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最強の武者Gozaru編
81話 全てを暴くのです
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「少しでも信用に値すれば嬉しいのです」
ネーム Carol
ジョブ 盗賊(レベル103)
種族 ミニム族
保有スキル 盗む 状態付与 隠密 クラッシュ 瞬足 全感知 鬼回避 零の呼吸
僕はキャロルさんのステータス画面を見て驚く。
「盗賊で――超越者? もしかして、オンリー・テイルのまとめサイト『全てを暴くのです』のキャロルさん?!」
「はいなのです。自分のサイトを見ていただいていたのですね。嬉しいです、ありがとうございます」
「ファンです。隠し要素の情報、いつも助かっていました」
「そ、そんな、恐縮なのです」
握手を求める僕、恥ずかしそうにキャロルさんが応じてくれる。
まさか、こんな形でサイトの運営者に会えるとは――キャロルさんのサイトはどういう経緯で隠し要素を発見したかなど、体験談も交えて書かれていたので読むだけでも楽しめる内容だった。
「クーラ、隠し要素というのはオーラ・ストーンの穴みたいなものですか?」
「そうそう、それを発見したのもキャロルさんだよ。キャロルさんはそういった隠し要素を皆に提供してくれていたんだ」
サマロたちの救出に向かう際、使用した隠し穴のことだ。
その他にも、キャロルさんが発見した隠し要素は大量に存在する。特に長丁場となるダンジョン攻略、時間短縮のできる道は重宝されていた。
「あのう、クーラさんたちはイレシノンテに目的があって来ているのですか?」
「僕たちは白虎を倒しに来たんだ」
「にゃ、白虎ですか?! それはまた命懸けなのですっ!」
「大丈夫。ゴザルさんが一人で倒してくれるから」
「そ、ソロで白虎を討伐なのですか?!」
ここまで見た限り、ゴザルさんの戦闘力は半端ない。
兜というハンディキャップを背負っていたとしても、白虎のソロ討伐くらいなら普通に可能な気がする。
「ゲーム時は何度かソロ討伐したけれど、今となっては私も怖い部分があるわよ。大きな一撃を受けてしまったらどう崩れるかわからないもの」
「さすがに冗談だよ。僕とナコでサポートするから慎重に行こう」
「あのう、自分も一緒に行っては駄目ですか?」
怖ず怖ずと、キャロルさんが手を上げる。
「隠し要素の発見に白虎のフロアも見ておきたいのです。可能であれば戦力に加えていただいても問題ありません」
今のリーダーはゴザルさんだ。
白虎をボコボコにして涙を取りに行くという目的、全ての指揮権を持っている人が決定するべきだろう。
――あとは、出会ったばかりの相手を信用していいものか。
ステータス画面の開示、有名なサイトの運営者、大まかな素性は知れているが本心というものはわからない。
背後から不意打ちなんてされたら、僕たちは全滅する可能性だってある。
会話をしている限りそんなことをする人物とは思えないが、ゲーム時とは違って一つの裏切り行為は今となっては現実的に死に直結する。
「どうする? ゴザルさん」
「戦力があるに越したことはない。それに盗賊のサポートは優秀だもの、願ったり叶ったりだわ」
ゴザルさんが即答する。
そして、僕にしか見えない角度でハンドサインを送ってきた。
ゴザルさんは僕の心配も承知の上、なにかあっても任せておけという意味だろう。
「その代わり、私から一つ条件がある」
「はわわ、なんでしょうか? 自分にできることなら」
「即席とはいえ同じパーティーだもの、私のポケットハウスで休んでちょうだい。明日の作戦会議をゆっくりしましょう」
「は、はいっ! よろしくお願いしますなのですっ!!」
キャロルさんが仲間に加わった。
ネーム Carol
ジョブ 盗賊(レベル103)
種族 ミニム族
保有スキル 盗む 状態付与 隠密 クラッシュ 瞬足 全感知 鬼回避 零の呼吸
僕はキャロルさんのステータス画面を見て驚く。
「盗賊で――超越者? もしかして、オンリー・テイルのまとめサイト『全てを暴くのです』のキャロルさん?!」
「はいなのです。自分のサイトを見ていただいていたのですね。嬉しいです、ありがとうございます」
「ファンです。隠し要素の情報、いつも助かっていました」
「そ、そんな、恐縮なのです」
握手を求める僕、恥ずかしそうにキャロルさんが応じてくれる。
まさか、こんな形でサイトの運営者に会えるとは――キャロルさんのサイトはどういう経緯で隠し要素を発見したかなど、体験談も交えて書かれていたので読むだけでも楽しめる内容だった。
「クーラ、隠し要素というのはオーラ・ストーンの穴みたいなものですか?」
「そうそう、それを発見したのもキャロルさんだよ。キャロルさんはそういった隠し要素を皆に提供してくれていたんだ」
サマロたちの救出に向かう際、使用した隠し穴のことだ。
その他にも、キャロルさんが発見した隠し要素は大量に存在する。特に長丁場となるダンジョン攻略、時間短縮のできる道は重宝されていた。
「あのう、クーラさんたちはイレシノンテに目的があって来ているのですか?」
「僕たちは白虎を倒しに来たんだ」
「にゃ、白虎ですか?! それはまた命懸けなのですっ!」
「大丈夫。ゴザルさんが一人で倒してくれるから」
「そ、ソロで白虎を討伐なのですか?!」
ここまで見た限り、ゴザルさんの戦闘力は半端ない。
兜というハンディキャップを背負っていたとしても、白虎のソロ討伐くらいなら普通に可能な気がする。
「ゲーム時は何度かソロ討伐したけれど、今となっては私も怖い部分があるわよ。大きな一撃を受けてしまったらどう崩れるかわからないもの」
「さすがに冗談だよ。僕とナコでサポートするから慎重に行こう」
「あのう、自分も一緒に行っては駄目ですか?」
怖ず怖ずと、キャロルさんが手を上げる。
「隠し要素の発見に白虎のフロアも見ておきたいのです。可能であれば戦力に加えていただいても問題ありません」
今のリーダーはゴザルさんだ。
白虎をボコボコにして涙を取りに行くという目的、全ての指揮権を持っている人が決定するべきだろう。
――あとは、出会ったばかりの相手を信用していいものか。
ステータス画面の開示、有名なサイトの運営者、大まかな素性は知れているが本心というものはわからない。
背後から不意打ちなんてされたら、僕たちは全滅する可能性だってある。
会話をしている限りそんなことをする人物とは思えないが、ゲーム時とは違って一つの裏切り行為は今となっては現実的に死に直結する。
「どうする? ゴザルさん」
「戦力があるに越したことはない。それに盗賊のサポートは優秀だもの、願ったり叶ったりだわ」
ゴザルさんが即答する。
そして、僕にしか見えない角度でハンドサインを送ってきた。
ゴザルさんは僕の心配も承知の上、なにかあっても任せておけという意味だろう。
「その代わり、私から一つ条件がある」
「はわわ、なんでしょうか? 自分にできることなら」
「即席とはいえ同じパーティーだもの、私のポケットハウスで休んでちょうだい。明日の作戦会議をゆっくりしましょう」
「は、はいっ! よろしくお願いしますなのですっ!!」
キャロルさんが仲間に加わった。
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