オシッコラム

進化の中のおしっこ

おもらし

おしっこを愛する閲覧者諸兄姉にこれは朗報か否か良くわからない話にはなるが
人間の赤ちゃんはおもらしをする。
幼児でも割とする。
哺乳類の中でもとりわけ未熟児スタートをしてしまう人間の赤ちゃんはできないことが多い。

自力で歩くどころか、親にしがみついていることすらできない。
本能によるオートモードでできることが少なく、学習によるマニュアルモードの動きが非常に少ない。

とはいえ、人間の赤ちゃんはオートモードで可能だが、他の哺乳類の赤ちゃんではできないものもある。
その一つがおもらしである。

人間もトイレトレーニングはする事になると思われるが、おしっこの出し方自体がわからない子はほとんどいないかと思われる。
これが猫だと、赤ちゃんネコはどこにどう力を入れればおしっこを出せるかわからない。母猫に舐めて貰って何とか出せる。
教えて貰えなければ、おしっこの出し方をわからないまま死んでしまうという。

その代わりトイレトレーニングは比較的簡単らしい。

意外と面白い話なのではと思う。
おしっこを出すという行為がマニュアル操作の猫は使って縄張り作ったり、プロポーズしたりと人間と比べおしっこを有効活用していると言える。

人間はおしっこを我慢する方法を学習するが猫は出す方法を学習する。
哺乳類は赤ちゃんのうちは本能でできない、その後学習で身につけマニュアルモードで行うことの方が、大人になってから得意になる傾向がある。

例えばアザラシの赤ちゃんは泳げない。
人間の赤ちゃんでも浮くし、猫や犬も泳ぐ。が、どれだけ訓練しても、人間はアザラシ程上手く泳げない。

これと似たようなことがおしっこを出すという行為でも起きていると言えると考えられる。
基本的に人間はおしっこを中断するという芸当はできない。一瞬止めるくらいならできる方も多いだろうが、おしっこを中断して会議に参加するというようなことはできない。
自信のある方は試して自己責任で試してみて頂ければ幸いだが、犬や猫が容易にできることが人間にはできない。

人間にとって本来おしっこをコントロールすることはあまり価値がないということと思われる。