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転生
大切な話
しおりを挟む「そうよ、シャルはね瞳の色が紫でしょ?
紫色は限界魔力量が1番多い色なのよ
普通魔力の多いと言われている私達でも大抵高くて青しか見た事が無かったのよ
それも水色に近い青色だったのよね」
とお母さんが言ったけど…
先ず瞳の色って魔力量が関係してるの⁉︎
そんでもって紫が1番高いとか青が高いとか言われても順番分からないよ…
でもお母さんも赤だけど、なんかグラデーションっぽく少しだけど下の方青っぽさあるよね⁈
それって凄いってこと⁉︎
流石♪
「紫はな、神の色とも言われるくらい凄いんだぞ」
って今度はお父さんが頭を撫でてくれたけど
いや、話進めないで⁉︎
私頭の中?でいっぱいだよ!
って色々質問しながら聞きたいのに話せないからただ聞くだけで悲しいぜっ(泣)
「それでね、まだ髪色の変化は見られないから大丈夫だとは思ってたんだけど、もし急に変化が起きたらまだ幼いシャルには耐えられないと思うのよ
だから、本来ならエルフは4歳~ハイエルフでも2歳~なんだけど、シャルは今夜からこの睡眠効果のある木の実を食べましょうね」
と言ってお母さんがサクランボのような小さな身を取り出して
「この実はちょ~っと酸っぱいかもしれないが、身体には何の害もないし安心するんだぞ?
ただもし魔力が増えて来て属性が決まって来た時にエルフ族は急激に感覚が鋭くなるから、慣れない子供のうちはこの実が無いと寝られないんだ」
とお父さんが教えてくれた。
なるほど…エルフは結構聴力とか良いイメージではあったけど、そんな寝られないほどなんだ…
でもさ、お母さんお父さんや…私、髪の色が変わる事とかも色々気になっちゃうんですけれども⁉︎
なんて言う私の心の声は届く事なく
「実は他にも色々話さないと行けないのだけど…それは多分大人になってから知った方が良いと思うのよねぇ」
とお母さんがぼそっと、でもハッキリ聞こえちゃう声で言った
んーーーと、気になるよねぇ???
「そうだな、まぁ一応まだ可能性って段階だしな
確かめに来るように伝達は前に来てたが、まだ小さいからって行ってないしな」
とお父さんもぼそっと言った
いや…もう普通に話して良いよ⁉︎
てか伝達って何処からの⁉︎
無視して良い感じの所って事は親戚的な所??
「そうよね!もし違ったらシャルに期待させちゃうだけになってしまうかもしれないし!
本当にそうだったら…正直寂しいけれど…
まぁその時に説明するわね!」
とお母さんが急にぼそっとでなくハッキリした声でニコッと笑顔でそう言った。
なんか途中ションボリしてた気がするけど、気のせいかな?
なんてお母さんの顔をじーっと見ていたら
「よし、そうとなったら今日はもう寝るか
まぁ後は…って言うか本来この話もこの歳でする事じゃないんだが、、
まぁまた大きくなったらもう一度今回の事も含めて、だな!(笑)
ただこれだけは今のうちに言っておかないといけない気がしたんだ、眠いのにすまんな
よく分からないと思うけど、聞いてくれてありがとな」
とお父さんが微笑むような顔でそう言いながら、また頭を撫でられた
「ほんと、眠いわよね
ごめんなさいね
昨日少し2人で嫌な予感がしたから話したかったのよ
なんだか急に魔力成長が始まって辛さで気を失う子供も見た事があるから余計かしらね
さっ、これ食べて寝ましょうね」
とお母さんが木の実を口に入れてくれた。
なんか怖い言葉が聞こえた気がしたけど…
正直もう木の実食べなくても即寝れるくらい眠気でよく分からず
そして2人もその眠さに気がついてるみたいなのに、食べさせてくれるって事はよっぽど食べることに意味があるんだろうなぁ
なんて思いつつ食べて…
.………………………………
「眠ったかしら?」
「あぁ多分な」
「でも…シャルの瞳の色…そしてあの世界樹の…」
「そうだ……しても、……なら自由を…………」
そんな2人が何かを話している声がして聞こうとしたけど、木の実の効果なのかさらに眠くなっていった…
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