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番外編・後日談
ジェラルド王太子の二度目の恋 1
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ジェラルド・ガブリエーレは国の第一王子として生まれた。
赤い髪に緑の目は父親に似て、優しげな顔立ちは母親に似ていると言われていた。
十五歳で立太子して、王太子となったジェラルドの人生は順風満帆だと思っていた。
国や世界のことを学ぶにつれて、ジェラルドはこの国が貧困に苦しみ、この世界が滅び始めていることを知った。
長く続く水不足に、追い打ちをかけるような流行り病、農作物を荒らす害虫の大量発生。
民衆は食べるものもなく苦しんでいるが、ジェラルドの食卓にはいつも余るほどの料理が並んでいる。
食べきれないでそれを残すときに、ジェラルドは民衆のことを考えたことがなかった。
ジェラルドを変えたのは一人の男性だった。
ジェラルドが十九歳のときに、この世界を救うために神に愛された神子が召喚されることになった。神子の歴史を見てみると、異世界から召喚される神子は、煮沸消毒やアルコール消毒などの知識をこの世界に持ち込んで、祈ることによって奇跡を起こしこの世界を救ってきた。神子がこの世界で結婚し、子どもを産めば、この世界の豊穣は約束されて、出生率も上がるということなので、ジェラルドは神子の召喚に賛成だった。
「ジェラルド、そなたが責任者となって神子の召喚を行うように」
父である国王からもジェラルドは神子召喚の責任者としての責務を負わされた。
それも、ジェラルドが宣託で神子の伴侶候補に選ばれたからだ。
代々神子は女性で、伴侶候補は男性だった。
ジェラルドの叔父である王弟で大公のカルロ、公爵家嫡男のアンドレーア、宰相のオルランド、辺境伯のファウストが他にも候補に選ばれていたが、ジェラルドは自分こそが神子の伴侶となるのだと意気込んでいた。
神子の召喚の儀に立ち会い、神子が召喚されてきたとき、伴侶候補の誰もが動揺した。
神子は男性だったのだ。
これまで神子は代々女性で、伴侶候補も当然として男性が選ばれていた。今回も伴侶候補は男性が選ばれたというのに、神子は男性。
そのことに混乱しなかったわけではないが、神子の口から自分がオメガという特別な性で、男性でも子どもが産めるという説明を受けて、ジェラルドは奇跡を起こす神子ならばそれもあり得ないことではないと思ってしまった。
何より、神子が纏っている甘い香りにジェラルドは初対面から心惹かれていた。
王太子のジェラルドに対して、神子は非常に丁寧に接してくれた。
これまでの神子の中には伴侶候補を弄んだり、神官を奴隷のようにこき使ったりしたものもいたというのだから、今回の神子は性格的にも素晴らしいと認めざるを得なかった。
ジェラルドは王太子で、これまでずっと選ぶ立場だった。神子の伴侶というのが神子に選ばれる立場だということに慣れず、神子に無体を働いてしまったこともあった。
神子はそのことで傷付き、ジェラルドは国王から密命を受けていたオルランドから伴侶候補から外されそうにもなったが、神子は謝罪を受け入れてくれて、また神子との生活が続いた。
神子の神殿に閉じこもるでなく、他の神殿の孤児に会いに行ったり、町を見に行ったりする神子に、ジェラルドは心惹かれていた。こんな素晴らしい人格者が王太子妃になってくれればいいと願わずにいられなかった。
二か月、神子と生活を共にして、神子は辺境伯のファウストを選んだ。
神子に選ばれなかったとき、ジェラルドは少なからずショックを受けたが、神子の心がファウストに傾いていたことは気付いていたので、こうなることは予測済みだった。
神子の神殿を出た後で、ジェラルドはずっと考えていた。
ジェラルドは確かに神子に心惹かれ、愛した。神子は男性で、ジェラルドよりも背も高かったし、美しいというよりも地味な雰囲気だったが、その心根の美しさにジェラルドは惹かれた。
神子に選ばれず王宮に戻ったジェラルドに国王も王妃も安心した様子だった。
「神子様に選ばれるのは名誉なことだが、男性の王太子妃が誕生するのは前代未聞だった」
「王太子妃が男性というのは神子様がお子を産める奇跡を起こせるとはいえ、困りますからね」
ジェラルドは本気で神子に選ばれたいと思っていたのに、両親はそうなることを望んでいなかった。
そのことにジェラルドは少なからず衝撃を受けた。
「神子は素晴らしい方です。ぼくは神子に選ばれたかった」
「神子様が選んだのはファウストなのだろう?」
「神子様にはファウストと幸せになってもらわなければなりませんね」
神子を敬いはするものの王太子であるジェラルドとは結婚させたくなかった。
それが両親の本音のようだった。
ジェラルドは両親に宣言した。
「ぼくは神子には断られましたが、自分の想う相手としか結婚しません。政略結婚をどれだけ持ち込んでも無駄とお思いください。ぼくの考えが間違っているというのならば、王太子の座を辞退しても構いません」
神子に会って分かった。
愛し合っていない結婚など虚しいということが。
ジェラルドが宣言すると、両親は本気にしていない様子で笑っていた。
たった一人でこの世界に召喚されて、男性というだけで差別されて、それでも周囲への気遣いを忘れず、この国の幸福を願ってくれた神子。
神子への気持ちはすぐに捨てられるものではないが、ジェラルドは結婚するならば心から愛したひとではないと嫌だと思い始めていた。
神子とファウストの結婚式に参加したとき、ジェラルドは大勢の前で神子にお祝いの言葉を述べた。
「神子と共に過ごした六十日は、ぼくにとっては忘れられないものとなりました。ぼくを成長させてくれたのは神子への気持ちでした。今、神子が幸せの門出に立っていること、本当に嬉しく思います。どうか神子が永遠に幸せでありますように。それだけがぼくの願いです」
黒い目を潤ませて神子は喜んでいたようだった。
結婚式を終えてファウストのものになる神子に、ジェラルドは告げた。
「神子、ぼくはぼくの幸せを探します。神子はファウストと幸せになってください」
ジェラルドなりの心の区切りをつけられた瞬間だった。
その後、神子が懐妊したという報せが届き、神子が無事に男の子を出産したという朗報が国中に広がるころには、ジェラルドは二十歳になっていた。
神子の子どもには洗礼のときに会わせてもらったが、ファウストと似ていて、ジェラルドは胸の痛みを覚えつつも、神子が我が子の洗礼の見届け人になってほしいと頼んでくれたのが嬉しくて、ジェラルドは喜んで洗礼の見届け人となった。
ジェラルドがその女性と出会ったのは、神子の第一子の洗礼を見届けたすぐ後のことだった。
国の外交を任されているジェラルドは、隣国の王女の対応をしていた。
隣国の王女は煌びやかなドレスではなく軍服を着ていて、長身で、凛とした顔立ちの美しい女性だった。
「わたしは軍に所属しています。王女としてより、軍人として扱っていただければと思います」
国同士の交渉の場に王女が出て来ること自体珍しかったが、何より軍人としての誇りを持っている彼女にジェラルドは心惹かれた。
彼女の名前はダリア。
その名前も、ジェラルドの心に刺さる。
ファウストの家名はダリアだった。ファウストの家名と同じ名前の王女。
夜会にもダリアは軍服で出席した。
凛々しいその姿にジェラルドの心が傾く。
隣国の戦姫と呼ばれるダリア。
国に何かあったときには率先して軍を指揮して、戦場へも出向くという彼女。
彼女とジェラルドの恋が始まるまであともう少し。
赤い髪に緑の目は父親に似て、優しげな顔立ちは母親に似ていると言われていた。
十五歳で立太子して、王太子となったジェラルドの人生は順風満帆だと思っていた。
国や世界のことを学ぶにつれて、ジェラルドはこの国が貧困に苦しみ、この世界が滅び始めていることを知った。
長く続く水不足に、追い打ちをかけるような流行り病、農作物を荒らす害虫の大量発生。
民衆は食べるものもなく苦しんでいるが、ジェラルドの食卓にはいつも余るほどの料理が並んでいる。
食べきれないでそれを残すときに、ジェラルドは民衆のことを考えたことがなかった。
ジェラルドを変えたのは一人の男性だった。
ジェラルドが十九歳のときに、この世界を救うために神に愛された神子が召喚されることになった。神子の歴史を見てみると、異世界から召喚される神子は、煮沸消毒やアルコール消毒などの知識をこの世界に持ち込んで、祈ることによって奇跡を起こしこの世界を救ってきた。神子がこの世界で結婚し、子どもを産めば、この世界の豊穣は約束されて、出生率も上がるということなので、ジェラルドは神子の召喚に賛成だった。
「ジェラルド、そなたが責任者となって神子の召喚を行うように」
父である国王からもジェラルドは神子召喚の責任者としての責務を負わされた。
それも、ジェラルドが宣託で神子の伴侶候補に選ばれたからだ。
代々神子は女性で、伴侶候補は男性だった。
ジェラルドの叔父である王弟で大公のカルロ、公爵家嫡男のアンドレーア、宰相のオルランド、辺境伯のファウストが他にも候補に選ばれていたが、ジェラルドは自分こそが神子の伴侶となるのだと意気込んでいた。
神子の召喚の儀に立ち会い、神子が召喚されてきたとき、伴侶候補の誰もが動揺した。
神子は男性だったのだ。
これまで神子は代々女性で、伴侶候補も当然として男性が選ばれていた。今回も伴侶候補は男性が選ばれたというのに、神子は男性。
そのことに混乱しなかったわけではないが、神子の口から自分がオメガという特別な性で、男性でも子どもが産めるという説明を受けて、ジェラルドは奇跡を起こす神子ならばそれもあり得ないことではないと思ってしまった。
何より、神子が纏っている甘い香りにジェラルドは初対面から心惹かれていた。
王太子のジェラルドに対して、神子は非常に丁寧に接してくれた。
これまでの神子の中には伴侶候補を弄んだり、神官を奴隷のようにこき使ったりしたものもいたというのだから、今回の神子は性格的にも素晴らしいと認めざるを得なかった。
ジェラルドは王太子で、これまでずっと選ぶ立場だった。神子の伴侶というのが神子に選ばれる立場だということに慣れず、神子に無体を働いてしまったこともあった。
神子はそのことで傷付き、ジェラルドは国王から密命を受けていたオルランドから伴侶候補から外されそうにもなったが、神子は謝罪を受け入れてくれて、また神子との生活が続いた。
神子の神殿に閉じこもるでなく、他の神殿の孤児に会いに行ったり、町を見に行ったりする神子に、ジェラルドは心惹かれていた。こんな素晴らしい人格者が王太子妃になってくれればいいと願わずにいられなかった。
二か月、神子と生活を共にして、神子は辺境伯のファウストを選んだ。
神子に選ばれなかったとき、ジェラルドは少なからずショックを受けたが、神子の心がファウストに傾いていたことは気付いていたので、こうなることは予測済みだった。
神子の神殿を出た後で、ジェラルドはずっと考えていた。
ジェラルドは確かに神子に心惹かれ、愛した。神子は男性で、ジェラルドよりも背も高かったし、美しいというよりも地味な雰囲気だったが、その心根の美しさにジェラルドは惹かれた。
神子に選ばれず王宮に戻ったジェラルドに国王も王妃も安心した様子だった。
「神子様に選ばれるのは名誉なことだが、男性の王太子妃が誕生するのは前代未聞だった」
「王太子妃が男性というのは神子様がお子を産める奇跡を起こせるとはいえ、困りますからね」
ジェラルドは本気で神子に選ばれたいと思っていたのに、両親はそうなることを望んでいなかった。
そのことにジェラルドは少なからず衝撃を受けた。
「神子は素晴らしい方です。ぼくは神子に選ばれたかった」
「神子様が選んだのはファウストなのだろう?」
「神子様にはファウストと幸せになってもらわなければなりませんね」
神子を敬いはするものの王太子であるジェラルドとは結婚させたくなかった。
それが両親の本音のようだった。
ジェラルドは両親に宣言した。
「ぼくは神子には断られましたが、自分の想う相手としか結婚しません。政略結婚をどれだけ持ち込んでも無駄とお思いください。ぼくの考えが間違っているというのならば、王太子の座を辞退しても構いません」
神子に会って分かった。
愛し合っていない結婚など虚しいということが。
ジェラルドが宣言すると、両親は本気にしていない様子で笑っていた。
たった一人でこの世界に召喚されて、男性というだけで差別されて、それでも周囲への気遣いを忘れず、この国の幸福を願ってくれた神子。
神子への気持ちはすぐに捨てられるものではないが、ジェラルドは結婚するならば心から愛したひとではないと嫌だと思い始めていた。
神子とファウストの結婚式に参加したとき、ジェラルドは大勢の前で神子にお祝いの言葉を述べた。
「神子と共に過ごした六十日は、ぼくにとっては忘れられないものとなりました。ぼくを成長させてくれたのは神子への気持ちでした。今、神子が幸せの門出に立っていること、本当に嬉しく思います。どうか神子が永遠に幸せでありますように。それだけがぼくの願いです」
黒い目を潤ませて神子は喜んでいたようだった。
結婚式を終えてファウストのものになる神子に、ジェラルドは告げた。
「神子、ぼくはぼくの幸せを探します。神子はファウストと幸せになってください」
ジェラルドなりの心の区切りをつけられた瞬間だった。
その後、神子が懐妊したという報せが届き、神子が無事に男の子を出産したという朗報が国中に広がるころには、ジェラルドは二十歳になっていた。
神子の子どもには洗礼のときに会わせてもらったが、ファウストと似ていて、ジェラルドは胸の痛みを覚えつつも、神子が我が子の洗礼の見届け人になってほしいと頼んでくれたのが嬉しくて、ジェラルドは喜んで洗礼の見届け人となった。
ジェラルドがその女性と出会ったのは、神子の第一子の洗礼を見届けたすぐ後のことだった。
国の外交を任されているジェラルドは、隣国の王女の対応をしていた。
隣国の王女は煌びやかなドレスではなく軍服を着ていて、長身で、凛とした顔立ちの美しい女性だった。
「わたしは軍に所属しています。王女としてより、軍人として扱っていただければと思います」
国同士の交渉の場に王女が出て来ること自体珍しかったが、何より軍人としての誇りを持っている彼女にジェラルドは心惹かれた。
彼女の名前はダリア。
その名前も、ジェラルドの心に刺さる。
ファウストの家名はダリアだった。ファウストの家名と同じ名前の王女。
夜会にもダリアは軍服で出席した。
凛々しいその姿にジェラルドの心が傾く。
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