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刑の執行 2 (エロ注意)

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正直に言います。今、ギンギンです。
僕はもう、ド変態になってしまいました。
 二十歳とはいえ、どう見ても子供にしか見えないマールに、欲情してしまいました。

 しかし、俺の地獄はまだ終わらない。

 あんなに嫉妬深いリアナが、マールと俺の洗いっこを、大人しく見守っていた。
キスをしたときすら、何も言わなかった。
 これから、何が起きると言うのだ?

「じゃあ、次はウチの番っすね」
そう言ったリアナは、すでに身体中を、石鹸の泡泡で覆われていた。
「うんうん。じゃあ流すからなー」
 俺は洗面器にお湯を入れ、一気にリアナを洗い流そうとした。
「違うっすーーーーー!」
 リアナはいきなり俺の後ろに回り込むと、無理やりバスチェアに座らせた。
洗面器はお湯ごと、遠くに弾き飛ばされてしまった。
 そして今度は、俺の前に回り込む。
「ウチの洗いっこは、あんなもんじゃあ、すまないっすよ」
 何と恐ろしい事を言うんだ。さっきの地獄すら生ぬるいと言うのか!
 そう言うと、リアナはバスチェアに座っている、俺の上に座ってきた。
直ぐに、俺が腕を動かせないように、両腕を廻してホールドしてくる。
 正面を向いた状態で、リアナに抱きしめられる状態になってしまった。
「エリは恥ずかしいから、後ろからとか言ってたっすけど。ウチは関係ないっす」
 いやいや、さっきと全然状況違うから、裸だから!
濡れているので、密着しているリアナの乳首が、俺に当たっているのもはっきりわかる。
「旦那様が、欲情してるの、はっきりわかるんっすよね」
 うん? 現世で聞いたことあるな、これ? いやいや、そんなこと思っている場合ではない。
密着していて、俺のギンギンになったモノが、リアナの秘部に当たっている。
 傍から見たら、これ絶対入ってるから。

「じゃあ、ウチと旦那様の洗いっこ始めるっす」
 これでまだ始まってなかったのかよ!
 一体何が始まるんです?

 リアナは俺をホールドしたまま、身体を上下にして、自分の身体を、俺にこすり続ける。
俺のモノはその度に、リアナの秘部とこすれる。巨乳様も、俺の身体をはいずりまわる。
 マールの洗いっこが、かわいく思えるくらい、凶悪な洗いっこだ。
なんだなんだ? 俺はそういうお店に来ているのか?

「はあ、ああ、どうっすか旦那様。リアナの気持ちいっすか? ウチも旦那様のが当たってもう、おかしくなってるっすよ」
 リアナの息遣いが。顔の距離が近い。
 リアナがキスをしてきた。今までのエリや、マールとしたようなのとは違う、貪る様なキス。
舌が入ってくる。駄目だと分かっていても、自分もリアナの舌に、自分のものを絡ませてしまう。
 「やっとっす。やっと。旦那様キスで来たっす。でも、まだ足りないっす」
 また、キスをするリアナ。ホールドが硬すぎて、全く抵抗が出来ない。頭が真っ白になりそうだ。
その間も、リアナは下半身の動きを止めてくれない。腰だけが動いて、俺のモノと、リアナの秘部がこすれている。リアナの秘部が濡れていて、こすれる度に強烈な快感が襲ってくる。
「ああ、気持ちいっす。気持ちいいっすよ。旦那様。 旦那様はもっと、ウチと気持ちよくなりたくないっすか?」
 正直なりたいです。何もかも忘れてしまいたいです!!
 どんどん腰の動きが、早くなってくるリアナ。興奮してるのか、息もどんどん荒くなる。
「ああ、旦那様。ウチ、ウチ気持ちいっす。旦那様も気持ちいいんっすね? いま旦那様は、中のモノを、ウチに出したいと、思ってるんじゃないっすか? ウチに、ウチの中に出したいんじゃないっすか?」
 うおーーーーーー! もうだめ、で、出ちまう。

「ここまでっす」
 スッとリアは立ち上がり、自分でお湯を浴びた。
何たる生殺し。いや、良かったのか。あと数回やられてたら、完全にアウトだった。
 リアナは、マールと一緒に浴槽につかって、こっちを見ている。
「旦那様はまだウチと、つがいになる約束はしてくれていないっす。だからここまでっす。
でも、旦那様からは、ウチと交尾したい匂いがバンバン出てたっすね。
つがいになりたいって、言ってくれたら、続きは直ぐ出来るんっすからね」

 ハイなります!と、直ぐにでも手を上げてしまいそうだったが。
自身に宿る理性と、自制心を総動員して、何とか押しとどめる事が出来た。

 こんなにつかれる風呂初めてだ。もう早く寝たい。
まあ、こんなギンギンの生殺しで、寝れる訳ねーけどな! 思春期の男子を舐めんなよ!

 しかし、これは耐えたと言って良いのか? エリは許してくれるのか?


 甘かった。俺はまだまだ甘っちょろいお子様だった。
未だ続きが待っていようとは!

「あのー? これはどういう事なんでしょうか?」
 マールの寝室。
 俺はマールの魔法によって拘束されていた。
見えないロープのようなもので、縛られているのは感覚で分かる。
 まず、両足がベッドの両端に結ばれて、固定されている感じ。
それと、肘上から肩までぐるぐる巻きにされて、ベットに固定さている。
 つまり、首と、肘関節から手しか自由に動かせない。足だけ大股開きになっている。
 上から、裸のマールとリアナが俺を見下ろしている。
そして、魔法をかけられる直前に、俺はリアナに無理やり服を剥かれてしまっている。
もし、ロープが見えていたら、完全なロリコンドMの変態だ。
 誰も得しない属性が、俺にドンドン付与されつつある。

 因みに、浴室からマールの部屋に戻る際、エリの部屋から、人間のモノとは思えない叫び声と、破壊音が鳴り響いていた。
 もしかしたら、天界のモンスターか何かと、戦っているのかもしれない。

「そうですね、一言でいうと、純平様が早く結婚したいと言いたくなる儀式? でしょうか」
 何だよ、その恐ろしい儀式は。でも、ちょっと楽しみです……。いや、断じて楽しくなんてない。

「リアナ、それでは早速儀式を始めましょう」
「そうっすね。旦那様が、早く結婚させてくださいと、お願いしたくなるよう。頑張るっす」
 リアナが、そこはかとなく恐ろし気なセリフを吐き出した後、儀式は始まった。

 それはまさに、地獄としか言えないものだった。

 裸のマールと、リアナがそれぞれ俺の左右から抱き着き、俺の身体中を弄ってくるのだ。
耳をなめられ、キスをされ、乳首をいじられ、でも、俺のナニの近くまで手が来るのだが、決してそれは触ってくれない。当然、俺のモノは爆発せんばかりだ。
素数や円周率など唱えても、この状況では、何の効果も得る事は出来ない。
 しかも、俺の手は、常に二人の胸か秘部に触れる位置に固定されている。
「あう。何で純平様の手は、何もしていないのに、私の大切なところを触っていらっしゃるの?」
 確かに、そこで固定はされている。しかし、手を動かしてしまっているのは、情けないが俺の脆弱な意思によるものだ。
「うぅぅ。はあ、純平様。マールはもう純平様に触れられるのが、嬉しくてたまりません。もっと、もっと触ってください。」
「旦那様、うあぁぁ。ウチも気持ちいっす。もっと、もっと手を動かして欲しいっす。あふ、あん。ウチおかしくなるっす」
 うおお!?俺が一番おかしくなりそうなんだよ!!

「いぃ、うん。どうですか?純平様、私と結婚したくなりましたか?」
「はぁ、あぁ。旦那様、たった一言言ってくれたら、そのまま中に入れるっすよ。ウチは、ウチは、もう堪らないっす」
 二人から、耳を舐められながら囁かれる。
 堪らないのは俺の方だ。

 ついつい、自分の手の動きが激しくなってしまう。
二人の秘部もヌルヌルになっているせいで、指が時々中に入ってしまう
「ああああ。純平様、純平様。マールはまた、おかしくなってしまいます」
「旦那様。うあああ。旦那様、お願いっす。ウチと、ウチとつがいになってほしいっす。ああぁぁ」

 二人は今まで触らなかった、俺のモノに手を伸ばす。
「はぅぅ。あん。もう駄目です。私はもう欲しくてたまりません」
「ウチも、ウチもご主人様のモノが欲しいっす。いや、うんぅん」

 だめだ、快楽で理性が消し飛んでしまう。エリ、エリ、エリ。助けて。こんなのダメだ!
二人の、俺のモノを触る手の動きがどんどん早くなる。
 耳元での荒い息遣いも、俺の本能を刺激する。
「だ、駄目だ。ふ、二人とも駄目だ」

「嫌です。うああああ。マールは純平様のが欲しいです。あっあっいっぃ」
「旦那様、ウチを、ウチを選んでほし。うあぁぁ。ひゃぅ」

 こんなの駄目だ!!!!!!
うおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!

 『パキッ!!』
う、動く、身体が動く。
「そんな、魔法が使えない純平様では、絶対に解けないはずなのに!」
 今だ!二人が驚いて動きが一瞬止まった。今しかない!
 俺は一気に転げる様に、マールの寝室から飛び出す。

 『ドンッ!!!』
 俺が部屋から逃げ出した瞬間。エリの部屋の扉が砕け散った。
「エリ!!!!!」
 俺はエリに向かって、走り寄る
「へ、変態!!」
「神楽坂様、今それどころじゃない。た、助けて」
「そうだったわ」
 俺がエリの後ろに、隠れて直ぐ、マールとリアナが部屋から飛び出してくる。
「純平様、エリさん。約束は守って頂かないと!」
「そうっす。エリは抜駆けしたから、これは罰なんっすよ!」

「そんな罰があってたまるもんですか!!! 許せないわ。いくら私が抜け駆けしてしまっても、こんなの許せない!」
 エリの羽がバサリと開く、今は頭のリボンも光ってる。
「先に言っとくけど、昼間に見せたのは私の全力じゃないわよ。今から見せてあげるわ!!」
 え! ええええ!!? あれで本気じゃなかったのかよ。どんだけなんだよ、お前の力は!

「仕方ありませんわね。私の負けです。決闘前に国が滅んでしまいますわ」
「エリ。ごめんなさいっす。やり過ぎたっす。でも、旦那様盗れそうで、悔しかったんす」

「ふぅ」
 エリが息を吐くと、羽は閉じて、リボンの光も消えた。

「わかったわ。今回は二人とも許してあげる。私も悪かった。ごめんなさい」

「夜も遅い事ですし、今日はもう寝ましょう。純平様も、一部屋ゲストルームがありますので、今日はそちらでお休みください。でも、私は純平様の事を、もっと好きになってしまいましたわ」
「ウチも寝るっす。旦那様、ウチだって、旦那様の事が大好きっす」
 二人は、マールの部屋に戻っていった。

 よかった。これで無事、色々なものを守る事ができた。
「ありがとうエリ。助かった。俺たちも寝るとしよう」
 俺は、もう一つあると言われていた。ゲストルームに向かう事にした。
『ガシッィ』
「ちょっと待ちなさい純平。話が有るわ」
 神楽坂様、肩が、掴んでる肩が痛いです。本当に痛いです。脱臼してしまいます。
しかもそれ、お話ではないですよね! お話しする時に、人間がしていい顔じゃないですよ! 
「た、助けて。神楽坂様。僕、これでも色々頑張ったんですよ。僕の気持ち伝わってたでしょ」
「ええ。たっぷり伝わってたわ。それを含めて……お話が有るっつってんだろう!!!」
「ハイ!!!!!」

 俺はそのまま、神楽坂様にゲストルームに引きづりこまれた。
 その後、俺がどれだけ恐ろしい目に遭ったかは、語る必要もないだろう。
ともかく、日が昇るまで、俺は神楽坂様の説教(物理)を受け続ける羽目になったのだ。
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