13 / 426
魔法少女遭遇編
13話 まさかのユニーク
しおりを挟む
「奴隷輪、ですか?」
「僕を主として契約して欲しいんだ。さっきみたいなことが起きないよう、セキュリティ的な意味合いでナコちゃんを保護したい」
正直、気が進まない方法である。
だが、奴隷輪がある限り――主の存在を示すことができる限り、ナコちゃんをどうにかしようという輩は激減するに違いない。
奴隷輪を破壊するには『天使の鍵』クラスのレアアイテムが必須だ。
現実的な話になるが、天使の鍵は売買すると一億クラスはくだらない。そこまでの労力を費やしてまでナコちゃんを奪おうとはしないだろう。
理想はこんな呪いを再度付け直さなくとも、自分自身を守ることのできる力があればいいのだが――現時点では厳しい。
僕は全てを説明し、ナコちゃんに判断を委ねる。
「もし、駄目だったら別の方法を考える。ナコちゃんの今の気持ちを素直に言ってくれて大丈夫だから」
「付けてください」
「即答っ?!」
「私は信じていますので」
ナコちゃんはゆっくりと瞳を閉じながら、
「私をクーラお姉ちゃんのものにしてください」
言い方ぁっ!
その信頼に応えるよう、奴隷輪をナコちゃんの首に装着する。奴隷商のおっさんが気を利かしてくれたのか、えらく可愛らしいデザインの奴隷輪である。
……契約には、主となる濃い体液が必要だったな。
僕は人差し指を噛み、奴隷輪に血を近付ける。奴隷商の時と同じく、赤黒い鎖が首輪にまとわりついていった。
「これで完了かな。もう楽にしていいよ」
「なにか、暖かい感じがします」
暖かい? 僕は首を傾げて返す。
「先ほどは無理やり首輪を付けられて、今は私が望んで付けられて、心の受けとめ方の違いでしょうか? クーラお姉ちゃんの存在をすごく感じます」
「確かに、言われてみれば」
強く意識すると、暖かいなにかで繋がっている感覚がある。
奴隷輪、契約の力なのだろうか?
いやな感じはしないので、特に気にする必要はなさそうだが。
「ナコちゃん、これからもよろしくね」
「不束者ですが、よろしくお願いします」
ょ、嫁入り?
「早速今後のことなんだけど、目指す先は王都エレメント、僕が所属していたギルドメンバーがいる国に行こうと思っている」
「王都エレメント、素敵なお名前の国ですね」
「いかにもファンタジーな名前だよね。ここはオンリー・テイルではすごい賑やかな場所なんだ。ゲームの時もプレイヤーが集まる中心都市になっていたから、必ずなにか情報が掴めると踏んでいる」
「クーラお姉ちゃんのお仲間にも会えるんですね」
「そうだね。まだ推測の域を出ないんだけど――プレイヤーサーチ」
プレイヤー名が可視化される。
ホムラ、ラミュアは白色――表示されている場所は以前と同じく王都エレメント。
ゴザル、ニャニャンは変わらず灰色になっている。
「わぁ、こんな機能があるんですね」
「この画面――というか、表示されているウィンドウっていうのかな。ナコちゃんにも見える?」
「はい。見えますよ」
自分だけ視認できるわけではなかったのか。
存在しないステータスも含め、まだまだ不明確な部分は多い。二人いることによって確認できる箇所が増えるのは素直にありがたい。
ウィンドウも周囲に見えるのであれば、今後不用意に開くことは避けた方がよさそうだな。
「ナコちゃんもやってみる? アイテムボックスって言うとでるよ」
「上手くできるでしょうか?」
「口にするか、頭に言葉を浮かべるか。どちらでも大丈夫だよ」
「アイテムボックス!」
「そうそう。上手上手」
「ありがとうございます!」
ナコちゃんのアイテム一覧が表示される。
やはり、僕にも見える――薬草、毒消し、魔力薬、プレイ開始時に配給されているアイテムだ。
その中にもう一つ、魔装デバイスという五芒星の形をした謎のアイテムがあった。
宝石のようにキラキラと光り輝き強い存在感を放っている。なんだろう、これ? こんなアイテムプレイ開始時になかったはずだ。
「クーラお姉ちゃん、どうかしましたか?」
「ああ、ごめん。なんでもないよ」
疑問はさて置き、僕は説明を続ける。
「アイテムを使用したい時はスマホを触るみたいな感じかな。指でタップしたらでててくるよ」
「ていっ」
ナコちゃんが魔力薬を選択する。
ウィンドウから具現化されて、ポトリと手元に魔力薬が現れた。
収納する時は今と逆にアイテムをウィンドウに突っ込めばいいと伝える。
「なんか不思議な感覚ですね。本当に違う世界なんだなって実感します」
「うんうん。僕も最初同じようなこと思ったよ」
そう、夢であったらと何度思ったことか。
僕はわきわきと指を動かしキーボードを妄想する、部屋でのんびりギルドの皆とチャットしていたころが懐かしい。
いくらゲーム好きとはいってもゲームの世界だなんて喜ぶことはできないのだ。
近い未来に技術が発展してVRMMOをやってみるってのは夢だったけれど、まさか丸ごとリアルになるなんて想像の斜め上にもほどがある。
面白いと思えるのは安全な場所から客観的にプレイするからこそだ。
僕たちは今もまだ逃走中、危険な状態にある。
「さて、そろそろ出発しようか」
僕はカップ等のアイテムを収納し、出発の準備に取りかかる。
マップを開き、現在地を確認――目的地までを指でなぞりながら、ナコちゃんにルート案内をしていく。
このマップ機能、本当に便利だなぁ。
自身がいる場所、周囲の高低差もきっちり色別されているのが助かる。これがなかったらこんな山中遭難してる自信しかない。
「ここをこう迂回して――コールディンの拠点地となる国を通るのは危険だから、もう一つの始まりの三国、風の都『ウィンディア・ウィンド』から王都に回って行こう」
「三国ということは、他に二つの国があるんですか?」
「始まりの三国は石の都『ストーンヴァイス』、水の都『アクアニアス』、風の都『ウィンディア・ウィンド』。これはよくある土・水・風とメジャーな属性を信仰している国々でね、大陸の構図的には王都を中心に広がっている形になるかな」
「あれ? メジャーな属性ですと一つ足りなくないですか?」
「ナコちゃんが違和感を覚えた通り、本当は三国じゃなくて四国だったんだ。火の都『サラマン』は滅びたんだよ」
そんなオンリー・テイルの世界観の説明をしている最中、
「……っ?」
「ナコちゃん、どうかした?」
ナコちゃんが急に辺りを忙しなく見回す。
「クーラお姉ちゃん、なにか聞こえませんか?」
「ん? 僕は特になにも」
「間違いないです。唸り声と足音が近付いて来ます」
「どんな声かわかる?」
「ワンちゃんが威嚇するような、喉を鳴らすような声です」
ナコちゃんが耳をピコピコと動かしながら言う。
僕はマップを改めて再確認――犬のような鳴き声、この周囲に生息するモンスターなら間違いなく『ガルフ』だろう。狼に似た外見で鋭い牙の攻撃を主としており、数で攻めて来て塵も積もればという厄介な攻撃手法を取ってくるモンスターだ。
初見殺しの筆頭、今出会うのはまずい。
ガルフについてはちゃんと警戒していた。縄張りからも距離を取り、エンカウントしないよう注意していた。
「ナコちゃん、僕の後ろに下がっていて」
僕の馬鹿野郎、全てがゲーム通りにいくわけないだろう。
この世界にはNPCなんて概念もない、モンスターも皆生きている。それぞれに個がある以上、それぞれの考え方を持っている。
イレギュラーな事態が起きたってなんら不思議はないのだ。
「クーラお姉ちゃん、囲まれています」
「……僕のせいだ。まだどこかでゲームだっていう甘さがあった」
「誰のせいなんてことはないです。私にもなにかできることはないでしょうか?」
ナコちゃんが僕の手を力強く握る。
焦燥感に駆られる僕の様子に気付いたのだろう、年上として情けないところを見せてしまった。
僕はナコちゃんの手を握り返し――その優しさに応える。
「ありがとう。猫の手も借りたいところだったよ」
「ふふ。今なら本当に猫の手ですね」
ガルフは大群の中に、統率しているボスが一匹存在する。
撃破するに当たって4人ほどのパーティー、盾、アタッカー×2、ヒーラー、攻守共にバランスの取れた構成がベストとなっている。
メジャーな作戦としては盾がガルフの大群を引き付けてる間に、アタッカーがボスを探して一点集中で撃破をするというやり方だ。
群れのトップを失った瞬間、ガルフの大群は尻尾を巻いて逃げ出す。
……最悪、火竜玉かなにかの消費アイテムで乗り切るのも一つの手か。
しかし、強いアイテムは目立ってしまう。
まだまだコールディンの追手が来る可能性は高い。目立たないようこの困難を乗り越えるにはシンプルに戦うしかないのだ。
ナコちゃんのジョブにより、戦況は大きく変わるだろう。
盾かヒーラーならば似たような作戦が取れる。盾で囮になってもらうにせよ、回復に専念してもらうにせよ、限られた時間内に僕がボスを見つけ出して撃破する。
まさに、スピード勝負。
ボスの特徴は常に自身の安全を保っているやつだ。
大群の一部に見せかけて常に安全圏に――つまり、こちらに一切攻撃してこないガルフがボスである。見た目は他と全く変わらないので探し出すのは非常に困難、間違い探しに等しい。
僕は周囲の殺気に対し、触手を展開させて威圧する。
「ナコちゃんのジョブを教えてくれるかな?!」
「『魔法少女』ですっ!」
なんてこった、ユニーク職だ。
「僕を主として契約して欲しいんだ。さっきみたいなことが起きないよう、セキュリティ的な意味合いでナコちゃんを保護したい」
正直、気が進まない方法である。
だが、奴隷輪がある限り――主の存在を示すことができる限り、ナコちゃんをどうにかしようという輩は激減するに違いない。
奴隷輪を破壊するには『天使の鍵』クラスのレアアイテムが必須だ。
現実的な話になるが、天使の鍵は売買すると一億クラスはくだらない。そこまでの労力を費やしてまでナコちゃんを奪おうとはしないだろう。
理想はこんな呪いを再度付け直さなくとも、自分自身を守ることのできる力があればいいのだが――現時点では厳しい。
僕は全てを説明し、ナコちゃんに判断を委ねる。
「もし、駄目だったら別の方法を考える。ナコちゃんの今の気持ちを素直に言ってくれて大丈夫だから」
「付けてください」
「即答っ?!」
「私は信じていますので」
ナコちゃんはゆっくりと瞳を閉じながら、
「私をクーラお姉ちゃんのものにしてください」
言い方ぁっ!
その信頼に応えるよう、奴隷輪をナコちゃんの首に装着する。奴隷商のおっさんが気を利かしてくれたのか、えらく可愛らしいデザインの奴隷輪である。
……契約には、主となる濃い体液が必要だったな。
僕は人差し指を噛み、奴隷輪に血を近付ける。奴隷商の時と同じく、赤黒い鎖が首輪にまとわりついていった。
「これで完了かな。もう楽にしていいよ」
「なにか、暖かい感じがします」
暖かい? 僕は首を傾げて返す。
「先ほどは無理やり首輪を付けられて、今は私が望んで付けられて、心の受けとめ方の違いでしょうか? クーラお姉ちゃんの存在をすごく感じます」
「確かに、言われてみれば」
強く意識すると、暖かいなにかで繋がっている感覚がある。
奴隷輪、契約の力なのだろうか?
いやな感じはしないので、特に気にする必要はなさそうだが。
「ナコちゃん、これからもよろしくね」
「不束者ですが、よろしくお願いします」
ょ、嫁入り?
「早速今後のことなんだけど、目指す先は王都エレメント、僕が所属していたギルドメンバーがいる国に行こうと思っている」
「王都エレメント、素敵なお名前の国ですね」
「いかにもファンタジーな名前だよね。ここはオンリー・テイルではすごい賑やかな場所なんだ。ゲームの時もプレイヤーが集まる中心都市になっていたから、必ずなにか情報が掴めると踏んでいる」
「クーラお姉ちゃんのお仲間にも会えるんですね」
「そうだね。まだ推測の域を出ないんだけど――プレイヤーサーチ」
プレイヤー名が可視化される。
ホムラ、ラミュアは白色――表示されている場所は以前と同じく王都エレメント。
ゴザル、ニャニャンは変わらず灰色になっている。
「わぁ、こんな機能があるんですね」
「この画面――というか、表示されているウィンドウっていうのかな。ナコちゃんにも見える?」
「はい。見えますよ」
自分だけ視認できるわけではなかったのか。
存在しないステータスも含め、まだまだ不明確な部分は多い。二人いることによって確認できる箇所が増えるのは素直にありがたい。
ウィンドウも周囲に見えるのであれば、今後不用意に開くことは避けた方がよさそうだな。
「ナコちゃんもやってみる? アイテムボックスって言うとでるよ」
「上手くできるでしょうか?」
「口にするか、頭に言葉を浮かべるか。どちらでも大丈夫だよ」
「アイテムボックス!」
「そうそう。上手上手」
「ありがとうございます!」
ナコちゃんのアイテム一覧が表示される。
やはり、僕にも見える――薬草、毒消し、魔力薬、プレイ開始時に配給されているアイテムだ。
その中にもう一つ、魔装デバイスという五芒星の形をした謎のアイテムがあった。
宝石のようにキラキラと光り輝き強い存在感を放っている。なんだろう、これ? こんなアイテムプレイ開始時になかったはずだ。
「クーラお姉ちゃん、どうかしましたか?」
「ああ、ごめん。なんでもないよ」
疑問はさて置き、僕は説明を続ける。
「アイテムを使用したい時はスマホを触るみたいな感じかな。指でタップしたらでててくるよ」
「ていっ」
ナコちゃんが魔力薬を選択する。
ウィンドウから具現化されて、ポトリと手元に魔力薬が現れた。
収納する時は今と逆にアイテムをウィンドウに突っ込めばいいと伝える。
「なんか不思議な感覚ですね。本当に違う世界なんだなって実感します」
「うんうん。僕も最初同じようなこと思ったよ」
そう、夢であったらと何度思ったことか。
僕はわきわきと指を動かしキーボードを妄想する、部屋でのんびりギルドの皆とチャットしていたころが懐かしい。
いくらゲーム好きとはいってもゲームの世界だなんて喜ぶことはできないのだ。
近い未来に技術が発展してVRMMOをやってみるってのは夢だったけれど、まさか丸ごとリアルになるなんて想像の斜め上にもほどがある。
面白いと思えるのは安全な場所から客観的にプレイするからこそだ。
僕たちは今もまだ逃走中、危険な状態にある。
「さて、そろそろ出発しようか」
僕はカップ等のアイテムを収納し、出発の準備に取りかかる。
マップを開き、現在地を確認――目的地までを指でなぞりながら、ナコちゃんにルート案内をしていく。
このマップ機能、本当に便利だなぁ。
自身がいる場所、周囲の高低差もきっちり色別されているのが助かる。これがなかったらこんな山中遭難してる自信しかない。
「ここをこう迂回して――コールディンの拠点地となる国を通るのは危険だから、もう一つの始まりの三国、風の都『ウィンディア・ウィンド』から王都に回って行こう」
「三国ということは、他に二つの国があるんですか?」
「始まりの三国は石の都『ストーンヴァイス』、水の都『アクアニアス』、風の都『ウィンディア・ウィンド』。これはよくある土・水・風とメジャーな属性を信仰している国々でね、大陸の構図的には王都を中心に広がっている形になるかな」
「あれ? メジャーな属性ですと一つ足りなくないですか?」
「ナコちゃんが違和感を覚えた通り、本当は三国じゃなくて四国だったんだ。火の都『サラマン』は滅びたんだよ」
そんなオンリー・テイルの世界観の説明をしている最中、
「……っ?」
「ナコちゃん、どうかした?」
ナコちゃんが急に辺りを忙しなく見回す。
「クーラお姉ちゃん、なにか聞こえませんか?」
「ん? 僕は特になにも」
「間違いないです。唸り声と足音が近付いて来ます」
「どんな声かわかる?」
「ワンちゃんが威嚇するような、喉を鳴らすような声です」
ナコちゃんが耳をピコピコと動かしながら言う。
僕はマップを改めて再確認――犬のような鳴き声、この周囲に生息するモンスターなら間違いなく『ガルフ』だろう。狼に似た外見で鋭い牙の攻撃を主としており、数で攻めて来て塵も積もればという厄介な攻撃手法を取ってくるモンスターだ。
初見殺しの筆頭、今出会うのはまずい。
ガルフについてはちゃんと警戒していた。縄張りからも距離を取り、エンカウントしないよう注意していた。
「ナコちゃん、僕の後ろに下がっていて」
僕の馬鹿野郎、全てがゲーム通りにいくわけないだろう。
この世界にはNPCなんて概念もない、モンスターも皆生きている。それぞれに個がある以上、それぞれの考え方を持っている。
イレギュラーな事態が起きたってなんら不思議はないのだ。
「クーラお姉ちゃん、囲まれています」
「……僕のせいだ。まだどこかでゲームだっていう甘さがあった」
「誰のせいなんてことはないです。私にもなにかできることはないでしょうか?」
ナコちゃんが僕の手を力強く握る。
焦燥感に駆られる僕の様子に気付いたのだろう、年上として情けないところを見せてしまった。
僕はナコちゃんの手を握り返し――その優しさに応える。
「ありがとう。猫の手も借りたいところだったよ」
「ふふ。今なら本当に猫の手ですね」
ガルフは大群の中に、統率しているボスが一匹存在する。
撃破するに当たって4人ほどのパーティー、盾、アタッカー×2、ヒーラー、攻守共にバランスの取れた構成がベストとなっている。
メジャーな作戦としては盾がガルフの大群を引き付けてる間に、アタッカーがボスを探して一点集中で撃破をするというやり方だ。
群れのトップを失った瞬間、ガルフの大群は尻尾を巻いて逃げ出す。
……最悪、火竜玉かなにかの消費アイテムで乗り切るのも一つの手か。
しかし、強いアイテムは目立ってしまう。
まだまだコールディンの追手が来る可能性は高い。目立たないようこの困難を乗り越えるにはシンプルに戦うしかないのだ。
ナコちゃんのジョブにより、戦況は大きく変わるだろう。
盾かヒーラーならば似たような作戦が取れる。盾で囮になってもらうにせよ、回復に専念してもらうにせよ、限られた時間内に僕がボスを見つけ出して撃破する。
まさに、スピード勝負。
ボスの特徴は常に自身の安全を保っているやつだ。
大群の一部に見せかけて常に安全圏に――つまり、こちらに一切攻撃してこないガルフがボスである。見た目は他と全く変わらないので探し出すのは非常に困難、間違い探しに等しい。
僕は周囲の殺気に対し、触手を展開させて威圧する。
「ナコちゃんのジョブを教えてくれるかな?!」
「『魔法少女』ですっ!」
なんてこった、ユニーク職だ。
70
あなたにおすすめの小説
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。
異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。
せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。
そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。
これは天啓か。
俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる