僕と介護の道

okaya

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僕と介護

        
 四月新しい出会いがある。今年で高校二年になった。僕が通う学校は少し変わっている。普通科、夜間定時制、通信制そして介護科。僕が通うのはその中の介護科だ。国家資格である介護福祉士免許取得を目指す科である。

国家資格を取得するため勉強に実習を三年間こなす。高校生としての一般授業の他に介護専門の座学、実習が加わるので一年生の時には苦労した。
この一年で人間的にも介護科に相応しく成長した気がする。
だから、これから入学する後輩たちの見本となるべく学校生活を送っている。




ーそれなのになぜか今僕は、校門の前で半裸で正座させられているー

 かれこれ十五分、他の生徒だけでなく、新入生たちにも醜態を晒している。
『聞いているのかバカものどもが!』
担任の多田先生のお叱りはいつにも増して頭に響く。

『学校の桜の木の下で花見をするだけでなく、野球拳をして半裸になるとはどういうことだ!』

『僕たちはその、桜を見ながらお菓子やジュースを飲んで、遊んでるところを新入生に見せれば、学校は楽しいところだよって思って欲しくて花見をしていただけです』

『花見は百歩譲っていい。ならなぜ野球拳をしてる』

『やだなー先生。花見といったら野球拳じゃないですか』
ここは、先生を落ち着かせるためにおちゃらけよう。

『そうそう。花見といったら野球拳だろ。常識だぜ先生』
悪友であるカントが応戦してくれた。
先生無言で腕を上げないで。

五人いた仲間たちに一発ずつ鈍い音と共にゲンコツが落ちた。すごい痛い。体罰で訴えるぞ鬼担任

『このまま、生徒指導室に来い!その間に俺は他の生徒たちの様子を見てくるから』

『はーい。』
花見物品を片付けながら各々準備する。

『準備できました。』

『おう。準備できたか。なら行・・・なぜ服を着てない』

『ジュースやらお菓子で汚れたので仕方なく』

『この大バカものがー』
反省文書くことになったが仕方ない。


一限目が始まる前に僕たち五人は教室に戻っていた。後ろから明るい女の子達の声が聞こえてきた

『まーたバカやったんだって?懲りないよね』

『あんまり先生を怒らせない方がいいですよ?』

『バカとは心外だな。僕たちはただ新入生を楽しませようとしただけだよ』

『そうだぞ。阿部に遠藤。俺はコイツと違ってバカではないからな』

『ちょっと待って。僕だけがバカってひどくない?』
そんな話をしてたら、チャイムが鳴った。チャイムが鳴り終わった後すぐに教壇の前に誰か立っている。多田先生だ。

『チャイムなり終わったぞ席につけ』
多田先生の声が教室に響く、声が聞こえてきてから皆は各々席につく。

『これから二週間後から始まるデイサービス実習について話するからな』


デイサービス実習初めての介護実習だ。四人一組になって各デイサービスで五日間実習する。
『初めての実習だから、みんなも緊張すると思うが、まずは介護施設を知ってくること、コミュニケーションを取ることがみんなの目標だ。グループ分けはもう既に済んでるからプリントを見るように』

さて、僕のメンバーはと、カント、エイタ、アイト。バカ四人が揃った。

『・・・実習大丈夫かな』

 


 
 
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