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目標の立案
『先生!僕の班僕以外バカなので変更を要求します』
班変え要求をしてみた。
『おい。涼。お前以外バカってどういう事だ。お前だけがバカの間違いだろ!』
カントだけには言われたくないセリフだ。
『まぁまぁ。二人とも喧嘩はやめようよ。二人ともバカだよ。』
エイタ。君も大概だよ。
『逆にバカ四人の方が面白そうじゃね?余裕でしょ』
その余裕はどこから来るんだい?アイト。
『お前ら。やかましいわ!四人ともバカだから同じ班にして一括管理をするためにしたんだ!』
教壇を叩き割る勢いで怒った。多田先生は本気で僕たちを一括管理するつもりだ。
『お前たちが実習先で粗相しないようにこっちもアレコレ考えた結果、一括管理することになったんだ。よって変更は認めない』
渋々席につき実習の内容プリントに目を通す。
介護の実習では、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、デイサービス、障がい者施設に実習生徒として参加して、各施設の役割りや特徴に沿って介護を行う。今回は初めての実習という事で、比較的介護度が低いデイサービスでの実習というわけだ。
『実習するにあたってこれからみんなには各々、実習目標を立ててもらう。五日間と短いが、その目標に向かって行動するように』
介護実習するからには施設利用している方の課題(ニーズ)に沿って目標を立てる必要がある。ニーズに合わせて立てる目標の分類は二つ。
一つ目。長期目標。最終的にこの長期目標を達成できるように計画を練る。
二つ目。短期目標。長期目標を達成させるためのステップアップ目標だ。短期目標は一つだけでなく複数立てる場合もある。
『今言った目標は今後の実習でも使うから、早い段階で身につけた方がいいからな。今回が初めての実習だから何を立てたらいいかわからないだろうから、基本的な目標のマニュアルも渡しておくから、それを見て目標を立ててくれ』
プリントの裏に目標の立て方見本が書いてあるから、これを参考にすればいいんだな。
『まだ実習先で担当する利用者さんも決まってないが、大まかな目標でもいいから、立ててみなさい。完成したら俺のところに持ってきなさい、チェックするからな。それでは始め』
みんな一斉に書き始めたな。さて、どんな目標がいいかな。とりあえず見本を確認するか。移動、食事、口腔ケア、運動、入浴。利用している方のニーズに沿って目標を決めるのか。まだ、誰を担当するかは決まってないから大まかだと何がいいかな。
『よし。大まかだけど利用者さんにも楽しくなれるような目標にしよう』
ーよし出来た。少し時間がかかったけど自分なりによく出来たな。
多田先生のチェックを受けるための列ができてるから並ぼう。
『この長期目標をもう少し具体的に書いた方がいいな』
先に並んでるクラスメイトも苦戦してるみたいだな。一発OK出た人は数人しかいない。ここは一発OKを貰おう。
『はい、次』
僕の番が来た。
『お願いします』
プリントを渡して先生がチェックする。
『お、、、』
これは一発OKかな?
『お、お、お前っていうバカもんわー!』
一発バカを貰いました。
『このバカもんが!長期目標に(みんなで楽しく野球をする)っだ!小学校の目標でももっとまともな目標を立てるぞ』
『でも先生みんなで野球した方が楽しいじゃないですか。いい目標だと思いますよ?』
『デイサービスの中で野球をやらせる気か?苦情が絶えないだろうが』
たしかにデイサービスの中で野球は無理か。
『もう一度書き直してこい』
目標立てるのって難しいな。
席についたら横からカントが茶化してきた。
『デイサービスで野球とかバカだろ』
『うるさいなー。僕は真剣に考えたんだよ?そういうカントは出来たのか?』
『まぁな。これから先生にチェックしてもらうがな』
そういうとカントはチェックの列に並んだ。
さて僕も考えるかやはりここは見本通りにしとくか。
目標を書いていたら、多田先生の怒鳴り声が聞こえてきた。
『おまえもバカもんが!』
ゲンコツまで落ちてる。あれは痛そうだ。
『先生。バカとは何だよ。しかもゲンコツまで』
『バカはバカだ。長期目標の麻雀勝ったら負けた人は服を脱ぐって。脱衣麻雀じゃないか!それに、短期目標、服を脱いだ人から風呂に入る?』
『ほら、ちゃんと長期目標と短期目標が両立してていいじゃないですか。それに麻雀が好きな利用者も多いですからね』
カントも大概バカだった。
『公共の場で裸になるのはお前たちバカだけで十分だ。お前も一から書き直してこい』
結局僕とカントは授業の最後の最後にようやくOKを貰えた。
エイタとアイトはそこまで怒られてなかったけど何回か書き直ししてたな。
『実習に必要なものは今配ったプリントに記載されてるからそこを見るように』
実習記録用紙、ノート、筆記用具、実習着、室内靴、お弁当、水筒。なるほど、意外と少ないな。
『あと、実習施設の中ではスマートフォンの使用は禁止だからな』
『なんで使用禁止なんですか?通話とかではなく、使用自体が禁止なんですか?』
クラスメイトのだれかが質問をした。確かに通話ならわかるけど使用する事自体禁止は厳しいような。
『使用自体が禁止だ。スマートフォンは場合によっては、利用者さんの個人情報等が漏洩するリスクがあるからだ。もちろんお前たちがそんなことをするとは思わないが、わざわざリスクを背負うことは避けなければならない』
『ねーカント、先生が言ったリスクを避けるってどいう事かな?』
『そりゃあ、他の職員やら利用者の家族が見てる可能性があるから疑いをかけられないように使用しない方が良いってことだよ』
なるほど。確かに使用してるところを他の人から見たらそういうことを疑われるって事か。
『そうだ。今カントが言ったように疑われないようにするためでもあるから、使用するなよ』
個人情報を扱う以上こういったことも理解していかないといけないのか。しっかり覚えておこう。
『当日は十五分前くらいには施設の中に入れるようにしておけよ。挨拶はしっかりするんだぞ。先生は俺だけじゃなくて、他の介護科の先生も様子を見に行くからしっかり取り組むように』
実習してるところを先生たちはあちこちの施設に回って様子を見に来るって事か。
『何か質問はあるか?ないなら今日の授業を終わりにする』
授業終了後グループメンバーと話をした。
班変え要求をしてみた。
『おい。涼。お前以外バカってどういう事だ。お前だけがバカの間違いだろ!』
カントだけには言われたくないセリフだ。
『まぁまぁ。二人とも喧嘩はやめようよ。二人ともバカだよ。』
エイタ。君も大概だよ。
『逆にバカ四人の方が面白そうじゃね?余裕でしょ』
その余裕はどこから来るんだい?アイト。
『お前ら。やかましいわ!四人ともバカだから同じ班にして一括管理をするためにしたんだ!』
教壇を叩き割る勢いで怒った。多田先生は本気で僕たちを一括管理するつもりだ。
『お前たちが実習先で粗相しないようにこっちもアレコレ考えた結果、一括管理することになったんだ。よって変更は認めない』
渋々席につき実習の内容プリントに目を通す。
介護の実習では、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、デイサービス、障がい者施設に実習生徒として参加して、各施設の役割りや特徴に沿って介護を行う。今回は初めての実習という事で、比較的介護度が低いデイサービスでの実習というわけだ。
『実習するにあたってこれからみんなには各々、実習目標を立ててもらう。五日間と短いが、その目標に向かって行動するように』
介護実習するからには施設利用している方の課題(ニーズ)に沿って目標を立てる必要がある。ニーズに合わせて立てる目標の分類は二つ。
一つ目。長期目標。最終的にこの長期目標を達成できるように計画を練る。
二つ目。短期目標。長期目標を達成させるためのステップアップ目標だ。短期目標は一つだけでなく複数立てる場合もある。
『今言った目標は今後の実習でも使うから、早い段階で身につけた方がいいからな。今回が初めての実習だから何を立てたらいいかわからないだろうから、基本的な目標のマニュアルも渡しておくから、それを見て目標を立ててくれ』
プリントの裏に目標の立て方見本が書いてあるから、これを参考にすればいいんだな。
『まだ実習先で担当する利用者さんも決まってないが、大まかな目標でもいいから、立ててみなさい。完成したら俺のところに持ってきなさい、チェックするからな。それでは始め』
みんな一斉に書き始めたな。さて、どんな目標がいいかな。とりあえず見本を確認するか。移動、食事、口腔ケア、運動、入浴。利用している方のニーズに沿って目標を決めるのか。まだ、誰を担当するかは決まってないから大まかだと何がいいかな。
『よし。大まかだけど利用者さんにも楽しくなれるような目標にしよう』
ーよし出来た。少し時間がかかったけど自分なりによく出来たな。
多田先生のチェックを受けるための列ができてるから並ぼう。
『この長期目標をもう少し具体的に書いた方がいいな』
先に並んでるクラスメイトも苦戦してるみたいだな。一発OK出た人は数人しかいない。ここは一発OKを貰おう。
『はい、次』
僕の番が来た。
『お願いします』
プリントを渡して先生がチェックする。
『お、、、』
これは一発OKかな?
『お、お、お前っていうバカもんわー!』
一発バカを貰いました。
『このバカもんが!長期目標に(みんなで楽しく野球をする)っだ!小学校の目標でももっとまともな目標を立てるぞ』
『でも先生みんなで野球した方が楽しいじゃないですか。いい目標だと思いますよ?』
『デイサービスの中で野球をやらせる気か?苦情が絶えないだろうが』
たしかにデイサービスの中で野球は無理か。
『もう一度書き直してこい』
目標立てるのって難しいな。
席についたら横からカントが茶化してきた。
『デイサービスで野球とかバカだろ』
『うるさいなー。僕は真剣に考えたんだよ?そういうカントは出来たのか?』
『まぁな。これから先生にチェックしてもらうがな』
そういうとカントはチェックの列に並んだ。
さて僕も考えるかやはりここは見本通りにしとくか。
目標を書いていたら、多田先生の怒鳴り声が聞こえてきた。
『おまえもバカもんが!』
ゲンコツまで落ちてる。あれは痛そうだ。
『先生。バカとは何だよ。しかもゲンコツまで』
『バカはバカだ。長期目標の麻雀勝ったら負けた人は服を脱ぐって。脱衣麻雀じゃないか!それに、短期目標、服を脱いだ人から風呂に入る?』
『ほら、ちゃんと長期目標と短期目標が両立してていいじゃないですか。それに麻雀が好きな利用者も多いですからね』
カントも大概バカだった。
『公共の場で裸になるのはお前たちバカだけで十分だ。お前も一から書き直してこい』
結局僕とカントは授業の最後の最後にようやくOKを貰えた。
エイタとアイトはそこまで怒られてなかったけど何回か書き直ししてたな。
『実習に必要なものは今配ったプリントに記載されてるからそこを見るように』
実習記録用紙、ノート、筆記用具、実習着、室内靴、お弁当、水筒。なるほど、意外と少ないな。
『あと、実習施設の中ではスマートフォンの使用は禁止だからな』
『なんで使用禁止なんですか?通話とかではなく、使用自体が禁止なんですか?』
クラスメイトのだれかが質問をした。確かに通話ならわかるけど使用する事自体禁止は厳しいような。
『使用自体が禁止だ。スマートフォンは場合によっては、利用者さんの個人情報等が漏洩するリスクがあるからだ。もちろんお前たちがそんなことをするとは思わないが、わざわざリスクを背負うことは避けなければならない』
『ねーカント、先生が言ったリスクを避けるってどいう事かな?』
『そりゃあ、他の職員やら利用者の家族が見てる可能性があるから疑いをかけられないように使用しない方が良いってことだよ』
なるほど。確かに使用してるところを他の人から見たらそういうことを疑われるって事か。
『そうだ。今カントが言ったように疑われないようにするためでもあるから、使用するなよ』
個人情報を扱う以上こういったことも理解していかないといけないのか。しっかり覚えておこう。
『当日は十五分前くらいには施設の中に入れるようにしておけよ。挨拶はしっかりするんだぞ。先生は俺だけじゃなくて、他の介護科の先生も様子を見に行くからしっかり取り組むように』
実習してるところを先生たちはあちこちの施設に回って様子を見に来るって事か。
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授業終了後グループメンバーと話をした。
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