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最強の武者Gozaru編
100話 神の領域に迫る武者
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「ちなみに、ゴザルって銃弾とか斬れるの?」
「さすがに試したことがないから、自信を持ってイエスとは言えないわね」
その他、内部を探索したが目ぼしいものは見つからなかった。
この大都市がどういった場所なのか、ここにいるものに聞くのが一番手っ取り早いだろう。
僕もゴザルも気付いていた。
僕たちが来てから大都市の中心にて殺気を放ち続けるもの、それは早く自分のもとに来いと催促しているようにも感じ得た。
「城に行く前に、あの銀色を素通りすることはできなさそうね」
銀色の行動を検証した結果、城付近を周回していることがわかった。
加えて、銀色は1体ではなく――3体いた。誰も城に侵入させぬよう、セキュリティ的な意味合いで配置されているのだろう。
「さあ、行きましょうか」
「えっ? もういきなり行く感じ?」
「考えたところで情報がないから戦うしかないでしょ」
「純正の脳筋だね」
「一回だけソラを投げて囮にしていい?」
「片道燃料になるよ」
その一回でもう帰って来れなくなっちゃう。
「それにナコちゃんとキャロルさんが近くにいたら、戦闘の音を聞き付けて来てくれると思うわ」
一理ある。
いつものごとく、ゴザルは特に作戦とかはないようで――戦闘態勢、刀を構えて走り出した。
「サポートよろしく! 行くわよ、ソラっ!!」
この度胸、見習いたい。
まず、銀色の1体がこちらに気付き――恐ろしい速度で近付いて来る。原動力は不明だが浮遊しながらの加速、直径3メートルほどあるのでぶつかられただけでもかなりの衝撃がありそうだ。
ゴザルは避けることもせず正面から受け止め、
「雷の刃――雷閃!」
そのまま一刀両断した。
シークレット、情報がないなんてことは全く関係なかった。この圧倒的な強さがゴザルなのだ。
二つに分離した銀色は煙をあげながら爆散する。
「次っ! 来なさい!」
仲間の消滅を感知してか、2体目と3体目が襲い来る。
だが、すぐに近付いて来ることはせずゴザルから距離を取っている。1体目があえなく撃沈したことを学習したのかもしれない。
そして、僕たちの想像していた事態が起きた。
銀色の中心部が開き、ガトリング砲が出現する。やはり存在したのだ、これだけの文明レベル――いやな予感は的中した。
「ゴザルっ!」
触手をバネ状に展開し、ゴザルに駆け寄ろうとするが――間に合わない。
銀色がゴザルに照準を合わせて一斉に射撃する。同時に2体、恐ろしい数の弾丸がゴザルを撃ち抜こうとした。
その瞬間、僕はありえない光景を目にする。
楽器を演奏しているかのような連続的な金属音、全ての弾丸をゴザルが目にもとまらぬ高速斬撃で斬り落としていく。
――さすがに試したことがないから、自信を持ってイエスとは言えないわね。
謙遜にもほどがある。
これほどまでの境地に人間が迫れるということ、僕はその圧倒的な姿にただ見惚れることしかできなかった。
~あとがき~
第100庫となりました!
最新話までお読みいただいた方、いつも本当にありがとうございます(*´∀`*)!
「さすがに試したことがないから、自信を持ってイエスとは言えないわね」
その他、内部を探索したが目ぼしいものは見つからなかった。
この大都市がどういった場所なのか、ここにいるものに聞くのが一番手っ取り早いだろう。
僕もゴザルも気付いていた。
僕たちが来てから大都市の中心にて殺気を放ち続けるもの、それは早く自分のもとに来いと催促しているようにも感じ得た。
「城に行く前に、あの銀色を素通りすることはできなさそうね」
銀色の行動を検証した結果、城付近を周回していることがわかった。
加えて、銀色は1体ではなく――3体いた。誰も城に侵入させぬよう、セキュリティ的な意味合いで配置されているのだろう。
「さあ、行きましょうか」
「えっ? もういきなり行く感じ?」
「考えたところで情報がないから戦うしかないでしょ」
「純正の脳筋だね」
「一回だけソラを投げて囮にしていい?」
「片道燃料になるよ」
その一回でもう帰って来れなくなっちゃう。
「それにナコちゃんとキャロルさんが近くにいたら、戦闘の音を聞き付けて来てくれると思うわ」
一理ある。
いつものごとく、ゴザルは特に作戦とかはないようで――戦闘態勢、刀を構えて走り出した。
「サポートよろしく! 行くわよ、ソラっ!!」
この度胸、見習いたい。
まず、銀色の1体がこちらに気付き――恐ろしい速度で近付いて来る。原動力は不明だが浮遊しながらの加速、直径3メートルほどあるのでぶつかられただけでもかなりの衝撃がありそうだ。
ゴザルは避けることもせず正面から受け止め、
「雷の刃――雷閃!」
そのまま一刀両断した。
シークレット、情報がないなんてことは全く関係なかった。この圧倒的な強さがゴザルなのだ。
二つに分離した銀色は煙をあげながら爆散する。
「次っ! 来なさい!」
仲間の消滅を感知してか、2体目と3体目が襲い来る。
だが、すぐに近付いて来ることはせずゴザルから距離を取っている。1体目があえなく撃沈したことを学習したのかもしれない。
そして、僕たちの想像していた事態が起きた。
銀色の中心部が開き、ガトリング砲が出現する。やはり存在したのだ、これだけの文明レベル――いやな予感は的中した。
「ゴザルっ!」
触手をバネ状に展開し、ゴザルに駆け寄ろうとするが――間に合わない。
銀色がゴザルに照準を合わせて一斉に射撃する。同時に2体、恐ろしい数の弾丸がゴザルを撃ち抜こうとした。
その瞬間、僕はありえない光景を目にする。
楽器を演奏しているかのような連続的な金属音、全ての弾丸をゴザルが目にもとまらぬ高速斬撃で斬り落としていく。
――さすがに試したことがないから、自信を持ってイエスとは言えないわね。
謙遜にもほどがある。
これほどまでの境地に人間が迫れるということ、僕はその圧倒的な姿にただ見惚れることしかできなかった。
~あとがき~
第100庫となりました!
最新話までお読みいただいた方、いつも本当にありがとうございます(*´∀`*)!
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