もう一度大怪盗目指す舞月の怪盗ライフ

#I

文字の大きさ
8 / 10
異世界を満喫しよう!

二人でお買い物(1)

しおりを挟む
「おはようございます。私の胸の中はよく眠れましたか?」


時刻は朝6時。昨日は9時に怪盗行為をして、そこから晩御飯を食べたので床に就いたのは11時過ぎ


まだ時差ボケはあるが、元々短眠者なので問題はない。疲れていれば泥のように眠る


疲れば溜まればその分、反動が大きくなるのは他人と変わりない。両極端ではある


「おはよう、離してほしいかな」


「イリスは胸が大好きではありませんか?」


「変態じゃないし、よく眠れるのは確かだけど…」

包み込まれる感覚と沈んでゆく感覚がとても心地よい。人肌の暖かさと胸の弾力が良かった。私も抱き枕にされたわけだが…


「ご飯買いに行こう。奢りだよ」


「ありがとうございます。それで今日は買い物に行く予定でしたよね?」


酔ったとはいえアルコール度数は10%以下、そして一本しか飲んでいない。記憶はある


本心を言えば、少しだけエクスとの約束を反故にしたかった。親しき仲にも礼儀ありというが、礼儀は薄れている


「わかってるよ。コンビニ行こ」


服、パーカーは貸してもらえたが下はスパッツだけ。一見何も履いていないように見える


家の外に出ると冷気で少し肌寒い。これで日中は30度近く行くというのだから信じられない。

陽光は立ちくらみをしそうなほど眩しい、これも夜の為だと考えると不思議と悪い気はしない


「異世界初食事は白米と家にあった作り置き?


「そうですね、商業施設には入ってないです」


「私はレタスサンドを食べたよ、絵にも残したし。何か一品エクスが好きそうなもの選んであげる」


食べ慣れた商品があるわけではない、完全に見た目で選ぶ。好みは分かれるが
味は店側が保証してくれるだろう


徒歩5分でコンビニに着いた。とてもアクセスしやすい

「ほら選んできな。飲み物もね」


「わかりました、一品選んでくださいね」


いつも変な時間にご飯を食べるのであまりお腹が空かない。1日のどこかでしっかり食べておかないと倒れてしまうので、朝はしっかり食べておく


今日のチョイスはサラダ、鶏胸肉


「エクスの分は……このフレンチトーストで!」


選び終わったところでエクスの元へ向かう

「エスク、持って来たよ。フレンチトースト」


軽めの良チョイス


「私もあなたの飲み物をとって来ました。牛乳です」


毎日飲んでも飽きない牛乳。魔法のドリンクである


「お会計しようか」


所持金がまた減っていく
35万→34万8000円(約)


「せっかくなのでイートインスペースで食べません?」


「了解」


イートインスペースに移動して椅子に座る。エクスが選んだものは、スープと微糖の缶コーヒー。フレンチトーストの甘さとスープの程よい酸味、そして缶コーヒーのほろ苦くも甘くコクのある味


「やはり朝食というのは特別な感じがして心が弾みます」


エクスが食事をするときは雰囲気が変わり、大人びた様に見える。早朝というフィルターもかかっており、とても優雅。
絵になっている。この絵に名をつけるのならば「至福のひと時」といったところか


「特別な感じはするね、旅行気分」


「ふふっ、贅沢ですね。旅も始まったばかりですよ」


「いつこの旅は終わるかな?」


「終わらせませんよ、簡単にはね」


怪盗をして心から笑い、馬鹿騒ぎできる日を心待ちにしている。だが今は平和すぎて怪盗であるという実感がない


「というか朝早くに空いてるとこって無いと思うよ?家で寝て時間潰す?」


「ショッピングモールまで少し遠いのでコンビニ出ますよ」


コンビニを出て歩き始めた

ほとんどの商業施設は10時から営業開始でショッピングモールまでの道のりが35分。そして時刻は7時半にもなっていない


「時間については問題ないですよ。ショッピングモールから少し歩いたところに宝石展があるのでそこへ行きましょう」


「美術館ってことだよね?」


「ええ、まあ」


エクスが宝石展へ行こうと言い出した
やはり宝石が気になるらしい


「宝石見てもあんまりはしゃいじゃダメだぞ」


「自分を棚に上げないでください」


「経験者は語る。注告したからね?」


いつもクールでいるエクスが我を忘れるということはあまりないが過去に数回、我を忘れているとことを目撃したので、ないとは言い切れない


「この世界に来たときはしゃぎませんでした?貴方なら絶対……」


「一人の時ははしゃいださ。でもエクスの前だから面子を保たなければならないんだ」


一人の時は松井さんに揶揄われた
エクスの前だと自然にクールが出てしまう。エクスの主でもあるので、この一面が出ることはおかしなことではない


「ほら、朝なのでテンションが低いといくことにしましょう。今日一日は自然体で楽しみますからね」


「はいはい分かったよー」


足早に美術館へ向かう












































しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

聖女を追放した国は、私が祈らなくなった理由を最後まで知りませんでした

藤原遊
ファンタジー
この国では、人の悪意や欲望、嘘が積み重なると 土地を蝕む邪気となって現れる。 それを祈りによって浄化してきたのが、聖女である私だった。 派手な奇跡は起こらない。 けれど、私が祈るたびに国は荒廃を免れてきた。 ――その役目を、誰一人として理解しないまま。 奇跡が少なくなった。 役に立たない聖女はいらない。 そう言われ、私は静かに国を追放された。 もう、祈る理由はない。 邪気を生み出す原因に目を向けず、 後始末だけを押し付ける国を守る理由も。 聖女がいなくなった国で、 少しずつ異変が起こり始める。 けれど彼らは、最後まで気づかなかった。 私がなぜ祈らなくなったのかを。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

異世界配信中。幼馴染みに捨てられた俺に、神々(視聴者)がコメントしてくるんだが。

葉月
ファンタジー
コルネ村で、幼なじみであり恋人でもあったユリアナと、ささやかな幸福を分かち合って生きていたロイド。 だがある日、ユリアナは女神の愛子として目覚め、国王の命により王都へと連れ去られる。 突然、日常を奪われ、運命に引き裂かれたロイドは、抗う術も持たぬまま、否応なく大きな流れへと呑み込まれていく。 これは、奪われたものを取り戻すため、そして理不尽な運命に抗おうとする、一人の少年の物語である。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

処理中です...