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入学前
〜クリス視点〜
しおりを挟む第二試験の付き添いの道中
「いよいよね~
いつかは、と思っていたけれどついにシャルちゃんが帰ってしまうのね…寂しいけれど、むしろ今まで協力してあげられなかったのは申し訳ないわね」
そう妻が言った
「そうだね…きっともっと早くから帰りたいと言う気持ちはどこかにあっただろうに…」
なんで話していると
気配はしていたが、魔物がいきなり5体も出て来た
「いきなり5体相手なんて大丈夫かしら?」
そう妻が言い
「そうだよな⁉︎
あんなか弱い2人が…心配だぜっ」
とバルドまでそんな事を言い出した
実のところ、今私は3人について心配はしていない。
と言うのも午前中の模擬試験をまだ入学前の子供という特例な事の為に保護者が一名付き添いと追う形で他に口外せず特別に見せてもらっていたのだ。
本来ならバルドもギルマス という事で見る予定だったのだけど、午後の試験官になるかもしれないという事で急遽外れて…
だからこそ知っていた…凄い魔法がくる事は
しかしながら……
ミレイが模擬試験で使った技は試験官が逃げ回るのでスピードが追いつくように炎の槍のような物で素早く何発か出していて
まさか…これほど大きく一度に倒せる威力の…“火の球”を出せるとは思っていなかった。
「ねぇ…どういう事??
いくらドラゴン族とは言え、火の球…なのよね?あれ?
レベル1の魔法であの威力なんて…ミレイちゃん天才なのかしら???」
そう言いながら妻もびっくりしていたけど
「確かにそうだな…
だが…それだけで無くあのスライムだ
スライムが火を吸収するなんて見た事も聞いた事もないぞ⁉︎
と言うかあんなに小さい子があれほどの魔力を使って大丈夫なのか?倒れたりしないよな?」
そう言いながらバルドが慌て出してしまった。
ただ…皆んなミレイやスイが凄すぎてあまり気が付いていないみたいだけど…1番凄いのは、そんな規格外な2人と契約を結んでいるシャルなんだよね。
そして私はそんなシャルの水と風の合わせ技まで見ているから余計なのだけど………
どうも3人ともなのか、は分からないが
自分たちの凄さにまだ気が付いていない様子だからこそ、これから始まるであろう学校生活が…少し不安なのだ。
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