クロスリンク

浅貴るお

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クロスⅡ 交差する運命の決別 第1話

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 初めてのテレビ出演が終わった。凄い充実感があった。
 その後、デビューシングルを出す。
 売上は10位圏内をうろちょろし、まずまずの成績と言えた。 
 セカンド、サードシングルも1位とまでは行かないが、スマッシュヒットを記録した。
 デビューシングルをリリースしてから半年後、ファーストフルアルバムを出した。
 ファーストアルバムは10万枚売り上げ、知名度が上がり、俺たちの名は、ある程度世間に認知されるようになった。
 アルバムが売れて嬉しかった。俺たちがプロミュージシャンとして認められてると感じて。
 ファーストアルバムを出してから半年間で、フォース、フィフス、シックスシングルを出した。
 3枚ともスマッシュヒット。各10万枚を超えた。
 シックスシングルを出した後、すぐに、セカンドフルアルバムを出した。
 これが、1週間で20万枚売り上げの大ヒットになった。
 そうして、俺たちはヒットメーカーの仲間入りを果たし、世間から確実に認知されるようになる。 
 それから半年間に2枚のシングルを出す。
 セブン、エイトシングルとも10万枚を超えるスマッシュヒット。
 だが、シングルの売り上げとアルバムの売り上げの差が激しかった。
 アルバムは馬鹿売れしたが、シングルはそうはいかなかったからだ。
 ヒットはするが、スマッシュヒット。アルバムみたく大ヒットとまでは、いかなかった。
 そこで、どうするか俺はアイツと相談する。
 そうして生まれたのが、ストーリーになる3部作。
 3ヶ月連続でシングルリリースした。
 それが大当たりした。
 各自30万枚を超える大ヒットを出したのだ。
 その秋には、サードフルアルバムを出し、過去最大の大ヒットを為し遂げる。
 そのおかげで、年末に初の紅白が出演が決まる。
 俺たちは人気アーティストだと思った。
 順風満帆だった。しかし、紅白当日歌い終えた後、アイツが衝撃的な言葉を言った。
「僕たちは、来年の3月をもって活動を休止します」
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