気が付いたら異世界領主〜ドラゴンが降り立つ平原を管理なんてムリだよ

魔の森へ

まさかの水浴び？

sideジーク

川の側に移動したビッグホーンたちを追って僕は川へ移動してみると、子供のビッグホーンたちと人間の子供たちが川の中に入って戯れているのが目に入ってきた。

「今向こうでエドたちが移住先などを話しているんですが、いったいこの状態は？」
《我々がきたときは岩陰などに隠れていたらしいのだが、川原でまどろんでいると側に来てあっという間にあの状態だ。大人の我々が履いていくと大変なことになるからな、ここで傍観だ》
「そうでしたか。ちなみに他の人間の大人は？」
《そこに一人いるだけだ》
そう言われてよくよくみると１7～8の青年が子供達を見守っていた

「こんにちわ。私は冒険者のジークと申します。突然これだけのビッグホーンを連れてきまして申し訳ございません。他の方々は村の方に戻ったようですが、子供たちと一緒に遊ばせていただきましてありがとうございます」

「いんや気にすんな。俺はこいつらと話がしたくてここにいるだけだ」
「お名前をお伺いしてよろしいですか？」
「ああ。クロードという」
「クロードさん。ありがとうございます。ところで、今私がビッグホーンと話していたのが聞こえていました？」
「まあなんとなくな。あそこの仔牛達はストレートに聞こえてくる」
「もしよかったら鑑定をさせていただいてよろしいでしょうか」
「いいも悪いも見たってどこにでもいる村人だぞ」
「いいえこれだけ仔牛の会話が分かるのですからぜひさせてください。料金を心配されているのなら私のスキルなので大丈夫です」
そう言ってクロードの鑑定をすると、テイマーのスキルがLv１と出ていた
「すごい！テイマーのスキルをお持ちだったみたいです。このままあなたに彼等の世話をお願いしてよろしいでしょうか」
「なんだそのテイマーってのは？」
「はい魔物使いのことで、今回はビッグホーンを仲間にすることができる状態まではいきませんが、きちんと世話をしながら交流すればLvも少しずつ上がっていきます。僕らがいつまでもここにいられるわけでもないので、お願いしたいのですがよろしいでしょうか」
「しかたがない、領主様にはきちんと話してくれよ。あと契約についてきちんと教えてくれ」
「わかりました。もう少ししたら領主様達がこちらに来られると思いますので、その時話しましょう」
そう言って二人で子供達が戯れているのを見守った