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永遠に想う
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私の彼氏を一言で表現するならば《理》だ。基本的に前を見据えているからか「これって今、
必要なの?」と思う行動をしていても自ずと結果がついてくる。という言葉があるように少し経つとああ、これってあの時にしていたから?とか、小説でいうところの伏線。みたいなことが多い。
デートに遅れてくるときも前もってどれくらい
遅れるか教えてくれるので変に長い時間待たされることもなく、安心して待っていられる。
時折会話の中で口が悪くなってても普段、優しく気遣ってくれる人だから嫌な気持ちになることはなかった。
彼と出逢ったのは、輸入品を扱うディスカウントストアに勤務し始めて半年が経った頃だった。私は店頭スタッフで彼は営業として、外から来る人で顔を合わせる機会が数回あった程度だったのだが物腰の柔らかさと営業としての顔だとしても笑顔に私は魅せられた。本当は規則違反でいけない行為だとわかっていても理解まではしておらず、彼に声をかけて連絡先を交換した。その後に一悶着はあったが、彼も私も勤務を続けらていて双方の会社に感謝している。
とある休日の日,彼の家に遊びに来ているときに私は見た。というか、見つけてしまった。
1人暮らしするにはリビングとは別に部屋が3個あるのは、多すぎない?と思って初見で思わず声に出してしまったのだが、写真が趣味である彼は「俺も最初は多い気がする。と思ったけど現像して乾かしに日数必要で…日当たりのことも考えると趣味とはいえ、凝り性だからさ。家賃は稼げば払えるし、楽しめるときに楽しみたいんだ。」と、教えてくれた言葉に私は「なるほど。」と、自分にはなかった考えに知らない世界に関心と納得を示した。その際に言われていたことがある。
《完全なる個室空間、尚且つ機材でケガすると危ないからココには入らないでね。》
このときの言葉を私に伝えていたときの彼の顔は普段と空気感さえ違っていた気がする。今思えば言葉に重みがあった。何となく、異様な雰囲気に耐えきれずに無言で深く頷くことが最善と思ってあのときの私はそうした。
しかし、リビングからお手洗いに向かう途中にある部屋ということもあり、普段ならばドアに鍵を掛けているはずの戸が少し開いているのだ。好奇心というよりは何となく、触れてはいけない部分に触れたくなる気持ちがあって部屋に近づいた。
「たま、トイレに行くんじゃなかったのか?」
「あっ…ちがうの、ちがうんだよ!!?
入ろうとしたんじゃなくって、戸が少し開いていたから閉めようと思って…ごめんなさい。」
完璧に言い訳だ。と自分自身でも思いつつも弁明すると、彼は少し眉を寄せながらも短い溜息とともに静かに戸を閉めて私を抱き寄せた。
「気を使わせてしまってごめんな。
本来なら隠す必要もないことなんだろうけど、
まだ俺自身で踏ん切りが付かないことがあって
大切にしたいもの、こと…なんだ。」
大学を卒業して間もない私と三十路手前の彼には年齢だけではなく、人生経験としての壁も存在する。仰々しく言いたいのではなく考え方、物事の捉え方も確実に大人なのだ。時折遠くを見つめる視線ですら私には大人というか距離が
近いのに遠くに思えてしまうほどに…。
「わかった。いつか、教えてくれたら嬉しい。
とは思ってるけど無理には聞かない。
もし、次開いているの見つけても動かないで
伝えるね。あと…本来の目的であるお手洗いを
お借りしたいので離れるです。」
するり。と猫のように彼の腕から抜け出して
私は彼から離れた。一瞬だけ、見えたもの。
カーテンに閉められている真っ暗な部屋の中に
きれいな華。造花ではなく、アレは確実に天然の華だ。彼の趣味は写真と…。
お泊まりの日から何事もなく淡々とした色のない日常を過ごしていると、彼から珍しくメッセージが来ていた。その瞬間、私のせかいに色がついた
「週末の夜、空いてる?」
もちろんです!!空いてなくてもすぐに空けます。と勢いよく返信をした。ちょうど、今日は水曜日!あと、2日働けば愛しの彼に逢えるのだ!楽しみで楽しみでにやけ顔が止まらずに仲の良いスタッフの方には「リア充滅べ」など茶化されていたが、嬉しいのは事実だから仕方あるまい。
そして、待ちに待った週末の夜、仕事を終えて
身支度を整えて、「こちらの準備は万全です!」とメッセージを送ったが一向に返信がなく、不安になっているとインターホンが鳴った。
なぜだろう、季節は秋、そうイマは秋なのだ。
あれ…なんでだろう、季節を改めて認識した途端に寒さが寒気に変わり、インターホンの音が鈍く、重く、響いた。部屋の窓からは雲に隠れながらも淡く光る満月が見えた。
「あれ、たま起きたの?」
軽く私の頭を撫でながら優しい声で彼がおはよ。と声をかけてくれた。けど、私はこのカレの顔を知らない。
ねぇ、貴方は誰なの?
私の知ってる彼ではないけど…。
「たま…だよね?身体に違和感とか大丈夫?」
たま、だよね?ねぇ、私の本当の名前知ってる?
あだ名じゃないよ。本当の名前。
「名前、呼んで」
どこか無機質で冷たい、自分の声のようで違うヒトみたいな不思議な声が静かな部屋に反響した。
「玉響」
彼は私の頬に割れ物にも触れるかのように優しく手を伸ばして頬に触れていた手はそのままに私の首を捕らえた。苦しいけど苦しくない、絶妙な堕ちない感覚の中にいる虚げな私の目に映るカレはやはり、知っている彼ではない。
ねぇ、ほんとうに貴方は彼?
さっきから、私の知っている彼ではない
気がするのだけど。
首にかけていた手を素早く離して、カレは部屋の外に出た。身体を起こして、私も続けて部屋から移動する。インターホンがなって、気づいたら彼の部屋にいて、でも視界に映るカレは愛しの彼ではなく別のヒト。意味がわからない、頭が痛い。
けど、私の名前は知っている。ならば、本当の彼はどこにいるの??思考が追いつかない状況を整理しようとしていると、ココが彼の家なら。とふっと脳裏をよぎった記憶、私はある部屋の前で足を止めた。かちゃりと戸を開けて初めて目に映る世界を見て私はなんとも言えない感情と感覚に襲われて無言で涙を流した。
目の前には真っ白いリコリスの花束を抱えて手首から朱を流している最愛の彼がいた。
真っ白いリコリスが朱を纏ってまるで自然の曼珠沙華になる様を見つめていた。すぐに救急車を呼ぶなり、先程のカレに大声で助けを求めたり瀕死の…最早絶命している可能性がある彼を今ならまだ救えるかもしれないのに私はこの光景に魅せられているのだ。部屋のほぼ真ん中に彼がいて左右に絵が置いてあった。中性的な顔立ちの2人。1人は高身長で、もう1人は笑っているがどこか寂しそうな顔をしていて、絵の下にはイヤリングとピアスも置かれている。彼に近づこうとしたときに物音がして振り返るとカレがいた。
「彼が…彼が。
ねぇ、貴方は誰なの?
この結末を、意味を…知ってるの?」
自分でも情けない声が出た。
「玉響、よく聞いて。
これは…兄ぃさんが長年望んでいたことなんだ。
早くアイツらの元にいきたいと強く願ってた。」
アイツら?兄ぃさん??
「俺は兄ぃさんの弟だよ。
2人は兄ぃさんの何年も前からずっとずっと想い続けてる唯一の存在で…トモダチなんだ。」
「意味,わかんないよ…。
じゃあ、私との時間はなんだったの!!?2人と過ごせない時間を私を通して演じていたとでも言うの?代替品じゃない彼の唯一になりたいのに彼は最早居ないに等しい!どうして彼は私との未来(さき)を選んでくれなかったの!?」
魅せられていたのに、それはそれで思考から切り離し駄々っ子のように弟に想いをぶつけた。
「さっきは、締めてごめん。
最期を見てほしい。と思った。遅かれ早かれこうなることは分かっていた。時間の問題だった…。この部屋に気づいて欲しくて…。」
途切れながらも弟の身勝手な発言に脱力して逆に私は落ちつきを取り戻した。短い溜息とともに吐き捨てるかのように前を見つつ「貴方も彼も狂ってるわ…。」と呟いた。
「ねぇ、玉響。俺の名前を呼んで?」
「は?知らないわよ。なによりも初対面でしょ」
意味不明な状況、状態。カレは…弟は私の横を通り過ぎて彼の持っていた花束を持ち上げ、目を塞いだのちに、何かを小声で呟き、まだ朱が滴るソレを私に向けてきた。
「なに?なんのつもり!?
こんなのもらっても嬉しくない!!」
「ねぇ、玉響。本当に俺のこと知らない?
ゼン、俺の名前…灼然っていうの。」
カレは微笑みながら半歩近づき告げた。
「玉響は、瞬間的な刹那的な存在だけど灼然は
燃えるように輝き続けるものなんだよ。」
兄ぃさんからのお願いごと覚えてる?
俺も同じこと、お願いされてるの。
意味がわかった瞬間に私は膝から崩れ落ちた。
残酷な最愛の彼からのお願い、それは…
俺が居なくなったら、
俺の大事な存在を生に、
どんな手段を使ってもいいから繋ぎ止めて。
繋がりだけを残して消えた彼に私は哭いた。
必要なの?」と思う行動をしていても自ずと結果がついてくる。という言葉があるように少し経つとああ、これってあの時にしていたから?とか、小説でいうところの伏線。みたいなことが多い。
デートに遅れてくるときも前もってどれくらい
遅れるか教えてくれるので変に長い時間待たされることもなく、安心して待っていられる。
時折会話の中で口が悪くなってても普段、優しく気遣ってくれる人だから嫌な気持ちになることはなかった。
彼と出逢ったのは、輸入品を扱うディスカウントストアに勤務し始めて半年が経った頃だった。私は店頭スタッフで彼は営業として、外から来る人で顔を合わせる機会が数回あった程度だったのだが物腰の柔らかさと営業としての顔だとしても笑顔に私は魅せられた。本当は規則違反でいけない行為だとわかっていても理解まではしておらず、彼に声をかけて連絡先を交換した。その後に一悶着はあったが、彼も私も勤務を続けらていて双方の会社に感謝している。
とある休日の日,彼の家に遊びに来ているときに私は見た。というか、見つけてしまった。
1人暮らしするにはリビングとは別に部屋が3個あるのは、多すぎない?と思って初見で思わず声に出してしまったのだが、写真が趣味である彼は「俺も最初は多い気がする。と思ったけど現像して乾かしに日数必要で…日当たりのことも考えると趣味とはいえ、凝り性だからさ。家賃は稼げば払えるし、楽しめるときに楽しみたいんだ。」と、教えてくれた言葉に私は「なるほど。」と、自分にはなかった考えに知らない世界に関心と納得を示した。その際に言われていたことがある。
《完全なる個室空間、尚且つ機材でケガすると危ないからココには入らないでね。》
このときの言葉を私に伝えていたときの彼の顔は普段と空気感さえ違っていた気がする。今思えば言葉に重みがあった。何となく、異様な雰囲気に耐えきれずに無言で深く頷くことが最善と思ってあのときの私はそうした。
しかし、リビングからお手洗いに向かう途中にある部屋ということもあり、普段ならばドアに鍵を掛けているはずの戸が少し開いているのだ。好奇心というよりは何となく、触れてはいけない部分に触れたくなる気持ちがあって部屋に近づいた。
「たま、トイレに行くんじゃなかったのか?」
「あっ…ちがうの、ちがうんだよ!!?
入ろうとしたんじゃなくって、戸が少し開いていたから閉めようと思って…ごめんなさい。」
完璧に言い訳だ。と自分自身でも思いつつも弁明すると、彼は少し眉を寄せながらも短い溜息とともに静かに戸を閉めて私を抱き寄せた。
「気を使わせてしまってごめんな。
本来なら隠す必要もないことなんだろうけど、
まだ俺自身で踏ん切りが付かないことがあって
大切にしたいもの、こと…なんだ。」
大学を卒業して間もない私と三十路手前の彼には年齢だけではなく、人生経験としての壁も存在する。仰々しく言いたいのではなく考え方、物事の捉え方も確実に大人なのだ。時折遠くを見つめる視線ですら私には大人というか距離が
近いのに遠くに思えてしまうほどに…。
「わかった。いつか、教えてくれたら嬉しい。
とは思ってるけど無理には聞かない。
もし、次開いているの見つけても動かないで
伝えるね。あと…本来の目的であるお手洗いを
お借りしたいので離れるです。」
するり。と猫のように彼の腕から抜け出して
私は彼から離れた。一瞬だけ、見えたもの。
カーテンに閉められている真っ暗な部屋の中に
きれいな華。造花ではなく、アレは確実に天然の華だ。彼の趣味は写真と…。
お泊まりの日から何事もなく淡々とした色のない日常を過ごしていると、彼から珍しくメッセージが来ていた。その瞬間、私のせかいに色がついた
「週末の夜、空いてる?」
もちろんです!!空いてなくてもすぐに空けます。と勢いよく返信をした。ちょうど、今日は水曜日!あと、2日働けば愛しの彼に逢えるのだ!楽しみで楽しみでにやけ顔が止まらずに仲の良いスタッフの方には「リア充滅べ」など茶化されていたが、嬉しいのは事実だから仕方あるまい。
そして、待ちに待った週末の夜、仕事を終えて
身支度を整えて、「こちらの準備は万全です!」とメッセージを送ったが一向に返信がなく、不安になっているとインターホンが鳴った。
なぜだろう、季節は秋、そうイマは秋なのだ。
あれ…なんでだろう、季節を改めて認識した途端に寒さが寒気に変わり、インターホンの音が鈍く、重く、響いた。部屋の窓からは雲に隠れながらも淡く光る満月が見えた。
「あれ、たま起きたの?」
軽く私の頭を撫でながら優しい声で彼がおはよ。と声をかけてくれた。けど、私はこのカレの顔を知らない。
ねぇ、貴方は誰なの?
私の知ってる彼ではないけど…。
「たま…だよね?身体に違和感とか大丈夫?」
たま、だよね?ねぇ、私の本当の名前知ってる?
あだ名じゃないよ。本当の名前。
「名前、呼んで」
どこか無機質で冷たい、自分の声のようで違うヒトみたいな不思議な声が静かな部屋に反響した。
「玉響」
彼は私の頬に割れ物にも触れるかのように優しく手を伸ばして頬に触れていた手はそのままに私の首を捕らえた。苦しいけど苦しくない、絶妙な堕ちない感覚の中にいる虚げな私の目に映るカレはやはり、知っている彼ではない。
ねぇ、ほんとうに貴方は彼?
さっきから、私の知っている彼ではない
気がするのだけど。
首にかけていた手を素早く離して、カレは部屋の外に出た。身体を起こして、私も続けて部屋から移動する。インターホンがなって、気づいたら彼の部屋にいて、でも視界に映るカレは愛しの彼ではなく別のヒト。意味がわからない、頭が痛い。
けど、私の名前は知っている。ならば、本当の彼はどこにいるの??思考が追いつかない状況を整理しようとしていると、ココが彼の家なら。とふっと脳裏をよぎった記憶、私はある部屋の前で足を止めた。かちゃりと戸を開けて初めて目に映る世界を見て私はなんとも言えない感情と感覚に襲われて無言で涙を流した。
目の前には真っ白いリコリスの花束を抱えて手首から朱を流している最愛の彼がいた。
真っ白いリコリスが朱を纏ってまるで自然の曼珠沙華になる様を見つめていた。すぐに救急車を呼ぶなり、先程のカレに大声で助けを求めたり瀕死の…最早絶命している可能性がある彼を今ならまだ救えるかもしれないのに私はこの光景に魅せられているのだ。部屋のほぼ真ん中に彼がいて左右に絵が置いてあった。中性的な顔立ちの2人。1人は高身長で、もう1人は笑っているがどこか寂しそうな顔をしていて、絵の下にはイヤリングとピアスも置かれている。彼に近づこうとしたときに物音がして振り返るとカレがいた。
「彼が…彼が。
ねぇ、貴方は誰なの?
この結末を、意味を…知ってるの?」
自分でも情けない声が出た。
「玉響、よく聞いて。
これは…兄ぃさんが長年望んでいたことなんだ。
早くアイツらの元にいきたいと強く願ってた。」
アイツら?兄ぃさん??
「俺は兄ぃさんの弟だよ。
2人は兄ぃさんの何年も前からずっとずっと想い続けてる唯一の存在で…トモダチなんだ。」
「意味,わかんないよ…。
じゃあ、私との時間はなんだったの!!?2人と過ごせない時間を私を通して演じていたとでも言うの?代替品じゃない彼の唯一になりたいのに彼は最早居ないに等しい!どうして彼は私との未来(さき)を選んでくれなかったの!?」
魅せられていたのに、それはそれで思考から切り離し駄々っ子のように弟に想いをぶつけた。
「さっきは、締めてごめん。
最期を見てほしい。と思った。遅かれ早かれこうなることは分かっていた。時間の問題だった…。この部屋に気づいて欲しくて…。」
途切れながらも弟の身勝手な発言に脱力して逆に私は落ちつきを取り戻した。短い溜息とともに吐き捨てるかのように前を見つつ「貴方も彼も狂ってるわ…。」と呟いた。
「ねぇ、玉響。俺の名前を呼んで?」
「は?知らないわよ。なによりも初対面でしょ」
意味不明な状況、状態。カレは…弟は私の横を通り過ぎて彼の持っていた花束を持ち上げ、目を塞いだのちに、何かを小声で呟き、まだ朱が滴るソレを私に向けてきた。
「なに?なんのつもり!?
こんなのもらっても嬉しくない!!」
「ねぇ、玉響。本当に俺のこと知らない?
ゼン、俺の名前…灼然っていうの。」
カレは微笑みながら半歩近づき告げた。
「玉響は、瞬間的な刹那的な存在だけど灼然は
燃えるように輝き続けるものなんだよ。」
兄ぃさんからのお願いごと覚えてる?
俺も同じこと、お願いされてるの。
意味がわかった瞬間に私は膝から崩れ落ちた。
残酷な最愛の彼からのお願い、それは…
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