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トラック乗りの女
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私がコンビニでバイトをしていたときのある真夜中の話です。
その人が現れたのは。
運送会社のユニフォーム姿だったのでトラック乗りのようだった。
トラック乗りが深夜のコンビニに現れるのはそれほど珍しい話ではない。が、そのトラック乗りがうら若い美女となると話は変わってくる。
どのくらいの美人かと言うと、某アイドルグループに紛れ込んで歌っていても一部のマニア以外は気づかないと思うレベルの美人である。
彼女が何故トラック乗りを選んだのかはよくわからない。美人のトラック乗りはコミュ症と相場は決まっていたが彼女にはそんな様子もない。アイドルグループにいてもおかしくないというのは雰囲気込みでなのだから。
その彼女は携帯トイレをふたつ買っていった。緊急事態に備えてということなのでしょう。大変なお仕事のようです。
ところで大容量1,000mlふたつ。
二回使うことを想定しているのか、1,000mlひとつだと溢れることを想定しているのか。
それから数日
また彼女がコンビニに現れた。
「お手洗いお借りします」
疑問系じゃない。断られるわけにはいかないという意志に彼女が切羽詰まっていることがわかる。
それでも近くにいた店長をスルーしてわざわざ私に耳打ちするような小声で言ったのは恥じらいなのだろう。
「黙って使っちゃって大丈夫ですよ」
私も小声で返す。
「ありがとう」
彼女は重そうな足取りでトイレに向かう。
急ぎ足だけど歩幅を取りたくないような。
ああ、彼女は相当トイレを我慢しているのだろうなと何となくわかった。
そして携帯トイレを結局使わなかったこともわかった。使いたくなかったのか使えなかったのか。
多分走行中に使うことは難しいと思う。殊に女性は。使うとすれば路肩に寄せてズボン下ろして、携帯トイレをおしっこが溢れないようにしっかりあてがってという感じでしょうか。
明るいうちには使いにくいような気がします。もう暗いけど。
ちなみにこの頃、例のウイルスの影響でトイレ禁止のコンビニが多かったんですよ。
彼女にとって不況よりもトイレ禁止の方が危険だったのでは。
そして、その日彼女はオムツを買っていった。赤ちゃん用だったけど、小柄な彼女なら履けそうです。
もちろん普通に彼女が子育て真っ最中という可能性もあるけど、何となく彼女が使うんだろうなぁと思った。
問題は吸水力。一回1,000ml以上の可能性もある彼女の我慢を重ねた末のおしっこを子供用オムツが受け止めきるのは難しそうである。
となると、早めに出してしまうか吸水しきれなくなる前に止めるしかない。
次の日も彼女がきた。
「お手洗いお借りして大丈夫?」
「はい、どうぞ」
その日は疑問系。切羽詰まった様子はなかった。けど、またオムツを買っていった。
その日のトイレ清掃のとき汚物入れにたっぷりおしっこを吸い込んで黄色く染まったオムツが捨ててあった。
その人が現れたのは。
運送会社のユニフォーム姿だったのでトラック乗りのようだった。
トラック乗りが深夜のコンビニに現れるのはそれほど珍しい話ではない。が、そのトラック乗りがうら若い美女となると話は変わってくる。
どのくらいの美人かと言うと、某アイドルグループに紛れ込んで歌っていても一部のマニア以外は気づかないと思うレベルの美人である。
彼女が何故トラック乗りを選んだのかはよくわからない。美人のトラック乗りはコミュ症と相場は決まっていたが彼女にはそんな様子もない。アイドルグループにいてもおかしくないというのは雰囲気込みでなのだから。
その彼女は携帯トイレをふたつ買っていった。緊急事態に備えてということなのでしょう。大変なお仕事のようです。
ところで大容量1,000mlふたつ。
二回使うことを想定しているのか、1,000mlひとつだと溢れることを想定しているのか。
それから数日
また彼女がコンビニに現れた。
「お手洗いお借りします」
疑問系じゃない。断られるわけにはいかないという意志に彼女が切羽詰まっていることがわかる。
それでも近くにいた店長をスルーしてわざわざ私に耳打ちするような小声で言ったのは恥じらいなのだろう。
「黙って使っちゃって大丈夫ですよ」
私も小声で返す。
「ありがとう」
彼女は重そうな足取りでトイレに向かう。
急ぎ足だけど歩幅を取りたくないような。
ああ、彼女は相当トイレを我慢しているのだろうなと何となくわかった。
そして携帯トイレを結局使わなかったこともわかった。使いたくなかったのか使えなかったのか。
多分走行中に使うことは難しいと思う。殊に女性は。使うとすれば路肩に寄せてズボン下ろして、携帯トイレをおしっこが溢れないようにしっかりあてがってという感じでしょうか。
明るいうちには使いにくいような気がします。もう暗いけど。
ちなみにこの頃、例のウイルスの影響でトイレ禁止のコンビニが多かったんですよ。
彼女にとって不況よりもトイレ禁止の方が危険だったのでは。
そして、その日彼女はオムツを買っていった。赤ちゃん用だったけど、小柄な彼女なら履けそうです。
もちろん普通に彼女が子育て真っ最中という可能性もあるけど、何となく彼女が使うんだろうなぁと思った。
問題は吸水力。一回1,000ml以上の可能性もある彼女の我慢を重ねた末のおしっこを子供用オムツが受け止めきるのは難しそうである。
となると、早めに出してしまうか吸水しきれなくなる前に止めるしかない。
次の日も彼女がきた。
「お手洗いお借りして大丈夫?」
「はい、どうぞ」
その日は疑問系。切羽詰まった様子はなかった。けど、またオムツを買っていった。
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