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気が付けば平原
指名依頼をクリアしよう〜牛乳編その2
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「残ってもらって悪かったな。」他の冒険者達はカードを受け取って早々に退室して言ったところでギルマスが声を掛けてきた。
「いいえ。このあと王都を出る用意をする為に商店街や市場を巡ろうかと思っていたところなので」と答えると
「じつはカードの更新の際の名前が変更になっていたという事と、新たな機能で本来のレベルとHPとMPの値が全く違った事について教えてほしいのだが」と新しいカードと古いカードをテーブルの上に並べて違う箇所を示して来た。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
古いカード
ジークフリート・ミ・アストロ
Lv10
HP:1300/1300
MP:350/350
スキル
鑑定Lv2
翻訳Lv3
威圧
テイムLv5
生活魔法
水魔法Lv3
風魔法Lv3
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
新しいカード
ジーク
Lv15
HP:5000/5000
MP:6000/6000
スキル
鑑定Lv2
翻訳Lv3
威圧
テイムLv10
隠蔽
空間掌握 MAP、無限収納、転移(未発動・Lv20で発動)
身体強化
生活魔法
水魔法Lv3
風魔法Lv3
契約獣
グリフォンのシルク
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「まずは名前のちがいですが、この度家をだされました。だから、ただのジークに変更させて頂いております」と答えると
「家名を棄てて名前も変更。という事はアストロ家についての噂話は本当だったのだな」とミントさんとギルマスが顔を見合わせて頷いていた。
「一体どんな噂ですか?」と聞くと、
「何処の貴族でも普通は11歳から冒険者登録に来て従者を使いながらレベル上げをするのが普通なのだが、アストロ家だけは平民と同じ8歳から街の雑用などをして、レベルを上げていく。11歳の時にHPとMPそれぞれ1500無ければそのまま平民として生活させる。有れば貴族の学校に通わせて更に上のレベルにさせる。現実におまえの兄達は学校を卒業して官僚や騎士になっているだろ」
「たしかに、兄達はみなそれなりの地位に就いています。わたしのレベルも昨日11歳になった時点で計測した結果は古いカードに記された状態です。これを見て父上はわたしに「家名は名乗ってはいけない」と言って家を出されました。」と答えると
「そんな。でも基本は平民と同じ8歳から学んでいるから追放しても生きていけるということですか?」とミントさんが聞いてきたので
「そうだと思います。現に今までにも4~5人は同じ状態で冒険者をされている方や、商人になっている方がいると聞きました」と以前祖父に聞いた話をした。
「なるほど。それが噂の根元だったのか。で?この新しいカードに載っているレベルとHPとMPの値といままで見れなかったスキルが載っているのは?」
「ここに【隠蔽】とでていますよね、。これは本来のレベルと値やスキルを隠しておきたい時に作動するものです。どうやら、ぼくはこれを常時作動させていたみたいです。ゆえに簡単な装置だと【隠蔽】が作動して本来より数値が低かったと思われます。ちなみにこのイベントリはどうやら時間と容量無制限の収納らしいです」と答えた。
「そうか。しかし、お前のイベントリの性能はレアな為にふつうのイベントリを持っている人よりも誘拐などが起きかねん。隠蔽を使って隠しておけ。パーティを組む時は俺が吟味してやりたいのだが、王都を出るんだよな」
「ハイ。数日中には伯父のもとに身を寄せようかと」
「ではそれまでに信頼の置ける仲間を見つくろっておこう。ところでジーク、牛乳というものを知っているか?」と聞かれたので
「はい野牛からたまに手に入る物ですよね」と答えると
「お前を指定して依頼が来ているんだ。それも大樽5本分だ、おまえに運ばせるには多すぎるので躊躇していたのだがナルホド、イベントリを使うのだな。しかしながら、ビッグホーンはなかなか捕まえられないのだが…」
「大丈夫。テイムを使ってお願いしてきます」と言って早速部屋を出ようとしたら
「では、その前にこの水晶球に新しい方のカードをかざしてもらえますか?」とミントさんがいうので水晶球にカードをかざして依頼を受け取った。
「おい。 ビックホーンのいる場所はわかるのか?」とギルマスが聞くので
「知っていますよ。この時期、 ビックホーンは王都の南1ノエルぐらいの所に集まって来ているので、夕方には帰ります」と答えて部屋を出ると他の冒険者に目もくれず真っすぐ営門を目指して走っていった。
「いいえ。このあと王都を出る用意をする為に商店街や市場を巡ろうかと思っていたところなので」と答えると
「じつはカードの更新の際の名前が変更になっていたという事と、新たな機能で本来のレベルとHPとMPの値が全く違った事について教えてほしいのだが」と新しいカードと古いカードをテーブルの上に並べて違う箇所を示して来た。
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古いカード
ジークフリート・ミ・アストロ
Lv10
HP:1300/1300
MP:350/350
スキル
鑑定Lv2
翻訳Lv3
威圧
テイムLv5
生活魔法
水魔法Lv3
風魔法Lv3
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新しいカード
ジーク
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HP:5000/5000
MP:6000/6000
スキル
鑑定Lv2
翻訳Lv3
威圧
テイムLv10
隠蔽
空間掌握 MAP、無限収納、転移(未発動・Lv20で発動)
身体強化
生活魔法
水魔法Lv3
風魔法Lv3
契約獣
グリフォンのシルク
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「まずは名前のちがいですが、この度家をだされました。だから、ただのジークに変更させて頂いております」と答えると
「家名を棄てて名前も変更。という事はアストロ家についての噂話は本当だったのだな」とミントさんとギルマスが顔を見合わせて頷いていた。
「一体どんな噂ですか?」と聞くと、
「何処の貴族でも普通は11歳から冒険者登録に来て従者を使いながらレベル上げをするのが普通なのだが、アストロ家だけは平民と同じ8歳から街の雑用などをして、レベルを上げていく。11歳の時にHPとMPそれぞれ1500無ければそのまま平民として生活させる。有れば貴族の学校に通わせて更に上のレベルにさせる。現実におまえの兄達は学校を卒業して官僚や騎士になっているだろ」
「たしかに、兄達はみなそれなりの地位に就いています。わたしのレベルも昨日11歳になった時点で計測した結果は古いカードに記された状態です。これを見て父上はわたしに「家名は名乗ってはいけない」と言って家を出されました。」と答えると
「そんな。でも基本は平民と同じ8歳から学んでいるから追放しても生きていけるということですか?」とミントさんが聞いてきたので
「そうだと思います。現に今までにも4~5人は同じ状態で冒険者をされている方や、商人になっている方がいると聞きました」と以前祖父に聞いた話をした。
「なるほど。それが噂の根元だったのか。で?この新しいカードに載っているレベルとHPとMPの値といままで見れなかったスキルが載っているのは?」
「ここに【隠蔽】とでていますよね、。これは本来のレベルと値やスキルを隠しておきたい時に作動するものです。どうやら、ぼくはこれを常時作動させていたみたいです。ゆえに簡単な装置だと【隠蔽】が作動して本来より数値が低かったと思われます。ちなみにこのイベントリはどうやら時間と容量無制限の収納らしいです」と答えた。
「そうか。しかし、お前のイベントリの性能はレアな為にふつうのイベントリを持っている人よりも誘拐などが起きかねん。隠蔽を使って隠しておけ。パーティを組む時は俺が吟味してやりたいのだが、王都を出るんだよな」
「ハイ。数日中には伯父のもとに身を寄せようかと」
「ではそれまでに信頼の置ける仲間を見つくろっておこう。ところでジーク、牛乳というものを知っているか?」と聞かれたので
「はい野牛からたまに手に入る物ですよね」と答えると
「お前を指定して依頼が来ているんだ。それも大樽5本分だ、おまえに運ばせるには多すぎるので躊躇していたのだがナルホド、イベントリを使うのだな。しかしながら、ビッグホーンはなかなか捕まえられないのだが…」
「大丈夫。テイムを使ってお願いしてきます」と言って早速部屋を出ようとしたら
「では、その前にこの水晶球に新しい方のカードをかざしてもらえますか?」とミントさんがいうので水晶球にカードをかざして依頼を受け取った。
「おい。 ビックホーンのいる場所はわかるのか?」とギルマスが聞くので
「知っていますよ。この時期、 ビックホーンは王都の南1ノエルぐらいの所に集まって来ているので、夕方には帰ります」と答えて部屋を出ると他の冒険者に目もくれず真っすぐ営門を目指して走っていった。
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