転生させて貰ったけど…これやりたかった事…だっけ？

入学前

いい加減……ね？

　それからもサレスさんとユースさんはなんとか回避しようと頑張っていたものの、結局クリスさんに乗せてもらうことが決定し

　その日は2人とも凄い表情で帰って行った。


　まぁ普通ドラゴンに乗って空を飛んでいくなんて、いきなりだと怖いよね。

　私の場合は初め異世界に来て舞い上がってたから、ドラゴンに乗れるなんて幸せ！
　って気持ちが強くて気がついたら慣れちゃってたけどね(笑)


　そんなこんなで、それから数日間
　お土産に渡す用に調味料一式とケーキを準備しつつ、他にも色々持って行くものの準備をした。

　因みに！！！
　この間サレスさん達に味見をしてもらって、残っていたケーキが、数日経っても鮮度が落ちない…って言うか、見た目も匂いも全く変わってなかった

　と言う事で、インベントリは物の時間は進まない事が分かったのですよ！！！


　まぁそれは、、もっと色々確かめたいには確かめたいけど、一旦置いといて。

　いよいよ！明日！！旅立つわけなんだけど…



「やはりっ
　私たちは走って行きますので…その、、」

「そうそう！
　うん、私たち2人は別で…」


「何を言っているのかしら？
　それじゃあ一旦誰がエルフの里まで私達を案内するのかしら？」


　なんて言うような会話が隣から聞こえてきているわけで….大丈夫かな？

　いや、大丈夫！

　だって…クリスさんが皆んなが落ちないようにって背中に取り付けるのをわざわざドラゴンの里に帰って、他の仲間から借りてきてくれたし

　エマさんだって、ドラゴンの姿でとぶのが久しぶりだからって、わざわざここ最近万が一に備えて飛行練習までしてくれてたし。


　むしろこれで無しになるなんて絶対ダメだもん！


　まぁつまり、サレスさんとユースさん
「2人ともいい加減逃げずに明日の準備してくださいっ」
　と2人に良い

　相変わらずなぜか私には優しい2人は
「「はい…」」
　とそれだけ呟いてトボトボとその日は帰って行った。




　明日ちゃんと約束の時間に来てくれる…よね？