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魔女(男)とこねこ(虎)たん
44.ポムスフレと新しい玩具
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料理をするときにはレオシュもルカーシュもキッチンには入れないようにしているのだが、アデーラは今回に限ってはレオシュとルカーシュがキッチンに入ることを許した。
ルカーシュは大人しいので安心なのだが、レオシュはまだ3歳で落ち着きがない。今日は油を使うので特に注意しなければいけなかった。
「レオシュ、私の胸に抱っこ紐で固定するからね」
「なんで、まっま?」
「私はレオシュが火傷をしてしまったらすごく悲しい。ルカーシュもレオシュが火傷をしたら悲しむ。レオシュが色んなことを知りたがって、ついつい手が出てしまうのは仕方がないことだから、私はレオシュを守れるようにしたいんだ」
「まっま、にぃに、かなしい……わかった!」
抱っこ紐でアデーラの胸に固定されたレオシュにアデーラは何回も言う。
「絶対に手を出しちゃダメだよ。今日は面白いものに挑戦するから、見せてあげるけどね」
「あい、てをださない」
「ぼくもおとなしくみてる」
ルカーシュのためには踏み台を持ってきて調理する場面をちゃんと見えるようにする。
ジャガイモをスライスして、冷たい油に入れて弱火でじっくりと上げる。ジャガイモの周りに徐々に泡が出てきて、芋が浮いてきたら、鍋を揺すってアデーラはジャガイモに衝撃を与えた。
ジャガイモの中に気泡が入って、中を空洞にしてぷっくりと膨らんでくる。
「すごーい! まっまー!」
思わず油に手を伸ばしたレオシュだが、アデーラの胸にしっかりと括りつけられているので、抱っこ紐でビンッと止められた。触りたくてたまらないのか手足をちたぱたさせているレオシュに、アデーラが囁く。
「お約束は?」
「あ! てをだしちゃダメ!」
「そうだよ」
口に出して言えば一瞬は落ち着くが、またジャガイモが膨らんでくると思わず手が出る。そのたびに抱っこ紐はしっかりとレオシュの身体を括りつけてレオシュを守っていた。
「すごい……ジャガイモがまんまるにふくらんでる」
「これに塩をかけて食べようね」
「たべたーい!」
山盛りのジャガイモの真ん丸な揚げ物、ポムスフレが出来上がると、アデーラは油の処理を終えて、お皿をテーブルに持って行った。テーブルの上にお皿を置くと、レオシュの抱っこ紐を外す。急いで椅子によじ登ろうとするレオシュをルカーシュが止めた。
「レオシュ、おててをあらおう」
「あ! そうだった!」
「いっしょにいこうね」
手を繋いで二人で洗面所に歩いて行くレオシュとルカーシュにアデーラもついて行って、きちんと手が洗えているか確認した。
今日は店舗が休みで、フベルトとイロナとヘドヴィカは来ていない。おままごとの道具を買いに行ってくれていたダーシャが帰って来た。
「ただいまー! おやつの時間に間に合った?」
「まにあったよ、ダーシャおかあさん」
「きゃー! ポムスフレじゃない! ブランカ母さんが作ってくれたのを思い出すわ」
「だー、おててをあらって!」
玄関からそのままリビングのテーブルに行こうとするダーシャを止めたのはレオシュだった。誇らし気な顔で、ダーシャに言っている。
「ぐ……レオシュが正論だわ。仕方ない、手を洗って来るか」
洗面所でダーシャが手を洗っている間に、レオシュは椅子によじ登り、ルカーシュも椅子に座っていた。椅子に座って待っているとダーシャが洗面所から戻ってくる。
丸々と膨らんだきつね色のジャガイモの揚げ物、ポムスフレを全員がお皿に取って食べ始める。ぱりぱりのポムスフレはあっという間にレオシュとルカーシュとダーシャの口の中に吸い込まれてしまう。
「レオシュ、ほっぺたいっぱいになりすぎてない?」
「おいひい!」
「アデーラおかあさん、レオシュがのどにつまらせちゃう!」
口いっぱいに頬張ったレオシュをルカーシュが心配している。アデーラがミルクティー淹れると、レオシュはごきゅごきゅと喉を鳴らして飲んでいた。
食べ終わったレオシュは満足そうに子ども部屋に遊びに行く。ルカーシュもおままごと道具の入った袋を持って子ども部屋に行った。
「みて、レオシュ、おなべでしょ、おさらでしょ、おわんでしょ、これはおたま、こっちはフライパン!」
「いっぱいあるねー!」
「ダーシャおかあさん、これ、いっぱいありすぎない?」
中に入っていたおままごと道具に、驚いているルカーシュに、ダーシャが笑っている。
「家の中で使う分も買って来たのよ。それで、二セットあるの」
「いえのなかでも、おりょうりしていいの?」
「いいわよ。夏場になると暑すぎて外では遊べないし、ずっと外で遊んでるわけにはいかないから、家の中でもおままごと、したいでしょ」
「うん! ……あのね、ダーシャおかあさん、ぼく、ほしいものがあったんだ」
あまり自己主張をしないルカーシュがおねだりをしているのに気付いて、アデーラもリビングで縫物をしながら耳を澄ます。
「けいりょうカップって、あるでしょう?」
「アデーラがお料理で使ってるやつね」
「けいりょうスプーンも……」
「分かったわ。ルカーシュのおままごとは本格的なのね。買って来るわ」
約束してくれたダーシャにルカーシュが目を輝かせている。
「ぼく、あめがふったら、けいりょうカップをウッドデッキにおいておくんだ」
「計量カップを?」
「うん。そうしたら、そのひ、どれだけあめがふったか、わかるでしょう?」
計量カップをおままごとに使うのだとばかり思っていたアデーラは、ルカーシュの発想に驚いた。冬場の雪は積もった量が高さで分かるが、雨はどれだけ降ったかを調べることは難しい。
雪の結晶に興味を持っていたように、ルカーシュは雨にも興味を持っているようだった。
「すごい発想だね。ルカーシュは天才じゃない?」
思わずぽつりとアデーラが呟くと、ルカーシュが照れたように頬を赤くする。
「本当だわ、ルカーシュは天才だわ! すごい!」
ダーシャに抱き寄せられて、ルカーシュが嬉しそうに微笑んでいるのが見える。抱き締められているルカーシュの様子を見ていたレオシュが、羨ましくなったのか、アデーラのところに走って来た。
「まっま、だっこして!」
「レオシュ、可愛い! いい子」
「れー、すごい?」
「レオシュは、この前小人族の淑女が来たときに、私のことを守ってくれたよね。あれ、すごく嬉しくてありがたかった。あのとき、私はありがとうって言えなかったけど、ありがとうね」
「れー、まっまをまもった!」
今更ながらお礼を言えばレオシュもほっぺたを赤くして喜んでいる。
にこにこしているレオシュにアデーラも嬉しくなる。
しばらく抱いていると、レオシュは満足したのか離れて行った。ルカーシュも子ども部屋で遊んでいる。
「にぃに、おなべ、かして」
「いま、ぼくがつかってるから、あとでいい?」
「うーん……」
「フライパンならいいよ」
「わかった! つかいおわったら、かしてね!」
フライパンを渡されると、お鍋が使いたかったレオシュも納得して遊び出す。じゅうじゅうと声で言ってフライパンを動かして、何か作っているつもりになっている。
「あー!? レオシュ、なにをやいてるの!?」
「おにく!」
「それ、ブタさんのぬいぐるみ!」
豚のぬいぐるみをフライパンの上に乗せて焼いているつもりになっているレオシュに、アデーラは首を傾げた。ちょっといけないような気がする。
フェルトの生地を小さめに切って、周囲を縫って中に綿を詰めて閉じる。それを何個も作っていくと、緑や赤やオレンジや黄色の具材が出来上がった。大量に作ったそれをぱらぱらと降らせると、レオシュとルカーシュの表情が輝く。
「チャーハンつくるー!」
「ぼく、シチューつくるよ!」
「にぃに、れーにもたべさせてね」
「レオシュもぼくにたべさせてね!」
話し合ってフェルトの具材で料理を始めるレオシュとルカーシュは新しい玩具にはしゃいでいた。
「今日の晩ご飯は、シチューにするかな」
呟いたアデーラに、レオシュとルカーシュが「やったー!」と喜んでいた。
ルカーシュは大人しいので安心なのだが、レオシュはまだ3歳で落ち着きがない。今日は油を使うので特に注意しなければいけなかった。
「レオシュ、私の胸に抱っこ紐で固定するからね」
「なんで、まっま?」
「私はレオシュが火傷をしてしまったらすごく悲しい。ルカーシュもレオシュが火傷をしたら悲しむ。レオシュが色んなことを知りたがって、ついつい手が出てしまうのは仕方がないことだから、私はレオシュを守れるようにしたいんだ」
「まっま、にぃに、かなしい……わかった!」
抱っこ紐でアデーラの胸に固定されたレオシュにアデーラは何回も言う。
「絶対に手を出しちゃダメだよ。今日は面白いものに挑戦するから、見せてあげるけどね」
「あい、てをださない」
「ぼくもおとなしくみてる」
ルカーシュのためには踏み台を持ってきて調理する場面をちゃんと見えるようにする。
ジャガイモをスライスして、冷たい油に入れて弱火でじっくりと上げる。ジャガイモの周りに徐々に泡が出てきて、芋が浮いてきたら、鍋を揺すってアデーラはジャガイモに衝撃を与えた。
ジャガイモの中に気泡が入って、中を空洞にしてぷっくりと膨らんでくる。
「すごーい! まっまー!」
思わず油に手を伸ばしたレオシュだが、アデーラの胸にしっかりと括りつけられているので、抱っこ紐でビンッと止められた。触りたくてたまらないのか手足をちたぱたさせているレオシュに、アデーラが囁く。
「お約束は?」
「あ! てをだしちゃダメ!」
「そうだよ」
口に出して言えば一瞬は落ち着くが、またジャガイモが膨らんでくると思わず手が出る。そのたびに抱っこ紐はしっかりとレオシュの身体を括りつけてレオシュを守っていた。
「すごい……ジャガイモがまんまるにふくらんでる」
「これに塩をかけて食べようね」
「たべたーい!」
山盛りのジャガイモの真ん丸な揚げ物、ポムスフレが出来上がると、アデーラは油の処理を終えて、お皿をテーブルに持って行った。テーブルの上にお皿を置くと、レオシュの抱っこ紐を外す。急いで椅子によじ登ろうとするレオシュをルカーシュが止めた。
「レオシュ、おててをあらおう」
「あ! そうだった!」
「いっしょにいこうね」
手を繋いで二人で洗面所に歩いて行くレオシュとルカーシュにアデーラもついて行って、きちんと手が洗えているか確認した。
今日は店舗が休みで、フベルトとイロナとヘドヴィカは来ていない。おままごとの道具を買いに行ってくれていたダーシャが帰って来た。
「ただいまー! おやつの時間に間に合った?」
「まにあったよ、ダーシャおかあさん」
「きゃー! ポムスフレじゃない! ブランカ母さんが作ってくれたのを思い出すわ」
「だー、おててをあらって!」
玄関からそのままリビングのテーブルに行こうとするダーシャを止めたのはレオシュだった。誇らし気な顔で、ダーシャに言っている。
「ぐ……レオシュが正論だわ。仕方ない、手を洗って来るか」
洗面所でダーシャが手を洗っている間に、レオシュは椅子によじ登り、ルカーシュも椅子に座っていた。椅子に座って待っているとダーシャが洗面所から戻ってくる。
丸々と膨らんだきつね色のジャガイモの揚げ物、ポムスフレを全員がお皿に取って食べ始める。ぱりぱりのポムスフレはあっという間にレオシュとルカーシュとダーシャの口の中に吸い込まれてしまう。
「レオシュ、ほっぺたいっぱいになりすぎてない?」
「おいひい!」
「アデーラおかあさん、レオシュがのどにつまらせちゃう!」
口いっぱいに頬張ったレオシュをルカーシュが心配している。アデーラがミルクティー淹れると、レオシュはごきゅごきゅと喉を鳴らして飲んでいた。
食べ終わったレオシュは満足そうに子ども部屋に遊びに行く。ルカーシュもおままごと道具の入った袋を持って子ども部屋に行った。
「みて、レオシュ、おなべでしょ、おさらでしょ、おわんでしょ、これはおたま、こっちはフライパン!」
「いっぱいあるねー!」
「ダーシャおかあさん、これ、いっぱいありすぎない?」
中に入っていたおままごと道具に、驚いているルカーシュに、ダーシャが笑っている。
「家の中で使う分も買って来たのよ。それで、二セットあるの」
「いえのなかでも、おりょうりしていいの?」
「いいわよ。夏場になると暑すぎて外では遊べないし、ずっと外で遊んでるわけにはいかないから、家の中でもおままごと、したいでしょ」
「うん! ……あのね、ダーシャおかあさん、ぼく、ほしいものがあったんだ」
あまり自己主張をしないルカーシュがおねだりをしているのに気付いて、アデーラもリビングで縫物をしながら耳を澄ます。
「けいりょうカップって、あるでしょう?」
「アデーラがお料理で使ってるやつね」
「けいりょうスプーンも……」
「分かったわ。ルカーシュのおままごとは本格的なのね。買って来るわ」
約束してくれたダーシャにルカーシュが目を輝かせている。
「ぼく、あめがふったら、けいりょうカップをウッドデッキにおいておくんだ」
「計量カップを?」
「うん。そうしたら、そのひ、どれだけあめがふったか、わかるでしょう?」
計量カップをおままごとに使うのだとばかり思っていたアデーラは、ルカーシュの発想に驚いた。冬場の雪は積もった量が高さで分かるが、雨はどれだけ降ったかを調べることは難しい。
雪の結晶に興味を持っていたように、ルカーシュは雨にも興味を持っているようだった。
「すごい発想だね。ルカーシュは天才じゃない?」
思わずぽつりとアデーラが呟くと、ルカーシュが照れたように頬を赤くする。
「本当だわ、ルカーシュは天才だわ! すごい!」
ダーシャに抱き寄せられて、ルカーシュが嬉しそうに微笑んでいるのが見える。抱き締められているルカーシュの様子を見ていたレオシュが、羨ましくなったのか、アデーラのところに走って来た。
「まっま、だっこして!」
「レオシュ、可愛い! いい子」
「れー、すごい?」
「レオシュは、この前小人族の淑女が来たときに、私のことを守ってくれたよね。あれ、すごく嬉しくてありがたかった。あのとき、私はありがとうって言えなかったけど、ありがとうね」
「れー、まっまをまもった!」
今更ながらお礼を言えばレオシュもほっぺたを赤くして喜んでいる。
にこにこしているレオシュにアデーラも嬉しくなる。
しばらく抱いていると、レオシュは満足したのか離れて行った。ルカーシュも子ども部屋で遊んでいる。
「にぃに、おなべ、かして」
「いま、ぼくがつかってるから、あとでいい?」
「うーん……」
「フライパンならいいよ」
「わかった! つかいおわったら、かしてね!」
フライパンを渡されると、お鍋が使いたかったレオシュも納得して遊び出す。じゅうじゅうと声で言ってフライパンを動かして、何か作っているつもりになっている。
「あー!? レオシュ、なにをやいてるの!?」
「おにく!」
「それ、ブタさんのぬいぐるみ!」
豚のぬいぐるみをフライパンの上に乗せて焼いているつもりになっているレオシュに、アデーラは首を傾げた。ちょっといけないような気がする。
フェルトの生地を小さめに切って、周囲を縫って中に綿を詰めて閉じる。それを何個も作っていくと、緑や赤やオレンジや黄色の具材が出来上がった。大量に作ったそれをぱらぱらと降らせると、レオシュとルカーシュの表情が輝く。
「チャーハンつくるー!」
「ぼく、シチューつくるよ!」
「にぃに、れーにもたべさせてね」
「レオシュもぼくにたべさせてね!」
話し合ってフェルトの具材で料理を始めるレオシュとルカーシュは新しい玩具にはしゃいでいた。
「今日の晩ご飯は、シチューにするかな」
呟いたアデーラに、レオシュとルカーシュが「やったー!」と喜んでいた。
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