147 / 180
五章 十六歳の性教育
27.ロヴィーサ嬢のお誕生日会とその後
しおりを挟む
着替えをしてエプロンを付けたロヴィーサ嬢が巨大な包丁で新鮮なマグロを解体していく。
分厚い肉を剥がされて、骨だけになっていくマグロを、誰もが唾を飲んで見守っている。
「去年はロヴィーサ嬢のお誕生日に来れなかったのですよ。こんな素晴らしいことがあるのならば、是が非でも来るんだった」
「エルランドは食いしん坊だね」
「ダミアーン伯父上は去年の解体ショーにも立ち会ったのでしょう? 美味しかったですか?」
「私はネギトロ鉄火をもらったよ。とても美味しかった」
「羨ましい!」
エルランド兄上とダミアーン伯父上が、伯父と甥の気安さで話をしている。
「ああやって解体するのですね」
「頭を落とすのが大変そうでした」
「私が解体させてもらったときには、ロヴィーサ嬢に頭と尻尾を落としてもらっていましたからね。それでも大変でした」
「王配殿下は立派にやり遂げられましたよ」
「もっと精進したいと思って、今日はやって来たのです」
ユリウス義兄上とセシーリア嬢はすっかりと仲良くなっている。二人で手に汗を握る解体ショーを見ている。
「すげぇ……あ、いや、すごいですね。あのマグロの冊の分厚いこと」
「アルマス、どこが食べたい?」
「大トロまで行かなくてもいいんだよな。俺は結構赤身が好きで」
「私がロヴィーサ様からもらってきてやるよ」
アルマスとヘンリッキは解体ショーを見ながら食べたい部位を言っていた。ヘンリッキはアルマスにいいところが見せたいのだろう。
僕は身だけになったマグロをロヴィーサ嬢がマンドラゴラの葉っぱと一緒に袋に入れて、エーメルに歌わせて毒素を抜いているのに近付いていく。額に汗をかいていたがロヴィーサ嬢は僕を見ると笑顔になった。
「エドヴァルド殿下はどの部分を食べますか?」
「骨についた肉を焼いたらとても美味しいのだと聞きました」
「それでは、すぐに厨房で焼いてもらいますね」
ロヴィーサ嬢はパーティーの主催でもある。マグロだけに構っていられない。厨房ではミエト家の料理人さんが待機していた。
マグロの刺身の前には長蛇の列ができている。誰もがこの瞬間を楽しみにしてこのパーティーにやってきたのだ。
会場の端のテーブルの上には、ネギや大葉やたくあんやとろろなど、トッピングも大量に用意されている。ご飯も炊かれていて、会場中にいい香りが満ちていた。
「ミエト家のパーティーに招待されてよかったです」
「本当に素晴らしいマグロですね」
「トッピングまで揃えてあって完璧です」
ロヴィーサ嬢のお誕生日は大成功だった。
僕は塩焼きのカマをご飯と一緒に食べた。脂がしっかりとのっていて、しっとりとしていてとても美味しい。
ロヴィーサ嬢はクラース殿と話していた。
「わたくしの捌き方、どうだったでしょう?」
「とても上手だったよ。鬼の力の指輪は役に立っているようだね」
「はい。クラース様が曾お祖母様に渡して、それをお祖母様が受け継いで、それを母上が受け継いで、今はわたくしがずっとつけています」
「この家を守るものとして特別に作らせたものだから、ずっと受け継いでくれていて嬉しいよ。これからも活用してくれ」
「はい、クラース様」
とても背が高いクラース殿を見上げるロヴィーサ嬢の目は、信頼に満ちていた。曾祖父であるクラース殿がいてくれてロヴィーサ嬢も心強いのだろう。
「クラース殿よろしいかな?」
「はい、王太子殿下、なんでしょう?」
ダミアーン伯父上に呼ばれてクラース殿がロヴィーサ嬢のそばを離れる。ダミアーン伯父上はクラース殿と話したいようだ。
「エドヴァルドは自分が魔族だということを悩んでいた。どうしてもエドヴァルドはロヴィーサ嬢よりも寿命が長い。ロヴィーサ嬢に遺されることをとても怖がっていた」
「私も妻と結婚するときには覚悟が必要でした。覚悟をしたはずなのに、妻が亡くなったときには心が引き千切られるように悲しかった。娘が亡くなったときには、耐えられなくなって、魔族の国へ戻りました」
「クラース殿のその経験があるからこそ、エドヴァルドのそばにクラース殿がいてくれるのは心強い。エドヴァルドを支えてくれるか?」
「私にできることでしたら」
ロヴィーサ嬢との寿命の違いに悩んで、魔族の国のお祖父様とお祖母様とダミアーン伯父上に相談したこと。それをダミアーン伯父上は忘れていなかった。
ロヴィーサ嬢と結婚すれば、クラース殿は義理の曾祖父になる。身内に魔族がいてくれて、大事なひとを亡くすという経験をしているならば、共に支え合えるのかもしれない。
僕にとってクラース殿が家族になるのはとても重要なことだった。
それを考えてロヴィーサ嬢は今日の日にクラース殿を貴族たちに紹介したのだろうか。
ロヴィーサ嬢にそのことを聞いてみたい気がしていた。
ロヴィーサ嬢のお誕生日会が終わって、使用人さんたちが大広間を片付けている間、僕とロヴィーサ嬢は着替えて居間で寛いでいた。クラース殿は離れの棟に戻っていて、爺やはいるが実質僕とロヴィーサ嬢二人きりだった。
「ロヴィーサ嬢は結婚式でもマグロの解体ショーをやるのですか?」
「エド殿下、聞いていたのですね。セシーリア様はして欲しいようですが、王家のエルランド殿下との合同結婚式で、わたくしがマグロの解体ショーをやるのは、おかしくはありませんか?」
「僕はロヴィーサ嬢らしくていいと思います」
披露宴で振舞われる切り立てのマグロ。
それは歴史に残る合同結婚式になるだろう。
「王家のしきたりもありますし、よく相談してみないと決められません」
ロヴィーサ嬢と僕だけで決められることではない。それは僕にも分かっていた。父上とエリアス兄上はマグロの解体ショーを僕とエルランド兄上の合同結婚式で行うことを許してくれるのだろうか。
「ロヴィーサ嬢は、僕のことを思って、クラース殿を今日、皆様に紹介したのですか?」
「それはあります。エド殿下もクラース様も魔族。魔族同士で家族としてミエト家で生きていけたらよいと思ったのです」
僕が自分の寿命とロヴィーサ嬢の寿命が違うことに関して悩んでいたことは、ロヴィーサ嬢も知っている。どこまでも僕のことを考えてくれるロヴィーサ嬢に、僕は涙が出てきそうになる。
「ロヴィーサ嬢の優しさに泣けて来そうです。なんで僕はこの年になって泣き虫なのでしょう」
自分が泣き虫なことが恥ずかしい僕に、ロヴィーサ嬢がハンカチを差し出してくれる。
「エド殿下は感情が豊かなのですよ」
「男らしくないし、情けないし、女々しいと思いませんか?」
「全然思いません。エド殿下らしくて、とても可愛らしいです」
可愛いと言われて僕は涙を拭って唇を尖らせた。
「可愛いではなくて、格好いいと言われたいのです」
「どんな問題にも真正面から向かっていくエド殿下はとても格好いいですよ。でも、可愛いというのはやめられませんね」
「格好いいだけではダメなのですか?」
「どうしても、わたくしにとってはエド殿下は可愛いのです」
初めて出会ったときからロヴィーサ嬢は僕のことを「なんて可愛い」と思ってくれていたと言った。そのときの印象のままで僕はロヴィーサ嬢の胸にいるのだろう。
「僕だって男なのですよ」
ロヴィーサ嬢の華奢な手を引き寄せて胸に抱き寄せてしまうと、ロヴィーサ嬢が目を伏せる。長い黒い睫毛が頬に影を落としてとても色っぽい。
そのまま唇を寄せようとすると、ロヴィーサ嬢に胸を押された。
「エド殿下……爺やさんが……」
「そうだったー!」
僕はまたしてもキスができないのだった。
分厚い肉を剥がされて、骨だけになっていくマグロを、誰もが唾を飲んで見守っている。
「去年はロヴィーサ嬢のお誕生日に来れなかったのですよ。こんな素晴らしいことがあるのならば、是が非でも来るんだった」
「エルランドは食いしん坊だね」
「ダミアーン伯父上は去年の解体ショーにも立ち会ったのでしょう? 美味しかったですか?」
「私はネギトロ鉄火をもらったよ。とても美味しかった」
「羨ましい!」
エルランド兄上とダミアーン伯父上が、伯父と甥の気安さで話をしている。
「ああやって解体するのですね」
「頭を落とすのが大変そうでした」
「私が解体させてもらったときには、ロヴィーサ嬢に頭と尻尾を落としてもらっていましたからね。それでも大変でした」
「王配殿下は立派にやり遂げられましたよ」
「もっと精進したいと思って、今日はやって来たのです」
ユリウス義兄上とセシーリア嬢はすっかりと仲良くなっている。二人で手に汗を握る解体ショーを見ている。
「すげぇ……あ、いや、すごいですね。あのマグロの冊の分厚いこと」
「アルマス、どこが食べたい?」
「大トロまで行かなくてもいいんだよな。俺は結構赤身が好きで」
「私がロヴィーサ様からもらってきてやるよ」
アルマスとヘンリッキは解体ショーを見ながら食べたい部位を言っていた。ヘンリッキはアルマスにいいところが見せたいのだろう。
僕は身だけになったマグロをロヴィーサ嬢がマンドラゴラの葉っぱと一緒に袋に入れて、エーメルに歌わせて毒素を抜いているのに近付いていく。額に汗をかいていたがロヴィーサ嬢は僕を見ると笑顔になった。
「エドヴァルド殿下はどの部分を食べますか?」
「骨についた肉を焼いたらとても美味しいのだと聞きました」
「それでは、すぐに厨房で焼いてもらいますね」
ロヴィーサ嬢はパーティーの主催でもある。マグロだけに構っていられない。厨房ではミエト家の料理人さんが待機していた。
マグロの刺身の前には長蛇の列ができている。誰もがこの瞬間を楽しみにしてこのパーティーにやってきたのだ。
会場の端のテーブルの上には、ネギや大葉やたくあんやとろろなど、トッピングも大量に用意されている。ご飯も炊かれていて、会場中にいい香りが満ちていた。
「ミエト家のパーティーに招待されてよかったです」
「本当に素晴らしいマグロですね」
「トッピングまで揃えてあって完璧です」
ロヴィーサ嬢のお誕生日は大成功だった。
僕は塩焼きのカマをご飯と一緒に食べた。脂がしっかりとのっていて、しっとりとしていてとても美味しい。
ロヴィーサ嬢はクラース殿と話していた。
「わたくしの捌き方、どうだったでしょう?」
「とても上手だったよ。鬼の力の指輪は役に立っているようだね」
「はい。クラース様が曾お祖母様に渡して、それをお祖母様が受け継いで、それを母上が受け継いで、今はわたくしがずっとつけています」
「この家を守るものとして特別に作らせたものだから、ずっと受け継いでくれていて嬉しいよ。これからも活用してくれ」
「はい、クラース様」
とても背が高いクラース殿を見上げるロヴィーサ嬢の目は、信頼に満ちていた。曾祖父であるクラース殿がいてくれてロヴィーサ嬢も心強いのだろう。
「クラース殿よろしいかな?」
「はい、王太子殿下、なんでしょう?」
ダミアーン伯父上に呼ばれてクラース殿がロヴィーサ嬢のそばを離れる。ダミアーン伯父上はクラース殿と話したいようだ。
「エドヴァルドは自分が魔族だということを悩んでいた。どうしてもエドヴァルドはロヴィーサ嬢よりも寿命が長い。ロヴィーサ嬢に遺されることをとても怖がっていた」
「私も妻と結婚するときには覚悟が必要でした。覚悟をしたはずなのに、妻が亡くなったときには心が引き千切られるように悲しかった。娘が亡くなったときには、耐えられなくなって、魔族の国へ戻りました」
「クラース殿のその経験があるからこそ、エドヴァルドのそばにクラース殿がいてくれるのは心強い。エドヴァルドを支えてくれるか?」
「私にできることでしたら」
ロヴィーサ嬢との寿命の違いに悩んで、魔族の国のお祖父様とお祖母様とダミアーン伯父上に相談したこと。それをダミアーン伯父上は忘れていなかった。
ロヴィーサ嬢と結婚すれば、クラース殿は義理の曾祖父になる。身内に魔族がいてくれて、大事なひとを亡くすという経験をしているならば、共に支え合えるのかもしれない。
僕にとってクラース殿が家族になるのはとても重要なことだった。
それを考えてロヴィーサ嬢は今日の日にクラース殿を貴族たちに紹介したのだろうか。
ロヴィーサ嬢にそのことを聞いてみたい気がしていた。
ロヴィーサ嬢のお誕生日会が終わって、使用人さんたちが大広間を片付けている間、僕とロヴィーサ嬢は着替えて居間で寛いでいた。クラース殿は離れの棟に戻っていて、爺やはいるが実質僕とロヴィーサ嬢二人きりだった。
「ロヴィーサ嬢は結婚式でもマグロの解体ショーをやるのですか?」
「エド殿下、聞いていたのですね。セシーリア様はして欲しいようですが、王家のエルランド殿下との合同結婚式で、わたくしがマグロの解体ショーをやるのは、おかしくはありませんか?」
「僕はロヴィーサ嬢らしくていいと思います」
披露宴で振舞われる切り立てのマグロ。
それは歴史に残る合同結婚式になるだろう。
「王家のしきたりもありますし、よく相談してみないと決められません」
ロヴィーサ嬢と僕だけで決められることではない。それは僕にも分かっていた。父上とエリアス兄上はマグロの解体ショーを僕とエルランド兄上の合同結婚式で行うことを許してくれるのだろうか。
「ロヴィーサ嬢は、僕のことを思って、クラース殿を今日、皆様に紹介したのですか?」
「それはあります。エド殿下もクラース様も魔族。魔族同士で家族としてミエト家で生きていけたらよいと思ったのです」
僕が自分の寿命とロヴィーサ嬢の寿命が違うことに関して悩んでいたことは、ロヴィーサ嬢も知っている。どこまでも僕のことを考えてくれるロヴィーサ嬢に、僕は涙が出てきそうになる。
「ロヴィーサ嬢の優しさに泣けて来そうです。なんで僕はこの年になって泣き虫なのでしょう」
自分が泣き虫なことが恥ずかしい僕に、ロヴィーサ嬢がハンカチを差し出してくれる。
「エド殿下は感情が豊かなのですよ」
「男らしくないし、情けないし、女々しいと思いませんか?」
「全然思いません。エド殿下らしくて、とても可愛らしいです」
可愛いと言われて僕は涙を拭って唇を尖らせた。
「可愛いではなくて、格好いいと言われたいのです」
「どんな問題にも真正面から向かっていくエド殿下はとても格好いいですよ。でも、可愛いというのはやめられませんね」
「格好いいだけではダメなのですか?」
「どうしても、わたくしにとってはエド殿下は可愛いのです」
初めて出会ったときからロヴィーサ嬢は僕のことを「なんて可愛い」と思ってくれていたと言った。そのときの印象のままで僕はロヴィーサ嬢の胸にいるのだろう。
「僕だって男なのですよ」
ロヴィーサ嬢の華奢な手を引き寄せて胸に抱き寄せてしまうと、ロヴィーサ嬢が目を伏せる。長い黒い睫毛が頬に影を落としてとても色っぽい。
そのまま唇を寄せようとすると、ロヴィーサ嬢に胸を押された。
「エド殿下……爺やさんが……」
「そうだったー!」
僕はまたしてもキスができないのだった。
1
あなたにおすすめの小説
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
勝手にサインしろと仰いましたので、廃嫡書類に国璽を押して差し上げました
鷹 綾
恋愛
「確認? 面倒だ。適当にサインして国璽を押しておけ」
そう言ったのは、王太子アレス。
そう言われたのは、公爵令嬢レイナ・アルヴェルト。
外交も財政も軍備も――
すべてを裏で処理してきたのは彼女だった。
けれど功績はすべて王太子のもの。
感謝も敬意も、ただの一度もない。
そして迎えた舞踏会の夜。
「便利だったが、飾りには向かん」
公開婚約破棄。
それならば、とレイナは微笑む。
「では業務も終了でよろしいですね?」
王太子が望んだ通り、
彼女は“確認”をやめた。
保証を外し、責任を返し、
そして最後に――
「ご確認を」と差し出した書類に、
彼は何も読まずに署名した。
国は契約で成り立っている。
確認しない者に、王の資格はない。
働きたくない公爵令嬢と、
責任を理解しなかった王太子。
静かな契約ざまぁ劇、開幕。
---
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
前世の記憶を取り戻した元クズ令嬢は毎日が楽しくてたまりません
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のソフィーナは、非常に我が儘で傲慢で、どしうようもないクズ令嬢だった。そんなソフィーナだったが、事故の影響で前世の記憶をとり戻す。
前世では体が弱く、やりたい事も何もできずに短い生涯を終えた彼女は、過去の自分の行いを恥、真面目に生きるとともに前世でできなかったと事を目いっぱい楽しもうと、新たな人生を歩み始めた。
外を出て美味しい空気を吸う、綺麗な花々を見る、些細な事でも幸せを感じるソフィーナは、険悪だった兄との関係もあっという間に改善させた。
もちろん、本人にはそんな自覚はない。ただ、今までの行いを詫びただけだ。そう、なぜか彼女には、人を魅了させる力を持っていたのだ。
そんな中、この国の王太子でもあるファラオ殿下の15歳のお誕生日パーティに参加する事になったソフィーナは…
どうしようもないクズだった令嬢が、前世の記憶を取り戻し、次々と周りを虜にしながら本当の幸せを掴むまでのお話しです。
カクヨムでも同時連載してます。
よろしくお願いします。
[完結]7回も人生やってたら無双になるって
紅月
恋愛
「またですか」
アリッサは望まないのに7回目の人生の巻き戻りにため息を吐いた。
驚く事に今までの人生で身に付けた技術、知識はそのままだから有能だけど、いつ巻き戻るか分からないから結婚とかはすっかり諦めていた。
だけど今回は違う。
強力な仲間が居る。
アリッサは今度こそ自分の人生をまっとうしようと前を向く事にした。
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる