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王都突入編
123話 本気で言ってる?
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「な、なにか、できることある?」
「うーん。なにかって言われても」
女の子同士だもんね。
いや、仮に僕が男だったとしても――あんなことやこんなこと、素直にお願いしていいものかどうか。
僕は脳をフル回転させる。
ゴザルが勇気をだして口にしたであろうこの発言、流すような真似は僕にはできない。
双方、納得できる着地点はどこか――僕はゴザルを見つめ返す。
美の女神と称していいくらいに整った容姿、宝石のように煌めく髪色と瞳はまるで妖精といっても過言ではない。
小柄な体型に引き締まったスタイル、上半身に存在する胸――そう、胸だ。触診ではCカップと表示されていた。
あそこまで明確に見えてしまうと、触り心地が気になるところである。
「胸を触りたい」
「えっ?」
「ゴザルの胸を触ってみたい」
「む、むむ、胸? 私の、胸をっ?!」
無理難題な要求をしてみる。
触れる可能性などは考慮しておらず、ソラのバカ馬鹿、キモバカぁ! と、顔面を力の限り殴り飛ばされる未来予想図を思い描いていた。
これでこの変な空気も強制的に払拭されて、いつもの他愛無い平和なやり取りが訪れることだろう。
……僕の顔面が識別不可能になるくらい安いものさ。
僕は数秒後に襲い来るであろう激しい攻撃に備えて歯を食いしばる。顔全体を警戒しすぎてか――刃物を突き付けられているかのような感覚、まだかまだかと待っている時間がとても息苦しい。
しかし、いつまで経っても僕が吹っ飛ぶことはなかった。
そっと目を開けてみると、ゴザルは僕の放った言葉を噛み締めるよう静かに何度も頷いていた。
「そ、そんなに大きくないけど――いいの?」
想像を遥かに超える答えが待っていた。
ゴザルは怒る様子など微塵もなく、ただ恥ずかしさに頬を染めながらゆっくりと僕に歩み寄って来る。
「……どうぞ」
「昨日のお酒がまだ残ってるとかじゃないよね?」
「残ってないっ! ソラは私が更生させるんだからっ!」
言いながら、ゴザルが胸を強調させた。
「うーん。なにかって言われても」
女の子同士だもんね。
いや、仮に僕が男だったとしても――あんなことやこんなこと、素直にお願いしていいものかどうか。
僕は脳をフル回転させる。
ゴザルが勇気をだして口にしたであろうこの発言、流すような真似は僕にはできない。
双方、納得できる着地点はどこか――僕はゴザルを見つめ返す。
美の女神と称していいくらいに整った容姿、宝石のように煌めく髪色と瞳はまるで妖精といっても過言ではない。
小柄な体型に引き締まったスタイル、上半身に存在する胸――そう、胸だ。触診ではCカップと表示されていた。
あそこまで明確に見えてしまうと、触り心地が気になるところである。
「胸を触りたい」
「えっ?」
「ゴザルの胸を触ってみたい」
「む、むむ、胸? 私の、胸をっ?!」
無理難題な要求をしてみる。
触れる可能性などは考慮しておらず、ソラのバカ馬鹿、キモバカぁ! と、顔面を力の限り殴り飛ばされる未来予想図を思い描いていた。
これでこの変な空気も強制的に払拭されて、いつもの他愛無い平和なやり取りが訪れることだろう。
……僕の顔面が識別不可能になるくらい安いものさ。
僕は数秒後に襲い来るであろう激しい攻撃に備えて歯を食いしばる。顔全体を警戒しすぎてか――刃物を突き付けられているかのような感覚、まだかまだかと待っている時間がとても息苦しい。
しかし、いつまで経っても僕が吹っ飛ぶことはなかった。
そっと目を開けてみると、ゴザルは僕の放った言葉を噛み締めるよう静かに何度も頷いていた。
「そ、そんなに大きくないけど――いいの?」
想像を遥かに超える答えが待っていた。
ゴザルは怒る様子など微塵もなく、ただ恥ずかしさに頬を染めながらゆっくりと僕に歩み寄って来る。
「……どうぞ」
「昨日のお酒がまだ残ってるとかじゃないよね?」
「残ってないっ! ソラは私が更生させるんだからっ!」
言いながら、ゴザルが胸を強調させた。
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