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「風呂。先に入るか?」
清の問いに、光希の腹が鳴った。光希は清を見上げる。
「お腹、すいた」
「あー…そうだな。先に、食うか」
清は枕元にあったテレビを手に取った。据え置きのテレビよりも小さいそれを操作すると、いくつか料理の写真が出てきた。スマホよりも大きいがスマホのようだ。待っていれば料理が来るそうだ。
「大きい、すまほ」
「タブレットだよ。変なとこ押すなよ」
光希はタブレットを持ち上げたり傾けたりしながら画面がついたり消えたりするのを眺めていた。
料理が運ばれて、テーブルに朝食が並んだ。清のものとは少し内容が違う。光希は両手を合わせた。祈りを口にしていると、清に手を払われる。
「そんなのいいからさっさと食えよ。いただきます」
清はパチンと両手を合わせただけでさっさと食事を始めてしまう。光希も清に倣って、改めて手を合わせた。
「いただきます」
光希はパンをちぎって口に入れる。清と並んで食事をするのは初めてだ。豪快に口に運んでいく清の食べっぷりは清々しい。光希は、笑ってしまった。
「一緒にご飯、楽しいね」
光希の言葉に、清の眉間に皺が寄る。光希は自分の皿からプチトマトを摘み上げた。
「清、あげる。美味しいよ、トマトだよ」
「見りゃわかるわ。嫌いなモンを俺に押し付けてるだろ」
光希は笑った。バレてしまった。食事中に会話をし、普段なら行儀が悪いと言われてしまう行為が楽しい。清は不機嫌な顔をしながら光希のトマトを指ごと食べてしまった。指先を舌で掬われて、くすぐったくてまた笑ってしまう。
「清、僕も。ぐちゃぐちゃ卵食べる」
「ぐちゃぐちゃ…言い方あるだろ」
光希は清の皿の中の炒り卵を指さして口を開けた。スプーンで掬われた卵が光希の口に運ばれてくる。光希が目測を誤って少し零してしまった。
「あ、」
口の端からとろりと卵が落ちていく。舌で追いかけたが間に合わなかった。卵が顎を伝っていく。
ぬるりと顎から唇に向けて何かが這った。光希の目の前に清の顔がある。唇を舌でなぞられて光希は口を開けた。清の温かい舌が、光希の口の中を丹念に舐っていく。光希も答えるように清の口の中に舌を差し込む。清の歯の形を一つ一つ確認する。鋭く大きな犬歯はまるで狼のようだ。
気づけば光希は清の膝の上に向き合って座らされていた。長い時間舌を絡め合う。光希の尻に硬いものが押しつけられる。光希は胸元を這う清の手を握った。
「きよ、し…ご飯、食べた、い」
光希の下半身は反応している。しかし今は空腹を満たしたい。荒い呼吸を繰り返す清に、光希は座っていた椅子に戻された。
「食ったら、風呂、入るぞ」
清は光希の太ももを握る。股間に近い部分で、光希は体を震わせながら頷いた。
食事を終えて、光希は清に抱えられて風呂場に向かった。
「俺が、洗ってやる。準備も俺がしてやる。光希、何するか、わかるか?」
「うん」
清の股間はずっと張り詰めている。きっとダイベンシャ様としていたあれを、『お勤め』をしたがっている。体を洗われながら、光希ははしたない声を上げた。受け入れる準備をされて、光希は清が抱く側なのだと知った。
ダイベンシャ様との行為はますます苦痛だっただろうと思う。
光希は見ていた。いつも、行為を。なにをどうするのかわかる。これからどうなるかもわかる。清は光希を抱き上げてベッドに向かう。ベッドに放られて、すぐさま清が被さってくる。清と光希は再び口づけ合う。
「み、つき…あれは、俺が、されてた。ずっと、ずっとだ。俺の、言うこと、わかるよな?」
「う、ん…、僕、ごめ、なさい、見てる、だけ…ごめん、な、さ…あ、あっ!」
体を這う清の唇に光希は反応してしまう。話せるうちに話さなければ、と、光希は口を開く。
「きよ、し、の、あっ、好きっ…好きに、して…んぁあっ!」
今まで見て見ぬふりをした。清は沢山、辛かった。清の辛さを少しでも受け止めてあげたい。
光希は清に体を委ねた。
「あ、も、だめ、いく、いっちゃ、」
「いい、イけ、いっぱい」
「だめ、ごめん、なさ、ごめ、にゃっ、しゃい、ぃっ、~~~っ」
光希は悲鳴のような声を上げて何度も果てた。
清の問いに、光希の腹が鳴った。光希は清を見上げる。
「お腹、すいた」
「あー…そうだな。先に、食うか」
清は枕元にあったテレビを手に取った。据え置きのテレビよりも小さいそれを操作すると、いくつか料理の写真が出てきた。スマホよりも大きいがスマホのようだ。待っていれば料理が来るそうだ。
「大きい、すまほ」
「タブレットだよ。変なとこ押すなよ」
光希はタブレットを持ち上げたり傾けたりしながら画面がついたり消えたりするのを眺めていた。
料理が運ばれて、テーブルに朝食が並んだ。清のものとは少し内容が違う。光希は両手を合わせた。祈りを口にしていると、清に手を払われる。
「そんなのいいからさっさと食えよ。いただきます」
清はパチンと両手を合わせただけでさっさと食事を始めてしまう。光希も清に倣って、改めて手を合わせた。
「いただきます」
光希はパンをちぎって口に入れる。清と並んで食事をするのは初めてだ。豪快に口に運んでいく清の食べっぷりは清々しい。光希は、笑ってしまった。
「一緒にご飯、楽しいね」
光希の言葉に、清の眉間に皺が寄る。光希は自分の皿からプチトマトを摘み上げた。
「清、あげる。美味しいよ、トマトだよ」
「見りゃわかるわ。嫌いなモンを俺に押し付けてるだろ」
光希は笑った。バレてしまった。食事中に会話をし、普段なら行儀が悪いと言われてしまう行為が楽しい。清は不機嫌な顔をしながら光希のトマトを指ごと食べてしまった。指先を舌で掬われて、くすぐったくてまた笑ってしまう。
「清、僕も。ぐちゃぐちゃ卵食べる」
「ぐちゃぐちゃ…言い方あるだろ」
光希は清の皿の中の炒り卵を指さして口を開けた。スプーンで掬われた卵が光希の口に運ばれてくる。光希が目測を誤って少し零してしまった。
「あ、」
口の端からとろりと卵が落ちていく。舌で追いかけたが間に合わなかった。卵が顎を伝っていく。
ぬるりと顎から唇に向けて何かが這った。光希の目の前に清の顔がある。唇を舌でなぞられて光希は口を開けた。清の温かい舌が、光希の口の中を丹念に舐っていく。光希も答えるように清の口の中に舌を差し込む。清の歯の形を一つ一つ確認する。鋭く大きな犬歯はまるで狼のようだ。
気づけば光希は清の膝の上に向き合って座らされていた。長い時間舌を絡め合う。光希の尻に硬いものが押しつけられる。光希は胸元を這う清の手を握った。
「きよ、し…ご飯、食べた、い」
光希の下半身は反応している。しかし今は空腹を満たしたい。荒い呼吸を繰り返す清に、光希は座っていた椅子に戻された。
「食ったら、風呂、入るぞ」
清は光希の太ももを握る。股間に近い部分で、光希は体を震わせながら頷いた。
食事を終えて、光希は清に抱えられて風呂場に向かった。
「俺が、洗ってやる。準備も俺がしてやる。光希、何するか、わかるか?」
「うん」
清の股間はずっと張り詰めている。きっとダイベンシャ様としていたあれを、『お勤め』をしたがっている。体を洗われながら、光希ははしたない声を上げた。受け入れる準備をされて、光希は清が抱く側なのだと知った。
ダイベンシャ様との行為はますます苦痛だっただろうと思う。
光希は見ていた。いつも、行為を。なにをどうするのかわかる。これからどうなるかもわかる。清は光希を抱き上げてベッドに向かう。ベッドに放られて、すぐさま清が被さってくる。清と光希は再び口づけ合う。
「み、つき…あれは、俺が、されてた。ずっと、ずっとだ。俺の、言うこと、わかるよな?」
「う、ん…、僕、ごめ、なさい、見てる、だけ…ごめん、な、さ…あ、あっ!」
体を這う清の唇に光希は反応してしまう。話せるうちに話さなければ、と、光希は口を開く。
「きよ、し、の、あっ、好きっ…好きに、して…んぁあっ!」
今まで見て見ぬふりをした。清は沢山、辛かった。清の辛さを少しでも受け止めてあげたい。
光希は清に体を委ねた。
「あ、も、だめ、いく、いっちゃ、」
「いい、イけ、いっぱい」
「だめ、ごめん、なさ、ごめ、にゃっ、しゃい、ぃっ、~~~っ」
光希は悲鳴のような声を上げて何度も果てた。
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