17 / 32
1章:妖精の森編
17. 旅立ち。
しおりを挟む
マーツとの待ち合わせの時刻にマーツは現れなかった。少しだけ長めに待ってみたけど、どうやら彼女は来ないらしい。
「やっぱり止められたかな」
ワタシは少しだけ、肩を落とすとヤマブキはそれを見て慰めようと足に擦り寄る。
「ヤマブキありがとう」
「きっと遅れてやって来るであろう」
ヤマブキの言っている様にもしかしたら事情ができて遅れてから追ってくるかもしれないって思うと少しだけ気が晴れた。
「そうだね…後から来るかもしれないね」
ワタシは妖精の村で知り得た情報からこの森の南西に人間が乗り捨てたボートがあるらしい。
それを使って川を渡り、隣の陸に降りれば新たな出会いがあるかもしれない。
予備で手に入れた薬草類を暇つぶしがてらに生成しておいて良かったよ…ポーション類を大量に作っておけば、いざって時に役に立つよね♪
それから村を出て言われた通りに南西に向かってゆっくりと歩いていくと水草が浮かぶ沼地が見えて来た。
「アレじゃない?」
「ボートが見えましたぞ!」
草ボーボーな状態の中にカモフラージュされているのを見つけた。しかし、何年も乗り捨てられいるけど……コレって動くよね?
「動くとイイなぁ……」
「動かし方は知っているのですかな?」
ボートなんて動かしたことないよ…免許持ってないし、前世でボートなんて……あれ?
「手コキ用ボートなのね?」
エンジン付きのボートと思っていたから拍子抜けしてしまった。
「ヤマブキ…コレならイケる!」
「大変そうだが、一人でできるモノなのですか?」
確かに手コキ用のボートも乗ったことない。
よくカップルが湖畔で貸しボートで優雅に乗っているイメージだったけど、彼女いないワタシは乗る機会なんて……ははは。
「きっと大丈夫だよ。やり方は知っているし!」
ボートに手をかけた時……後ろからマーツの声で呼ばれた気がして振り返るとそこに居たのは人間だった。
「人間!?妖精しかいない森に人間?」
「私です?」
見た目は明るい赤い髪のさらさらロングに青い瞳は確かにマーツだけど、背中の羽根や小さな体からして別人……いや、別種族になってるじゃん!?
「え……と…マーツ!?」
「そうなのです!準備に時間かけちゃったのです」
準備ってレベルじゃない!って思っていると人間の姿になっているマーツが説明を始めた。
「長老に話に行ったら人間の国に行くならって」
マーツは長老から【人間になる薬】をもらって使ったらしい……【妖精になる薬】を使うと元に戻るらしい。
「これなら人間に怯えずに動き回れます♪」
「マーツが来てくれて嬉しいよ♪」
二人はボートに乗り込むと協力してオールを漕ぎながら隣の陸地を目指して出発した。
「やっぱり止められたかな」
ワタシは少しだけ、肩を落とすとヤマブキはそれを見て慰めようと足に擦り寄る。
「ヤマブキありがとう」
「きっと遅れてやって来るであろう」
ヤマブキの言っている様にもしかしたら事情ができて遅れてから追ってくるかもしれないって思うと少しだけ気が晴れた。
「そうだね…後から来るかもしれないね」
ワタシは妖精の村で知り得た情報からこの森の南西に人間が乗り捨てたボートがあるらしい。
それを使って川を渡り、隣の陸に降りれば新たな出会いがあるかもしれない。
予備で手に入れた薬草類を暇つぶしがてらに生成しておいて良かったよ…ポーション類を大量に作っておけば、いざって時に役に立つよね♪
それから村を出て言われた通りに南西に向かってゆっくりと歩いていくと水草が浮かぶ沼地が見えて来た。
「アレじゃない?」
「ボートが見えましたぞ!」
草ボーボーな状態の中にカモフラージュされているのを見つけた。しかし、何年も乗り捨てられいるけど……コレって動くよね?
「動くとイイなぁ……」
「動かし方は知っているのですかな?」
ボートなんて動かしたことないよ…免許持ってないし、前世でボートなんて……あれ?
「手コキ用ボートなのね?」
エンジン付きのボートと思っていたから拍子抜けしてしまった。
「ヤマブキ…コレならイケる!」
「大変そうだが、一人でできるモノなのですか?」
確かに手コキ用のボートも乗ったことない。
よくカップルが湖畔で貸しボートで優雅に乗っているイメージだったけど、彼女いないワタシは乗る機会なんて……ははは。
「きっと大丈夫だよ。やり方は知っているし!」
ボートに手をかけた時……後ろからマーツの声で呼ばれた気がして振り返るとそこに居たのは人間だった。
「人間!?妖精しかいない森に人間?」
「私です?」
見た目は明るい赤い髪のさらさらロングに青い瞳は確かにマーツだけど、背中の羽根や小さな体からして別人……いや、別種族になってるじゃん!?
「え……と…マーツ!?」
「そうなのです!準備に時間かけちゃったのです」
準備ってレベルじゃない!って思っていると人間の姿になっているマーツが説明を始めた。
「長老に話に行ったら人間の国に行くならって」
マーツは長老から【人間になる薬】をもらって使ったらしい……【妖精になる薬】を使うと元に戻るらしい。
「これなら人間に怯えずに動き回れます♪」
「マーツが来てくれて嬉しいよ♪」
二人はボートに乗り込むと協力してオールを漕ぎながら隣の陸地を目指して出発した。
57
あなたにおすすめの小説
転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。
克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位
転生者のブルーノは絶大な力を持っていたが、その力を隠してダンジョンの荷役として暮らしていた。だが、教会の力で勇者を騙る卑怯下劣な連中に、レットドラゴンから逃げるための生贄として、ボス部屋に放置された。腐敗した教会と冒険者ギルドが結託て偽の勇者パーティーを作り、ぼろ儲けしているのだ。ブルーノは誰が何をしていても気にしないし、自分で狩った美味しいドラゴンを食べて暮らせればよかったのだが、殺されたブルーノの為に教会や冒険者ギルドのマスターを敵対した受付嬢が殺されるのを見過ごせなくて・・・・・・
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる