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5章:獣王国(解決編)
episode 65 獣王からの褒美。
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次の日の朝、僕の部屋に獣王国の兵士がやって来て書状を手渡し、「こちらは王からです」と告げると直ぐに持ち場へと帰ってしまった。
僕はその書状を読んだ。「なるほど…」と小さく呟いて直ぐに準備を始めた。
◇ここは獣人王国の王城◇
「ノル・アルフォードです。
王デルタロスより書状をもらい参上しました。」
手にした王家の刻印が刻まれた書簡を門兵に見せると彼らは直ぐに道を開けた。
「ノル殿、王がお待ちです。
王の間へ進んで下さい!」
「はい、ありがとうございます!」
長い廊下を歩いて行くと扉の前に二人の獣人兵がガッチリと守っていた。
「王がマッテル……」
重厚な扉を強靭な腕力でゆっくりと開く。
中に入ると「おっ、待っとったでぇ!」と元気のイイ声で話しかけてくる女性がいた。
「レベッカ!?」と僕が驚いていると、クスッと彼女は笑って見せた。
今までとは違いピンクの華やかなドレスを見に纏った姿はまさに王女だ。
「その姿……やっぱり王女だね!」
「やっぱりて……当たり前やぁ!ホンマにお姫様なんやでぇ~♪」
ここに来て数日、僕たちは頼まれた仕事をしていたからお姫様であるレベッカとは行動を共にしていなかった。
「良くぞ来たな、ノルよ。」と圧を感じさせる低音の声が響く。
「デルタロス王、招待に応じて参上しました」
「ふむ、ノルよ──この度の働き実に見事だった」
それから砦の出来について満足のいく形だったことや完成の手際良さに礼を述べたデルタロス王は満足そうな笑みを浮かべていた。
「見合った褒美が思い浮かばんのだが、そなたは何を望む?」
そんなことを言われても困る……僕は正直に言って褒美に興味はない。
むしろ、異文化に触れられたし、街の人にも良くしてもらっていたからそれで満足だった。
「いや、褒美はいりませんよ?」
「欲がないのう……」と不意に横にいたレベッカに視線が向いた。
「何やぁ、父上?」
「我が娘レベッカは見ての通り人間だ。この子は孤児だったのを拾って育てた。
お飾りの姫にならぬように教養を身につけさせて気付けば商売にも顔が知られるようになった。」
確かに美人で獣ぽっさが無いなぁ~とは思っていたけど……孤児だったなんて──意外だ。
「その自慢の我が娘をノル……君がもらってくれないか?」
「……………………はぁい?」
王の言葉にそこにいた関係者全員が固まった。
──もちろん、当事者二人は呆気に取られていた。
「な……な、何をおっしゃるのですか父上!?」
顔を赤らめながら彼女は言った。
「ノル殿はすでにエリーナ姫と結婚されてますよ?」
お互いに急に始まったお見合いっぽい流れにアタフタしつつ、彼女のアシストに内心では感謝しながら説得できることを僕は祈っていた。
僕はその書状を読んだ。「なるほど…」と小さく呟いて直ぐに準備を始めた。
◇ここは獣人王国の王城◇
「ノル・アルフォードです。
王デルタロスより書状をもらい参上しました。」
手にした王家の刻印が刻まれた書簡を門兵に見せると彼らは直ぐに道を開けた。
「ノル殿、王がお待ちです。
王の間へ進んで下さい!」
「はい、ありがとうございます!」
長い廊下を歩いて行くと扉の前に二人の獣人兵がガッチリと守っていた。
「王がマッテル……」
重厚な扉を強靭な腕力でゆっくりと開く。
中に入ると「おっ、待っとったでぇ!」と元気のイイ声で話しかけてくる女性がいた。
「レベッカ!?」と僕が驚いていると、クスッと彼女は笑って見せた。
今までとは違いピンクの華やかなドレスを見に纏った姿はまさに王女だ。
「その姿……やっぱり王女だね!」
「やっぱりて……当たり前やぁ!ホンマにお姫様なんやでぇ~♪」
ここに来て数日、僕たちは頼まれた仕事をしていたからお姫様であるレベッカとは行動を共にしていなかった。
「良くぞ来たな、ノルよ。」と圧を感じさせる低音の声が響く。
「デルタロス王、招待に応じて参上しました」
「ふむ、ノルよ──この度の働き実に見事だった」
それから砦の出来について満足のいく形だったことや完成の手際良さに礼を述べたデルタロス王は満足そうな笑みを浮かべていた。
「見合った褒美が思い浮かばんのだが、そなたは何を望む?」
そんなことを言われても困る……僕は正直に言って褒美に興味はない。
むしろ、異文化に触れられたし、街の人にも良くしてもらっていたからそれで満足だった。
「いや、褒美はいりませんよ?」
「欲がないのう……」と不意に横にいたレベッカに視線が向いた。
「何やぁ、父上?」
「我が娘レベッカは見ての通り人間だ。この子は孤児だったのを拾って育てた。
お飾りの姫にならぬように教養を身につけさせて気付けば商売にも顔が知られるようになった。」
確かに美人で獣ぽっさが無いなぁ~とは思っていたけど……孤児だったなんて──意外だ。
「その自慢の我が娘をノル……君がもらってくれないか?」
「……………………はぁい?」
王の言葉にそこにいた関係者全員が固まった。
──もちろん、当事者二人は呆気に取られていた。
「な……な、何をおっしゃるのですか父上!?」
顔を赤らめながら彼女は言った。
「ノル殿はすでにエリーナ姫と結婚されてますよ?」
お互いに急に始まったお見合いっぽい流れにアタフタしつつ、彼女のアシストに内心では感謝しながら説得できることを僕は祈っていた。
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