羽
ファンタジー
都内のブラックIT企業で働く社畜・佐藤健太(27歳)。
手取り18万、残業100時間。唯一の資産は、亡き祖母から相続した郊外のボロ戸建てだけ。
「このまま死ぬのかな……」
そう絶望していたある夜、庭の物置の裏に謎の穴が出現する。
そこは、なぜか最弱モンスターしか出ないのに、ドロップアイテムだけは最高ランクという、奇跡のボーナスダンジョンだった。
試しにスライムを叩いたら、出てきた宝石の査定額はなんと――【1,000,000円】。
「……え、これ一個で、俺の年収の3分の1?」
スマホアプリで即換金、ドローン配送で手間いらず。
たった10分の庭仕事で5000万円を稼ぎ出した健太は、翌朝、上司に辞表を叩きつけることを決意する。
※本作は小説家になろうでも投稿しています。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)
犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。
意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。
彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。
そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。
これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。
○○○
旧版を基に再編集しています。
第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。
旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。
この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。
鑑定持ちの荷物番。英雄たちの「弱点」をこっそり塞いでいたら、彼女たちが俺から離れなくなった
仙道
ファンタジー
異世界の冒険者パーティで荷物番を務める俺は、名前もないようなMOBとして生きている。だが、俺には他者には扱えない「鑑定」スキルがあった。俺は自分の平穏な雇用を守るため、雇い主である女性冒険者たちの装備の致命的な欠陥や、本人すら気づかない体調の異変を「鑑定」で見抜き、誰にもバレずに密かに対処し続けていた。英雄になるつもりも、感謝されるつもりもない。あくまで業務の一環だ。しかし、致命的な危機を未然に回避され続けた彼女たちは、俺の完璧な管理なしでは生きていけないほどに依存し始めていた。剣聖、魔術師、聖女、ギルド職員。気付けば俺は、最強の美女たちに囲まれて逃げ場を失っていた。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる