転生したら鎧だった〜リビングアーマーになったけど弱すぎるので、ダンジョンをさまよってパーツを集め最強を目指します

三門鉄狼

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第1章 大洞窟ダンジョン編

27 鉱山といえばトロッコ

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『ダークネス・ワーム
 平均HP:5437
 平均MP:154
 平均物理攻撃力:434
 平均物理防御力:231
 平均魔法攻撃力:21
 平均魔法抵抗力:18
 解説:洞窟に生息するワーム種。地中を掘り進み獲物を探す。HPが高いため、なかなか活動不能にできず。その間に食われてしまうこともあるので注意。』

         ◆◇◆◇◆

〈ふぅ…………〉
「やっと倒せた」

 俺とロロコは息をついた。

 目の前には、さっきまでビッタンバッタン暴れてたダークネスワーム。

 俺たちをここまで運んできてくれたやつだけど。
 全然地下に戻ってくれないんで、倒すしかなかった。

 広い空間に出ると、ワームはのたうちまわるだけだった。
 穴のなかではあんなに機敏だったのにな。

 俺のダンゴムシールド・カッターの攻撃とロロコの炎魔法で倒した。
 けっこう時間かかったけどね。

 HPが四桁中盤って!
 おかしいでしょ!
 そりゃ倒すのに時間もかかるわ!

 そうそう。
 ダークネスワームを倒したことで、レベルアップもしました。
 さっき倒した大ネズミたちの分もあるね。

『リビングアーマー LV.17 名前:なし
 HP:658/923(557/887)
 MP:354/598(329/553)
 物理攻撃力:201(185)
 物理防御力:197(176)
 魔法攻撃力:3(3)
 魔法抵抗力:3(3)
 スキル:霊体感覚、霊体操作
 称号:駆け出し冒険者、初級冒険者、魔物討伐者
 称号特典:魔力習得率アップLV.1、魔力変換率アップLV.1、恐怖耐性LV.3』

 あまり上がらなかったのは、ダークネスワームの魔力が少ないからだな。
 労力の割に合わないやつだな……。

 恐怖耐性のレベルが上がったけど、あとはそんなに変化なし。

 ってなわけで、レベルアップより、問題は俺たちの現状だな。

 ダークネスワームによって運ばれて、ようやくダンジョンを脱出し地上へ!

 ――と思ったでしょ?

 残念! まだ地下でした!
 ちくしょう!

 いま俺とロロコがいるのは、鉱山のなかみたいだ。

 そういや、ロロコたち人犬族は、鉱山で働かされてたって言ってたな。
 それがここなのか?

 俺たちが立ってる場所は、左が壁、右が崖になってる道だ。
 そこそこの広さはあるけど、ちょっと怖い。
 ぶっちゃけ、暴れまわるワームを倒したのはそういう理由もあった。

 で、道は目の前で途切れてて、深い谷底になってる。

 そこに、一台のトロッコと三本の線路があった。

 トロッコなんて初めて見たぜ。
 なんか、ゲームみたいでワクワクする。

 線路は三本とも、何もない洞窟の闇に向かって伸びている。
 先がどうなってるかは、俺にも見えなかった。

〈えっと、どれに乗ればいいのかな〉
「わからない」

 ロロコもトロッコの先を見て首をかしげてる。

「どれか一つは地上の出口に通じてるはず」
〈あ、じゃあ順番に乗ってきゃいいんじゃないか?〉
「でも、どれか一つが、途中で壊れてて真っ逆さま。大人たちが話してた」
〈さっさと撤去しちまえよその線路!〉

 いや、いずれ直して使うつもりだったのかもしれないけどさ!
 だったらせめて、通行止の札とかつけといてほしいぜ!

 うーん……。

 睨んだところで、どれが正解でどれが外れかはわからない。

〈こうなったら、トロッコには乗らずに、歩いていくしかないか?〉

 いや、待てよ。
 こういうときにあれを使えばいいんじゃないか?

 よいせっと。

「? 金属板、なにに使うの?」
〈ふっふっふ。ひょっとして、これで偵察ができないかと思ってな〉
「おお」

 そう。
 俺は兜の目線の位置から周りを見てる。
 けど、これって「人間がなかに入ってたらここに目があるから」なんだよね。
 人間だったときの俺の思い込みが、そこに視覚を作ってる、みたいな。

 でも、いまの俺の本体は霊体で、鎧パーツ自体に感覚があるわけじゃない。

 バラバラになった金属板を自分の身体として動かせちゃうくらいだしな。

 ってことは、その金属板に、視覚やら聴覚やらを生み出すことも可能なんじゃないか?

 ま、うまくいくかはわからんけど。
 試してみる価値はあるよね。

 というわけで、レッツ・トラーイ!

〈むぐぐぐぐぐ……〉

 目の前に浮かせた金属板に意識を集中する。
 兜についてる目をポンと前に移動させる、みたいなイメージだ。

〈ぬおおおおおお……!〉
「おお、がんばれ」

 目の前でロロコが応援してくれてる。
 いまは金属板が邪魔で、その姿が見えない。

〈うおおおおおおおおおお!〉

 ――うわぉ!?

 いきなり視界が揺れた!

 と思ったら、ロロコの顔が見えた。

〈――できた!〉

 すごい!
 なんだこれ!

 金属板がカメラのレンズで、その映像が視界の一部に見えている感じ。
 しかも金属板は自由自在に動かせる。

 こりゃ便利だ。

「うまくいった?」
〈おお! これで線路の先を探れるぜ!〉
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