45 / 131
二章 オメガの神子、選択する
15.ヒートが近くなるにつれて
しおりを挟む
ヒートまで残り四十三日の日は、一日中雨が降っていた。
雨音を聞きながらおれは自分の部屋でファウスト様と雨除けのコートを着て牧場に行った日のことを思い出していた。
他の二人は許してくれそうになかったので、護衛はいたが二人きりで馬の世話をしに行った牧場。馬房の中でファウスト様はおれに丁寧に馬の世話の仕方を教えてくれた。
遠巻きに護衛が見ていたが、馬房の中はファウスト様とおれと二人きりだった。
あのときにはファウスト様の告白を聞いていなかったので自然に振る舞えていたが、あのときからもうファウスト様がおれのことを思っていたのだとしたら、おれはどんな振る舞いをしてしまっただろうと恥ずかしくなる。
フェロモンが漏れ出てしまっていても、ファウスト様なら鉄壁の理性で乗り切ってくれていたと思うが、おれのフェロモンは日に日に不安定になっていく気がする。
ヒートまで残り四十二日になった日に、おれはオルランド閣下に全員を集めてもらって相談をすることにした。
天井がドーム状になっている祈りの間で、おれはオルランド閣下、ジェラルド殿下、ファウスト様を前にしていた。
今日も雨で、天井を雨粒が打つ音が響いている。
「おれがオメガという第二の性を持っていて、ヒートというアルファ……ジェラルド殿下とオルランド閣下とファウスト様を誘うようなフェロモンを出して、発情状態になるのはお伝えしたと思います。その件で、ご相談があってお三方をお呼びしました」
おれが話し出すと、ジェラルド殿下もオルランド閣下もファウスト様も静かにおれの話を聞いてくれる。
「おれがいた世界では、抑制剤というものがあって、それを飲んでいればオメガのフェロモンは漏れることもなく、ヒートも一人でしのげるくらい軽く済みました。でも、この世界には抑制剤がない。そもそも、オメガやアルファという概念すらなかったのです」
「それは神子から聞いていたので知っています」
「今は、オメガやアルファのことも少しは分かります」
「神子から相談ということは、何か心配なことがあるのか?」
ジェラルド殿下とオルランド閣下とファウスト様に言われて、おれは正直に現状を話すことにした。
「抑制剤を使っていないので、ヒートが近付くにつれて、おれのフェロモンは不安定になり、濃くなっていくと思います。特にアルファに囲まれて、アルファのフェロモンを受け続けている状態だと、その状態は顕著になるでしょう」
もうヒートまでの期間は折り返し地点を過ぎている。
ヒートが近くなってくるにつれて、ずっと抑制剤を飲んでいないので、おれが不安定になるのは当然ともいえた。
おれの言葉に、ジェラルド殿下が顔を赤くしている。
「これ以上神子の甘い香りが強くなるのですか。ぼくは我慢ができなくなるかもしれない」
「それが一番怖いのです。おれのヒートは九十日周期でずれたことはありませんが、アルファの強いフェロモンに晒されたら、突発的なヒートを起こしてしまうかもしれない」
そのときに無理やりに抱かれてしまって、うなじに噛み付かれれば、おれはそのアルファの番になってしまう。
事故で番になるのだけは絶対に嫌だ。
番になるのならば、相手を選んで、お互いに気持ちを確かめ合って、同意の上でなりたい。
おれが正直に話せば、オルランド閣下がジェラルド殿下とファウスト様に視線を向けた。
「神子の望みがこの世界で一番尊重されなければなりません。神子のために、お互いに見張るだけではなくて、神子に常に一人護衛をつけましょう。護衛はどんなときも神子のそばを離れず、夜も寝ずの番をさせます。一人では無理なので、数人で交代で勤務に当たらせますが、神子のそばには常に護衛がいること、その護衛は神子が助けを求めれば王太子であろうとも、宰相であろうとも、辺境伯であろうとも、絶対に止めること、それが不可能であれば、即座に他の誰かを呼びに行くことを徹底させます」
オルランド閣下の提案に対して、ジェラルド殿下とファウスト様も声を上げる。
「神子を傷付けないように気を付けます。神子の選択が一番だと常に心に刻みます」
「暴走しないように気を付けるが、どうしようもなかったら、護衛にオルランド閣下を呼んでもらうようにしよう。オルランド閣下ならば、おれを止められるかもしれない」
そうだった。
ファウスト様は一人で盗賊を倒してしまうくらい強いのだ。
護衛が止めたところでどうしようもないかもしれない。
鉄壁の理性を持っていると信じていたファウスト様でも、おれに口付けてしまったことがあった。それだけおれのオメガのフェロモンは強いのだと自覚しなければいけない。
「よろしくお願いします」
頭を下げて、部屋に戻ろうとすると、ファウスト様がおれの手を取った。
一昨日がオルランド閣下、昨日がジェラルド殿下だったので、今日はファウスト様がおれをエスコートする番なのだ。
ファウスト様の後ろには、オルランド閣下がついてきて見張ってくださっている。
ファウスト様の手に手が触れると、心拍数が上がる気がするのだが、これはなんなのだろう。ファウスト様の方も僅かにアルファのフェロモンを漂わせていて、それが心地よく感じられる。
ちらりとファウスト様を見れば、おれの方を青い瞳で見つめていた。
褐色の肌に黒髪に青い瞳。
どんな芸術家が作った彫刻よりも美しいファウスト様。アルファの三人はそれぞれにとても美しいのだが、ジェラルド殿下は美しさの中にも若々しさがあって、瑞々しい感じがする。オルランド閣下は美しさの中にも落ち着きがあって、見ていると安心するような気がする。ファウスト様は美しいのだが、非常に男性的な魅力があって、それが色香漂う感じがしておれは直視できない。
「オルランド閣下はファウスト様に勝てますか?」
沈黙が怖くて、エスコートしてくださっているファウスト様ではなくオルランド閣下に話しかけてしまった。オルランド閣下の方が話しかけやすい雰囲気を持っているので仕方がない。
「正直勝てる気はしませんね。ファウスト殿が我を失って神子に襲い掛かったら、護衛全員とわたしで何とか止められるでしょうか」
「止めてもらわねば困ります。わたしも自我を失うようなことはないように気を付けたいと思っていますが、神子のフェロモンを嗅ぐと、どうしようもない気持ちになってしまうことがあります」
やはり、おれのフェロモンは危険だ。
どうしておれはオメガに生まれてしまったのだろう。
両親に産んでくれたことを恨んだことはないが、オメガでなければよかったと思ったことは何度もあった。
高校の最後の甲子園の準決勝。おれがオメガでなければ勝てていたのではないだろうか。
後悔を胸に抱いていると、ファウスト様が足を止めてファウスト様の片手に乗せているおれの手にもう片方の手を重ねてきた。
「神子は、おれが怖いのか?」
「え? 違います」
「憂い顔をしていた」
「それは、昔のことを思い出していたのです。おれがオメガでなければよかったのにと」
心のままに自分の気持ちを吐き出せば、ファウスト様はおれの手の甲を撫でた。
「神子がオメガでなければこの世界に召喚されることはなかった。おれと出会うこともなかった。おれは神子がオメガでよかったと思っている」
それはどういう意味なのだろうか。
初めて男性が召喚された状態で、子どもが作れないと絶望した後に、オメガだから妊娠、出産が可能だと分かったから、よかったということなのだろうか。
混乱していると、オルランド閣下が咳払いをしている。
「ファウスト殿、廊下で神子を口説くのはどうかと思います」
「口説かれている方は自覚がないようですがね」
「くどっ!? えぇ!?」
おれは口説かれていたのか!?
驚きのあまり変な声が出てしまった。
そのまま部屋まで送ってもらって、ドアの前で手を離されると、ドアの横に護衛がついてくれていた。
「今日はわたくしが担当いたします。辺境伯様のように強くはありませんが、護衛の中では屈指の腕と自負しております」
「よろしくお願いします」
「おれが暴走したら、止めようと考えずに、すぐにオルランド閣下を呼びに行くように」
「心得ました」
暴走なんてするのだろうか。
そう思ってから、ファウスト様に口付けられたことを思い出し、油断はよくないと思い直すおれ。
あの口付けを思い出すと、体温が上がってきて、フェロモンが漏れそうになったので、急いで部屋の中に入って鍵をかけた。
アルファは頭脳面だけでなく肉体面でも優れている。
おれもアルファと思われるくらい肉体を鍛えていたが、それでもアルファの本気には敵うわけがない。なによりフェロモンを出されるとおれはオメガとして本能的に従ってしまう。
アルファの三人が怖いわけではないが、抑制剤なしの生活はおれにとっては恐怖だった。
これからヒートが近付いてくるにしたがって、フェロモンはますます不安定になり、漏れやすくなるだろう。それに反応したアルファの誰かが強いフェロモンを出したら、突発的なヒートに陥るかもしれない。
アルファの三人はおれに敬意を払ってくれているが、フェロモンに突き動かされたとき、本能的におれを襲ってしまうのはアルファなのだから避けようがない。
「おれがオメガでなければ……」
おれがオメガでなければ神子として召喚されることはなかったし、あり得ない話なのだが、それでも考えてしまう。
おれがベータやアルファだったら、最初から結婚相手候補ということではなくて、ジェラルド殿下とオルランド閣下とファウスト様と、対等に男同士として出会うことができたのではないか。
そうだったら、友情も築けたかもしれない。
あり得ないことを考えて、おれは虚しくなっていた。
雨音を聞きながらおれは自分の部屋でファウスト様と雨除けのコートを着て牧場に行った日のことを思い出していた。
他の二人は許してくれそうになかったので、護衛はいたが二人きりで馬の世話をしに行った牧場。馬房の中でファウスト様はおれに丁寧に馬の世話の仕方を教えてくれた。
遠巻きに護衛が見ていたが、馬房の中はファウスト様とおれと二人きりだった。
あのときにはファウスト様の告白を聞いていなかったので自然に振る舞えていたが、あのときからもうファウスト様がおれのことを思っていたのだとしたら、おれはどんな振る舞いをしてしまっただろうと恥ずかしくなる。
フェロモンが漏れ出てしまっていても、ファウスト様なら鉄壁の理性で乗り切ってくれていたと思うが、おれのフェロモンは日に日に不安定になっていく気がする。
ヒートまで残り四十二日になった日に、おれはオルランド閣下に全員を集めてもらって相談をすることにした。
天井がドーム状になっている祈りの間で、おれはオルランド閣下、ジェラルド殿下、ファウスト様を前にしていた。
今日も雨で、天井を雨粒が打つ音が響いている。
「おれがオメガという第二の性を持っていて、ヒートというアルファ……ジェラルド殿下とオルランド閣下とファウスト様を誘うようなフェロモンを出して、発情状態になるのはお伝えしたと思います。その件で、ご相談があってお三方をお呼びしました」
おれが話し出すと、ジェラルド殿下もオルランド閣下もファウスト様も静かにおれの話を聞いてくれる。
「おれがいた世界では、抑制剤というものがあって、それを飲んでいればオメガのフェロモンは漏れることもなく、ヒートも一人でしのげるくらい軽く済みました。でも、この世界には抑制剤がない。そもそも、オメガやアルファという概念すらなかったのです」
「それは神子から聞いていたので知っています」
「今は、オメガやアルファのことも少しは分かります」
「神子から相談ということは、何か心配なことがあるのか?」
ジェラルド殿下とオルランド閣下とファウスト様に言われて、おれは正直に現状を話すことにした。
「抑制剤を使っていないので、ヒートが近付くにつれて、おれのフェロモンは不安定になり、濃くなっていくと思います。特にアルファに囲まれて、アルファのフェロモンを受け続けている状態だと、その状態は顕著になるでしょう」
もうヒートまでの期間は折り返し地点を過ぎている。
ヒートが近くなってくるにつれて、ずっと抑制剤を飲んでいないので、おれが不安定になるのは当然ともいえた。
おれの言葉に、ジェラルド殿下が顔を赤くしている。
「これ以上神子の甘い香りが強くなるのですか。ぼくは我慢ができなくなるかもしれない」
「それが一番怖いのです。おれのヒートは九十日周期でずれたことはありませんが、アルファの強いフェロモンに晒されたら、突発的なヒートを起こしてしまうかもしれない」
そのときに無理やりに抱かれてしまって、うなじに噛み付かれれば、おれはそのアルファの番になってしまう。
事故で番になるのだけは絶対に嫌だ。
番になるのならば、相手を選んで、お互いに気持ちを確かめ合って、同意の上でなりたい。
おれが正直に話せば、オルランド閣下がジェラルド殿下とファウスト様に視線を向けた。
「神子の望みがこの世界で一番尊重されなければなりません。神子のために、お互いに見張るだけではなくて、神子に常に一人護衛をつけましょう。護衛はどんなときも神子のそばを離れず、夜も寝ずの番をさせます。一人では無理なので、数人で交代で勤務に当たらせますが、神子のそばには常に護衛がいること、その護衛は神子が助けを求めれば王太子であろうとも、宰相であろうとも、辺境伯であろうとも、絶対に止めること、それが不可能であれば、即座に他の誰かを呼びに行くことを徹底させます」
オルランド閣下の提案に対して、ジェラルド殿下とファウスト様も声を上げる。
「神子を傷付けないように気を付けます。神子の選択が一番だと常に心に刻みます」
「暴走しないように気を付けるが、どうしようもなかったら、護衛にオルランド閣下を呼んでもらうようにしよう。オルランド閣下ならば、おれを止められるかもしれない」
そうだった。
ファウスト様は一人で盗賊を倒してしまうくらい強いのだ。
護衛が止めたところでどうしようもないかもしれない。
鉄壁の理性を持っていると信じていたファウスト様でも、おれに口付けてしまったことがあった。それだけおれのオメガのフェロモンは強いのだと自覚しなければいけない。
「よろしくお願いします」
頭を下げて、部屋に戻ろうとすると、ファウスト様がおれの手を取った。
一昨日がオルランド閣下、昨日がジェラルド殿下だったので、今日はファウスト様がおれをエスコートする番なのだ。
ファウスト様の後ろには、オルランド閣下がついてきて見張ってくださっている。
ファウスト様の手に手が触れると、心拍数が上がる気がするのだが、これはなんなのだろう。ファウスト様の方も僅かにアルファのフェロモンを漂わせていて、それが心地よく感じられる。
ちらりとファウスト様を見れば、おれの方を青い瞳で見つめていた。
褐色の肌に黒髪に青い瞳。
どんな芸術家が作った彫刻よりも美しいファウスト様。アルファの三人はそれぞれにとても美しいのだが、ジェラルド殿下は美しさの中にも若々しさがあって、瑞々しい感じがする。オルランド閣下は美しさの中にも落ち着きがあって、見ていると安心するような気がする。ファウスト様は美しいのだが、非常に男性的な魅力があって、それが色香漂う感じがしておれは直視できない。
「オルランド閣下はファウスト様に勝てますか?」
沈黙が怖くて、エスコートしてくださっているファウスト様ではなくオルランド閣下に話しかけてしまった。オルランド閣下の方が話しかけやすい雰囲気を持っているので仕方がない。
「正直勝てる気はしませんね。ファウスト殿が我を失って神子に襲い掛かったら、護衛全員とわたしで何とか止められるでしょうか」
「止めてもらわねば困ります。わたしも自我を失うようなことはないように気を付けたいと思っていますが、神子のフェロモンを嗅ぐと、どうしようもない気持ちになってしまうことがあります」
やはり、おれのフェロモンは危険だ。
どうしておれはオメガに生まれてしまったのだろう。
両親に産んでくれたことを恨んだことはないが、オメガでなければよかったと思ったことは何度もあった。
高校の最後の甲子園の準決勝。おれがオメガでなければ勝てていたのではないだろうか。
後悔を胸に抱いていると、ファウスト様が足を止めてファウスト様の片手に乗せているおれの手にもう片方の手を重ねてきた。
「神子は、おれが怖いのか?」
「え? 違います」
「憂い顔をしていた」
「それは、昔のことを思い出していたのです。おれがオメガでなければよかったのにと」
心のままに自分の気持ちを吐き出せば、ファウスト様はおれの手の甲を撫でた。
「神子がオメガでなければこの世界に召喚されることはなかった。おれと出会うこともなかった。おれは神子がオメガでよかったと思っている」
それはどういう意味なのだろうか。
初めて男性が召喚された状態で、子どもが作れないと絶望した後に、オメガだから妊娠、出産が可能だと分かったから、よかったということなのだろうか。
混乱していると、オルランド閣下が咳払いをしている。
「ファウスト殿、廊下で神子を口説くのはどうかと思います」
「口説かれている方は自覚がないようですがね」
「くどっ!? えぇ!?」
おれは口説かれていたのか!?
驚きのあまり変な声が出てしまった。
そのまま部屋まで送ってもらって、ドアの前で手を離されると、ドアの横に護衛がついてくれていた。
「今日はわたくしが担当いたします。辺境伯様のように強くはありませんが、護衛の中では屈指の腕と自負しております」
「よろしくお願いします」
「おれが暴走したら、止めようと考えずに、すぐにオルランド閣下を呼びに行くように」
「心得ました」
暴走なんてするのだろうか。
そう思ってから、ファウスト様に口付けられたことを思い出し、油断はよくないと思い直すおれ。
あの口付けを思い出すと、体温が上がってきて、フェロモンが漏れそうになったので、急いで部屋の中に入って鍵をかけた。
アルファは頭脳面だけでなく肉体面でも優れている。
おれもアルファと思われるくらい肉体を鍛えていたが、それでもアルファの本気には敵うわけがない。なによりフェロモンを出されるとおれはオメガとして本能的に従ってしまう。
アルファの三人が怖いわけではないが、抑制剤なしの生活はおれにとっては恐怖だった。
これからヒートが近付いてくるにしたがって、フェロモンはますます不安定になり、漏れやすくなるだろう。それに反応したアルファの誰かが強いフェロモンを出したら、突発的なヒートに陥るかもしれない。
アルファの三人はおれに敬意を払ってくれているが、フェロモンに突き動かされたとき、本能的におれを襲ってしまうのはアルファなのだから避けようがない。
「おれがオメガでなければ……」
おれがオメガでなければ神子として召喚されることはなかったし、あり得ない話なのだが、それでも考えてしまう。
おれがベータやアルファだったら、最初から結婚相手候補ということではなくて、ジェラルド殿下とオルランド閣下とファウスト様と、対等に男同士として出会うことができたのではないか。
そうだったら、友情も築けたかもしれない。
あり得ないことを考えて、おれは虚しくなっていた。
22
あなたにおすすめの小説
アケミツヨウの幸福な生涯【本編完結】
リラックス@ピロー
BL
ごく普通の会社員として日々を過ごしていた主人公、ヨウはその日も普通に残業で会社に残っていた。
ーーーそれが運命の分かれ道になるとも知らずに。
仕事を終え帰り際トイレに寄ると、唐突に便器から水が溢れ出した。勢い良く迫り来る水に飲み込まれた先で目を覚ますと、黒いローブの怪しげな集団に囲まれていた。 彼らは自分を"神子"だと言い、神の奇跡を起こす為とある儀式を行うようにと言ってきた。
神子を守護する神殿騎士×異世界から召喚された神子
魔王様と元 村人Aは一つ屋根の下
くろねこや
BL
橋の上で絶望してたらトラックが突っ込んできて、そのまま異世界へ落ちたオレ。
村人Aとしてスローライフを始めたものの、やはり元の世界に戻ることを諦めきれない。
ドラゴンも魔族も魔王もいるこの世界。
「あ、魔王を倒せば元の世界に帰れるんじゃね?」
ところが、倒すために探し出した魔王様はオレの記憶に興味津々で…。
「私もそなたと共に行く。そちらの世界はとても興味深い」
この時のオレは想像すらしていなかった。
そう遠くない未来、その“魔王様”と出会ったオレが、日本家屋で一つ屋根の下、一緒にのんびり暮らすことになるなんて。
※こちらは『イライラしてますか?こちらへどうぞ』の世界と繋がっています。
※『横書き』設定にてお読みください。
魔王を倒した勇者の凱旋に、親友の俺だけが行かなかった理由
スノウマン(ユッキー)
BL
スラム育ちの少年二人は、15歳になり神の祝福でスキルを得た事で道をたがえる。彼らはやがて青年となり、片方は魔王討伐に旅立つ勇者として華々しい活躍をし、もう片方はただ彼の帰還を待つ相変わらずスラム暮らしの存在となる。
これは何も持たない青年がただ勇者の帰りを待つ日常を描いた作品です。
無自覚両片想いの勇者×親友。
読了後、もう一度だけ読み直して頂けると何か見える世界が変わるかもしれません。
異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる
ヨドミ
BL
もし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。
アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。
異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。
【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。
αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。
負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。
「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。
庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。
※Rシーンには♡マークをつけます。
溺愛極道と逃げたがりのウサギ
イワキヒロチカ
BL
完全会員制クラブでキャストとして働く湊には、忘れられない人がいた。
想い合いながら、…想っているからこそ逃げ出すしかなかった初恋の相手が。
悲しい別れから五年経ち、少しずつ悲しみも癒えてきていたある日、オーナーが客人としてクラブに連れてきた男はまさかの初恋の相手、松平竜次郎その人で……。
※本編完結済。アフター&サイドストーリー更新中。
二人のその後の話は【極道とウサギの甘いその後+ナンバリング】、サイドストーリー的なものは【タイトル(メインになるキャラ)】で表記しています。
次男は愛される
那野ユーリ
BL
ゴージャス美形の長男×自称平凡な次男
佐奈が小学三年の時に父親の再婚で出来た二人の兄弟。美しすぎる兄弟に挟まれながらも、佐奈は家族に愛され育つ。そんな佐奈が禁断の恋に悩む。
素敵すぎる表紙は〝fum☆様〟から頂きました♡
無断転載は厳禁です。
【タイトル横の※印は性描写が入ります。18歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい。】
12月末にこちらの作品は非公開といたします。ご了承くださいませ。
近況ボードをご覧下さい。
後宮に咲く美しき寵后
不来方しい
BL
フィリの故郷であるルロ国では、真っ白な肌に金色の髪を持つ人間は魔女の生まれ変わりだと伝えられていた。生まれた者は民衆の前で焚刑に処し、こうして人々の安心を得る一方、犠牲を当たり前のように受け入れている国だった。
フィリもまた雪のような肌と金髪を持って生まれ、来るべきときに備え、地下の部屋で閉じ込められて生活をしていた。第四王子として生まれても、処刑への道は免れられなかった。
そんなフィリの元に、縁談の話が舞い込んでくる。
縁談の相手はファルーハ王国の第三王子であるヴァシリス。顔も名前も知らない王子との結婚の話は、同性婚に偏見があるルロ国にとって、フィリはさらに肩身の狭い思いをする。
ファルーハ王国は砂漠地帯にある王国であり、雪国であるルロ国とは真逆だ。縁談などフィリ信じず、ついにそのときが来たと諦めの境地に至った。
情報がほとんどないファルーハ王国へ向かうと、国を上げて祝福する民衆に触れ、処刑場へ向かうものだとばかり思っていたフィリは困惑する。
狼狽するフィリの元へ現れたのは、浅黒い肌と黒髪、サファイア色の瞳を持つヴァシリスだった。彼はまだ成人にはあと二年早い子供であり、未成年と婚姻の儀を行うのかと不意を突かれた。
縁談の持ち込みから婚儀までが早く、しかも相手は未成年。そこには第二王子であるジャミルの思惑が隠されていて──。
異世界転移した元コンビニ店長は、獣人騎士様に嫁入りする夢は……見ない!
めがねあざらし
BL
過労死→異世界転移→体液ヒーラー⁈
社畜すぎて魂が擦り減っていたコンビニ店長・蓮は、女神の凡ミスで異世界送りに。
もらった能力は“全言語理解”と“回復力”!
……ただし、回復スキルの発動条件は「体液経由」です⁈
キスで癒す? 舐めて治す? そんなの変態じゃん!
出会ったのは、狼耳の超絶無骨な騎士・ロナルドと、豹耳騎士・ルース。
最初は“保護対象”だったのに、気づけば戦場の最前線⁈
攻めも受けも騒がしい異世界で、蓮の安眠と尊厳は守れるのか⁉
--------------------
※現在同時掲載中の「捨てられΩ、癒しの異能で獣人将軍に囲われてます!?」の元ネタです。出しちゃった!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる