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第4章 フィオンティアーナ編
152 リリカルマジカル、パワーアップします!
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どうも、リビングアーマーの俺です。
オークキングに頼まれ、天空塔ダンジョンのドラゴンをどうにかすることになった。
そのためにはドグラの手助けが必要だ。
ドグラはおそらくフィオンティアーナにいる。
あと、ゴブリン娘のラファも助けなきゃいけない。
そんなわけでフィオンティアーナに戻ることになった俺たち。
そこに、ポローナニアの代表者のおじさんから提案。
使わなくなった鎧を持っていっていいよ、というのだ。
俺はリビングアーマーなので、鎧の種類が強さに直結する。
もしいいのがあれば、ぜひそれに取り替えたいところ。
そんなわけで武器防具庫を見ていたところ。
アルメルが声を上げた。
「マジカルアーマーじゃないですかっ!」
なにそのファンシーな名前の防具。
アルメルが騒いでいるのは、ぱっと見ほかの鎧と同じだ。
この地域の鎧の特徴らしいエッチングによる細かい装飾が施されている。
ただ、その模様がほかのものよりすごい細かい。
しかもなんか文字みたいにも見える。
あと、なんかすごい魔力を発してるような気がする……。
〈マジカルアーマーってなんだ?〉
俺が問いかけると、アルメルは興奮した様子で話す。
「その名の通り魔法の術式が組み込まれた鎧です! 空気中の魔力を蓄積し、それを利用して、誰でも身につけるだけで魔法を使えるようにするんですよ。ふおおおお! まさか実在するとはっ!」
すごいテンションの上がりっぷりだ。
普段は『落ち着いたお姉さん』みたいな態度だけど。
こういうときは『工作大好きオタクドワーフ』になるよな。
〈そんなに珍しいものなのか?〉
「ええ。魔力の蓄積がネックなんですよね……上手に術式を組まないと、溜めた魔力で鎧が自壊してしまうので。かといって蓄積用の術式を組み込まずに使用者の魔力を利用することにすると、存在価値がないですし」
なるほど。
使用者が魔力を持ってる場合は、その使用者が魔法を使える可能性が高いもんな。
だったら、こんな鎧を着ないで、自分で魔法を発動したほうがいい。
……ん?
あのですね。
魔力があるのに、なぜか魔法が使えないっていう謎パラメータのやつがいましたよね?
リビタンっていうんですけどね!
〈よし、ちょっとそれ使ってみる〉
俺は部屋の端に保管されていたその鎧を引っ張り出すと、目の前に置いた。
そして意識を移動させる。
なんか久しぶりな気がするな。
ほっ、はっ!
ぐるっと視界が移動する。
さっきまで俺の身体だったチグハグ鎧が目の前に現れる。
ん?
うおお?
なんだこれ?
なんかすごい身体に力が漲ってくる感があるぞ。
栄養ドリンクのCMに出演している人みたい。
実際、栄養ドリンクであそこまでテンションあがんないと思うんだけど。
今の俺はあれになってる気がする。
〈ちょ、ちょっとそこ空けてくれるか?〉
ロロコやアルメルに言って目の前からどいてもらう。
その先に、剣とかの試し斬り用らしい的があった。
ちょっとあれを狙って魔法を放ってみよう。
〈…………〉
やり方は自然と頭に入ってきた。
なにしろ自分の身体だ。
手や足の動かし方が考えなくてもわかるようなものだった。
鎧の各部に溜まっている魔力を移動させて。
腕パーツに集めて。
指の部分に描かれた術式で変換して。
こんな感じかな。
〈発射!〉
最小の威力で魔力を放出する。
――キュイイイイイイイイイン……!
と高音が響き。
俺の指先に光が収束し。
次の瞬間。
――ヒュゴ……!
空気を引き裂くような音が響いたと思ったら。
的が一瞬で消失して。
その奥にあった壁が向こうへ吹き飛んだ。
――ドガゴオオンン!
――ガラガラガラ!
――ドガッシャアアアン!
「うわあああなんだ!?」
「オークがここまで攻めてきたのか!」
「オークがこんな攻撃できるか!」
「帝国の襲撃じゃないのか!」
隣のスペースにいたらしい人たちが大騒ぎになる。
え…………。
嘘でしょ……?
オークキングに頼まれ、天空塔ダンジョンのドラゴンをどうにかすることになった。
そのためにはドグラの手助けが必要だ。
ドグラはおそらくフィオンティアーナにいる。
あと、ゴブリン娘のラファも助けなきゃいけない。
そんなわけでフィオンティアーナに戻ることになった俺たち。
そこに、ポローナニアの代表者のおじさんから提案。
使わなくなった鎧を持っていっていいよ、というのだ。
俺はリビングアーマーなので、鎧の種類が強さに直結する。
もしいいのがあれば、ぜひそれに取り替えたいところ。
そんなわけで武器防具庫を見ていたところ。
アルメルが声を上げた。
「マジカルアーマーじゃないですかっ!」
なにそのファンシーな名前の防具。
アルメルが騒いでいるのは、ぱっと見ほかの鎧と同じだ。
この地域の鎧の特徴らしいエッチングによる細かい装飾が施されている。
ただ、その模様がほかのものよりすごい細かい。
しかもなんか文字みたいにも見える。
あと、なんかすごい魔力を発してるような気がする……。
〈マジカルアーマーってなんだ?〉
俺が問いかけると、アルメルは興奮した様子で話す。
「その名の通り魔法の術式が組み込まれた鎧です! 空気中の魔力を蓄積し、それを利用して、誰でも身につけるだけで魔法を使えるようにするんですよ。ふおおおお! まさか実在するとはっ!」
すごいテンションの上がりっぷりだ。
普段は『落ち着いたお姉さん』みたいな態度だけど。
こういうときは『工作大好きオタクドワーフ』になるよな。
〈そんなに珍しいものなのか?〉
「ええ。魔力の蓄積がネックなんですよね……上手に術式を組まないと、溜めた魔力で鎧が自壊してしまうので。かといって蓄積用の術式を組み込まずに使用者の魔力を利用することにすると、存在価値がないですし」
なるほど。
使用者が魔力を持ってる場合は、その使用者が魔法を使える可能性が高いもんな。
だったら、こんな鎧を着ないで、自分で魔法を発動したほうがいい。
……ん?
あのですね。
魔力があるのに、なぜか魔法が使えないっていう謎パラメータのやつがいましたよね?
リビタンっていうんですけどね!
〈よし、ちょっとそれ使ってみる〉
俺は部屋の端に保管されていたその鎧を引っ張り出すと、目の前に置いた。
そして意識を移動させる。
なんか久しぶりな気がするな。
ほっ、はっ!
ぐるっと視界が移動する。
さっきまで俺の身体だったチグハグ鎧が目の前に現れる。
ん?
うおお?
なんだこれ?
なんかすごい身体に力が漲ってくる感があるぞ。
栄養ドリンクのCMに出演している人みたい。
実際、栄養ドリンクであそこまでテンションあがんないと思うんだけど。
今の俺はあれになってる気がする。
〈ちょ、ちょっとそこ空けてくれるか?〉
ロロコやアルメルに言って目の前からどいてもらう。
その先に、剣とかの試し斬り用らしい的があった。
ちょっとあれを狙って魔法を放ってみよう。
〈…………〉
やり方は自然と頭に入ってきた。
なにしろ自分の身体だ。
手や足の動かし方が考えなくてもわかるようなものだった。
鎧の各部に溜まっている魔力を移動させて。
腕パーツに集めて。
指の部分に描かれた術式で変換して。
こんな感じかな。
〈発射!〉
最小の威力で魔力を放出する。
――キュイイイイイイイイイン……!
と高音が響き。
俺の指先に光が収束し。
次の瞬間。
――ヒュゴ……!
空気を引き裂くような音が響いたと思ったら。
的が一瞬で消失して。
その奥にあった壁が向こうへ吹き飛んだ。
――ドガゴオオンン!
――ガラガラガラ!
――ドガッシャアアアン!
「うわあああなんだ!?」
「オークがここまで攻めてきたのか!」
「オークがこんな攻撃できるか!」
「帝国の襲撃じゃないのか!」
隣のスペースにいたらしい人たちが大騒ぎになる。
え…………。
嘘でしょ……?
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